第24回:「四月の雪」ロケ地三陟~ヨン様だけじゃもったいない!







第24回
「四月の雪」ロケ地三陟

ヨン様だけじゃもったいない!

2006年6月1日


●「四月の雪」のロケ地三陟市に行ってきました

 今更? といわれそうですが、ヨン様とソン・イェジン主演の映画「四月の雪」(韓国タイトルは「外出」)のロケ地だったサムチョク市(三陟市)に行ってまいりました!







ソン・イェジンがお茶を飲みながら台本を読んでいたカフェ。竹西樓のすぐ前にある
(※ 画像はクリックで拡大)
 ソウル江南バスターミナルから4時間、「あれ? 何もないよ…」とびっくりするぐらいガランとした田舎のターミナルに到着。でもターミナルのすぐ横には写真のようにロケ地情報が地図に表示されているので、何の情報も持たずに行った私でさえ十分見てまわることができた。

 三陟は、元々海水浴場が多く洞窟も多いことから夏の避暑地として愛されている。年間12度の温度を保ち長さ6.5Kmもある天然記念物の洞窟「ファンソングル」と、1275年に建てられた遺跡で関東八景の一つとして韓国では有名な「ジュッソル」(竹西樓)が最大の観光スポット。「四月の雪」のロケ地は「ジュッソル」の周辺にある。「ジュッソル」は公園のようになっていて、二人が映画の中でデートした場所でもある。

 ヨン様が撮影期間中泊まったホテルでもあり、あのラブシーンが撮影されたパレスホテルからの眺めはチェジュと比べても見劣りしない最高の見晴らし! ホテルの入り口には、左にイェジン、右にヨンジュンと色んなものが飾られている。ホテルの隣にあり、二人が始めて食事をしたパレスフェッチブも、とにかく眺めが素晴らしい。1階で撮影されたそうだけど、ぜひ2階で海を眺めながら韓国式の刺身を味わってみてね。

●ヨン様の手が触れたものはすべて展示!?

 やはりヨン様ファンにとって、もっとも嬉しいサービスをしてくれるのはサムフンモーテル。映画の中でインス(ヨン様)が泊まった部屋は特別展示間として社長の気に入ったお客さんにだけこっそり公開されている。そこにはインスが使っていたカバン、お財布、車のナンバープレート、野外ロケの時に座った青い椅子などがガラスのケースに入れて展示されている。とにかく三陟では、ヨン様の手が触れたものはすべて展示されていると思っていい。ヨン様が使ったスプーンや座布団を展示している食堂もあるそうよ。モーテルでは二人が雪合戦した駐車場も見逃さないでね。

 ここはとにかく海の幸が豊富で、何を食べてもおいしい。「四月の雪」制作会社と契約し、スタッフの食事を担当していたウンへ食堂では「ヨン様定食」というメニューを出しているそうだが、それだけだともったいない。すりつぶしたドジョウを食べやすいようにもう一度こして、ニラやニンニク、トウガラシ、野菜と一緒にじっくり煮込んだ「チュオタン」、ボールにイカとヒラメなどの白身魚を細く切った刺身とキュウリ、タマネギ、チョゴチュジャン(甘酸っぱい刺身用のゴチュジャン)、ごま、かき氷、水を入れて冷たいスープのようにしてご飯と一緒に食べる「ムルフェ」(ムルは水、フェは刺身)も超おいしいかった。体にいいものばかりなので、地元の人が勧めるメニューには必ず挑戦してみてほしい。








これが三陟名物のムルフェ

 地元の方の証言によると、ヨン様はとにかく脂のないさっぱりしたものしか食べないそうで、お肉もカルビではなくアンチャンサル(はらみ)しか頼まなかったそう。日本でも関西は薄味というように、三陟のある江原道は山間地域が多いためか味付けがあっさりしているので、ヨン様は大変お気に召したとか。

●日本人ボランティアのおかげで言葉の心配はいらない







ターミナルを出てすぐ右にあるロケ地案内、向かい側に観光案内所があり日本から嫁いできたお嫁さん達が活躍している
 三陟はソウルからかなり離れたところだが、日本からお嫁にいらしている方が多く、みなさんボランティアでターミナルや博物館などの観光案内をしているそうだ。日本語が通じなくて困るということもなさそうだった。

 またロケ地ではないけど、博物館や洞窟関連の展示館もかなり充実していたので、三陟を訪問した際にはぜひ足を運んでいただきたい。きれいな海に山に洞窟にヨン様の想い出までいっぱいつまっている小さな街、韓国のファン達も、行きはロケ地目当てだけど帰りはすっかり三陟に魅せられ、何度も足を運ぶそうだ。







●今もっとも人気の週末ドラマ「ジンチャジンチャ・ジョアへ」

 ちょっと前置きが長くなってしまったが、三陟のある江原道(日本で言う県)には独特な方言があることでも有名だけど、最近ドラマの主人公が江原道出身という設定が本当に多い。今もっとも人気の週末ドラマ「ジンチャジンチャ・ジョアへ」はアイドルグループSESのメンバーだったユジンが主人公のラブコメディ。ここでユジンは腰を抜かしそうな、何を言っているんだかさっぱりわからない三陟の方言を、とても自然に話している。







主人公はこの3人。ボンスンは結婚して娘もいるジュンウォンに思いを寄せるが…
(c)iMBC
 これが現代版チャングムと騒がれたり、撮影開始直前ユジンがスキー場で腕を骨折し放映が延期されたりと、色々とあったあのドラマで、大統領官邸「青瓦台」の料理人を目指す地方出身のボンスン(ユジン)と、大統領家族のボディーガードでナルシストのボンギ(イ・ミンギ)、大統領の息子で、アルツハイマーで死にそうな奥さんと5歳の娘をもつ大学病院の医者ジュンウォン(リュジン)、この3人の主人公を中心に、大統領官邸のあちこちで目立たず働いている料理人や大工、カメラマンなどが入り乱れ、今の韓国人の悩み事や生活を紹介している。

 いつものパターンだが、ボンスンは偶然の出会いからボンギ家族の配慮でソウルに上京、ファッションセンス抜群でわがままなソウルっ子のボンギとボンスンは犬猿の仲、ボンスンは「青瓦台」の調理補助からめきめきと実力を発揮し料理人へ成長、ジュンウォンに片思いしながらボンギと恋に落ちる。でもボンスンは実は大統領の娘だった……、というところまでストーリーが続いている。

●今度は大統領の息子と娘!?

 第1話からざっとストーリーをまとめると、ジュンウォンが山村で道に迷うところから始まる。大統領の息子であることを誰にも知らせていない彼は、いつも自由に一人で動いている。警護部長の支持で救助に向かったボンギは、山村でとんでもない無鉄砲で世話好きボンスンに出会う。祖母と二人で住んでいたボンスンは、祖母が亡くなり父の写真と100年産蔓人参(ツルニンジン、貴重な健康食品)をふろしきに包みソウルへ上京する。







モンペにおばあちゃんセーターで登場したボンスンもソウルに上京してからはドンドンきれいになっていく。犬猿の仲だったボンスンとボンギの関係もどうなることやら~
(c)iMBC
 ボンスンはジュンウォンを頼りにするが、ジュンウォンは医者であるため忙しくなかなかかまってやれない。ボンギの家でちょっとだけ世話になるつもりだったボンスンは、数百万ウォンはする100年産蔓人参をボンギ家族が全部平らげてしまったことから、ボンギの家で同居することに。ある日テレビを見ていたボンスンは、自分の父と教えられた写真の男性とそっくりな男性がテレビに出ているのを見つけ驚く。その人は大統領だという。写真を持って大統領官邸に行くが、当然相手にされない。その時、偶然写真を見たボンギの父(大統領官邸の大工さん)の支援で、ボンスンは大統領官邸の厨房に就職することに。それから本格的に大統領官邸の生活が始まる。

●魅力は笑いとリアリティ

 「ジンチャジンチャ・ジョアへ」の魅力は、とにかく笑える場面が多いということのほかに、機密事項だった青瓦台(大統領官邸)の生活がドラマの素材になったこと。ドラマ「宮」や「チャングム」が伝統的な宮殿生活の裏側を見せてくれたなら、こちらはいわば総理官邸または皇居の裏側では何が起こっているのかをレポートしているようなものなので、リアルティがあって興味を惹く。39歳で独身、とにかく結婚を焦るオンジュを始めとするクールな厨房のメンバーと、大統領警護チームの顔ぶれもユニーク。特に同じ江原道出身で警護チームのムンシクが、ボンギとボンスン会話の方言を標準語に通訳している場面なんてお腹が引きつるほど。これ、翻訳だと上手く伝わらないかもしれないけど、ぜひご期待ください。  


視聴!<ジンチャジンチャ・ジョアへ>

 『ジンチャジンチャ・ジョアへ(本当に本当に好き)』(MBC・毎週土日夜7時55分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。MBCのインターネットでの視聴方法について詳しくは第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。


By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情  
Link

第23回:趙さんがお勧めする休暇の過ごし方~2006年のGWは韓ドラで決まり!







