[エンタメコラム] 韓国ドラマ史に残る「愛の群像」 その2




「愛の群像」の登場人物をご紹介します!



前回に引き続き、ヨン様が主演を務めた名作「愛の群像」についてお送りします。今回は登場人物をご紹介しましょう!


 


ドラマタイトル:愛の群像



カン・ジェホ(ぺ・ヨンジュン)



小学校3年のときに父を事故で亡くし、生活に困った母に捨てられた(と信じている)ことから、「愛なんていらない、この世は金がすべて」と考えるようになる。高校を卒業後、水産市場で競売人として働くが、出世のためには学歴も必要であると大学へ進学。根は優しく温和な性格で妹思い。経済的な成功を夢見て、お嬢様のヒョンスに近づくものの、初めて本音を明かすことができて、一緒にいるだけで幸せな気持ちになれるシニョンに出会い、自分の心を隠せなくなる。


 


□コメント


伝説になる前の初々しいヨン様の姿に注目! ちょっとぶっきらぼうだけど知れば知るほど優しくて、かわいいところもあって、ときどき意地っ張りで、家族思いで、愛する女性を最後まで守ってくれる……そんな典型的な韓国人男性のジェホとヨン様には通じるものがあるように思えて、惚れずにはいられません!


 



イ・シニョン(キム・へス)



ジェホが通う大学の心理学科非常勤講師。コチコチに緊張して迎えた初めての講義で、ジェホにやり込められショックを受ける。嫌なヤツだけれど気になるジェホの本当の姿を知るにつれ、徐々に惹かれていく。なんとジェホが初恋の人。平凡だけど幸せ(に見える)な家庭で育ち、この世で大切なのはお金より愛だと信じている。ギルジンの深い愛情には気付かず、良き先輩としか思っていない。


 


□コメント


キム・へスさんは、グラマーで嫌味のないセクシーさが魅力の女優さんです。姉御肌でかっこいい独身女性の代表として、多くの女性に支持される女優でもあります。中学生からCMモデルや女優として活躍するトップスターだけに、安定した演技力はお見事!


 



チョ・ヒョンス(ユン・ソナ)



ニュージーランドでベンチャー企業を経営する父のもと、裕福な家庭で育つ。お嬢様でありながらも世慣れしていて自信過剰。好き嫌いがハッキリしている性格。韓国の大学に通うため、父の知人であるシニョンの家で暮らし、シニョンを姉として慕っている。ジェホが自分の家柄や財産目当てに近づいていることを知りながらも、どうしようもなく好きになってしまう。なんとしてもジェホを自分のものにするため、あの手この手でジェホを追い詰め婚約までするが、ジェホのためにある決心をする。ジェホとシニョンをいじめる悪役のように見えるが、本当は誰よりも傷つきやすいタイプ。


 


□コメント


今や1児の母となったユン・ソナさんのハキハキした感じの女子大生姿は、時代を感じさせますね~^^。このドラマで初めて主演クラスへと躍り出ました。演技があまりにも上手くて、「本当に新人なの?」とみんなびっくりしたものです。


 



ソン・ギルジン(イ・ジェリョン)



シニョンの大学の先輩で、よき相談相手。ジェホが通う経済学科の最年少教授。シニョンを愛しながらも独占欲はなく、愛する人の幸せを願い、見守る。


 


□コメント


イ・ジェリョンさんは1986年にデビューしたイケメン俳優で、今は朝の主婦向け情報番組の司会も務めています。恋人役で共演した女優のユ・ホジョンさんと1995年に結婚、一男一女のパパになりました。10年前も今も、顔はあまり変わっていません。すごい!


 



カン・ジェヨン(イ・ナヨン)



ジェホの妹で愛がすべての一途な性格。妹にそれなりの人と結婚してほしいと思う兄ジェホの猛反対を押し切り、ジェホの同業者で友人のソックに恋をする。ソックは浮気っぽくジェホを裏切ることもあるが、ジェヨンの前では純粋な気持ちを忘れない。


 


□コメント


イ・ナヨンさんは「ニッコリアCM」でおなじみ、単独インタビューにも登場いただいているあの女優さんです。新人の頃はヨン様の妹を演じ、今はヨン様と同じマネージメント事務所にいるなんて、縁が深いですね。この頃はドラマより映画でがんばっています。


 


以上が「愛の群像」のおもな登場人物です。次回は、ドラマの背景と魅力をタップリお届けします。ご期待ください!



ニッコリア
Cho!エンタメコラム
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第29回:今更かもしれませんがご覧なりました? 韓ドラファンなら絶対見逃せない元気印ドラマ







第29回
今更かもしれませんがご覧なりました?

韓ドラファンなら絶対見逃せない元気印ドラマ

2006年9月7日


●韓国中を元気にしたドラマ







明朗少女成功記
(c) SBS,SBSi
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 2002年ワールドカップ開幕直前、韓国中を元気にさせてくれたドラマがあった。ドラマのストーリーをすごくストレートにタイトルにした「明朗少女成功記」(配信:ShowTime・1話無料)。当時韓国では「すごく変な名前のドラマ」とマスコミからは不評だったが、放映が始まってすぐに視聴率38%といういわゆる「デバッ(大成功)」ドラマになった。

 ShowTimeに紹介されたあらすじをみると、

本作でアイドル歌手のチャン・ナラがドラマ界に進出して大成功。「明朗少女」という言葉も流行語となり、ヤンスンのテンポある会話も楽しい痛快ラブストーリーです。詐欺師(!)の両親のために苦労が絶えないヤンスンは、スノイ化粧品創始者の息子ギテの家のお手伝いさんとなるが、お坊ちゃん育ちの彼に手を焼く。ある日、ジュンテの陰謀で一文無しになってしまった彼に手をさしのべたのは……。

 じれったいほどゆっくり喋るのが特徴の忠清道地方の方言がぬけない田舎娘のヤンスンは、両親が犯した詐欺の弁償のためにギテの家で家政婦として働くためソウルに上京する。人生のどん底に落ちた王子様であるギテを助け、王子様のわがままやひねくれた性格もすべて包み込み、王子様の周りをうろつく悪者をやっつけ、王子様の愛もゲットし化粧品会社も大成功させるという予想通りの展開なのだが、最後の最後でちょっと意外な展開があるのがこのドラマのいいところかも知れない。

 韓国では、わがままな大金持ちの御曹司と、そんな彼にもおじけることなく、言いたいことははっきりと言う貧しい娘とがカップルになるところや、御曹司の家のお手伝いさんとなり恋をするといった内容から「花より男子のパクリじゃないの?」と騒ぎにもなったが、「花より男子」とはかなり違う展開なので期待してもいい。

●チャン・ナラに釘付け!! ヒット商品も続々登場







チャ・ヤンスン役のチャン・ナラはこの作品でドラマデビュー。今ではアジアのトップスターとなっている
(c) SBS,SBSi
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 2002年放映当時、主演のチャン・ナラ ブームがすごかった! お父さんが有名な舞台俳優だったから演技トレーニングもばっちり。アイドル歌手出身のドラマデビュー作にも関わらず、滑らかな演技で観る人を安心させてくれた。

 新人が突然主人公としてドラマに出演する場合は、「棒立ちに教科書読み」と言われるド下手な演技で、観る人の方がハラハラするものだが、そんなことは全然なかった。だから、子供からお年寄りまで、セリフや方言を真似たほど、それはそれはすごい人気だった。チャン・ナラとチャン・ヒョクが銭湯の前で風呂上りに丸っこい形のバナナ牛乳を飲む場面があるのだが、その影響でバナナ牛乳の生産が間に合わなくなったほど、ドラマに登場した商品のひとつひとつがヒット商品になった。

