일본(도쿄) 콘텐츠 산업동향
2025 12년 호
심층 이슈
Ⅰ. OTT 일본 산업 동향
- 일본 시장규모
- 이용 동향
- 일본 주요 동향 및 트렌드
Ⅱ. 일본 방송국의 OTT 무료 전략
- 일본 방송국의 통합 무료 OTT 동향
- 일본 방송국 자체 연계
Ⅲ. 일본 방송국의 전망
- 일본 방송국의 넷플릭스 전략
- 일본 방송국의 OTT 전망 및 과제
배포 : 2025.11.21
작성 : 한국콘텐츠진흥원 도쿄비즈니스센터
집필자: 조장은
일본(도쿄) 콘텐츠 산업동향
2025 12년 호
심층 이슈
Ⅰ. OTT 일본 산업 동향
Ⅱ. 일본 방송국의 OTT 무료 전략
Ⅲ. 일본 방송국의 전망
배포 : 2025.11.21
작성 : 한국콘텐츠진흥원 도쿄비즈니스센터
집필자: 조장은
일본(도쿄) 콘텐츠 산업동향
2025년 10호
.[도쿄 25-10호] 일본 방송 산업 및 한일 공동제작 동향
– 인터뷰: 일본판 <내 남편과 결혼해줘> 한일 제작사
목 차
Ⅰ. 일본 방송 산업 및 드라마 산업 동향
1. 일본 방송 산업 시장 규모
2. TV 일본 광고 시장 규모
3. 일본 방송 산업 동향 및 전망
4. 일본 드라마 산업 동향 및 전망
Ⅱ. 한일 공동제작 동향 및 일본 시청자 반응
1. 최근 방송 프로그램 한일 공동제작 동향
2. 일본 시청자 반응
Ⅲ. 인터뷰
1. 일본판 내 남편과 결혼해줘 제작사를 만나다 (한국)
2. 일본판 내 남편과 결혼해줘 제작사를 만나다 (일본)
배포 : 2025.11.7
작성 : 한국콘텐츠진흥원 도쿄비즈니스센터
집필자: 조장은
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韓国産業通商資源部(部は省に当たる)と大韓貿易投資振興公社は2025年10月17日、日本の素材・部品・製造装置企業を中心に約100社を招待し、東京で「韓・日先端産業投資協力説明会(Korea-Japan Investment Forum)」を開催した。日本の半導体・自動車・バッテリー・AI(人工知能)など先端企業の韓国投資を拡大し、産業競争力を高めるのが狙いである。そのために、韓国の先端産業の動向や投資環境、韓国と日本の技術協力の方策と成功事例を詳しく紹介する説明会を開いた。
説明会では韓国半導体産業協会・韓国自動車研究院・韓国バッテリー産業協会がそれぞれの産業動向と投資について説明し、サムスン電子日本法人と東京エレクトロンも講師として参加した。サムスン電子は技術動向と協力会社への投資事例、韓国法人を持つ東京エレクトロンは韓国投資の成功事例をそれぞれ紹介した。
東京エレクトロンコリアは韓国内でR&Dセンターやオフィスを増やし、人材育成にも力を入れていることから、2025年9月、韓国雇用労働部より雇用創出優秀企業として表彰された。
韓国産業通商資源部は「日本の素材・部品・製造装置企業と韓国の先端製造企業が協力することでイノベーションが起きる」「サプライチェーンの安定化と技術力向上、雇用創出に寄与する外国企業の投資を誘致するため、インセンティブ制度をより強化し韓国を世界で最もビジネスがしやすい国にするために努力する」と強調した。
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
(NIKKEI TECH)
2025. 10.