第23回
趙さんがお勧めする休暇の過ごし方

2006年のGWは韓ドラで決まり!

2006年4月27日


 ソウルの春は花粉、ではなくモンゴル・中国からやってくる黄砂のせいで春を満喫できなくなって早数年。黄砂雨にも負けず、今日も明洞はこの春トレンドのミニスカートに裾をいっぱい膨らませたトレンチコート、ホットピンクのリップがとてもきれいなアガシ(お嬢さん)達で賑わっていました。

 桜も散り、初夏に向けてゴールデンウィークが待ち構えていますが、韓国も5月5日はこどもの日でちょっとした連休のため、みんなうきうき気分です。

 でも連休はどこに行っても人だらけ渋滞だらけ、それだったら最新設備の整ったキレイなネットカフェで、おいしいケーキでも買い込んでドラマ三昧のほうがいいかも! ということで、この連休にぜひ押さえておきたいお勧めドラマガイド、始まりま~す。あわせて関連ニュースも紹介しますので、ご参考に!

●韓ドラファン必見の2人の歴史的主人公~チャングム&チェオク







宮廷女官チャングムの誓い
(C)MBC,iMBC
※ 写真はクリックで拡大します
 「え!まだ観てないの?」と驚かれる前にしっかり観ておきたいのは「冬ソナ」以上に世界中で韓流の原点となっている「宮廷女官チャングムの誓い」。視聴率50%という数字で有名だけど、ストーリーそのものが本当に面白い。宮廷料理から始まって韓方や民間療法の勉強までさせてくれるから2度おいしいドラマです。

 韓国では王様のセリフがいつも「うむ。これはおいしい。これは何で作ったのか?」ばかりで、“料理とチャングムにしか興味のない王様”と騒がれたりもした。いつも暗い感じのイ・ヨンエが底抜けに元気なチャングム役を上手くこなしていて「さすが女優!」と感心したけど、チャングムの子役とハン尚宮(サングン)も本当にはまり役でしたね。私もチャングム以来、韓方化粧品や韓方茶を愛用するようになりましたよ。







チェオクの剣
(C)MBC,iMBC
 gooで他社に先駆け3月から開始された韓国ドラマ「チェオクの剣」(原題:茶母(ダモ)もいい! 梅の白い花びらが画面いっぱいに舞う夜、怪我をしたチェオク(ハ・ジウォン)の傷の手当てをしながら従事官ファンボ・ユン(イ・ソジン)がため息混じりに言う「痛いか? 私も痛い」、といった名セリフ集が今でも語り継がれる伝説の作品だ。

 「フュージョン史劇」という新しいジャンルを切り開き、時代劇ブームを巻き起こした。「フュージョン史劇」とは、背景は朝鮮時代や高麗時代などの何百年も昔だが、セリフは現代の言葉で衣装も国籍不明、とにかくおしゃれでストーリーの展開も早く若者向けの時代劇のこと。

 舞台は17世紀。茶母と呼ばれる女刑事として犯罪捜査の第一線で活躍するチェオクが、ワイヤーアクションでぶんぶん空を飛びながら悪者をやっつけるシーンもかっこいいし、子供の頃から慕っていた従事官と、兄かもしれない男に惹かれる三角関係も甘く切なく釘付けになっちゃうよ。

 チャングムとチェオクは、2人とも朝鮮実録に登場する実在の人物とエピソードをドラマ化したという共通点がある。だからなおさら興味津々で見逃せないのだ! 各話315円。

ShowTime、韓国旅行が当たる「チャングム祭り」を開催。最終話配信も
「宮廷女官チャングムの誓い」がAIIに登場~視聴率50%突破の韓国歴史大河ドラマ
goo、韓国ドラマの大ヒット作「チェオクの剣」を配信開始

●韓国中を魅了した抱腹絶倒コメディ「アンニョン・フランチェスカ」

 ShowTime に掲載されている「アンニョン・フランチェスカ」(2005年・全29話)のあらすじは以下のとおり。

 ――2005年、ルーマニア。滅亡の危機に瀕したバンパイアたちは、“血の帝国”の栄光が再現されるその日まで、人間になりすまし世界中に散らばることに。…が、船を乗りまちがえて、韓国に着いた一群のバンパイアたちは、小心で不運な男ドゥイルの血を吸ってしまう。バンパイアになったドゥイルは、「元の人間に戻してやる」との約束を信じ、仕方なく彼らと同居を開始するが…。果たしてドゥイルとバンパイアたちの運命はいかに…!? 奇想天外! 抱腹絶倒!! 個性的な強烈キャラたちが繰り広げる、猟奇的なシットコム(シチュエーション・コメディ)ドラマです!! 2005年百想(ペクサン)芸術 大賞芸能部門作品賞受賞作品。







アンニョン・フランチェスカ
(C)MBC,iMBC
 「アンニョン・フランチェスカ」は、1話あたり2つから3つのエピソードが放映される。強烈な個性の持ち主である登場人物と、自分の目を疑いたくなるような信じられない爆笑コメディに切ない愛、限られた時間を生きる人間としての生き方など、いろんな要素が混ざっていて子供から大人まで楽しめた作品。コメディで終わってしまわないのは、毎回エピソードを象徴する詩のようなタイトルととっておきの音楽をテーマ曲として挿入しているから。

 種明かしになるので詳しくは書けないけど、映画「親切なクムジャさん」をパロった「生意気な親切なクムジャさん」、貧乏なバンパイア達が食材として選んだあるもの、フランチェスカがはまった韓国独特のエンターテインメントなどに注目してみると面白いよ!

 ドラマ「宮」のユル君のお母さんでへジョンジョン役のシム・へジンは、フランチェスカ役でイメチェン。「私の名前はキム・サムスン」「君はどの星から来たんだい?」で大人気のチョン・リョウォンは、この作品のエリザベス役で演技力を認められサムスンのオーディションに合格したそうだ。

韓国発ホラーコメディ「アンニョン・フランチェスカ」、ShowTimeで配信スタート

●チャン・ナラ シンドロームを作り上げたラブコメ「明朗少女成功記」







明朗少女成功記
(C)SBS,SBSi
 2002年に、チャン・ナラ シンドロームを作り上げたドラマ「明朗少女成功記」(2002年・全16話)もかなりお勧め。

 詐欺師の両親とどんな苦労にもめげない明るく元気なキャンディ・キャンディタイプのヤンスン(チャン・ナラ)。たれ目に忠清道方言で人懐っこいヤンスンは、借金のせいでスノイ化粧品創始者の息子ギテ(チャン・ヒョク)の家のお手伝いさんとなり、あれよこれよという間に三角関係となり、恋に落ち、玉の輿でめでたし…、という典型的な韓国ドラマ。でもかなり笑える場面もあり、今は徴兵で軍に入っているチャン・ヒョク(チョン・ウソンにそっくりなのよね。この人)も登場し、結構いける。主人公のチャン・ナラは今や中国で大人気の歌手になった。

韓国の痛快ラブストーリー「明朗少女成功記」、ShowTimeで配信開始
韓国ラブコメ「明朗少女成功記」、AIIで先行配信スタート

●通な方なら絶対見逃してはならないのがこれ!「ピアノ」







ピアノ
(C)SBS,SBSi
 「ピアノ」(2001年・全16話)も絶対観ておくべき作品。8等身半という人間離れしたプロポーションの持ち主で、「バリでの出来事」「星を射る」で、“かわいい年下の彼にしたい俳優1位”に選ばれたチョ・インソンが出演しているし、今はラブコメの女王で「ガラスの華」「彼女を信じないでください」のキム・ハヌルも、少女漫画の主人公のように線が細く涙が似合う女優としてこの作品で注目され始めたのよね。そしてキム・ハヌルと戸籍上は兄弟だけど愛し合うしかない運命に悩むゴ・スも、忘れてはならない若手俳優。