 主題歌は、チャゲ&飛鳥の「Love Song」の韓国語版で、この歌も大ヒット。ノレバン(カラオケ)に行くと必ずどこかでボックスで歌っていたな~と懐かしい。

 でもこのドラマ、実は放映10日前にやっと主人公のキャスティングが終了したため、台本をすべてチャン・ナラとチャン・ヒョクに合わせて修正、毎回放映時間1時間前までその日の回の撮影が続き、番組スタートの2分前、1分前に編集テープが届くというものすごいスケジュールで制作されたという秘話をもつ。撮影チームをスタジオと野外2グループに分けて、スピーディーに撮影するようになったのも「明朗少女成功記」が初めてらしい。

 「明朗少女成功記」は、いまや中国と東南アジアでトップスターとなり、コンサートにはボディガードだけで1千人という、韓流の記録を塗り替えたチャン・ナラの原点ともいえる作品だ。また、田舎出身で超ダサかったヒロインが都会の男性と恋に落ち、メキメキきれいになり、自分を見つけるという韓国ドラマの典型的なパターンの原型でもある。

 「ここまでするか?」と苦笑いしてしまうほど明白な善悪と、次から次へとマーケティングアイデアを出し、一晩徹夜して描いたポスターがコンテストで優勝してしまうほど何事にも優れた才能を持つヒロインは漫画の世界にしか存在しないと悪口を言われながらも、この手のドラマは今でも無難に視聴率を稼いでいる。そして、「明朗少女成功記」はチャン・ナラが主人公となり「早安上海」というタイトルの中国版も制作されるらしい。

●悪役2人もハマリ役で今や大物スターに

 デビューまもなく悪役を演じた俳優はみんな大成功するという、韓国芸能界の伝統にのっとり、ハン・ウンジョンとリュ・スヨンもその後トレンディードラマでめきめき成長し、今ではすっかり大物になってしまい、主役じゃないとキャスティングが難しいほど。

 しかし、このドラマでの悪役があまりにもはまりすぎて、ヤンスンをとことんいじめる見栄っ張りのナヒ役のハン・ウンジョンと、ギテを騙し一文無しにさせる冷酷なジュンテ役のリュ・スヨンが、その後どんなにいい役を演じても、私は「この悪者がいい子ぶっちゃて!」と何故か怒りを感じてしまう。これも演技が上手すぎたからでしょうね。







ハン・ギテ役のチャン・ヒョクの演技も光る
(c) SBS,SBSi
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 またこのドラマには、思い出す度にとても残念なこともある。主人公のチャン・ヒョクは2004年9月、徴兵を逃れようとブローカーに3,000万ウォン(約370万円)を渡して診断書を偽造した事件で取調べを受け、現在軍服務中だ。ソン・スンホンと同じ時期に問題になったため、社会問題として大騒ぎとなったが、彼の俳優としてのキャリアがもったいなくてしょうがない。軍にはどうせいつかは行かなくてならないんだから、クォン・サンウのようにカッコよく済ませておけばよかったのに。

 韓国映画史に残る名作「王の男」のチャン・セン役も、実はチャン・ヒョクに決まっていたが、徴兵問題で急遽カム・ウソンに変更。もしカム・ウソンがOKしなかったら「王の男」は制作中止になったという説もある。ちょっと話がそれたけど、チャン・ヒョクがこのまま芸能界から遠ざかってしまうのではないかと心配だ。帰ってきてね~。

 理由もなく憂鬱な日、仕事でどっと疲れた日、とにかく大声で笑い飛ばしたい日は「明朗少女成功記」を処方します。ぜひ観てくださいね~。


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RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情

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[エンタメコラム] 韓国ドラマ史に残る「愛の群像」 その1

ヨン様の名作を振り返る! 韓国ドラマ史に残る「愛の群像」



この「CHO!! エンタメコラム」では、ドラマや映画を中心に、韓国の生活や文化、観光などについて幅広く紹介していきます。「こんなドラマを紹介して!」、「この俳優が気になる!」というようなリクエストもどんどん送ってくださいね。


 


さて、連載開始を記念して最初はやっぱり! 大好きなヨン様のドラマを振り返りたいと思います。「冬のソナタ」をきっかけにヨン様と出会い、韓国と出会い、仲間が増え趣味が増え、人生が大きく変わったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本のドラマやハリウッド映画にはない韓国ドラマ特有の雰囲気や、つい口にしたくなるセリフ(ちょっと照れくさいですけど)、覚えやすい主題歌のメロディーなどが頭から離れな~い、なんてことはありませんか?


 


朝昼晩のご飯を食べるのと同じように、毎日2~3時間はドラマを観るのが日常になっている私。月火ドラマ、水木ドラマ、金曜ドラマ、週末ドラマ、それにウィークデーに毎日30分放映されている一日ドラマと朝ドラマをしっかり毎回チェック! ほかのドラマと時間がダブってしまい見逃したものも、ちゃんとケーブルテレビかネットの「ダシボギ(ダシボギとはもう一度観るという意味で、テレビ番組を有料で視聴できるネットサービスのことです)」を利用して観ているので、韓国で放映されているドラマはほぼすべて堪能しています。最近は画面に向かって話しかけることもしばしば……。「そんなのあり得ないよ!」と突っ込んだり、「騙されないで~」と叫んだり……重症ですね。


 


私がここまでドラマ好きになったのは、「若者のひなた」という作品がきっかけなんです。ヨン様が映画監督を夢見る裕福なお坊ちゃまを演じたこのドラマ、覚えていますか? 留学を終えて戻って来たときのヨン様の無精ひげ姿は、今でも忘れられません。かっこよかったわ~。


 


そして、「おもしろいから観る」とか「ヒマつぶしに観る」のではなく、ひとつのシーン、ひとつのセリフも逃さずに堪能し、何度も何度も繰り返し観たドラマは、今日ご紹介する「愛の群像」が初めてでした。今でもドラマのタイトルを聞くだけで胸の奥がジーンとするほどです。登場人物と一緒に悩み、泣き、そして笑い……。放映時間が近づくとソワソワし、無我夢中で画面に引き込まれたのは、この作日が初めてでした。


 


ストーリー展開やセリフに、ハッとさせられるんですよね。出生の秘密、交通事故、記憶喪失、御曹司などが出てこないと物語が成り立たないのかと批判されるこの頃のドラマと違って、剥き出しになった人間の本性をリアルに描いているからでしょうか。主人公たちの会話を何度も噛みしめてしまうほど、セリフも新鮮でした。


 


「私、30年も生きてきたのに、あなたに出会う前のことはあんまり覚えていないの」、「彼女を愛することは僕の人生を愛することです。だから諦められないんです」……ステキなセリフだと思いませんか?


 


「愛の群像」は、おとぎ話ではなく、大げさな偶然の連続でもなく、その辺にいるような普通の人々の普通の愛の物語です。けれど、人を好きになるのに理由はなく、「あなたのこういうところが好きです」というのは愛ではなくて、「説明できないけれど、とにかく一緒にいると、どんな苦痛にも耐えられるほど幸せ」ということが愛なのだということを切実に感じさせてくれたドラマでもあります。


 


それに、私が生まれて初めてロケ地めぐりをしたのも「愛の群像」でした。主人公のジェホ(ヨン様)が通う大学という設定になっていたソウル市立大学へ行っては、ドラマに登場した場所を歩き回り、「ジェホがここに座っていたのね~」なんて感激していたことがあります。あれからもう10年が経つなんて、早い!


 


驚いたことに、スカパーのインタビューでヨン様がもっとも記憶に残る出演作として選んだ作品が「愛の群像」だったんです。ヨン様にとっても大事な想い出の作品なのですね。嬉しい!


 


一体どんな作品だったのか、次回、じっくり振り返って見ましょう!