-Original column
◆【無料招待】イノベーションアワード審査員が解説するニューメディアCES2026ツアープロモーションセミナーを11月13日16時から開催
この度、世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」のイノベーションアワード審査員に選出された趙章恩氏(韓国 ITジャーナリスト・KDDI総研特別研究員)をゲストにお迎えし、特別なプロモーションセミナーを無料開催いたします 。
CESは、優れたデザインとエンジニアリングを兼ね備えた革新的な製品を表彰する「イノベーションアワード」が特に注目されており、受賞製品は世界の技術トレンドを知る大きな目安となります。
今回は、そのアワード審査員を務める趙章恩氏から、最新のイノベーショントレンドを直接解説いただく貴重な機会です。世界のイノベーションに関心のある皆様のご参加をお待ちしております 。
開催日時:11月13日 (木) 16:00-17:00
講師趙章恩氏 / 韓国 ITジャーナリスト・KDDI総研特別研究員
形式オンライン ZOOM ウェビナー
参加費:無料
講演テーマ:
-CES2026 イノベーションアワード動向
-CES2026 で注目すべき AI・ロボティクス
-CES2026 韓国パビリオン動向
-CES2026 韓国スタートアップ動向
-質疑応答
参加登録はこちらからご参加をご希望の方は、下記リンクよりご登録ください。
参加登録リンク:
https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_a5e9tqm0TteXukWN-Aj-ZA
【当日ご都合の悪い方へ】事前参加登録をいただいた方には、アーカイブ視聴をご案内いたします
◆CES2026 参加パッケージツアーも最終募集中!
CESは、ラスベガスにて2025年1月6日(火)から9日(金)まで開催されます 11。ニューメディアツアーでは、イノベーションアワード審査員も協力する「CES2026 参加パッケージツアー」を11月28日(金)まで最終募集中です
※ツアー参加者は、趙章恩氏による「韓国イノベーション・AI動向ブースツアー」にご参加いただけます
パッケージ詳細は下記リンクからご確認いただけます。
https://tsgoabroad.net/main/
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米OpenAI (オープンAI)CEO(最高経営責任者)のSam Altman(サム・アルトマン)氏は2025年10月1日韓国を訪問し、Samsung Electronics(サムスン電子)、SK hynix(SKハイニックス)の両社とグローバルAI(人工知能)インフラ構築のため相互協力する意向書(LoI:Letter of Intent)を締結した。オープンAIは2025年9月に韓国法人を設立し、韓国の半導体メーカーや通信キャリアと協力を深めてきた。
オープンAIは米Oracle(オラクル)、ソフトバンクグループと共に2025年1月、合弁会社Stargate(スターゲート)を設立し、2029年まで5000億米ドルを投資して10GW規模のAIデータセンターを建設するStargate Project(スターゲート・プロジェクト)を進めている。
サムスン電子とSKハイニックスはスターゲート・プロジェクトのAIデータセンターにメモリー半導体を供給する。オープンAIは両社にそれぞれウエハー基準で月最大90万枚の高性能低消費電力メモリー半導体を要請したという。世界のDRAM生産量はウエハー換算で月約150万枚なので、90万枚は莫大な規模であり、サムスン電子とSKハイニックスの利益も大幅に改善すると韓国では期待されている。
サムスングループによると、同日にサムスン電子、Samsung SDS(サムスンSDS)、Samsung C&T(サムスン物産)、Samsung Heavy Industries(サムスン重工業)の4社とオープンAIがLoIを締結した。4社はオープンAIの戦略的パートナーとして各社が得意とする半導体・データセンター・クラウド・海洋技術の分野で協力するという。サムスン電子は総合半導体会社として圧倒的な生産能力を持っていることから、オープンAIがメモリー半導体不足で苦労することがないようサポートする。サムスンSDSはオープンAIとAIデータセンターの設計・構築・運営に関して協力し、オープンAIのChatGPT Enterpriseサービスの販売窓口にもなる。サムスン物産とサムスン重工業はオープンAIとフローティングデータセンターや浮体式発電設備関連で共同開発を推進する。フローティングデータセンターは海の上に建設する最先端のデータセンターであり、陸地より空間の制約がなく冷却費用を節約し、二酸化炭素排出量も減らせるメリットがある。サムスン電子、サムスンSDS、サムスン物産、サムスン重工業の4社はオープンAIとの協力を皮切りに、韓国がグローバルトップ3のAI強国に躍り出る目標を達成するため中心的な役割を果たすとした。
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
(NIKKEI TECH)
2025. 10.