 釜山の暴力団出身で普通の幸せを願う父と、母の再婚で家族になったのに母が死でばらばらになってしまう家族。悲しい結末の「ピアノ」は熱狂ファンがとても多かった作品で、仁川チャイナタウンにある青い門が印象的な「ピアノの家」は今でも名所になっている。チョ・インソンは、この作品でSBS演技大賞新人賞を受賞し、モデルから俳優へと成長した。

チョ・インソン&キム・ハヌル出演「ピアノ」、ShowTimeで配信スタート
チョ・インソン主演の韓国ドラマ「ピアノ」がAIIでスタート

●韓国中を泣き笑いさせた「頑張れ!クムスン」







頑張れ!クムスン
(C)2005 MBC, iMBC All Rights Reserved. / AII「ドラマ韓」
 「頑張れ!クムスン」は元々古い歌謡曲の曲名で、戦時中の女性の健気な生き方を応援する曲でもある。何じゃこれは? というほど田舎くさかったクムスンが、美容師を目指しながら、恋をしながらどんどんキレイに変身していく姿も楽しみ。

 結婚直後に交通事故で死んだ夫の家族と一緒に住み、嫁として息子を育てるシングルマザーとして何とか生き抜いていこうとがんばるクムスンは、30歳でデブで無職からパティシエとして成長していくサムスンと並んで、2005年韓国を代表する女性の姿として社会現象にまでなった。

 顔も知らず自分を捨て再婚した実の母のために腎臓移植手術をやってあげるべきか、再婚は仕方ないが孫が他人の戸籍に入るのは許せないので置いていけという姑、かわいそうだからと雇ってあげたクムスンが自分のすべてを犠牲にし大事に育て医者にまでなった一人息子と恋に落ちたことを知り激怒する同じくシングルマザーの美容院院長、その医者と結婚するはずだった美容院のメイクアップアーティストでクムスンの母が再婚して育てた娘、子供を置いてシングルのふりをして再婚したクムスンの兄嫁など、色んな登場人物の人生が絡み、母と子供、嫁と家族といった韓国の女性が抱える問題をリアルに描いたドラマで、第7回男女平等放送賞大統領賞に輝いた。

 AIIに掲載されている「頑張れ!クムスン」のあらすじは以下のとおり。

 ――どんなに不幸な境遇に置かれても、いつも自力で乗り越えて強く生きるクムスン。幼くして母親に捨てられて祖母の手で育てられる。21歳で結婚するものの、結婚直後夫を亡くして未亡人となり、女手ひとつで子供を育てていく。クムスンは美容師になることを夢見ながら懸命に生きている。そんなたくましいクムスンは、新しい恋の訪れに胸をときめかせるが、相手の男性ジェヒは、クムスンの夫を医療ミスで死に至らしめた医師という事実を知り苦しむ。

 今、日本で配信されている韓国ドラマは20タイトルを超えている。一つ一つが選び抜かれた名作ばかりでどれもお勧めだけど、特にこの6タイトルはぜひご鑑賞をお勧めします。ゴールデンウィークは韓ドラ三昧で韓国通を目指してはいかが? ドラマを毎日観ているうちに自然に韓国語が聞き取れるようなったというファンも多いので、語学勉強を兼ねての視聴もよろしいのではないでしょうか?

AII、韓国ドラマ「頑張れ!クムスン」を配信。3話無料や半額パックも

By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」
Link

おすすめの韓方アイテム!

こんにちは! 今日からみなさんに完全な主観で「韓国に来たらこれは絶対おすすめ!」の情報をお届けするチョウ・チャンウンのブログへようこそ!


韓国の3月は入学式の季節、1年の始まりであります。まだちょっと肌寒いですが、春! には間違いありません! 山に囲まれたソウルだけに、週末ともなれば気軽にハイキングに出かける人で溢れ、ソウルから近い西海岸の海へのドライブ路も大渋滞となります。


しかし最近、春になるとやってくる邪魔者がいます。それは黄砂! モンゴルや中国の砂漠で発生した黄砂がソウルを直撃するのです。月に数日程度ですが、朝から空気がうっすらと黄色く濁り、細かい粒子の砂埃が風にのってやってくる日もあります。黄砂の日でもソウルの人は元気に街へ出かけます。そして、徹底的にクレンジングをします。


私はこの頃、頭皮の黄砂の埃をきれいさっぱり洗い流すことができ、春になるとひどくなる抜毛の予防にも効果抜群の韓方シャンプーにハマっています。今まで抜毛予防に効果的だといわれるシャンプーはいろいろ使ってみましたが、怖いぐらい抜けていた髪の毛が目立って抜けなくなったのは、韓方シャンプーが初めてです!


韓方シャンプーの中でも私が使っているのは、ロッテマートで購入できる「呂(リョ)」というシャンプーです。1年ほど前までは韓方シャンプーといえば値段が高く、通販でしか手に入りませんでした。それをポピュラーにしたのが韓国の資生堂と呼ばれるアモーレパシフィックです。アモーレパシフィックは信頼できる大手化粧品会社でもあり、ロッテ百貨店売上ナンバー1の韓方化粧品「雪花秀」を販売している会社です。そのノウハウで作られた韓方シャンプーが「呂」。雑誌やテレビでもよく紹介されるヒット商品だけに、一度は使ってみようと思って購入してみたところ、これ、すごいです!


いつもはシャンプーをして洗い流すときに大量の抜け毛が発生するのですが、「呂」で洗うとその半分ほどしか抜けません! 韓方恐るべしです! 「呂」は昔から韓国女性が追求してきた「黒潤生気」、つまり黒く輝くボリュームある髪の毛を追求しています。「呂」は頭皮の状態に応じて3つのラインがありますが、私は抜毛予防に効果があるといわれる茶色の容器に入ったものを使っています。


韓方シャンプーの特徴は使用する化学成分を必要最小限にし、頭皮のための韓方薬として高麗人参・はちみつ・茯苓・何首烏・柏子仁・地黄・黒豆などを配合して、頭皮と毛根を健康にしてくれるところにあります。出産やストレスなどで、20代から抜け毛で悩む人が増えているせいでしょうか、マートに行くと植物成分と韓方薬成分が濃縮された韓方シャンプーは飛ぶように売れていました。


私も最初は韓方シャンプーだなんて、すごく匂いがするんじゃないかと敬遠していたのですが、はちみつのように光るトロッとした質感、少ない量でも泡立ちがよく、ローズマリーのようなさわやかな香りには驚きました。ハーブにはなじみがあっても韓方はちょっと・・・という方には、まずシャンプーをおすすめしたいです。


ロッテマートで、400ML1本1万2000Wで販売しています。この値段ならそれほど負担なく使えますよね。


もうひとつはネットで注文しているものですが、同じくアモーレパシフィックのPRIMERAというブランドから発売された「ウリョネンシャンプー緑茶」です。韓方+緑茶のシャンプーで、シャンプーの中に緑茶のパックが丸ごと入っているおもしろいシャンプーです。


「ウリョネン」というのは、「煎じて滲み出させる」という意味。これはちょっと値段が高めで、350ML入りが2万5000Wです。しかしこちらはミントが入っているため洗髪後は頭皮爽快! ふにゃっとしたネコ毛でぺッタンコだった後頭部の髪の毛が自然と立ち上がり、ブローをしなくてもボリュームがでてきたんですよ。嬉しい!




お気に入りの韓方シャンプー「呂」。抜け毛が減りました! ロッテマートで販売しています。



韓方シャンプーに緑茶とミントをプラスして頭皮を爽快にしてくれます。一度使うと病みつきになります!



シャンプーの中に緑茶パックが入っていてびっくり!



韓国では昔から七夕の日に紫の花が咲く菖蒲(チャンポ)を煎じたお湯で髪の毛を洗うと、ツヤツヤ+フサフサした黒髪になると言い伝えられてきました。また、緑茶や黒豆・枸杞子・こんぶを煎じたお湯で頭皮を洗うと頭皮がさっぱりしてフケを防止することも、椿油を塗ると傷んだ髪に栄養を与えることができるということも、おばあちゃんの知恵として昔から言い伝えられてきました。韓方は特別なものではなく、身のまわりの植物・薬草を生活のすべてに応用することなのです。


ロッテマートで見つけたおもしろい韓方商品をもうひとつ紹介しましょう。それはキッチン用洗剤です! 高麗人参を蒸してから干して作る紅参・黃芪を配合し、韓方の力で手荒れを防ぐのはもちろん、食べ残しの嫌な臭いをすぐに消してくれて抗菌効果もバッチリ! 果物を洗ったときにも洗剤成分が残らないのが特徴です。韓国の主婦の悩みのひとつが、どうやったら容器に染み込んだキムチやにんにくの臭いを残さずきれいに洗えるのかということ! 韓方キッチン用洗剤は、そんな悩みを解消してくれます。韓国料理を作るのが大好きなみなさんも、ぜひお試しあれ~。400~500ML入りで3000W前後です。


私はこれから明洞(ミョンドン)のコスメ巡りに出かけます! ヨン様がモデルのフェイスショップやIKKOさんがモデルになったエチュードハウスでは、この春はどんな新製品が登場したのか、楽しみです!

by: 趙章恩

「ニッコリア」: ダイナマイト・コリア 今日もドキドキ探検に出かけよう!