ニッコリア
Cho!エンタメコラム
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第28回:女房と不倫彼女の魂が入れ替わった!『帰ってきてスンエ氏』







第28回
女房と不倫彼女の魂が入れ替わった!

ファンタジーかコメディーか?『帰ってきてスンエ氏』

2006年8月24日


 今回の雨はすごかった。韓国にも梅雨はあるけどこんなに全国的に集中豪雨が何日も続き、ソウル市内でマンションの1階が浸水するという騒ぎになったのは何十年ぶりのこと。夏の避暑地で有名な東海岸の江原道の被害が特に大きく、「夏の香り」、「冬のソナタ」など韓流ドラマのロケ地で有名な地域の被害も大きかった。

 ヨン様も水害被害住民のために2億ウォンを寄付した。2004年新潟震災のときに3億ウォン、2005年南アジア津波のときに3億ウォン、韓国内の小児癌と女性の福祉のため2億ウォンを寄付している彼は、どんなスターや財閥よりも寄付に積極的だ。

 ヨン様はレストラン事業の大成功と株価の暴騰で、資産は1,000億ウォン以上と言われるが、もっともっと成功してほしい。個人的に何の関係もないけれど、ヨン様というビッグなスターが韓国人だということが嬉しい。

 それで「ゴリラ・インザキッチン」にも行ってみましたよ。健康にこだわったレストランだからサラダとチキン料理が種類豊富で、とてもさっぱりしていておいしかった。JPさん(編注:イム・ジョンピル氏、ペ・ヨンジュンのトレーナーとして日本でもお馴染み)もいましたよ。値段も周辺のおしゃれなレストランに比べたらそんなに高くもなく、テラスもあって、女友達とワイワイおしゃべりしながらブランチするにはぴったり。オープン当時は日本から訪れたファンの行列で1時間待ちなんてざらだったけど、今はランチ以外はそれほど混んでいない。店員さんの話だと、ゆっくり楽しみたい人は夕方の方がベターだそう。

●久々の登場!笑い転げられる痛快爆笑ラブコメ







ゴルフ場でいちゃいちゃ不倫している夫イルソクを、ゴルフ場会員権を引き当てたスンエが目撃する
(c)SBS
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 こんな雨が続く日は、ゴリラで優雅に料理を味わった後、家に帰ってドラマ三昧が最高だ。“これは絶対見逃せない!”久々に笑い転げられる痛快爆笑ラブコメの登場です。

 その名も「ドルスン」=ドラワヨ(帰ってきて)・スンエシ(スンエ氏)の略。去年の「
サムスン」ブームの影響から、アジュンマ(おばさん)化したアガシ(お嬢さん)を主人公にするドラマは多かったけど、正直、主人公の演技力不在でハートにグッと来る傑作とは言い難かった。

 でもこれは今までの韓国ドラマのパターンとはちょっと違う。40代子持ちで怖いものなしのアジュンマが、パイロットの旦那がスッチーと浮気している場面を目撃し、相手の女に殴りこみに行く。そして、3人で話し合おうじゃなかと、不倫相手で20代ぴちぴちスタイル抜群の絶世の美女を連れて旦那に会いに行く途中、交通事故で2人の魂が入れ替わってしまうというすごい設定。予告編から爆笑もので、Blogを中心に口コミで広がり、1話目で水木ドラマの中では視聴率1位、4話目で視聴率20%を突破した。

 主な登場人物はこの5人――。

 スンエは高校時代フィールドホッケー選手出身で、典型的な韓国主婦というか、タフで声が大きくてタダでもらえるものなら何でも好き。それに息子のチャンヒのためなら命も惜しくない。

 チョウンはスチュワーデスとして航空会社のモデルになったほどの美貌の持ち主で、母を亡くし生きる力をなくしていたとき、パリで機長のイルソクに出会い、不倫と知りながらも密会を続ける。自分の美貌をどのように利用すればいいのかをよくわかっている。

 イルソクはパイロットで、高校時代にスンエを追っかけまわし結婚にゴールインしたはずなのに、結婚10年で専業主婦のスンエを無視し、給料も自分がしっかり握っているだけでなく、中年のむなしさを不倫で癒すという大胆な行為に出る。

 唯一2人が入れ替わったことを知るスンエの友達ジョンスクは、海で2人の頭を思いっきりぶつけ魂を入れ替えようとしたり、工事現場から飛び降りて気絶する方法を提案したり、色んな場面でスンエの助っ人として重要な役割をしている。









交通事故の瞬間、この後2人の魂は入れ替わってしまう
(c)SBS
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雷が落ちれば魂が元に戻るかも? ジョンスクはスンエに色んなアイデアを提供するが…
(c)SBS

 チョウンの魂が入ったスンエなのか、スンエの魂が入ったチョウンの体なのかで迷う貴公子ヒョンウは、チョウンの元彼。ゴルフ場を経営する財閥の息子で、スンエの心をときめかす。


視聴!<帰ってきてスンエ氏>

 帰ってきてスンエ氏』(SBS、毎週水・木夜9時55分から・7月12日スタート)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。100kbpsと300kbpsは1話500ウォン、900kbps(高画質)は1話1000ウォン。
 SBSのインターネットでの視聴方法について詳しくは
第4回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編4<ヨン様新作が話題SBS>を参照。


●グラマーな超美人、その正体は?

 このドラマの人気の秘密は何と言っても主人公のチョウンを演じている「パク・ジンヒ」のアジュンマ演技。外側はグラマーな超美人なのに中身は40代のアジュンマだから、かなりトンチンカンなキャラクターなんだけど、これを滑らか~に演じている。ドラマ出演は2002年「あなたを知ってから」以来なので4年ぶりだが、今までどうしてドラマを休んでいたの! と怒りたくなるほどどんぴしゃなはまり役だ。マスコミも「名俳優の再発見」と褒めちぎり、コメディーばかりでなく、1話に登場する悩殺温泉シーンや4話のベッドシーンも彼女の魅力を引き出していると大騒ぎ。









チョウンの体に入ったスンエをときめかすヒョンウ
(c)SBS
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これがあの話題の第1話目の温泉シーン、日本のどこかで撮影されたそう
(c)SBS

 面白かったのは、中身はスンエだけど、チョウンはスチュワーデスなので仕事をほっぽり出すわけにはいかない。何の知識もなく、とにかくアジュンマの勘で何とかなると空港へ向かったスンエは、ドリンクサービスの方法がわからないのをごまかすため顔に水をかけては「交通事故の後遺症かしらお腹が痛くて冷や汗が出るのよ」。キャビンの中にあるお菓子を見ては「これ全部タダなの~」と狂喜しポケットに詰め込む始末。食事はいらないという客にも「タダなのにどうして? もったいないでしょう!」とお皿を突きつける始末。また、航空会社のルールを知らないので髪は染めるし、機内アナウンスもおぼつかない。

 外側はセクシー美女なのに、中身はアジュンマだから、口をあければ「バカ野郎!」なんて平気で言うし、ジョンスクが、家にやってきたチョウンを魂が入れ替わったスンエと認めた大きな理由がただならぬ目力、「そこにアジュンマの力を感じたから」というのも面白い。

●おばさんが、純情な娘に!?