-Original column
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予約しないと買えないほど人気があるミュッズのピンバッジとボールペン (韓国国立博物館文化財団提供)
韓国ソウルにある国立中央博物館の訪問者が過去最多を記録しそうだ。8月時点で前年同期比77.5%増の約432.9万人。年末には開館以来初となる年間500万人突破が間違いないと予測されている。博物館で販売するバッジや小物などの「ミュッズ」(ミュージアムグッズ)もレジ待ち1時間を超える人気である。
同博物館のグッズは品質が良くデザインも優秀だとしてもともと人気だった。2025年は、Netflixオリジ…
残り379文字(全文579文字)
週刊エコノミスト
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
週刊エコノミスト
2025. 10
-Original column
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20251021/se1/00m/020/065000c
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米国のトランプ大統領は2025年8月、米国外から輸入する半導体にかける関税について、「場合によっては200%か300%になるかもしれない」と発言した。同10月初旬時点でまだ正式な発表はないが、最近になって米国で半導体を生産した分だけを米国外から輸入できるという「1対1説」も登場し、半導体業界に混乱を招いている。
韓国Counterpoint Research(カウンターポイントリサーチ)によると、AI(人工知能)処理に欠かせないメモリー半導体であるHBM(High Bandwidth Memory、広帯域メモリー)の2025年4~6月における市場シェアは、韓国SK hynix(SKハイニックス)が62%、米Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)が21%、韓国Samsung Electronics(サムスン電子)が17%と、韓国勢が全体の79%を占めている。米中半導体競争の中で、韓国は米国にとって重要な位置を占めるようになった。
2025年9月22日には、サムスン電子が開発に苦労していた第5世代HBMである「HBM3E 12段」の米NVIDIA(エヌビディア)向け品質テストに合格したと報じられた。既に2024年2月に製品の開発には成功していたが、発熱と電力効率の課題があるとされ、NVIDIAに納品したというニュースが流れてこなかった製品である。その間にSKハイニックスは、NVIDIAにHBMを納品し続け、ついにサムスン電子を追い越して、メモリーの世界市場でトップ企業となった。
サムスン電子はHBM3E 12段の主な部品を再設計したことでNVIDIAの基準を満たし、ついに納品できるようになったという。これで第6世代のHBM「HBM4」をNVIDIAに納品できる可能性も高くなった。
NVIDIAは2026年に、「Blackwell」の後継GPU アーキテクチャーである「Rubin」を発売する予定だ。RubinにHBM4の12段などを搭載することで、市場のトレンドがHBM3EからHBM4へ移行するとみられている。HBM市場では、SKハイニックスやマイクロン・テクノロジーに後れを取っているサムスン電子がHBM4で巻き返せるかが注目されている。
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
(NIKKEI TECH)
2025. 10.
-Original column
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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です
韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は2025年9月15~16日、韓国龍仁市で「Samsung AI Forum 2025」を開催した。今年で9回目となる同フォーラムには毎年、産学のAI専門家が集まり、最新の研究成果を共有したり、今後の研究や技術開発の方向性を模索したりする交流の場となっている。
サムスン電子のDevice Solution Division(半導体事業部門)でVice Chairman & CEOを務めるYoung Hyun Jun氏は、開会の挨拶として「サムスン電子は様々な業務領域にAIを導入し、いつでもどこでも素早くAIを活用できる基盤技術を開発している」と発言し、フォーラムがより良い世の中のために知恵を分かち合う時間になるとした。
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趙 章恩=(ITジャーナリスト)
《日経Robo》 2025. 10.