第22回:離婚してもっと仲良くなるなんてあり得る? ソン・イェジン主演の『恋愛時代』





第22回 離婚してもっと仲良くなるなんてあり得る?

ソン・イェジン主演の『恋愛時代』

2006年4月25日


●韓ドラの制作現場が変わった!?

 今日はとっても天気がよく、どこかに出かけないと何だか損をするような気分になってしまい、行きつけの広い庭があるワインバーに行ってみた。そしたらなんと、ドラマの撮影中ではないか。興味津々で観ていたら何かがちょっと違う。あれ? これ今やっているドラマでもなさそうだし、何だろうと思っていたところ、お店の人によるとこの秋から始まるドラマの撮影だそう。えっ!

 作りながら放映し、視聴者の意見をばんばん聞いてくれるのが韓国ドラマの特徴じゃなかったの? それで早速知り合いの芸能記者に尋ねたところ、韓国の芸能業界では、韓流ブームのお陰でドラマ制作現場が変ったといわれているそうだ。

 台本が撮影当日ぎりぎりにメールで届くせいで、リハーサルどころかセリフを覚える時間すらなかったり、編集が放映時間に間に合わずに、通常だと9時50分から放映されるドラマが10時から始まったり、作りながら放映するなどというスリルから脱皮し、徐々にドラマをゆっくり事前制作する方向へと変わり始めている。

 ヨン様の「太王四神記」もそうだしね。韓流スターがアジアで大物としてもてはやされるようになってから、一週間も徹夜で撮影なんていう過酷な撮影スケジュールは絶対いやだとか、外国のように契約書に1日の撮影時間を明記しろとか、野外撮影でも専用の待機室を用意しろとか、こういう役はいやだとか、こういうセリフは私には言えないなど、細かい条件をきっぱり言う俳優が増えているんだって。韓流ブームのおかげで韓国の俳優達は自分たちの存在価値に目覚めたというか、もっと息の長い俳優になるためには消耗品のようなドラマは撮りたくないっていうのが正直な気持ちでしょうね。

●野沢尚の同名小説をドラマ化した「恋愛時代」







ドンジンとウンホの結婚式、でも二人は何かが理由で離婚することになる
(c)SBS
 製作現場が変わることによって、韓流スター達がどんどんドラマに復帰している。やはり韓流は映画ではなくドラマという事実もあるし、映画以上の待遇を受けるのも事実。その中でもこの春、SBSの「恋愛時代」は映画で大ヒットした演技派俳優二人を主人公にし、かなり味のあるドラマに仕上がっている。

 4月3日に始まったSBSの「恋愛時代」は、フジテレビの「眠れる森」の故・野沢尚の同名小説が原作。「4月の雪」でベッドシーンにチャレンジし大人の魅力を見せたソン・イェジンと、歴代ヒット映画の記録を塗り替えた「王の男」で再び注目されているカム・ウソンが主演。







離婚後もお互いが気になってしょうがない二人
(c)SBS
 離婚してからお互いに惹かれ始めた妙な元夫婦のドンジン(カム・ウソン)とウンホ(ソン・イェジン)を中心に4人の男女の偶然と行き違いを描いた作品。離婚したけどお互いのことがずっと気になって嫉妬もして、でも友達だからといい人を紹介してあげては後悔したりの繰り返しだ。

 ウンホは元水泳選手でスポーツセンターのインストラクター、ドンジンは大型書店のマネージャーという、ドラマの主人公にしては珍しい職業なのも面白い。ドラマの世界でありふれていた財閥2世を追い出し、ごく普通の職業をもつ人が登場するようになったのは新鮮だよね。


●ソン・イェジンの変身ぶりに注目







ちょっと悲しそうな表情と雰囲気が似合いすぎるソン・イェジン
(c)SBS
 特に「夏の香り」以降3年ぶりにドラマに戻ってきたソン・イェジンの変身ぶりに注目! 「4月の雪」と「私の頭の中の消しゴム」で韓流スターの仲間入りを果たし、清純でしなやかな女性らしさが魅力だった彼女が、髪を短くして、さっぱりした性格、正直いって棘のある性格のウンホをとても自然に演じているから観ていて気持ちいい。ソン・イェジンは、「恋愛時代」を「これも愛なの? と何度も考えさせられた作品で、大人の成長ドラマ」と評している。

 「恋愛時代」は離婚して2年目というところから始まる。ところどころにこの二人がどうして離婚したのか過去の回想シーンが入るんだけど、これが面白い。探している本が見つからなくてブックマスターのドンジンにウンホが尋ねたのが出会い。お互い一目惚れし、ドンジンは本の中に「いつかコーヒーでもいかがですか?」と書いたメモを差し込む。それを見つけたウンホは「ちょっと、名前が書いてないからわからないじゃないの。どうなるかわからないから電話番号も書いてよ」と、ぶっきらぼうにデートを承諾するシーンは面白かった。

 ウンホとドンジンが赤ちゃんの部屋を飾りとても幸せそうに見詰め合う場面に、赤ちゃんの超音波写真を取り出しては泣きそうになるウンホが交差し、「何かがあった」という秘密を暗示するシーンも多く、これからどうなるの? と、とても気になる仕掛けが多いのがこのドラマの特徴かもしれない。

●Blogで盛り上がる「名ゼリフ集」

 視聴者の間では「ストーリーよし、演技よし、ただ一つセリフが原作小説の日本語直訳って感じでなじめない」という不満もある。だけど、その独特の感性が漂う日本風のセリフまわしが20代にはとても共感を呼び、BlogやHompy(Blogのような個人のホームページ)に自分なりの「恋愛時代の名ゼリフ集」を掲載する人がとても多くなった。

 「写真を見ると悲しくなる。写真の中の私はとびっきり笑顔で…あの時の私は幸せだったんだなって勘違いしてしまう」、「生きるっていうのはどうせ寂しさに耐えること。誰かが言ったよね。地球に4億の人口がいるということは4億の孤独があるということだって」、「一度愛したことのある人ともう一度やり直すために、燃えるような愛なんてなくてもいいんです。ただ彼のお母さんになったと思えばいいんです。お母さんのような心で彼のだめなところまでかばえばいいんですよ」、「愛とは色んな理由で始まる。思いがけない愛や誤解から生まれる愛、いつ始まったかもわからない愛もある」、「二人ともまだ最後の最後まで行ってないから、底を見てないから未練が残るんだよ」などがBlogで人気の名ゼリフの一部。

 積極的にアプローチしてくるホテルオーナーの御曹司で年下のヒョンジュンを追っ払うためにウンホが言う、「私は本当の愛を経験しているから、それぐらいの感情じゃ足りないのよ」や、ドンジンのウンホに対する未練が残るセリフ「あの時はキレイだったのに、まぶしかったのに。いつまで年老いていく姿を見れるだろうか。いつまで年老いていくのを見せてあげられるだろうか。どうなろうが、幸せにな」などもお気に入り。







セクシーを武器にドンジンに猛アタックするウンホの友達で子持ちのミヨン
(c)SBS
 ウンホもいいけどドンジンもすごく魅力的で、ごく普通の韓国人男性を代表するキャラともいえる。別にカッコつけたりもしないし、お金持ちでもないし、会社の人気投票で下位になると急に部下たちにおごったり、いつも人間関係で悩んでばかり。女性ならだれにでもやさしくするから逆に優柔不断と思われてしまう30代の男性を上手く表現している。また突然思い出したように歯磨きの途中で電話をしては、「私、ドクター・ゴンのことが好きみたい」と告白するウンホの妹でかなり変わったキャラのジホと、出産恐怖症の産婦人科医者ジュンピョのオトボケコンビもいい味を出している。

 これといった悪役もなく、韓国ドラマにつきものの交通事故や記憶喪失、出生の秘密もないけど、時間が経つにつれどんどんファンが増えている「恋愛時代」。愛のためにすべてを捨てる財閥2世なんて笑っちゃうし、複雑な出生の秘密をもったシンデレラ物語なんてもう陳腐だよね、というクールな20~30代の女性に中毒者多し! 「恋愛時代」は思わず「これ、私のことじゃん!」とうなずいてしまう平凡な人々の日常と、恋をちょっとおしゃれに描いているところがいい。すごくいい。

By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」  Link

[東京留学生活] 日本人をどう思いますか?