 チョウンの魂が入ったスンエを演じるシム・へジンも負けてはいない。「アンニョン・フランチェスカ」でみせた猟奇的な姿が受けて(鳩を鶏とだまして屋台で売ったり、すぐかっとなりノコギリを振り上げたり)色んなドラマでひっぱりだこの彼女は、第1話の恥もプライドもないおばさんから、一気に純情な娘のように人が変わる演技を無理なく消化している。

 視聴者掲示板にも「この頃時代劇ばかりで女性が気軽に楽しめるドラマがあまりなかったところ、久しぶりに思いっきり笑えた」、「パク・ジンヒの話すことやることすべてが1話のシム・へジンにそっくりでもうビックリ。そこまで計算して演技をしているとはすごい」、「ジョンスク役のパク・ミソンの助演なしではこのドラマの面白さは半減したかも。表情一つ一つが生き生きしていて個性的」など、絶賛する内容ばかり。

 今日もまたソウルは雨。雨の夜といえばキムチをたっぷり入れたチジミに冷たいドンドンジュ(濁り酒)!と韓国ではお決まりのメニューがある。チジミを食べながら、TVの主人公のセリフに「そうだよね~」、「何でそんなこと言うんだよ!」なんていちいち相槌を打ちながら、主人公になりきってみるのもいいよね~。

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RBB TODAY : 趙章恩の現地直送 “韓ドラ事情”  
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第27回:趙さんがお勧めする夏の過ごし方~夏休みもネットで韓ドラ三昧!







第27回
趙さんがお勧めする夏の過ごし方

夏休みもネットで韓ドラ三昧!

2006年8月1日


 いよいよ夏本番。みなさんはいかがお過ごしでしょうか? 今回は番外編として、ネットで今すぐに見られる、夏休みにお勧めな韓国ドラマ3タイトルを紹介します。お楽しみください!

●愛はタイミングも重要–火の鳥







火の鳥
Copyright(C) 2004 MBC, iMBC, All Rights Reserved. / AII「ドラマ韓」(※ 画像はクリックで拡大)
 『火の鳥』(配信:AII)は、故イ・ウンジュの最後のドラマとして、エリックの本格ドラマデビュー作として、韓国ドラマファンの心の奥に残る名作。2004年4月から6月までMBCで放映され、韓国ではドラマ以上にイ・スンチョル(日本ではRuiとしてアルバムを発売)の主題歌も大人気だったが、日本で放映される際には別の主題歌が使われた。

 『火の鳥』の主題は“愛はタイミングも重要だ”ということ。愛していないから別れたのではなく、お互いが愛せる環境でなかったから別れた、ということだ。別れた夫婦が10年後、逆転した立場で出会い、もう一度愛を確認するまでの悲しい物語で、イ・ウンジュの瞳が忘れられない名作なので、ぜひ!ぜひ!観てください。

 あらすじは–4人の男女の愛憎で、大金持ちの母と母の力で社長になった父、そしてわがままな令嬢で何でも自分の思い通りにならないと気がすまないジウン(イ・ウンジュ)は、慣れない運転で外車をガソリンスタンドに突っ込み、店員のセフン(イ・ソジン)と知り合う。22歳の二人は両親の反対にも負けず妊娠をきっかけに結婚する。育った環境がまったく違う二人は、愛だけですべてを乗り越えられると思ったが、現実は厳しかった。セフンと喧嘩し階段で転んだジウンは流産してしまい離婚、セフンは何も言わずアメリカ留学を決める。セフンを追いかけて空港へ車を走らせるジウンと、娘を止めようと追いかける父。信号で止まったジウンの車に近づこうと車から降りた父は交通事故にあい亡くなってしまう。でもその事故は偶然ではなかった!(これは観てのお楽しみ~)

 それから10年後、父を亡くし会社もなくしたジウンの母と妹は、ジウンを憎み、ジウンはヘルパー(お手伝いさん)として家族を養っている。ショックから立ち直れない妹は、夜な夜なクラブを転々とし遊びまくる。妹を探しにクラブへ行ったジウンは、留学時代に知り合いだったジョンミン(エリック)と再会し、ジョンミンはジウンに惹かれ、ジウンも心が傾き始める。ジョンミンはジウンの父が経営したソリングループを乗っ取ったオーナーの息子で、彼はセフンを経営者としてアメリカから呼び寄せる。

 アメリカでウィリアム・チャンと改名して生まれ変わり、貧しい青年から富みも地位も手に入れたセフンは、自分が起こした交通事故で脚が不自由になり車椅子生活を余儀なくされたミランに責任を感じ婚約し、一緒に帰国する。ジウンがヘルパーの仕事をしていることを知ったセフンは、自分の家のヘルパーとしてジウンを雇う。ミランとジウンは昔からの友達だが、セフンにぞっこんなミランは、セフンとジウンの関係を知り嫉妬に狂いどんどん陰湿な女になっていく。でもミランにはとんでもない秘密があった。(これも観てのお楽しみ~)

 運命のいたずらで4人は見事な四角関係になり、忘れられないセフンと自分を包み込んでくれるジョンミンの間で揺れるジウンと、嫉妬に狂うミランの演技対決もポイントが高い。

 ミラン役のジョン・へヨンは、「弁護士達」ではおっとりした女性、コメディドラマ「恋人達」では家ではお風呂にも入らずジャージ一つで何か月も生活するが好きな男性の前では乙女を演じるかわいいキャラクターを演じてきたが、この作品での彼女の燃えるような目や噛み締めるように吐くセリフは鳥肌が立つほど。

 名セリフも多く、特にエリックがイ・ウンジュの「何か焦げる匂いしない?」に「僕の心臓が燃えているのでしょう」とか、「韓国戦争がどうして起きたか知ってる?」に「(すばやく頬にチューして)放心したせいだよ^0^」なんていうセリフは目が眩みそうなほど脂っこいけど、「エリックにしか許されないセリフ」として今でも伝説になっている。


●チョ・インソンの魅力爆発–星を射る







星を射る
(C)SBS,SBSi(※ 画像はクリックで拡大)
 『星を射る』(配信:ShowTime)は、チョ・インソンの魅力爆発!ともいえる作品で、2002年11月から2003年1月までSBSで放映され、主人公らのファッションや主題歌も大ヒットした。主題歌はチャゲ&飛鳥の「On your mark」の韓国語カバーで「In My Dream」というタイトル。チョ・ジャンヒョクが歌っている。

 イ・ソジンはこのドラマにも出演していて、ソラ(チョン・ドヨン)の元彼で裏切り者の悪役を演じている。凛々しいイ・ソジンの卑怯なあの表情は本当に意外!でも似合ってる。

 あらすじは–30歳の誕生日を迎えた無職ソラは、7年も付き合い結婚を約束した兄バダ(パク・サンミョン)の友達で同じく芸能マネージャーのドフン(イ・ソジン)とこっそり釜山でデートする計画を立てる。だが、釜山には映画祭で訪問した監督に自分が抱える俳優イェリン(ホン・ウンヒ)を紹介しようと、バダも来ていた。イェリンはホステスだったところ、深夜の代理運転アルバイトをしていたバダに助けられ、モデルとして活躍するようになっていた。イェリンは可憐な外見とは裏腹に成功のためなら何でもできる女、唯一ドフンだけがそれを知っている。

 釜山のホテルでベルボーイをしていたソンテ(チョ・インソン)は、イェリンに一目惚れ。ソンテは俳優を目指す青年だが、難読症で文字が読めない。でも一度聞いたことは何でも記憶するすごい記憶力でソラ達を助け、バダに誘われソウルにやってくる。

 いつもはどケチなバダだが、ソンテの俳優としての才能を信じ「お前を絶対有名な俳優にしてやる」と契約金を渡す。ドフンはバダにソラと結婚してみんなで一緒に住める家を用意すると嘘をつき、バダが苦労して貯金した全財産と家の保証金を人気俳優のスンウをスカウトする費用に使ってしまう。もう少し待ってくれれば絶対ソラと結婚し、マネージャーとしても成功すると約束するドフンだが、それは鬱陶しいソラとバダを引き離すための嘘にすぎなかった。契約金でソラの家を借りることにしたソンテは、引越したはずのソラとバダがまだ家にいることにビックリしながらも同居することになる。