-Original column
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2025年8月25日(米国時間)、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領がトランプ米大統領との会談に挑んだ。訪米にはSamsung(サムスン)、LG、SK、Hyundai Motor(現代自動車)など韓国の主な財閥の総帥(会長)とCEO合わせて16人が同行し、韓米首脳会談に続いてワシントンDCのホテルで開催された「Korea-U.S Business Roundtable」に参加した(図1)。ここで韓国企業は1500億米ドル規模の対米投資計画を表明している。

図1 2025年8月に開催された「Korea-U.S Business Roundtable」
Samsung(サムスン)、LG、SK、Hyundai Motor(現代自動車)など韓国の主な財閥の経営者が李在明(イ・ジェミョン)韓国大統領に同行して訪米。1500億米ドル規模の対米投資計画などを発表した。(写真:韓国大統領室)
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次ページロボット関連で注目されたのがHyundaiMot..
趙 章恩=(ITジャーナリスト)
《日経Robo》 2025. 9.
-Original column
現代自動車が米国にロボットの量産工場、2029年までに260億米ドルを投資 | 日経Robotics(日経ロボティクス)
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2025年8月25日、米ワシントンで韓米首脳会談が行われた。首脳会談の後で韓国大統領室と韓国メディアの連携プレイが話題になった。
米国では首脳会談の際に事前調整なしの記者会見が行われるが、ここで米国の記者らはわざと相手国に関係ない質問をして米国大統領だけが延々と話す記者会見にすることがあるという。韓国の大統領室は韓米首脳会談前に同行取材する韓国メディアに対し、「国益」のため一緒に頑張りましょうとお願いしたという。韓米首脳会談の記者会見に参加した22人の記者のうち、7人が韓国メディアの記者だった。
記者会見の序盤は米国記者らがトランプ大統領にロシアとウクライナの戦争やイスラエルとパレスチナの紛争、米国内の治安問題に関する質問をしてトランプ大統領の独壇場だった。途中から韓国メディアの記者らも負けじと次々質問を繰り出し、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が発言するチャンスを作った。
韓国メディアは同盟国である韓国と米国の今後の発展や韓国企業の対米投資、韓米造船業協力プロジェクト「Make American Shipbuilding Great Again」について質問した。さらに、韓国メディアは韓米首脳会談の直前にトランプ大統領が本人のSNSに「韓国で何が起きているのか。粛清か革命のようだ」と投稿した件についても質問してトランプ大統領が「誤解だった」と答えた。李大統領も尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領による2024年12月3日非常戒厳宣言を巡る内乱特別検事の調査が行われていることを説明したことで事実関係を明らかにし、首脳会談前に炎上した李大統領の支持者と尹前大統領の支持者の対立の一段落につながる場面もあった。また韓国メディアは韓国の慶州で2025年10月31日から開催されるAPEC首脳会議にトランプ大統領も出席するのか、中国や北朝鮮とも会談する意向はあるかと質問してノーベル平和賞を望むトランプ大統領が喜んで答える場面もあった。
韓米首脳会談の後で韓国大統領室は、首脳会談に同行した韓国メディアが記者会見で積極的に質問したおかげで、韓国と米国の協力関係を世界に向けアピールできたと記者らに感謝した。9月11日、就任100日を記念して記者会見を行った李大統領も同じく、「初めての現場(韓米首脳会談の記者会見)にみなさんが一緒にいてくれてとても力になった。国家の利益を守るという側面から、家の中では喧嘩しても家の外では一緒に家を守りたいと思っていたところ、ワシントンでみなさんがそのような姿を見せてくれて感動した。本当は私たちは家族なのだと思った」と感謝のコメントを述べた。
