韓国CM REPORT – ロッテ – イ・ジュンギ


イ・ジュンギ プロフィール


1982年4月17日生まれ。


178cm63kg。2001年、カジュアルブランドの誌面モデルとしてデビュー。2005年映画『王の男』で大大大ブレイク! 「女性よりきれいな俳優」として有名になった。主に映画で活躍していて、2004年草なぎ剛主演の映画『ホテルビーナス』、2007年『華麗なる休暇』、日韓合作映画『初恋の雪 ヴァージン・スノー』に出演。2006年にはファンミーティングで披露した歌をデジタルシングル『マイジューン』として発売。彼がいつも身につけている十字架のピアスは、自分を育ててくれたおばあちゃんの形見で、これをつけてから何事もうまくいっているのだそう。『王の男』のイメージが強すぎてかもの静かでか弱い美男子と思われがちだが、趣味は武術とオンラインゲームという普通の男の子。







美女はザクロが好き



出演




イ・ジュンギ

放映日




2006年10月

韓国CMでは、初めて試された漫画風CMの少女漫画シリーズ第4編です。公開オーディションに行く途中、道に飛び込んだ子供を避けようとしてバイクごと転倒してしまったイ・ジュンギは、やっとオーディション会場にたどり着きます。監督に気に入られた彼は、映画業界に第一歩を踏み入れることになる……というのが第3編までのストーリーです。


第4編は、映画撮影現場での出来事。「待ちに待った初撮影」というナレーション。「一度きりの人生、遊んで過ごせばそれっきり……」と、セリフの練習をするイ・ジュンギ。そこに登場した、いかにも意地悪そうな感じな女優。「あんた、このごろかわいがられているようね。ザクロでも飲んでるの?」、「どいて!」。するとジュンギは、「ふん、いくらでもあざ笑え」。そして、「ザクロ色の未来は必ず来る!」というナレーション……。


あ~、イ・ジュンギは大丈夫なんでしょうか? ハッピーエンドになるはずだと思いながらも、気になってしまいますね。実はこのCM、ジュンギの実話を元にしているそうです。イ・ジュンギは下積み生活が長かったにも関わらず、映画『王の男』で、ある日突然スターになったと思われてしまい、それが悩みだとンタビューで語っていたこともありました。このCMのように、先輩に妬まれ、嫌がらせを受けたこともあったのかも!? 


演技力のある若手スターとしてのイ・ジュンギの人気は、韓国や日本だけに留まりません。タイで公式ファンクラブが結成された初めての韓流スターであり、タイ国王の誕生パーティーのお誘いも受けているそうです。すごい!

– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200610_2&dr=drink

第11回:このドラマはすごいよ~今見ておかないと後悔すること間違いなし!







第11回
このドラマはすごいよ~

今見ておかないと後悔すること間違いなし!

2005年9月28日


●明快な韓国式メロドラマ『プラハの恋人』







プラハの恋人はこの3人が主人公。左から刑事のサンヒョン(キム・ジュヒョク)、大統領の娘ジェヒ(チョン・ドヨン)、財閥の跡取りで検事のヨンウ(キム・ミンジュン)
(※ 画像はすべてクリックで拡大)
(c)SBS
 先週始まった『プラハの恋人』は全18話の週末ドラマで、昨年社会現象にまでなったSBSドラマ『パリの恋人』の監督と作家が手をつなぎ、この春のヒット作『不良主婦』を制作したオリーブナインが参加しているだけで十分話題になっている。

 ヨーロッパでもっとも美しいと言われるプラハに派遣された外交官で、大統領の娘ジェヒ(チョン・ドヨン)と愛する彼女を追いかけプラハにやって来た純情派でぶっきらぼうな刑事サンヒョン(キム・ジュヒョク)の恋の行方とリアルな外交官の生活が見所となるロマッチックドラマ。もっとストーリを説明したいけど、これだけで十分中身が伝わってしまう明快な韓国式メロドラマであるということが長所でもあり短所でもある。