 ドフンの裏切りに怒ったバダはある夜ドフンを訪ねるが、ドフンに押し倒され頭を強く打ち入院する。これを目撃したイェリンはドフンを脅迫し映画主人公の座を射止める。ソラは兄のためにソンテのマネージャーになり、当然のようにソンテに惹かれる。だがソンテが成功するほどに、イェリンは自分とソンテのスキャンダルをでっちあげて誘惑し、ドフンも脚を引っ張る。結局バダはソンテのためにはもっと大きなマネージメント会社が必要だと、ソンテをドフンの会社に移籍させる。

 ソンテはソラとバダのために復讐を誓う。だがストーリーは出生の秘密へと転がる。

 一言でいえば人生の成功とは愛あってこそ、愛がすべてを救うという陳腐な内容だけど、それを陳腐にさせないのはマネージャーと人気俳優という設定で、芸能界の裏側を描いているからなのかも知れない。好きな人のために何かしてあげたい、その心は必ず伝わるということをソラとソンテは語っている。

 このドラマでチョ・インソンはアドリブなのか台本どおりなのか区別つかないほど、ソンテ=インソン? と思わせる自然な演技をしていて、もしかしてインソンはチョン・ドヨンが好きなのでは? と嫉妬するほど。インソンの茶目っ気たっぷりのかわいい年下彼役のお陰で、年下の彼と付き合うのがいい女の証拠とまでいわれ、今でもその傾向は続いている。

●年下彼ブームの立役者クォン・サンウ–ただいま恋愛中







ただいま恋愛中
(C)SBS,SBSi(※ 画像はクリックで拡大)
 『ただいま恋愛中』(配信:ShowTime
は、元祖年下彼ブームを作ったドラマで、クォン・サンウが、家庭教師だった姉の友達イ・ウジョンにかっこいいところを見せようと背伸びしたり、甘えたりするかわいい彼氏を演じて、当事まだ無名に近かった彼をスターにさせた作品でもある。このドラマの作家は『星を射る』『美しき日々』を書いたユン・ソンヒさん。だからなんとなく雰囲気が似てるな~と感じるかも知れない。

 巷は年下彼がトレンドだというのに、12歳も年上の歌手イ・スンファンと派手に結婚し、残念ながら入籍もせず離婚してしまった「イブの全て」のチェリムの絶頂の姿と、まだちょっと演技下手なクォン・サンウとソ・ジソプが観られるお宝ドラマ。2002年1月から3月までSBSで放映され、友達から恋人になるカップルとその周辺人物の成長日記のような作品で、「まるで少女コミックを読んでいるようなほのぼのした温かいドラマだった」と今でもBlogに書き込みが絶えないほど。

 いつも誰かに恋する惚れっぽいホジョン(チェリム)の恋愛暦を中心に女友達3人の恋と三角関係と微妙なやきもちを面白く描いた作品で、ギュイン(ソ・ジソプ)とホジョンの途切れそうで途切れない縁もいいけど、特に見どころはホジェ(クォン・サンウ)とスジ(イ・ウジョン)の恋愛関係。生まれて一度も男と付き合ったことがない背も低くお世辞にも美人とは言い難いがお金持ちの一人娘スジと、この世の女性はすべて自分の魅力に溺れるしかないと自信満々のホジェが少しずつ近い関係になり、家出騒動になるほどの熱烈な関係に発展するところを見守るのも、クォン・サンウファンの義務でしょう。

 偶然にも『火の鳥』は春、『星を射る』と『ただいま恋愛中』は秋から冬にかけて撮影されたドラマなので、蒸し暑い夏を忘れさせてくれるに違いない。夏休みも韓国ドラマと一緒に涼しく過ごしましょう~。

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第26回:純情じゃなくてずうずうしいだけでしょう? オルチャンの変身~『十九の純情』







第26回
純情じゃなくてずうずうしいだけでしょう?
         オルチャンの変身~『十九の純情』

2006年7月11日


●社会団体に敵視されながらも25%を上回る高視聴率をキープ!?

 観るたびに「何これ~」と文句たらたら。純情なんじゃなくて涙を武器にしたずうずうしい女じゃないか! と興奮しまくり。でもまた観てしまうドラマがこの『十九の純情』なのだ。週末ドラマの「チルゴンジュ」も同じ路線、とにかく想像を絶するストーリーばかりで、社会団体に敵視されながらも高視聴率をキープしている。







オルチャン角度のスマイルがかわいいク・ヘソン
(c)KBS(※ 画像はクリックで拡大)
 1代目オルチャンとしてシンデレラのように芸能界デビューを果たしたク・へソンの初主演作『十九の純情』。名前からして60年代の催涙ドラマかと思ったら、ワールドカップ特番が続く中、『十九の純情』は1度も欠放することなく今現在韓国の全番組の中で視聴率1位、25%を上回る勢いではないか。

 オルチャンとは、2003年~2004年の流行語で、顔(オルグル)+一番(チャン)の合成語で、ネットに出回る卒業写真やスナップ写真、またはBlogやHompyに掲載された写真から、かわいい子がいると評判になり、ファンたちの同好会が作られ、芸能界にスカウトされるという道筋をたどった。ク・ヘソン、ナム・サンミ、パク・ハンビョルなどが代表的なオルチャンで、今ではうちの会社のオルチャン、うちの学校のオルチャンなど、日本語でいう「看板娘」みたいな表現として使われている。オルチャンはモムチャン(モムは体)、マウムチャン(マウムは心)などの派生語を生み出した。

 他のアイドルたちのようにトレンディードラマではなく一日ドラマ、月曜から金曜まで毎日30分ずつ放映され、大河ドラマのようにきつい撮影スケジュールをこなし、演技力も要求されるドラマに挑んだのは褒めてあげたい。一日ドラマはTV局のもっとも重要な広告軸である9時ニュースの視聴率を上げるための作戦なので、どの局の一日ドラマも、ホームドラマとして登場人物が多く、大家族を中心とした物語が多い。


視聴!『十九の純情』

 『十九の純情』(KBS2・毎週月~金の夜8時25分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。700kbps以上はConpiaから利用。KBSのインターネットでの視聴方法について詳しくは第2回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編2<KBS>を、Conpiaでの視聴方法については第5回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編5<人気ドラマが揃うお宝サイトConpia>を参照。



●中国からやってきた朝鮮族娘の奮闘記







延邊最新ファッションに身を包むグッファ、前向きなのはいいけど周囲の人に迷惑かけっぱなし。ウギョンはグッファの事故処理に追われる毎日。でもグッファが嫌いじゃない
(c)KBS
 『十九の純情』は中国からやってきた朝鮮族娘の奮闘記。中国にある延邊朝鮮族自治州に住む19歳のヤン・グッファは、両親を亡くし母方のおじさんの家に居候している。貧困から脱出するために、自分より20歳近く年上で足が不自由な韓国の男性スングとお見合いし、やさしい心に惹かれ結婚を決意する。延邊の家族に見送られ結婚式のためにやってきた韓国、だが新郎は交通事故で亡くなり結婚式はお葬式に変わる。

 延邊に帰らなくてはならないが、グッファは仕送りを期待するおじさん家族を思うとこのままでは帰れないと決意し、帰る振りをして逃げ出し、日払いの掃除などの仕事を始める。だがどこに行っても文化の差から問題を起こし、結局スングの家に戻ってくる。スングの甥ウギョンはなんとかグッファを助けてあげようと、あれこれ世話を焼くうちに、彼女に女性として惹かれていく。ウギョンはグッファのことなら仕事もほっぽらかしにしてどこにでも飛んでいくが、ドラマとはいえよくクビにならないな~と心配になる。