韓米首脳会談記者会見での韓国メディアの活躍は韓国内でも好評で、記事のコメント欄には「ギレギだと思ったが見直した」「ギレギと呼んで悪かった」といった書き込みが非常に多くみられた。
韓国では読者から見て記者らしくないと、記者を「記者(ギジャ)+ゴミ(スレギ)」で「ギレギ」と呼ぶ。正確な内容を取材せずフェイクニュースを拡散する記者、公益より自分の利益を優先する記者、インタビューの発言の一部を膨張して歪曲する記者、取材の準備をせず的外れな質問を繰り返す記者、報道倫理を守らず刺激的な見出しでページビューを稼ごうとする記者などである。韓国の大法院(最高裁判所)でギレギという表現は侮辱罪に当たらないという判例があるほど、記者にとっては屈辱的な言葉だが幅広く使われる表現になった。それほどギレギを問題だと思う人が多いということでもある。
韓国ではブロードバンドの普及に伴い、新聞のデジタル化に加え、紙を持たないオンライン新聞の創刊が増えた。ポータルサイトのニュースサービスも始まった。そこから記事のページビュー競争が始まった。韓国最大ポータルサイトNAVERは新聞社に記事の転載料金は払わない。その代わりNAVERが決めた評価要素に沿って新聞社と広告収入をシェアしている。新聞社にとってページビューは重要になった。クリックしてもらうため見出し競争が激しくなった。何にでも速報という見出しを付けたり、記事の内容とは逆の見出しを付けたり、なんとか記事をクリックさせようとする競争により「釣り記事」が大量に生まれた。ギレギも増えていった。メディアの信頼度も落ちた。ロイタージャーナリズム研究所の「Digital News Report 2025」によると、韓国のニュース信頼度は31%で48カ国中37位と低い(日本は39%で23位)。
2025年6月24日、韓国では「ギレギ実名制」と話題になった変化があった。李大統領が就任後真っ先に行ったのは大統領室ブリーフィングルームのリニューアルである。今までは大統領室報道官が記者に向かって説明し、ニュースで報道する際もカメラで報道官の顔だけを映した。しかし今は違う。記者の顔を映すカメラも入り、生中継している。記者も所属と名前を言ってから報道官に質問するようになった。
李大統領は就任後すぐ、「本当の民主共和国、実用政府を作る」との理念のもと、国民の知る権利を守るため大統領室の報道官が記者向けに行うブリーフィングを有料放送チャンネル(KTV国民放送)とKTVのYouTubeチャンネルで生中継することにした。韓国は全世帯の95%近くが有料放送に加入しているため地上波で生中継するのと変わらない。そしてブリーフィングに参加する記者の顔も映るようカメラを4台追加した。今までは報道官の顔だけがカメラに映るようになっていて、報道官の発表が終わるとカメラも止まり、報道官と記者との間でどのような話があったのか国民が知ることはできなかった。これをホワイトハウスや国連のように記者の顔も見えるようにしたのだ。大統領室のブリーフィングで報道官がどのような話をしてどこのメディアの誰が何を質問したのか、報道官の話をありのまま記事にしたのか、国民が知るようになった。SNSでは「ギレギ実名制を導入すれば記者の質問のレベルも上がるだろう」「記者がブリーフィングを歪曲できなくなるから誤解も炎上もなくていい」と喜ぶ声が数多く寄せられた。
韓国では2007年廬武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領の時代に大統領室のブリーフィングを生中継したことがあるが、大統領が変わるとなくなった。李大統領が再びブリーフィングを生中継したことで、SNSや記事のコメント欄では、記者のレベルが上がったと高く評価されている。取材する側も国民に見られているという緊張感を保ち、事前にしっかり準備をして質問するので米ワシントンでとても活躍できたのではないかと好評を得ている。実際に大統領室の元報道官も、「ブリーフィングの生中継により報道官の発言の一部だけを切り取って報道できなくなり、前後の脈略が国民に伝わるので安心」だとコメントしていた。
しかし、ブリーフィングの生中継を視聴した李大統領の支持者らが記者の質問を気に入らないとギレギだと過剰に批判したり、YouTuberたちが記者の仕事内容ではなく個人的な面を批判する動画を制作したりといった問題もある。全国言論労働組合は「言論の発展のための批判は受け入れるが、記者個人に対するサイバー暴力は自制してほしい」とコメントを出した。