●女の子好みのシーンが満載

 パリの恋人は夏のパリを背景に貧しい女の子の玉の輿シンデレラ物語だったが、今回はその逆で秋のプラハを背景に大統領の娘が中心となる。9月24日第1話の全国視聴率は20%、首都圏の視聴率22.6%と、『パリの恋人』よりは落ちるが、かなりいい成績。







プラハの美しい景色も人気の秘密。「パリの恋人」を追い越せるかな?
(c)SBS
 主人公が大統領の娘で外交官、でもとっても無礼で貧しい刑事に恋をする、韓国有数の財閥の跡取りで検事が元彼氏で主人公だけを愛し待ち続けている…、何だかファンタジーすぎて「またかよ!SBS~」と笑っちゃうんだけど、文句が言えるのも最初のうち。プラハの美しい景色と登場人物のキャラクターがとても魅力的で個性的、貫禄ある俳優揃いで演技も上手くいつの間にか「ばかばかしい」と笑っていたことも忘れ、口を開けて見入ってしまった。

 外交官が集い華麗なパーティーシーンなんかは1話から本当にため息もので、刑事役のサンヒョンが組織暴力団を検挙しに行くシーンではヘリコプターが2台も登場し、ドラマなのに映画以上にお金をかけていて感心してしまった。女の子好みの場面が盛りだくさんなので、見終わった後、すぐケーブルTVでの再放送日程をチェックしてしまったほどハマっちゃいました!

 サンヒョン役のキム・ジュヒョクは2世タレントで、今まではいつもやさしいけど気弱で頼りない役ばかりだったのに、このドラマではやること話すことみんなタフで面白く、典型的な韓国男児そのもの。 モデル出身でMBCドラマ「茶母」、「アイルランド」でアウトサイダー役ばかりだったキム・ミンジュンも今回は頭のきれる検事で財閥の息子に大変身。二人とも長身でさっぱりした顔立ちから韓国では超モテモテなのだ。


視聴!<プラハの恋人>

 『プラハの恋人』(SBS、毎週土日曜日夜9時45分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。VODは1話500ウォン(約55円)/3時間、高画質1話1,000ウォン/3時間で、OnAirは無料。
 SBSについて詳しくは
第4回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編4<ヨン様新作が話題SBS>を参照。


●ヨン様にもっとも似合う女優!?







5年ぶりに再会したジェヒとヨンウ、ジェヒの心はどっちに向かう?
(c)SBS
 ジェヒ役のチョン・ドヨンも負けてない。1973年生まれなのに30代とは思えないきれいな肌と愛嬌のある声で、ドラマの掲示板には「ドヨン姉さんは相変わらずかわいい! 最高!」と応援の声が絶えない。

 チョン・ドヨンはペ・ヨンジュンととっても縁が深い女優。『若者のひなた』でヨン様に慕われる強気な作家役、その後『別れる6つの方法』で精神科医と無名女優としてまた共演、映画『スキャンダル』でまたまた共演したせいか、デビューして間もない頃は「ヨン様にもっとも似合う女優」、「ヨン様の影響で有名になった女優」とも言われたりした。主に映画で活躍しているが、2002年SBSドラマ「星を射る」では今をときめくチョ・インソンと共演し、年齢不詳のキュートな笑顔でファッションまでも大流行させ「さすがチョン・ドヨン!」と幅広い年齢層から人気を得た。今回も明るくかわいく女らしいところもあれば、たくましいワーキングウーマンの顔も見せてくれるので、演技のツボをしっかり身につけた大物と評価されている。

 彼女が主演の映画『君は僕の運命』が9月23日に公開されたのだけど、こっちもすごい。 初日23万人の観客を動員し、有料試写会の観客まで合わせるとすでに70万人を記録している。チョン・ドヨンは普通の女優なら敬遠したであろう「エイズにかかった水商売の女性ウンハ役」を見事演じ切った!

