サムスン電子の半導体事業、テスラとアップルとの契約で大チャンス

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2025年8月25日(米国時間)に開催される韓米首脳会談では半導体、バッテリー、自動車、造船といった韓国を代表する産業の対米投資や経済協力に関して議論する予定とされる。2025年7月31日に行われた関税交渉の結果、韓国の関税は15%、対米投資は3500億米ドルで決まった。韓米首脳会談の日程に合わせて、韓国企業が対米追加投資を発表する見込みである。既に韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は米国内での半導体生産を拡大する準備を整え、2030年まで370億米ドルを米国に投資するとした。韓国の証券業界では、関税対策のためサムスン電子の対米投資は370億米ドルを超え、500億米ドル近くなる見方もあった。

 米国内での生産準備を整えたサムスン電子は、2025年7月に米Tesla(テスラ)と米テキサス州テイラー半導体工場でAI(人工知能)半導体「AI6」を生産する165億米ドル規模の契約を結び、同年8月に米Apple(アップル)とも数兆ウォン規模になると見られる高性能イメージセンサーの生産契約を結んだ。

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趙 章恩=(ITジャーナリスト) 
(NIKKEI TECH)
 2025. 8. 
-Original column

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01231/00138