今日面白いことが。

留学生センターでうろうろしていたら、日経新聞の新人記者さんに「日本人についてどう思うか」聞かれた。


奇遇~


 


私日経に連載しているんですけど。。。取材対象になるんでしょうかね~


そして日本人について思うことを話しました。日本人にこうなってほしいと思う点について。


 


うん。。。こころにゆとりを、かな??


 


これは国に関係なくだが、貧困化が進んでいるせいか、ゆとりというものがなくなってくる。自分ひとり生きていくのも大変なのに、他人のことなんてかまってられないじゃない、そうなるのかなと。


 


私は日本人の親切のおかげで生きているわけだから、こんなこと言ってられる立場ではないけどさ。


 


ところで、Wさんにいただいたミルクティーミックス!


コーヒーミックスに負けずおいしかった!Wさん感謝です!


また飲んでみよう~ るんるん


ミルクティーミックス


– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=152

第21回:月火ドラマ新作激突! KBS「春のワルツ」 vs MBC「君はどの星から来たんだい?」





第21回 月火ドラマ新作激突! KBS「春のワルツ」 
      vs MBC「君はどの星から来たんだい?」

2006年3月24日


●春の新作ドラマの波が押し寄せてきた

 韓国は先週、雪は降るわ、風はすごいわ、急にマイナス8度まで下がるわで、真冬に戻ってしまった。これを韓国語で「コッセムチュイ(花が咲くのをねたむ寒さ)」と言う。面白い表現ですよね。3月、4月まで何度か「コッセムチュイ」があるものだから、冬物を早くクリーニングに出して仕舞い込みたいのだけど、そのタイミングが難しくて。

 去年なんて、夏になってからやっとクリーニングに出したくらい。韓国では、4人家族だとたいていバスルームが2つあって、部屋が4つあるマンションに住むのだけど、夫婦の寝室には別途ドレスルームがあるところが多い。さらにあちこちに収納スペースが付いているけど、それでも嫁入り道具として立派な洋服箪笥を買わないといけないのは、一度にいろいろな季節の洋服を出しておかないといけないからかも知れない。家も、1人で押し入れ2つ分は占領している。どうにかしたいんだけど……。







「春のワルツ」に主演するハン・ヒョジュとソ・ドヨンは2人ともモデル出身の新人
(c)KBS
(※ 画像はクリックで拡大)
 それはそうとして、「最近“宮”のほかに面白いドラマなくってさ~」と嘆いていたところ、来ました来ました。ついに春の新作ドラマの波が押し寄せてきました! 「秋の童話」「冬のソナタ」「夏の香り」と続くユン・ソクホ監督の四季シリーズ最後の作品で、50億ウォン(約6億円)の制作費でオーストリアでの豪華ロケが売りのKBS「春のワルツ」(月火)を皮切りに、春が始まりましたよ!

 「春のワルツ」に対抗するMBCの月火・春ドラマは「屋根裏部屋の猫」「ラブストーリー・イン・ハーバード」のキム・レウォンと、「私の名前はキム・サムスン」で憎めないライバル・ヒジン役で一気にアイドル歌手から俳優として花開いたジョン・リョウォン主演の「君はどの星から来たんだい?」。

 「春のワルツ」については、ますます磨きがかかった映像美を披露しているという評価もあれば、いつものストーリで飽きてしまうという評価もあるが、今までのところ結構いい! 出演者は新人ばかりで地味なところもあるけど。

 「君はどの星から来たんだい?」はコミカルな場面や面白いセリフも多く、結構評価が高い。久々に登場したレウォンと、いつものイメージとは全然違う、強気だけど純粋な田舎娘がとっても似合うリョウォンの息もぴったり合っているから観ていて楽しいのだ。視聴率を比べてみると、「君は~」のほうがちょっと上。「春~」は10.9%、「君は~」は12%を超えた。

 「春のワルツ」は、どうせ出生の秘密に記憶喪失に三角関係のあのパターンでしょう?」と最初はあまり評価が高くなかったけど、徐々に「ちょっといいかも知れない」に変わっている。主な視聴者は韓国でも年配の主婦層で、30代以下の女性は「君は~」のキム・レウォンにぞっこんなのだ。とはいえ、「私の名前はキム・サムスン」で大ブレイクしたダニエル・へニーが「春~」の主人公の1人なので、こっちも気になってしょうがない。だからどっちも早く観たいのよね。テレビを2台並べて同時に観たい!



視聴!

 春のワルツ』(KBS2・毎週月火夜9時55分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。KBSのインターネットでの視聴方法について詳しくは第2回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編2<KBS>を参照。

 君はどの星から来たんだい?』(MBC・毎週月火夜9時55分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。MBCのインターネットでの視聴方法について詳しくは第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。


●ユン・ソクホ監督の四季シリーズ最終章は「春」







中央がユン・ソクホ監督で、時計回りにジェハ(ソ・ドヨン)、フィリップ(ダニエル・へニー)、ウンヨン(ハン・ヒョジュ)、イナ(イ・ソヨン)
(c)KBS
(※ 画像はクリックで拡大)
 「春のワルツ」の主な登場人物は、オーストリアで活躍中のピアニストのジェハ(ソ・ドヨン)、マネージャーのフィリップ(ダニエル・へニー)、韓国で貧しくも健気に特技を生かし手作りアクセサリーの露店をやっているウンヨン(ハン・ヒョジュ)、クラシック音楽のアルバムを制作する企画チーム長のイナ(イ・ソヨン)。

 第1話のあらすじは–ウンヨンは工芸デザイン公募で賞を取りオーストリアに行くことになり、飛行機の中でイナに出会う。一方イナは、子供の頃に一緒にピアノを習ったジェハにアルバム制作の説得に行くところだった。

 ジェハを驚かせようと、マネージャーのフィリップジェハを連れて、空港まで迎えに来てほしいと頼むイナイナと面識のないフィリップは、ウンヨンイナと思い込み、英語がほとんど話せないウンヨンと一騒動に。しかし結局はイナを見つけてジェハの車に乗せる。

 運転していたフィリップは、街で偶然ウンヨンを見つけ一目散にウンヨンに近づき、「僕は君のガイド」とか言いながら市内観光に。そして、フィリップウンヨンに、ジェハのコンサートチケットをプレゼントする。

 その後、偶然にジェハウンヨンは同じ列車の同じ車両に乗り合わせる。なぜか他の乗客が皆降りてジェハウンヨンは2人きりに。そのとき、ジェハの頭の上にあったウンヨンのトランクが開いて、そこからコチュジャンが漏れジェハのセーターを汚してしまう。ウンヨンはクリーニング代の代わりにと「これ高いチケットなのよ」とジェハのコンサートチケットを差し出す。

 そしてコンサート会場でウンヨンは隣の席を気にしながらジェハを待つのだけど、ご想像のとおりジェハが舞台に登場する。それを見て、怒りのために帰ろうとするウンヨン。しかし、ジェハがアンコールで、子供の頃が懐かしいと「クレメンタイン」を演奏すると、ウンヨンはその場に座り込んでしまう。

 第2話からはウンヨンの子供の頃の話なのだが、早速ウンヨンが子供のころ兄と慕っていたスホがジェハだということがわかってしまい、緊張感がなくなる。

 しかし、ここでユン監督の得意技が! これでドラマから目が離せなくなるというファンも多い。子供時代を過ごした赤い屋根の家と黄色に花が咲き乱れる島、ハート型の海岸、雪降るオーストリアの街並み、どの場面もため息が出るほど。ロケ地探しはもっぱらユン監督自身が行うということも驚きだ。

 「春のワルツ」は、健気な女性が登場する「秋の童話」「冬のソナタ」「夏の香り」と続く四季シリーズの中でも、主人公がもっとも「キャンディ キャンディ」のキャンディっぽい。全体的には「冬のソナタ」と似ているので、冬ソナファンには嬉しいドラマかも知れない。