 ホステスとしてあちこちを転々としながら流れ込んだ田舎町で、牧場を営む青年ソクジュンの(といってもかなりいい年の老青年)一途な愛に感動し結婚するが、甘い新婚は1か月も続かなかった。保健所から人が訪ねて来た日、彼女は家を出る。それから1年、ソクジュンは家族と友達の反対を押し切り牧場も貯金も叩き、「一度きりの人生、僕はウンハと一緒にいたい。彼女を守ってやりたい」と全国を探し回る。警察で売春取り締まりで捕まったウンハを探し出したソクジュンは何とか彼女を助けようとするが……、というストーリで、とにかく泣ける。泣いて泣いて疲れちゃったよ。これが実話だっていうからすごい。

●SHINHWAのエンディーがドラマデビュー







ジェヒとサンヒョンは日本大使館主催のマラソンに参加することになる。 恋とマラソンの共通点は「傷つくこともある」ということ
(c)SBS
 話は戻り『プラハの恋人』で特に気になるのは、サンヒョンが給料を節約して仕送りまでしていたのに、「突然もう忘れてほしい」と手紙を送ってきた彼女ヘェジュの悪女ぶり。ジェヒの家の前でばったりと3年ぶりにサンヒョンと出会ってしまったのに全然驚かず、「私のことをもう少しだけ愛せばよかったじゃない!」と言い放ち、一人プラハのベンチで「私が悪い女になってしまった方がいい」と大泣きする場面なんかジーンときてしまった。

 ヘェジュ役のユン・セアが「演技経験がほとんどない新人と聞いてびっくり。サンヒョンが探し続けた彼女が、ジェヒが住んでいる部屋の次の住人という設定もそうだけど、孤児院出身で欲張りな性格から、通訳のアルバイトで知り合った財閥会長の子をわざと身篭るのもそうだし、これがまた偶然続き。

 このドラマには、SHINHWAのエンディーがヨンウの義理の弟役でドラマデビューするというお楽しみもある。妾の息子ということで家族にも父にも愛されずに育つが、父親と一緒にいたくて、自分の母と同じように父に弄ばれては捨てられる女たちを処理する秘書になるという切ない役。ドラマの掲示板ではまだ登場もしていないのにエンディーファンがどっさりと陣取り、主人公以上に盛り上がっていた。

●今なら無料! 見ないと絶対後悔しますよ!

 『プラハの恋人』はプラハでの現地ロケを終えて現在はソウルで撮影中だけど、エンディングシーンのために
全羅北道(チョンラブッド)扶安(ブアン)にある生態公園にプラハの市街地を再現したオープンセットを作るそう。扶安郡の支援を受けて今後テーマパークにする予定だとか。

 『プラハの恋人』はOnAirで無料で見られるうちに見ておいた方がいい! 字幕はなしでも韓国ドラマファンならストーリは全部理解できる。そうしないと後で絶対後悔しますよ!


By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」 Link

「太王四神記」プレミアムイベント2008 in Japan その1 (過去記事)





家族のためなら何でもできるのがヨン様の心



イベント前日の5月31日、東京は大雨で「明日大丈夫かな~」なんて心配しながら新幹線に乗りましたが、ヨン様はさすが晴れ男! 大阪はすでに晴れて当日はカンカン照りの夏空でしたね。大阪に到着するまでもそわそわしましたが、大阪に到着すると「あ~私、ヨン様と同じ空の下にいるのね~」なんてひとりでしみじみ感動しながら、大阪名物という豚まんに目を奪われてしまいました。ダメですね。


ヨン様が大阪に舞い降りたのは30日ですが、関西空港へ出迎えるため、前日の29日から大阪入りした方も多いですよね。日本のマスコミでは3000人との発表がありましたが、現場にいた韓国マスコミのカメラマンが言うには、空港に集まったヨン様家族(ファン)の数は6000人近かったということです。私も行きたかったです。