●リアルな人間味をもつ登場人物が多いのも魅力







左からユンフ役のソ・ジソク、シンヒョン役のチュ・ソヨン、グッファ役のク・ヘソン、ウギョン役のイ・ミンウ
(c)KBS
 ウギョンの友人であり上司でもあるユンフは会長の息子で、実力はあるが性格はかなりきついわがままで、2か月以上勤まる秘書がいない。幼馴染で両親の友人の娘であるシンヨンと結婚するよう望まれるが、失恋からまだ立ち直っていない。ウギョンのおじの葬式で自分の靴を勝手に履いて庭で泣いているグッファを怒鳴りつけるが、数日後財布を忘れてきたのにガソリンが底をついて立ち往生しているとき、道端でゆで卵を売っているグッファと再開、高級ブランドの時計を預けてお金を借りる。グッファは予想どおり時計をなくし、不法滞在で追われユンフと約束した場所に行けず、会うことができない。

 ウギョンの家族は、「グッファが家にいると亡くなったスングを思い出してしまうので辛い」と延邊に帰るよう説得するが、グッファは帰れない。シンヒョンは両親を亡くし、弟も徴兵で家にいないからグッファを自分の家に泊めてあげる。グッファはシンヒョンが夜遅くまで残業していると聞き、恩返しにお弁当を作りシンヒョンの会社を訪れ、偶然中国から来たバイヤーの通訳をこなし、シンヒョンの助けでユンフの秘書に採用される。

 だが本当、これも予想どおりに常識外れの行動をしまくるグッファ。日曜日に突然会社の掃除をしたいとジャージ姿でやってきてはユンフのソファーで寝ていたり、電話がなると受話器ではなくマウスを握り「ヨボセヨ(もしもし)」、機密書類を自宅に置いてきたからタクシーで早く取って来いとタクシー代まで手渡されたのに、慣れない地下鉄に乗り狂ったように居眠りして書類を忘れたり。機密書類をなくした決定的な事件で解雇されるが、後先かまわずひざまずいて、「許してくれ、私には仕送りを待っている家族がいる」と泣いたり。こんな、常識ではとても理解できない数々の言動により、視聴者掲示板には「朝鮮族を見くびっている」との苦情が絶えない。

 またウギョンのお祖父さんは、自分の嫁の幼馴染に恋をし、息子と三角関係になるという信じられないシチュエーションも繰り広げられている。

 結果的にユンフとグッファが結ばれ、これまたずうずうしいの代名詞のような変な性格のユンフの妹ユンジョンとウギョンが結ばれるらしいが、視聴者としての望みはグッファとウギョンがベストカップルじゃないかな~。グッファのとんちんかんな性格と行動を理解してくれるのは、ウギョンしかいないだろう。

 ドラマを見て、自分の事のように興奮すること自体アジュンマ(おばさん)になった証拠と言われているが、このドラマは意外に中毒性がある。料理研究家としてかしこい家事のこなし方など主婦向けの講座も開いているが、家の中では指一本動かさないユンフの母や、お金より愛を選択したのはいいけど無能な夫のせいで生活に困るユンフの姉など、リアルな人間味をもつ登場人物が多いのも魅力なのよね。みなさんもOnairで見てください。


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やっぱり明洞が好き! コスメ激戦地で衝動買い~2

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ラベンダー、オリーブ、ローズマリー、レモン、りんごなど、果物やハーブをテーマにしたエココスメ。オーガニックコスメも増やしていて、一度使うと病みつきになります。












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    足の踏み場もないほど込んでいたETUDE HOUSE。IKKOさんのお気に入りブランドとして紹介されたのがきっかけで、BBクリームが売れまくってます!












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    ETUDE HOUSEで買った驚きの商品「マジック・クリスタルパック・ピーリング」。










  • 明洞を歩いていると、グリーンの色合いがかわいい
    innisfreeに出会いました。果物や花から抽出した成分で作ったグロスやチーク、ファンデーションが人気商品で、ボディーケア商品にも力を入れているinnisfreeも韓国女性にはウケています。新鮮なオリーブで作られたスキンケアシリーズは、2008年のヒット商品としてよく新聞やテレビで紹介されていました。


    私はinnisfreeの「ラベンダーパーフェクトピュアセラム」と「オリーブリアルファーストセラム」が大好きです! ラベンダーセラムはすごい保湿力なのに肌の表面はシルキーでサラサラになる、クリームに近い美容液で、自然なラベンダーの香りが気持ちをやわらげてくれます。肌を休ませて透明感を出すというコンセプトどおりの結果で、「顔色がよくなったね~」と褒められること間違いありません! この蜜蝋を軽く塗ったような不思議な質感を、ぜひ、体験してほしいと思います。


    一方のオリーブセラムは、肌の中はものすごく乾燥しているのに表面は脂でギトギト光って困っちゃう! という方におすすめしたいです。液体タイプで化粧水のように浸透が早く、水分をグングン補給して、さらに肌に負担のないオリーブオイルが肌を覆ってくれるので、お肌もちもち! いずれも40mlで、値段はラベンダーが1万5000W、オリーブは1万3000Wです。2万W以上お買い物をすると、トライアルセットやポーチなどオマケがすごいので、ついつい買ってしまいます。


    そして何よりも人気だったのは、IKKOさんおすすめのブランドとして日本でも知名度の高いETUDE HOUSE! ここは平日の午前だというのに、足の踏み場もないほどの大混雑ぶり! レジ前は長蛇の列! IKKOさんのガイドブックを片手に、次から次へと日本の女性がやってきます。


    男性の店員さんの「お嬢様、いらっしゃいませ」(日本語で)という執事カフェ風の挨拶に、「ひょえ~」と鳥肌が立ってしまいましたが、このブランドのコンセプトそのものが「お嬢様」。年齢に関係なくお客様はみんなお嬢様なのです。女性の店員さんはメイドの服装で、「いってらっしゃいませ~」(これも日本語で)なんて言うし! でもETUDE HOUSEは宝箱のようなショップなのです。


    ここも、2万W以上買い物をするとリップグロスセットや、かわいいマグカップ、お姫様が使うような鏡などがもらえるので、クレンジングやシートマスクをついついまとめ買いしてしまいます。


    この日衝動買いしてしまったのは「マジック・クリスタルパック・ピーリング」! 手の甲でテストしてみたら、白い美白クリームのような感触なのに中にパウダーのようなものが混じっていて、ちょっとマッサージしただけでひと皮向けたようにツルツル白い! 左右で違う人の手になっていることに驚いてしまいました。その場で「これください! これ買います!」と叫んでしまったほどです。このごろ、毛穴の黒ずみがひどかったので、低刺激で効果抜群のピーリングを探していたんです。


    明洞のコスメショップをひと回りしただけで5時間経過・・・。でもあっという間でした。楽しかった!


    以前はコスメショップの入口でサンプルがよく配られていたのですが(お店に入るだけでマスクパックや基礎化粧品のサンプルをあれこれもらえました)、このごろはただでさえお客さんで溢れかえっているからでしょうか、そんなこともなくなりましたね。その代わり、1個でも商品を買うとオマケがすごいので期待してもいいですよ。BBクリームを買うとストラップ型のミニチュアBBクリームがついてきたり、ファンデーションをを買うとストラップ型のリップグロスがついてきたり、オマケのほうがほしくて商品を買ってしまうなんてこともあります!


    化粧品専門店のTODACOSAでは、カウンターの前、マニキュア売り場の横にセール品が置かれていますので、ここも要チェック! この日は昨シーズンのアイシャドーと口紅を50%引きしていました! 以前は日焼け止めを1+1(ワンプラスワン)、つまり1個買うと1個無料という半額セールをしていました。その前はハンドクリームやボディークリームを安く売っていたし、目が離せません。


    夜、さっそく家で「マジック・クリスタルパック・ピーリング」を使ってみました。見た目は真っ白なクリームですが、厚めに塗ってやさしくマッサージすると、マイクロクリスタルパウダーと微粒子スクラブ、白土成分が何の刺激もなく肌を磨いてくれます。丁寧に2分ぐらいマッサージしてから、洗い流すとヌルヌルせずにさっぱり! 肌はツヤツヤ! ツルツル! 白くなってる! 毛穴の黒ずみも薄くなっているではありませんか! これ100gもあるのに、たったの1万1000Wしかしないんですよ。ありがたい!