●明るさが魅力の「君はどの星から来たんだい?」

 「春~」がオーストリアなら、「君は~」オーストラリアで海外ロケ! 「君は~」のヒロインのジョン・リョウォンは小学校5年から大学2年までオーストラリアに住んでいた、いわゆる移民逆戻りタレントの1人。「私の名前はキム・サムスン」では、ダニエルと流暢な英語で話していたのが印象的だった。1999年に韓国に遊びに来たときにスカウトされて、女の子4人グループ「シャクラ」でデビューし、2002年からは演技に専念したいとシャクラを脱退。アイドル歌手出身俳優の中でもっとも成功したケースだ。何十回もドラマのオーディションに挑み、最後の最後でキャスティングされたのがサムスン。それから一気に花開いたからよかったね。

 キム・レウォンはバスケ選手だった中学生の頃、制服のモデルになったのをきっかけに映画やドラマで子役デビューし、1981年生まれという若さですでにデビュー11年を迎えた。特にこれといった起伏もなく、人気スターとしてファンからも監督や製作者からも一目おかれているのは、映画やドラマ中心で、そのほかのテレビ番組には出ず、プライベートでも1人で釣りに出かけるくらい。仕事が決まると役作りと演技以外は何も考えないという真剣なところが、人気の秘訣なのかも知れない。2007年には徴兵で軍隊に入ってしまうので、当分彼の作品が観られないと思うと心が痛みます。でも、ちょくちょく休んでいたから違和感はないかも知れない。

 「君は~」は、ピとソン・へギョ主演の「フルハウス」で有名なピョ・ミンス監督の作品で、こちらも出生の秘密が絡むけど、とにかく明るくてつい噴き出してしまう場面がいっぱい! 個人的に、とてもお勧めしたいドラマだ。








「君はどの星から来たんだい?」主演のキム・レウォンとジョン・リョウォン。リョウォンは令嬢ヘスと田舎娘ボッシルの1人2役
(c) キムジョンハクプロダクション
(※ 画像はクリックで拡大)

 ストーリーは–オーストラリアに移民したスンヒ(キム・レウォン)は、映画監督の父と女優の母をもち自らも映画監督として活躍している。高校の先輩ジョンフン(パク・シフ)の紹介で出会った大金持ちの孫であるヘス(ジョン・リョウォン。ボッシルと1人2役)と結婚を考えているが、彼女の母の猛反対で悩んでいた。スンヒはプロポーズを決意しドライブ中にヘスに指輪を渡す。しかし、指輪がシートの下に落ちてしまいそれを拾おうとした瞬間、前に停まっていたトラックと衝突しヘスは死んでしまう。

 絶望したスンヒは、それから韓国に戻り何もせずぶらぶらと2年を過ごすが、ジョンフンの勧めで再起のためにミュージックビデオの監督を務める。ロケ地探しに江源道の田舎町を歩いていたところで、ヘスにそっくりな女性を見かけ、後を追う。

 気がつくとそこは1日に1回したバスが通らない山間地域のど田舎。近くにホテルも旅館も何もないところ。ヘスにそっくりな彼女は、自分の家は民宿をやっているから来ないかという。彼女の名前はボッシルボッシルは事故で精神年齢が10歳に戻ってしまった母と2人で住んでいて、実は民宿などやったこともない。

 スンヒのために母子2人で食事の準備をしたり大騒ぎ。ボッシルは、スンヒを勉強場所を探している司法試験浪人と勘違いし、色々説教したり変な目で見たりするが、その後スンヒは大勢の人を連れてミュージックビデオの撮影にやってくる。

 撮影所で食事の支度を手伝うアルバイトに雇われたボッシルは、ヘスの従姉妹で音楽プロデューサーのミヒョン(カン・ジョンファ)と、制作会社の社長ジョンフンの目に留まり、母の手術代を稼ぐためにソウルで就職することになる。

 ボッシルは、スンヒがいるチームの事務補助として就職はしたが、行く先々でスンヒとぶつかってばかり。スンヒは自分は監督だと威張ったり、ドジなことをしてボッシルにフォローしてもらったり、ボッシルのことが好きなのかな? と思わせてはまた嫌味を言ったり、わがままだけど憎めない役柄は、屋根裏部屋のときと変わらない。で、そこがいい!

 一方、ジョンフンボッシルヘスの妹ヘリムであると確信し、あれこれ調べる。彼もまたボッシルの明るいけどちょっと悲しそうな、秘密めいた雰囲気と、無垢な心に惹かれていく。いつも自信満々で完璧な女性としてボッシルが憧れるミヒョンも、積極的にスンヒにアプローチし四角関係が始まる。

 第2話に、スンヒヘスを回想するシーンで、ピアノを一緒に弾きながらキスする場面があるのだけど、これ必見! 早速、名場面として語られているほどうっとりしてしまいます。オーストラリアの砂漠や海、またレウォンの出身地でもある韓国江原道の田舎の風景も見逃せない。

 この2つのドラマ、どちらも見応えあるから、毎週月火は、どちらを
VODに回すべきかで悩んでしまう。ラブコメとキム・レウォンが好きな私としては、先週は、ちょっと暗い「春のワルツ」よりもレウォンちゃんのおとぼけにギャハハと笑える「君はどの星から来たんだい?」を選択。でも、「ワルツ」も気になるものだから、途中で何度もチャンネルを替えてストーリーがこんがらがってしまった。2作品は、出生の秘密、四角関係、海外ロケでとっておきの風景などなど、似ているところも多いし。


 次回も、春の新作ドラマを紹介する。「ハン・ガインとヤン・ドングンがカップルになったということだけでも視聴率20%は間違いない」と言われる「Dr.ケン」(発音が微妙でGGENG)。現代版チャングム物語で、青瓦台で大統領の料理人になる田舎娘の奮闘記「本当に本当に好き」、ソン・イェジン主演の「恋愛時代」など、まだまだ続きます。ご期待ご期待~。

By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」
Link

[東京留学生活] 携帯電話のCM 派手~





携帯電話新機種のキャンペーンと新人グループの新曲をコラボ


携帯電話の名前もLollipop、新曲のタイトルもLollipop


端末の外側が光ったりするのはもう既に他のメーカーから出てるので新しくはない。


CMを面白くすれば売れるのかな?


CM動画はLG CyonのHPに公開されてます。自由にコピーしてBlogに貼ってね~、とアピール。


 


日本のCMで最近面白いのは


細マッチョ!


素晴らしいアイデア!


http://www.suntory.co.jp/softdrink/proteinwater/cm/index.html



– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=144

第20回:ビジネス上手な実業家ヨン様、「太王四神記」はどうなったの?







第20回
ビジネス上手な実業家ヨン様

新作ドラマ「太王四神記」はどうなったの?

2006年3月6日


●冬ソナの聖地、春川は今も変わらず

 先週久しぶりに冬ソナの聖地ともいえる春川(チュンチョン)へ行ってきた。冬ソナ放映から4年経った2006年冬、ドラマロケ地ツアーもだいぶ落ち着いたようだし、春川はどう変わったのかな? と思っていたら、まだまだ雰囲気はそのまま。

 冬ソナの写真やヨン様、ジウ姫の手形の前で嬉しそうに写真を撮ったり、まるでヨン様とデートしているかのように、うっとりとした表情で自分なりの春川を満喫している中国や日本の女性グループも、まだまだかなりいらっしゃいましたよ。







春川名物のタッカルビは驚くほどの美味しさ
 以前は団体ツアーがメインだったが、最近はリピーターの個人旅行者が増えている。春川といえばタッカルビ(鶏とキャベツ、もち、さつまいもなどを入れて辛く炒めたもの)にマックッス(辛い冷麺の一種で黒っぽい蕎麦に凍った汁とキムチとコチュジャン、ごま油などを入れて混ぜる)、これを食べないわけにはいかない。

 今ではソウルでもおいしいお店が増えたが、やっぱり本場の春川のほうが味付けも濃くてボリュームもあっておいしいかった! 相変わらずタッカルビ通りの入り口での客引きはすごかったけど、客引きはなく、お店の入り口に新聞の紹介記事が張ってあるだけのお店に入ったら、「うわ~タッカルビってこんなにおいしかったっけ?」というほどの美味しさで驚いてしまった


●ビジネス上手のヨン様は事業に大忙し

 春川といえば冬のソナタで、ペ・ヨンジュンのことも気になるところ。韓国が誇るスパースターで、アジアを代表するスターであるヨン様の2005年の収入は約200億ウォン(約24億円)、所属事務所のBOFの売り上げは440億ウォン(約53億円)だそう。