31日、新大阪駅から京セラドームへ下見に直行したのは、私だけではありませんでした。「ここなのね!」と鼻息荒く会場を見渡していると、遠くから何やら騒がしい音が! 「え~もしかしてヨン様~~」と思い見てみると、駐車場の入口までの沿道は、すでにヨン様家族でいっぱいだったのです。もしかしたら、ヨン様がリハーサルでやってくるかもしれないということで、みなさん待っていらしたんですね。私も一緒にかなりの時間待ってみましたが、願いはかなわず、「明日のためにスタミナを貯めないと!」ということで、大阪のコリアンタウン鶴橋でおいしい焼肉をいただいてホテルに戻りました。結局なんだか胸騒ぎがしてなかなか寝付けず、朝は寝坊して慌てて会場へ走ることになってしまいました。トホホ。


ところで、京セラドーム3万5000席のチケットはたった20分足らずで完売となりましたが、それでもこのイベントは赤字なんだそうですよ。舞台装置やエキストラからオーケストラまで、盛りだくさんのイベントにするため約4億円もかけているので、チケットの収入ではまったくの赤字なんだそうです。それでもヨン様は、今まで首を長くして待ってくれた家族との再会をビジネスにしたくないと、チケット代をなんとか安くしてより多くの家族に来てもらうため、自分はノーギャラで来日されたそうです。ヨン様が韓国で尊敬されている理由がわかりますよね。





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    みなさん、ドラマの中の衣装で登場!(提供:BOFi)










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    見渡す限り人人人。










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    韓国語で「現地集合」と書かれたTシャツを着た家族達。













ヨン様との再会まで後もう少し!



当日も朝6時から会場に集結! グッズ購入のために炎天下の中で3時間以上も並ばなくてはなりませんでした。が、なんのそれしき! ヨン様のあのステキな笑顔に、もうすぐ出会えるんです。疲れたなんて言ってられません。何時間並ぼうが待とうが、ヨン様にいよいよ会えるという希望があるから、全然疲れないんですね。「こうやって待っているあいだ、韓国のロケ地を訪問したときの話題やヨン様の話で盛り上がるのが、楽しくてしょうがないのよね~」と、笑顔が絶えない家族のみなさんには脱帽です。ヨン様との再会のため、おめかししていらした方もいらっしゃれば、手作りの衣装でいらした方、グループで同じTシャツを着ていらした方……みんなキラキラ輝いてきれいでしたよ! 韓国語で応援の言葉を書いた垂れ幕を準備したり、韓国の国旗を振ってくださったり……それを見たヨン様は、すべてを胸に残したに違いありません。


会場の前では、ニッコリア編集部のスタッフがチラシ()を配っていたのにお気づきになりましたか? 紹介していたのは、太王四神記公式グッズのひとつで、ニッコリアでしか手に入れることのできないオリジナル商品! 本物のシルバーとオーストリア製クリスタルガラスで作った携帯電話のストラップです!! 「太王四神記」のファンなら絶対ほしくなるに違いないと胸を張って言える、自信作です。ドラマグッズというよりも、ジュエリーショップで売っているようなアジアテイストの神秘的なストラップなので、プレゼントにもいいですよ。そのうち、このストラップが誕生するまでニッコリア編集部が流した涙と苦労の裏話もまた公開しますね。





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    イベント前日、駐車場前でヨン様待ち!