    いつ行っても新しい明洞、探索はまだまだ続きます!


    by: 趙章恩

    「ニッコリア」: ダイナマイト・コリア 今日もドキドキ探検に出かけよう!

    [東京留学生活] ノ・ムヒョン前大統領の自殺、まだ信じられない

    前大統領が自殺をした。ショックすぎて1週間ほど何もできない状態。ある人はブルース・リーが死んだときみたい、って言ってたけど、それってどういうこと???


     


    韓国は不祥事があっても生き残る。日本は企業の経営破たんとかになると社長が首つったりするけど、韓国は社員の給料全部ぼったくって、平気な顔してまた新しい会社立ち上げるもんね。


     


    大統領も同じだった。退任後みんな刑務所行き!地位を利用して秘密資金を何千億も作って、今はお金がないので返せないと粘っている。堂々としすぎてずうずうしいとさえも言えないほど。


     


     


    ノ・ムヒョン前大統領は庶民の味方、富の分配、財閥解体、記者クラブ解体、地域主義解消、など既存権力に逆らい続けた人だし、不正資金はないだろうなと思っていたけど。こういう結末になってしまうとは。こんなこと言っては悪いけど、ノ・ムヒョン前大統領らしいとしか言いようがないかも。


     


    それにしても、韓国中のこの追悼のムードはおかしいぐらい。悲しんで泣き叫ばない人なんて人間じゃない、という雰囲気だもん。確かに検察の捜査は手続きを守らず前大統領のプライドを傷つけるのが目的のような面もあったと思う。家族をかばうため?支援者をかばうため?私は大統領までした人が自殺したというこがなんだかかわいそうで悲しい、と思ったけど、ノ・ムヒョン前大統領を聖人に祭るような雰囲気になってきているもんね。


     


    それが悪いとかの問題じゃなくて、何故ここまでノ・ムヒョン前大統領フィーバーになってしまうのか。大統領をやっていた頃は支持率20%以下にまで下がったのに。それでノ・ムヒョン前大統領とは正反対ともいえる李大統領が圧倒的な支持で選ばれたのに。なんで今になってこんなに素晴らしい大統領を失ったって、国をあげて大騒ぎするの?ノ・ムヒョン前大統領の不動産政策はソウルマンション価格急騰につながった。私のような人にはもう手が出せない。こつこつ貯金してマイホームなんてもう幻~。親の遺産か宝くじにでも当たらない限り無理~。


     


    やっぱり今の政権への不満が積もり積もっているからだろうか。国民葬は、予想していた通り、次の日には反政府集会となった。


     


    でも驚いた!李大統領に向かってやじは飛ばすし、堂々と悪口はいうし、テレビはそのようなインタビューをカットして流すし。そんな中北朝鮮との仲はどんどん悪くなるし。


     


    ノ・ムヒョン前大統領の自殺は韓国人の何かを変えるきっかけになった。何を変えるきっかけになるのか、それはまだわからない。だって、熱しやすくて冷めやすいといえば韓国が世界でナンバー1だもん!


    – BY  趙章恩

    Link
    http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=157

    第25回:すごいのが来たぞ~紀元前古代韓国の歴史大河ドラマ『朱蒙』







    第25回
    すごいのが来たぞ!

    紀元前古代韓国の歴史大河ドラマ『朱蒙』

    2006年6月22日


    ●人気ドラマにもW杯の影響が!?

     この頃ワールドカップのせいでTVをつければサッカーの話ばかりで、ドラマの編成時間もめちゃくちゃ。今もっとも人気のドラマ『朱蒙(ジュモン)』なんて2話連続欠放だったと思ったら、19日もフランス戦で欠放。ちょっと、3話連続はひどいんじゃない?







    ソソノ役のハン・へジンと朱蒙(ジュモン)役のソン・イルグック。ハン・へジンは「頑張れグムスン」で大ブレイクし、「フレンズ」や「1%の奇跡」でもお馴染み
    (c)iMBC
    ※ 画像はクリックで拡大
     歴史ドラマって難しいからあまり観ないんだけど、『朱蒙』は特別。私の大好きな俳優ソン・イルグックとキム・スンスがライバルとして登場するのだ! ソン・イルグックは「海神」「愛情の条件」、ソン・イェジンと映画「作業の定石」に出演した、がっちりとした体格の男らしい俳優さん。何をやってもだめな道楽息子が勇猛な実父の存在を知り、自分の力に目覚め武術を鍛えリーダーへと成長していくという朱蒙役で出演している。

     キム・スンスは「100万本のバラ」「君は星」など主婦向けの朝ドラや一日ドラマに、寡黙でやさしい役専門で登場。今回は朱蒙の異母兄で嫉妬に狂う悪役に挑戦する。

     この二人が出ているだけで嬉しい! ストーリーなんてどうでもいい! と思っていたら、韓国の教科書にも出ている有名な歴史の話なので結構わかりやすい。視聴者として軌道に乗りはじめたところだったのに、ワールドカップで3話連続お休みだから力が抜けてしまった。







    ワールドカップの応援グッズに赤い悪魔の角がついたカチューシャも登場
     でも文句が言えないほど、今韓国のワールドカップ熱気はすごい。2002年以上かもしれない。街角応援は4年前よりも熱狂的で、応援道具だってすごい。公式サポーター「レッドデビル」らしく、女の子達は赤い悪魔の角がついたカチューシャや槍なんか持っちゃて結構かわいい。

     19日月曜日早朝4時から始まる対フランス戦のために出社時間を昼の12時に遅らせる会社もあれば、昼寝を許すと発表する会社もあり、特別休日にする中学や小学校まである。男女老若、みんなどうしてそんなにサッカーが好きなんだろう。野球はあまり人気がないのにサッカーには燃える。でもKリーグはだめでワールドカップだけ燃える。これはどこの国も同じかもしれないけど。


    ●面白いドラマが続々登場

     こんなワールドカップ騒ぎの中でも、『朱蒙』を始め面白いドラマは続々登場している。
    前回紹介した、ユジン主演の「ジンチャジンチャ・ジョアへ」(本当に本当に好き)は、ボンギとボンスンはお笑いコンビか? というぐらい面白いシーンが多くて目が離せないし、種明かしになっちゃうけど、ボンスンの出生の秘密がわかり、安心して三角関係になれる(!)のでホッとして観られるところもいい。

     「ジンチャジンチャ・ジョアへ」と同じ時間帯のKBS週末ドラマ「ソムンナンチルゴンジュ」(噂のチル姫)は、ぼろくそ文句を言われながらも結構高い視聴率をキープしている。

     ドクチル、ソルチル、ミチル、ジョンチル、チルで終わる名前の4人娘家族の物語なんだけど、高校生の娘が家庭教師の子供を妊娠したり、姉の恋人を奪ったり、旦那が家にいるのに旦那の友達と浮気をしたり、韓国人の倫理観からかけ離れたシチュエーションばかりで、「ドラマとはいえ、これはあり得ない!」と大ブーイング。

     なのにみんな週末は「ジンチャジンチャ・ジョアヘ」と「ソムンナンチルゴンジュ」のチャンネルをパチパチ変えながら、笑ったりぶつぶつ文句言ったり忙しいのだ。韓国は番組の途中にCMが入らないので、休む間もなく60分みっちり2つのドラマを同時に観終るとどっと疲れてしまう。また、どっちも見逃した場面が気になるので、結局ネットで「ダシボギ」(VOD再放送)するけど、リモコン握り締めて同時に二つのドラマを観るのもスリルがあってお勧め。

