「韓国版CES」に見たサムスン電子の焦り、消費旺盛な20~30代女性にiPhone人気

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2025年4月24日から26日まで、韓国科学技術情報通信部(部は省に当たる)が主催するICT(情報通信技術)関連の展示会「World IT Show 2025」がソウル市で開催された。World IT Showは「韓国版CES」(CESは毎年1月に米国で開催される世界最大のテクノロジー見本市)ともいわれる注目の展示会である。2025年は「AI(人工知能)でデジタル大転換、科学技術で未来を先導」というキャッチフレーズで約450社が出展した。 出展社は、韓国を代表するSamsung Electronics(サムスン電子)、LG Electronics(LG電子)、Hyundai Motor(現代自動車)、大手通信事業者のKTやSK Telecom(SKテレコム)といった大企業から、スタートアップ、自治体、大学の研究所まで産学官が集結した。2025年1月に開催された「CES 2025」でイノベーションアワードを受賞した技術を、もう一度韓国でも体験できるように展示したコーナーも設置されていた。 また同時イベントとして、政府系シンクタンクが開発した技術を中小企業に移転しビジネス化したデジタルツイン、スマートファクトリー、AIセンサー、メタバースなどの事例を紹介する「ICT技術事業化フェスティバル」も開催された。World IT Showは一般市民に広く最新のICT技術を体験してもらう場とする目的もあるため、団体で見学に来た高校生や大学生の姿が多く見られた。

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趙 章恩=(ITジャーナリスト) 

(NIKKEI TECH) 

2025. 5. 

-Original column

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01231/00131/