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    韓国語の応援幕まで用意したみなさん。













夢のような幻のような時間



12時から会場への入場が始まりました。お昼ごはんを済ませたくても、どこも長蛇の列! やっと見つけたレストランで昼を済ませて、いよいよ会場内へレッツゴー! おっと、よく見るとその隣のレストランは、なんとBYJ北海道オフ会様の貸切! さすが主婦のみなさん。先見の明です。


北は北海道から、南はシンガポールや東南アジア各国からヨン様家族が集まっただけあって、どこを見渡しても人! 人! 人! 圧倒されるほどの人ごみです。でも本当にすごいのは、こんなに人がたくさん集まっているのに、全然混乱しないことです。みなさんヨン様の家族らしく、ルールはしっかり守るし、ヨン様の迷惑になってはいけないと、すごく気を使うその姿はもう健気な乙女そのものです。


14時20分頃でしょうか、ついに開演ベルが鳴りました! もう回りの家族達とヨン様話に花を咲かせすぎてしまい、いつ開演したのかさえあまり覚えていないという私……。読者代表なのに、こうしてはいられません! しっかりレポートしないと! 気合を入れ直して、メモとペンを握り締めドキドキ冷や汗をかいていると、そのとき!! 舞台の垂れ幕が落ちて、そのうしろから「太王四神記」のあのコスチュームをまとった四神の姿が! スジニにキハにヒョンゴにチョロにチュムチ! みんなが目の前にいるこの瞬間が信じられません。そして真ん中の白い扉がゆっくり開くと、そこから鎧を着たタムドクが歩いて登場です! あまりにもステキで幻想的で、ただ息を呑むばかり。あの時の胸がぎゅっとしめつけられるような感動は言葉では表しきれないですね。


そして本格的にイベントは始まりました。これから先も詳しく! すべてを! レポートしますのでしっかりついてきてくださいね!


「太王四神記公式グッズ」のチラシはこちらからご覧になれます。(PDF/2.06MB)





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    イベント前日駐車場前でヨン様待ち。思い思いの応援幕。










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    待っても待ってもヨン様の姿を目にすることはできず~。










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    駐車場前には緊張した姿のスタッフ達が。










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    ニッコリアのTシャツを着て、ニッコリア太王四神記オリジナル携帯ストラップのチラシを配るスタッフ。


          BY  趙章恩

    Original report
    http://ni-korea.jp/entertainment/report/index.php?id=13






第10回:ヨン様主演の『四月の雪』、韓国でも盛り上がってます!(過去記事)





第10回 ヨン様主演の『四月の雪』、

韓国でも盛り上がってます!

2005年9月15日


 韓国でも注目を浴びているヨン様主演の映画『外出』(邦題『四月の雪』)。TVではチャンネルを回すと予告編が流れ、芸能番組でもここ数週間、絶えずヨン様と監督のインタビューが登場している。








『四月の雪』、9月17日よりロードショー
ユニバーサル映画/IMX提供 UIP配給
(C)ShowEast Co.,Ltd.
(C)BlueStorm Co.,Ltd.
(※ 画像はすべてクリックで拡大)

●日本人の熱狂ぶりが話題に

 韓国ではペ・ヨンジュンとソン・イェジンの不倫という組合せも新鮮で、メロドラマに強いホ・ジノ監督の4年ぶりの作品ということでも話題になっているが、日本のファンの熱狂ぶりがもっと話題になっている。

 3月の撮影現場公開の際に百数十万ウォン(1ウォンは約0.11円)を出してタクシーを借り切り、撮影チームを追い掛け回したファンがいたとか、4月のコンサートシーンを撮影したときにはツアーで4,000人もの日本人女性が集まったとか、8月のプレミア試写会では映画館の入り口で日本人ファンに韓国のカメラマンが押しつぶされ高価なカメラが何台も壊れてしまったなどなど、TVや新聞で連日色々と報道されている。

 だが、韓国でもヨン様は特別な存在。徹底した自己管理と温かい笑顔を絶やさない彼のお陰でアジアで韓流ブームが沸き起こり、韓国を訪問する観光客が増えたと、ヨン様を尊敬する人が多い。韓国ではヨン様に熱狂する日本のファンをバカにしているのではなく、本当にありがたく思っている。韓国のスターを日本の人も好きになってくれる、韓国に好意をもち韓国語を学ぶ人が増えている、このようなニュースが流れるたびに、自然と韓国の中でも日本が好きという人が増えている。