     『朱蒙』の話に戻ると、とにかくこれはスゴイ! 300億ウォン(約36億円)の予算で2年前から企画されたドラマで、秋に公開される同じくMBCのヨン様ドラマ「太王四神記」に登場する高句麗が、どのようにして誕生したのかについての物語だ。『朱蒙』は高句麗という国を建てた王様の名前で(BC37建国)、ヨン様は高句麗でもっとも勇敢で有名な王様、廣開土大王(375年~413年)を演じる。

     最近『朱蒙』のおかげで話題になっているのが「ミリボギ」。次回予告を少し長くしたハイライト場面集のようなVODで、視聴料はSBSとKBSは無料だけどMBCは5分ほどの動画で1回300ウォンと有料。でも「もう気になって夜も眠れない!」というときにはつい利用してしまう。

     『朱蒙』は3話連続お休みの影響からこの「ミリボギ」の利用件数が急増していて、視聴者掲示板には「ミリボギの内容を書き込むな派」と「こっそり教えて派」に分かれ、熱い討論の結果、タイトルに「ミリボギ」と書いてから書き込むといったルールができたほど。

     「ミリボギ」の場面から次回のストーリーを想像して、自分なりのシナリオを書いて掲示板に載せ激論となったり、ドラマの場面をキャプチャーして漫画のようにセリフを変えて自作パロディーを作ったり、8話放映で視聴率30%を超えたドラマだけあってすでに廃人だらけだ。廃人同士で「ミリボギもダシボギ(VOD再放送)もいいけど、とにかく視聴率のために放映時間になったらTVの前に座りましょう」というキャンペーンまでやっている。

    ●『朱蒙』でソン・イルグック様に溺れる事間違いなし!!







    異母兄デソ役のキム・スンスも悪役だけどステキ~
    (c)iMBC
     『朱蒙』の魅力は、ソン・イルグック、キム・スンスといったルックスもよく演技力も抜群な人気俳優が出演していることもあるが、途中から観た人でも十分についていけるよう毎話エピソード式で展開され、登場人物それぞれが深い事情を持ち、みんなが主人公のようになっていることなどがあげられる。ファンタジー映画のような見事な自然風景と華麗な衣装も見もの。しかし、朱蒙三兄弟の衣装は赤、黄、青で、「まるで信号ではないか!」「わざとなのか?」と思わず突っ込みたくもなる(笑)。

     また2005年「海神」以降男性ドラマがなく、このところ、高校生の婚前妊娠とか自分が未婚の母として産み捨てた娘を嫁にするといったショッキングな作品が多かったので、そういったドラマに飽きた視聴者が多いことも『朱蒙』を引き立てる要素となっている。久しぶりに韓国らしいドラマが始まった。当分はどっぷり『朱蒙』にはまりそう~。


    視聴!<朱蒙(ジュモン)>

     MBC45周年記念特別ドラマ『朱蒙(ジュモン)』(MBC、毎週月・火夜9時55分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。海外VODは300kbpsストリーミング・ダウンロードが1話1,000ウォン。
     MBCのインターネットでの視聴方法について詳しくは
    第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。



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    やっぱり明洞が好き! コスメ激戦地で衝動買い~




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      韓国の化粧品なら何でもそろう専門店です。テスターが豊富なので、自由に試してみましょう!











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      「食べないで肌に譲ってあげよう」というキャッチフレーズどおり、おいしそうなコスメがそろっています。











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      韓国でも中国でも知名度の高い人気ブランド。











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      これがスライドパックです。携帯電話に似てません?











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      とってもおしゃれなコスメショップ。パール入りのメイク下地やプライマーがよく売れてます。









    韓国のいいところは、安くてクオリティーの高いドメスティックブランドがたくさんあること! ウォン安だからさらに安くなって、1000円あればコスメに靴に旬なブラウスまで買えてしまうのです。高級ブランドから庶民的な屋台までがひとつの通りに並ぶ不思議な街、「明洞」だからこそできるショッピングでもあります。


    明洞にはMISSHATHE FACE SHOPETUDE HOUSESKIN FOOD、innisfree、Banila Co.HANSIKINLANEIGE、ARITAUM、OLIVE YOUNG、TODACOSAなど、コスメブランドのショップやドラッグストアが密集しています。プレミアムブランドはロッテ百貨店1階とロッテ免税店にそろっているので、コスメに関してはすべて明洞にそろっているといっても過言ではありません。


    いろんなブランドの化粧品に出会えるTODACOSAは、店内の真ん中にどんと大きな鏡とテスターコーナーがあって、自由にお化粧直しができます。香水も化粧品もなんでも試してOKです。韓国の女の子たちはみんな真剣な顔をしてメイクに夢中になってますよ! 友達同士で「この色どう?」なんて、今まで一度もチャレンジしたことがないようなカラーやメイクを試してみるのも楽しいですよ。


    THE FACE SHOPは、もともと植物成分を使った肌に優しく値段も安いブランドとして人気を集めていましたが、韓国ではヨン様がモデルになったことでさらに爆発的な人気を得ています。


    「食べないで肌に譲ってあげましょう」というキャッチフレーズがおもしろいSKIN FOODも素通りできないコスメショップです。ブロッコリー日焼け止めローション、サンチュきゅうりウォーターミスト、トマトホワイトニング化粧水、パイナップルハンドクリームなど、聞いただけでも「おいしそう~」な、かわいいパッケージのコスメがそろってます。


    雑誌などにもよく紹介されるBanila Co.は、韓国のアパレルメーカーが運営するコスメショップ。メイクの「のり」をよくする化粧下地、プライマーとパールが鮮やかなハイライターがベストセラーです。デパートブランドであるベネフィットやMACに負けない品質なのに、値段は5分の1以下という安さが人気の秘密です。


    観光客で身動きが取れないほど混雑していたのはLANEIGE。ロッテ百貨店本店にも入店している韓国ブランドで、ベストセラーは「スライディングパクト」というスライド式携帯電話のようなパウダーファンデーション! 「潤光肌」をコンセプトにしたメイクシリーズだけに、ギトギトしないキラキラパールが入っていて、シミや毛穴を目立たなくしてくれるんです。3万2000Wでお買い上げ!


    LANEIGEでもうひとつ、私がほしくてたまらなくなったのは、2009年春限定商品の「アートプレイアイパレット」です。いちご牛乳のようなピンクに近いパープル、ミントのような薄い水色、輝くホワイトとブラウンがひとつのパレットに入っていて、値段は3万5000Wでした。トレンドを押さえながらもさりげなくナチュラルなメイクに仕上がる色合いに心を奪われてしまいました・・・。


    日本でクリスマスやホワイトデーなど、季節やイベントごとに限定品が発売されるように、韓国でも最近はかわいい限定品がいっぱい増えました。即、売切れてしまうものもあるんですよ。LANEIGEの薄いピンク色のメイクアップブライターは、微粒子なので粉飛びもせずきれいなつやを出し、ハイライトとして使うと顔に立体感が出て美人度5割増しというクチコミで火がつき、限定販売のはずが追加生産を何度も繰り返し、定番商品になってしまいました。


    韓国にも化粧品のクチコミを書き込むインターネット同好会はたくさんあります。日本と似ているようで違うところは、韓国の女性は自分の顔写真をどんどん投稿するという点です。「今日、思いっきりメイクがうまくいったので写真載せま~す」とか、「今日買ったアイシャドーの色が似合うかどうか見てください!」とか。みんなでメイクの腕前を褒めてあげたり、正直に評価してあげたりと、積極的にコミュニケーションを楽しむのです。韓国女性のパワーを感じてもらえますか?


    明洞コスメショップ巡りは後半に続きます!

    by: 趙章恩

    「ニッコリア」: ダイナマイト・コリア 今日もドキドキ探検に出かけよう!