 BOFが2月アジアコンテンツ投資計画発表記者懇談会でこの数字を発表し、度肝を抜かされた。この懇談会では、ヨン様が90億ウォン(約11億円)を投資してソフトバンクコリアと韓流のデジタルコンテンツ事業を始めるということも発表され、そろそろ撮影が始まる「太王四神記」のことよりもデカデカと新聞を騒がした。「KEY EAST」という社名で韓流に限らずアジア流というか、アジアのコンテンツをより活発に交流させようというのが目標ということで、韓国でも「さすがヨン様はスケールが違う」と期待されている。

 韓国のマスコミによるとヨン様はかなりのビジネス上手で、冬ソナがヒットする前から不動産の投資に成功、自分の所属するマネージメント会社BOFと日本のマネージメントを担当しているIMXに自ら投資し、レストランにも投資を始めた。昨年、BOFがロッテデパート最上階にオープンした「Tea Loft」という、とってもおいしくて天井から空がのぞけるおしゃれなカフェも大繁盛している。

 正直、この手のカフェは韓流ファン狙いの値段が高いだけのお店だと思い込んでいたが、大間違い! 「ヨン様席」といって入り口からすぐ右手のところに写真が張ってあり、おば様方が順番待ちをしていたりもするけど、韓国地元ではとにかく「おいしい!」と評判のカフェなのだ。







Tea Loftのシルトッ
(出典:Naverお店検索)
 「韓国伝統のお餅とお茶ってこんなにおいしかったっけ?」と近所のサラリーマンやOLが口を揃えお勧めするカフェでもある。一番人気のシルトッは、かぼちゃやなつめなどの具がたっぷり入ったふわふわのお餅が、1人分ずつ石焼ビビンバの容器のお子様用みたいな蒸し器で出てくるんだけど、あまり甘くもなく後味すっきり、それに腹持ちもいいので、おやつやちょっとしたブランチにと近所のサラリーマンやOLが並ぶ並ぶ!

 さつまいもラテやカフェオレもあるけど、お勧めはヨン様もよく飲んでいるという五味子茶(オミジャチャ)。家庭でも夏は麦茶のように冷蔵庫の中に常備している飲み物で、甘く酸っぱく苦く辛くしょっぱい5つの味がする赤いお茶のこと。でも実際に飲んでみると甘酸っぱいだけで苦味や辛味なんで全然感じられず、すっきりした味でおいしい~。

◆Tea Loft
 場所:明洞ロッテデパート本店 14階
 営業時間:11:00~21:30
 電話:02-772-3996
 メニュー:シルットッ、アイスオミジャ、さつまいもラテなど6,000ウォンから

 このほかにも、韓国のスポーツ新聞に大きく報じられたのが、ヨン様のウェルビン(Well-Being)レストラン投資。春江南のドサン公園近くにオープン予定の健康志向の自然食レストランなのだが、ヨン様自らもいつもWell-Being食を心がけているとかで、個人的な興味から投資を決めたそうだ。渋谷にオープンしたCafeBと合わせ、ヨン様聖地がまた増えそうだ。


●気になるヨン様新作ドラマのヒロインは?

 ところで、新作ドラマ「太王四神記」だが、今月中には撮影を開始するという。ヨン様は、古代王様の雰囲気を出すために髪も伸ばしトレーニングに励む毎日。だが、未だにヨン様に愛されるヒロインが決まっていない。

 冬ソナは日本やアジア各国はもちろんのこと、中近東など9か国に輸出され韓流ブームの伝説となったが、「太王四神記」は90か国に同時配給し、新たな韓流ブームを盛り上げていくそうだ。大作ドラマのヒロインは新人から選びたいということだが、果たしてどういう人が選ばれるのか、韓国でもヨン様家族(ファン)が首を長くして待っている。







済州道のオールインハウス
 済州道で工事中の120億ウォン規模の野外セットは、「オールインハウス」を超える済州道の名所としてすでに日本からの観光客でにぎわっているそうだ。2006年は「済州訪問の年」でもあるので観光客向けの特典もあれこれ企画されている。済州道は、昔は新婚旅行のメッカとして、今はゴルフ、マリンスポーツなどが楽しめるリゾート地として韓国でも大人気の観光地で、映画「シュリ」や「チャングム」のロケ地もある。BOFも済州道からの依頼で、ツアーやイベント企画に参加する方針で動いている模様だ。

 「四月の雪」のロケ地となった江原道三陟市(サムチョク)は海水浴場しかない田舎で、観光地とも言いがたい地域だったが、ヨン様ツアーのおかげで地域経済が活性化され1,664億ウォンもの経済的効果を得た。「あんなちっちゃいサムチョクに昨年は約5万人の日本人観光客が訪れているなら、済州には20万人は来てくれるのではないか」と期待されている。

 大韓航空は3月末から「羽田-済州直行便」を正式運行するそうなので、今からとことん「太王四神記」の世界を堪能するのもいいかもしれない。そうそう、済州の特産物というかお土産で喜ばれているのは太刀魚、アカアマダイといったお魚、ハンラボンというゆずとオレンジを混ぜたようなとっても大きく値段も高い夏みかんと金柑。サボテンチョコやゆず香水、みかん石鹸もよかった。果物は日本へは持って帰れないから済州でいっぱい食べてくださいね。









春にはユチェコッ(菜の花)が咲き乱れる済州 青く澄み切った済州の海と空


By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」  Link 

[東京留学生活] 東京はピンクです

桜は今週末が絶頂のようですね。桜の下でピクニックなんて、ステキすぎます。


上を見上げると桜が雪のように落ちてきそうです。


花びらがいつのまにかポケットの中に入っていたりして、感動です。


ピンクに染まった東京はとてもきれいで、モーツァルトを思い出しました。(のだめがモーツァルトはピンクだって言ってたから・・・^^)


のだめに出てた「2台のピアノのためのソナタ」が似合う1日でした。







桜好きです


 


韓国は今日「植木日」といって木を植える日。公休日です。


振り替え休日というのがないから、休日が土日だとカレンダー広げた瞬間がっくり。


しかし2009年はひどいね。公休日のほとんどが日曜日!!!!!!!!!!


ま、私には関係ないけどさ。


– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=149

第19回:韓ドラの新しいジャンルを切り開いた『宮』<その2>~ドラマ初出演の新人ばかり、だから新鮮







第19回
韓ドラの新しいジャンルを切り開いた『宮』<その2>

ドラマ初出演の新人ばかり、だから新鮮

2006年2月8日


●春の結婚シーズンには給料の3分の1が飛ぶ!?

 今日は大雪の中、友人の子供の生まれて初めての誕生日「ドル」があった。韓国では1歳の誕生日はとても重要な日で、ホテルのバイキングやファミリーレストランを借切り大勢の人を呼ぶ。家族や親戚はもちろん、会社の上司や後輩や友人や近所の人まで集まり、子供の誕生を正式に祝うのだ。

 韓国ドラマによく出てくるのが、交際を始めて100日目、1年目、1,000日目などの記念日に彼氏が大きな花束と指輪を贈りながら結婚のプロポーズをするという場面だが、韓国では実際に100日と1年はとても重要な意味をもっていて、大学入試100日前の日もお祝いをする。一時期受験100日前の日から銀の指輪をはめるとよい、というデマのせいで銀の指輪がバカ売れしたものだ。お母さんたちは毎日早朝に、教会やお寺に通い100日間子供の合格を祈る。

 子供が生まれて100日目になると「ぺッイル」といって家族が集まりパーティーをする。この日は真っ白なペッソルギというお米と砂糖で作ったほんのり甘い四角い餅を配る。大昔は赤ちゃんの生存率が低かったから、100日経ってやっと「この子はもう大丈夫」と思ったのかも知れない。

 今は100日目はパスして生まれて1年目を迎えるドルの日を盛大に祝うことが多く、招待された人は純金の赤ちゃん用指輪をプレゼントするのが慣わし。記念にもなるし、成長しながら金銭が必要になったらお金に換えて使ってね、という意味もある。

 でも今年に入ってから純金の値段が暴騰しちゃって、ドル用の指輪がまったく売れないそう。また会社から直行するため買う時間がないということも多いので、そういうときは祝儀を渡す。相場は大体は5万ウォン~10万ウォン(2006年2月8日現在:1ウォン=約0.12円)、親戚の場合はずっしり重さのある純金のネックレスや金で作った長寿を願う亀、富を願う豚を贈るか、祝儀をはずむ。

