韓国新大統領、半導体産業を積極支援 税控除や支援拡充

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 2025年6月4日、韓国の新大統領に李在明(イ・ジェミョン)氏が就任した。経済発展の期待から韓国総合株価指数(KOSPI)は6月17日に2950.30まで上がった。KOSPIが3010.77にまで上がった2022年1月3日以来、初の3000超えも期待されている。

 李大統領は就任後すぐ「実用的市場主義政府を目指す。統制・管理する政府ではなく、支援・激励する政府になる」「株価操作のような不公正取引で市場秩序を乱すなど規則を破った人が得をし、規則を守った人が損をすることは決して許さない」と発言した。

 李大統領は大統領選挙候補だった頃から繰り返し、「圧倒的超格差・超技術で世界一の半導体国家を作る。今日のグローバル経済覇権は誰が半導体を支配するのかにかかっている」「我々にとって半導体を守るということは我々の未来を守るという意味である」と強調、半導体産業は資本集約産業であり莫大な投資が必要で、一度差が開くとなかなか追いつけないため、半導体産業を積極的に支援すると公約した。半導体産業の発展のためにAI(人工知能)産業も同じく民間が投資しやすい環境を作ると公約した。公約を守るため、規制は最小限に止め、企業が公正に競争できるようにするという方針を明らかにした。

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趙 章恩=(ITジャーナリスト) 

(NIKKEI TECH) 

2025. 6. 

-Original column

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