●新たな“ヨン様聖地”が出現

 『外出』のロケ地になった三陟(サムチョク)市は、すでにヨン様ファンのお陰で地域経済活性効果が3億円に昇るという。撮影当時から日本からの団体ツアー客だけで1万3千人以上、合計2万人を超える観光客が三陟を訪れ、映画に登場する竹西楼、三陟医療院、ソマン薬局、サムフンモーテルは観光名所となった。三陟市は『外出』制作陣に名誉市民証を授与し、春川のように「ヨン様聖地」としてアジアからの観光客がどんどん増えることを祈っている。

●韓流を悪用した商法にご用心

 ネット公募で500人を招待した9月6日の試写会では、映画館には入れなくても舞台挨拶に来るヨン様の顔をちらっとでも見たいと日本のファンが大勢集まり大変な騒ぎとなった。映画会社は、試写会のチケットを売買した場合、刑事告発するとまで厳重に注意したが、当選者らが現場にいた日本人に高額でチケットとポスターを売る事態が発生し、主催側は入場する全員のチケットと身分証明書を確認、当選者本人以外の入場を拒んだため、残念ながら日本のファンは入れなかった。この中には日本の旅行代理店から試写会のチケットを買ったという日本人女性も何人かいた。

 韓国でもよく問題になっているのが韓流を悪用した高額ツアー。今回もヨン様ファンを狙った詐欺まがいのツアーが多く、「ヨン様の舞台挨拶がある試写会に参加できる」と言われ高額なツアーに参加したが、実際には映画館で『外出』を見ただけだったという人もいた。代理店側は「ヨン様のスケジュールが急に変更された」と言うが、本当は元々舞台挨拶などなかったという被害も発生している。(
2ページ目に続く


視聴!<韓国芸能ニュース>

MBC芸能ニュース「セクションTV」
 毎週水曜日午後11:05~
 8月24日・9月7日放送分:ヨン様特集、独占インタビュー
(会員登録必要、VOD1本500ウォン、Onairは無料)
 >>> MBCについて詳しくは
第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。

SBS芸能ニュース「生放送TV芸能」
 毎週水曜日午後8:55~
 8月31日放送分:ヨン様日本訪問密着取材
 2004年12月1日放送分:ヨン様日本CF撮影現場独占取材
(会員登録必要、VOD1本500ウォン、Onairは無料)
 >>> SBSについて詳しくは
第4回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編4<ヨン様新作が話題SBS>を参照。

KBS2TV芸能ニュース「芸能界中継」
 毎週土曜日午後8:55~
 ここはあまりヨン様ニュースを放映していない
(会員登録必要、VOD無料、Onair無料)
 >>> KBSについて詳しくは
第2回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編2<KBS>を参照。




●ヨン様の存在が大きすぎて……







韓国で8月23日に開催されたプレミア試写会で。左からイム・サンヒョ、ぺ・ヨンジュン、ソン・イェジン、ホ・ジノ監督
(※ 画像はすべてクリックで拡大)
 話を映画に戻そう。久々に演技するヨン様が見られる『外出』だが、韓国と日本では反応が若干違う。アジアからの取材陣400人を含め1,400人のマスコミ関係者を招待した8月23日のプレミア試写会(関連ニュース:ヨン様『四月の雪』試写会で感激~ソウル)では、日本と中国の記者らは「この映画は絶対にヒットする、素晴らしい」と褒め称え、一方、韓国の記者らは「うん……」と頭を抱え悩む場面が見られた。冬のソナタと変わらない冬、雪、ヨン様のメガネ、ヘアースタイルなどから「日本のファンを意識しすぎた映画」と批判する声もある。