 結婚式でも、会場がホテルだったら食事代を考えて5万ウォン~10万ウォン、たった15分で結婚式終了、はい次のカップル入場~というような専用の結婚式場だったら3万ウォン~5万ウォンかな? でも仲良しグループの友人とか、会社の上司関係になると10万ウォンは出さないと恥ずかしい。

 また、新婚旅行のあとに新居を公開する「ジプドゥリ」という行事があって、招待客はお金が泡のように出てくることを祝って洗剤、また友人同士でお金を出し合って家電なんかをプレゼントする習慣がある。日本と同じように韓国でも毎月何かと祝儀を出すことがあり、春の結婚シーズンになると給料の3分の1が飛んだとか、家計圧迫、…と嘆く主婦が多い。まあ、一種の貯金と考えれば気は楽になるけど。

●『宮』は微笑ましいシーンの連続

 それはさておき、前回に続きドラマ『宮』の話題。1、2話では冬休み中の中高生のウケ狙いか、日本でいうと2chで使われているようなネット用語が出まくり、大人たちにはさっぱりわからない宇宙語ともいわれるスラングが字幕解説付きで登場してひんしゅくをかっていた。でも、3話からはだいぶ落ち着いて、宮廷の厳格な生活ぶりが紹介されている。







皇太子役のジュ・ジフン。モデル出身だけあって187cmもある長身にスレンダーなスタイルはさすが!
(c)iMBC(※ 画像はクリックで拡大)
 休む暇などまったくない公務の連続、警護が付きっ切りで私生活はまったくなし、毎朝のお通じまで報告しなくてはならない生活が続く皇太子妃チェギョン。まだ高校生なのに皇太子妃となり家族と離れ宮で生活する彼女は、久しぶりに両親と宮で会える日を心待ちにしている。

 だが当日、勉強の時間だからと部屋に閉じ込められ、急いで戻ってみると両親はすでに帰ったあとで、チェギョンのために持ってきてくれた数々のキムチだけが手紙と一緒に残されていた。でもチェギョンのお母さんはかなりのしっかりもの(ちゃっかりもの?)で、保険の外交をしているんだけど、なんと皇帝と皇后と面会したとき、皇帝に保険を勧め1件契約成立!

 泣き崩れるチェギョンを見た皇太子は、こっそり皇后にお願いし2泊3日、付き人なしで夫婦揃ってチェギョンの実家へ里帰りすることになる。

 皇太子は、いつもの堅苦しい皇室とは違い、家族がみんな友達のように仲よく、お父さんが料理してお母さんが味見する姿に微笑んだり、チェギョンと一つしかないベッドをめぐって口喧嘩の末結局二人で一緒のベッドに寝っ転がりちょっとドキドキしたり、皇室では口を大きく開けるからみっともないと禁じられているチャンチュサム(焼肉屋さんで出てくる葉っぱがサンチュ、この葉っぱにご飯、お肉、味噌たれなどを包んで食べること)を食べてみたり、靴を履いたまま家の中へ入ったり(「花より男子」を参考にしたのか)、習慣からベッドの中でも靴下を履いたままで驚かれたりと、とっても微笑ましい場面が多くて、TVの画面をなでなでしながら観てしまいましたよ。

 チェギョンと皇太子もお互いをけなし合ってばかりいたけど、このときからは少しずつお互いに惹かれ合っていくのを自覚したみたい。もうその姿がかわいらしくてたまらん!


視聴!<宮(グン)>

 』(MBC、毎週水・木夜10時から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。海外VODは300kbpsストリーミング・ダウンロードが1話1,000ウォン。
 MBCのインターネットでの視聴方法について詳しくは
第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。


●皇太子役ジュ・ジフンはポスト“ヨン様”!?

 皇太子役のジュ・ジフンはこれが初めてのドラマ主演だけど、放映から1か月もしない内に今をトキメク大物新人としてCMでも引っ張りだこ。監督が一目見て惚れ込んだというだけに、冷たいようで奥深いところでは絶えず気を配る繊細な性格を上手く表現していて、しかもそこにいるだけで絵になるかっこよさです。ヨン様の雰囲気にはまだ追いつかないけど、十分可能性ありじゃないかな?

 ドラマでは、幻の伝統スポーツも数々紹介されている。宮内の所々にお皿のようなものを置き、中に球をスティックで打って入れる元祖ゴルフのようなものや、馬に乗って球を打ち合うポロのような競技が数百年も前に韓国に存在していたことがわかりびっくり。裏歴史豆情報も仕入れることができて面白い。

●主人公の感情や今後の成り行きを暗示するテディーベア







毎回あちこちの場面で登場するテディーベアたち
(c)iMBC
 『宮』には毎回エンディングに主人公の感情や今後の成り行きを暗示させるようなポーズをしたテディーベアが登場する。元彼女ヒョリンと妃チェギョンの間で皇太子の心がゆれているときは目隠ししたテディーベアが登場したり、皇太子シンと従兄弟であるユルの今後の関係を表すように伝統衣装を着た2匹のテディーベアのうち片方が殴られ転んでいたりと、かなり手が込んでいる。これは済州道にあるテディーベアミュージアムの協力によるもので、ファンタジーっぽい雰囲気を演出するための小道具として使われている。そういえば皇太子シンはいつも白いテディーベアを抱いている。







伝統衣装をアレンジした衣装はチェギョンのものだけで2億ウォンの制作費がかかっている
(c)iMBC
 見どころはまだまだ続く。チェギョンが着ている伝統衣装である韓服とドレスをミックスしたかわいい衣装や、宮殿あちこちのゴージャスなオリエンタル風のインテリアも目を楽しませてくれる。雑誌にも『宮』のインテリアが何度か紹介されていて、おしゃれ主婦の間ではここに出てくる古家具や原色で華麗な刺繍が施された屏風をインテリアのポイントに取り入れるのが流行っていて、壁紙もシンプルな白をベースにソファーの後ろの壁だけド派手な黄色に花柄、または水彩画で大きな1輪の花が描いてあるものをポイントにする家も増えている。

 『宮』は時代劇ではないということで故宮での撮影を断られ、15億ウォンの予算をかけて工場地に立派なセットを作り、ソウル中心にある景福宮のずっと後ろまで宮殿が続く背景はコンピューターグラフィックで処理したそうだ。セットの中には1千万ウォンを超えるアンティークソファー、カップ一つが数百万ウォンというティーセットなどもあり、おちおち動き回れないとか。野外撮影は観光コースとして人気のソウル市内の雲ヒョン宮(ウンヒョングン)、慶熙宮(キョンヒグン)で行われている。

 韓国ドラマも成長を続けていて、人気俳優を主演に起用し、スターの人気に便乗するメロドラマはもう人気がなく、主演はみんな新人、時代劇でもトレンディードラマでも制作費をうんとかけてじっくり事前制作して(でもまだ韓国のほとんどのドラマはその日の午後撮影した場面が夜10時に放映されるというすごいスケジュールで制作されている)、ありきたりのストーリーではなく好き嫌いが分かれる個性的な物語が視聴率を稼いでいる。

●美少年イ・ジュンギが人気~映画「王の男」が大ブレイク中

 映画の世界でも同じく新人を起用した同性愛っぽいストーリーの時代劇が今物凄くブレイクしている。「王の男」という映画で観客1,000万人突破を目前に控えている。韓国の王様の中で、唯一母を死刑にさせた政治家たちへの復習から暴君となり悪名高かった燕山君(ヨンサングン)と、彼のお気に入りとなり宮廷芸人となった男たちの話で、とても哲学的なセリフが多く、最初はヒットしにくいと言われていた。ところが、この映画で王様の寵愛を受ける女形コンギルを演じた美少年イ・ジュンギが一気にスターの仲間入り。この子を観るために何度も映画館に足を運ぶファンが多いらしく、韓国映画記録を塗り替えるのではと期待されている。









「王の男」映画ポスター。一番手前がイ・ジュンギ 今とにかく話題の中心はイ・ジュンギだ

 今の時期は特に大作とよべるドラマはないが、3月には海外ロケ中心の、「パリの恋人」「プラハの恋人」に続く「サンフランシスコ」が始まるということで女性ファンをときめかせている。ヨン様はこの頃、主演ドラマ「太王四神紀」の撮影に向けて剣術や乗馬などの基礎練習に励んでいるそう。次回はそのニュースも含めて、主演のエリック(神話)が撮影中深刻な交通事故に遭い、ドラマが途中で放映中断という放送史上初めての事態となってしまった「オオカミ」のことも報告します。お楽しみに!


By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」
Link