李大統領のブリーフィング生中継はフェイクニュースとの闘いでもある。韓国だけでなく世界的な現象ではあるが、SNSやYouTubeといった動画共有サービスで真偽不明の情報が広まり世論を変える、ユーザーの履歴からお勧めコンテンツを提供するアルゴリズムの影響でますます偏って表示される情報だけを信じて進歩派・保守派の対立が激しくなる――といったことが社会の課題になっている。上記「Digital News Report 2025」によると、韓国ではニュースをYouTubeで視聴すると答えた人は50%だが、20代は44%、50代は61%、60代以上は53%と、年齢が上がるほどYouTubeがテレビニュースの代わりになっている。
2025年の大統領選挙では、ファクトチェックという言葉が流行語になるほど各政党、YouTuber、メディア、支持者らがファクトチェック競争を繰り広げた。ケーブルテレビのJTBCとポータルサイトDAUMはファクトチェックコーナーを運営し、大統領候補のテレビ討論での発言や公約について事実かどうか分析した。各政党もファクトチェックチームを運営し、大統領候補に関する間違った情報を正した。各政党のファクトチェック対決ももう一つの選挙運動だった。
韓国の大統領選挙では、国内だけでなく海外発のフェイクニュースも数多く見られた。海外にいるYouTuberがフェイクニュースを作成、それを韓国のYouTuberがコピーし、海外メディアが報道した内容だと偽って拡散する流れである。YouTuberだけでなく、紙の媒体を持たないオンライン新聞やオンラインマガジンもフェイクニュースを広げた。そしてデッグル(コメント)工作といって、特定候補を支持する人たちが、大量にコメントを残してフェイクニュースを本当のことのように信じさせる。またはデッグル工作で事実をうそのように思わせる。李大統領は大統領選挙運動の際に、保守派が組織的にデッグル工作をして世論を操作しているという疑惑があると発言、「(デッグル工作は)民主主義秩序に対する挑戦でありこれも内乱」だと主張した。一部オンライン新聞は大統領選挙後、事実を確認せずフェイクニュースを掲載したと謝罪したが、一度拡散したフェイクニュースを訂正するのはとても難しい。李大統領が発言したデッグル工作については、現在、警察が関連団体の代表を捜査している。
韓国の女性が主に利用するコミュニティサイトでは「親のYouTubeアルゴリズム浄化方法」を共有するのがはやっている。YouTubeで普通のニュース動画だと思ってみていたのが実はAIで作成したフェイクニュースだったことが起きているが、一度フェイクニュース動画を視聴するとアルゴリズムでお勧め動画にどんどんフェイクニュースチャンネルが登場する。そのため、親のスマートフォンを借りてYouTubeにある動物チャンネルと地上波テレビ局のチャンネルだけを登録し、3時間ほど動物の動画ばかり視聴するとアルゴリズムが浄化され、フェイクニュースチャンネルは出てこないというノウハウである。フェイクニュースチャンネルは再生数を伸ばし広告収入を得るため、どんどん増殖している。
李大統領は9月11日の記者会見で「YouTubeでフェイクニュースを作り、注目を集めお金を稼ぐ人がいる」「誰であってもお金を稼ぐため、他人に害を与えるため、意図的に悪意のあるフェイク情報を制作したり、情報を操作したりした場合、賠償すべきである。メディアに限定せず、誰であっても作為的にフェイクを流すことをできなくしよう」と発言、9月18日の政府会議でも「メディアの関心とけん制は尊重するが、故意に歪曲し虚偽の報道をした場合は必ず責任を問うべき」と発言した。大統領室報道官も、「李大統領は故意による虚偽の情報は迅速に修正すべきであり、故意であることが認められた場合、責任を取るべきという立場を強調した」と説明した。与党の「共に民主党」も言論改革特別委員会を発足し、懲罰的損害賠償制度について議論している。韓国内では表現の自由とフェイクニュース規制は別次元の問題という認識から、故意にフェイクニュースを制作するメディアを厳しく処罰すべきという声もあれば、取材活動が制限されるのではないかと懸念する声もある。
ギレギ、デッグル工作、ファクトチェック競争、フェイクニュースなどを乗り越えニュースの信頼を取り戻すため、メディア改革はすでに始まっている。
ITジャーナリスト/KDDI総合研究所特別研究員
趙 章恩(チョウ・チャンウン)
民放online
2025/10
-Original column
新政府誕生後の韓国メディアの変化~「ギレギ」「デッグル工作」「ファクトチェック競争」問題 | 民放online
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