 ホ・ジノ監督は韓国映画ファンなら誰もが名作として称える「8月のクリスマス」で一躍有名監督となった。何でもないようなありきたりの日常を静かに、でも独特の感性で表現するのが得意。だが「この映画はヨン様の存在が大きすぎてホ監督らしさを生かせなかったのでは」と韓国では言われている。

 韓国でも日本同様、「ヨン様の冬ソナに続く繊細な感情演技がとてもよかった」と言う人が多いが、それよりソン・イェジンの変身が注目された。制服が似合う可憐な少女から一皮向け、自分から進んで「この映画にはベッドシーンが必要。女性が上になった体位の方がいいのでは」とアイデアを出したというほどで、大人になった演技に感嘆している。

●タイトルにも日韓の感性の違い

 日韓で映画の評価が分かれるように、感性の違いはタイトルにも表れている。『四月の雪』はホ監督が映画のシナリオをまとめる段階から考えていたタイトルだったそうで、「春が好きだけど雪も好き」というセリフから生まれた。めったにあり得ないけど十分起こりうることを象徴しているよう。ホ監督の作品には象徴的なセリフが多いので『四月の雪』というタイトルもとてもいいと思ったが、韓国ファンは、何を言いたいのかわからないタイトルよりは禁じられた愛を象徴するかのような『外出』のほうがピッタリと口を揃える。

●リアルな感情から生まれたあの名シーン

 韓国ファンお勧めの場面は予告編にも出てくる刺身屋で2人がお酒を飲むシーン。これは台本なしで、本当にお酒を飲みながらアドリブで撮ったそう。また洞窟でのキスシーンは、監督の指示でソン・イェジンには何も言わずにいきなりヨン様がキスしたため、驚きながらも幸せそうなリアルな表情がカメラに収められたとか。

 ヨン様が屋台で後輩と酔いつぶれるほど飲んだ後「一人にさせてほしい」と言い泣き崩れる場面、9時間もかけて撮ったという噂のベッドシーンにも息を飲んだが、「あれれ?これだけ?」って感じで物足りないという意見が多い。映画サイトの掲示板では、ストーリの流れとして、もう少しインパクトあるベッドシーンでもよかったんじゃない? という書き込みが多かった。

●ヨン様の理想の女性像にも変化が

 ヨン様は「この映画を撮りながら理想の女性像が変わった」と言う。今まではしっかりと自分の仕事を持ち努力する女性が理想だったが、映画のソン・イェジンのような賢母良妻タイプもいいなと思えるようになったとか。また『外出』を撮影しながら演技のパターンにも変化があり、今までは人物を綿密に分析し台本どおりに完璧に演技しようとしていたが、ホ監督と出会ってからその時々で登場人物になりきり、感情的に演技することもあったと告白している。

 『外出』は韓国では9月8日に公開されたが、コメディ映画に押され、まだ観客はそれほど入ってない。しかし、すでに前売りは1位をキープしているため、9月17日から19日のお盆連休が終われば、忙しかった主婦達が大挙して映画館を訪れるだろうと予想されている。韓国のヨン様ファンの間では「外出は2度観るともっと好きになる映画」と言われているので、日本のファンも負けずに何度も観て、自分だけの名場面を探してみてはいかが?







関連リンク 外出(四月の雪)関連サイト


By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」
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韓国CM REPORT – ロッテ – シム・ウンジン


シム・ウンジン プロフィール


1981年2月6日生まれ。


167.0cm、49.0kg。1997年、歌って踊れるセクシーアイドルグループ「BABY V.O.X」のメンバーとしてデビュー。韓国で国民的人気アイドルとして一世を風靡し、中国、台湾、モンゴル、ベトナム、タイなどで元祖韓流ブームを巻き起こした。「BABY V.O.X」は8年間で地球を20周できるほど、海外公演をこなしてきたという。


2005年ソロ歌手として独立、2006年からは、インターネットショッピングモール「Z’BAGO」を運営しながら演技にも挑戦。時代劇『大祚榮(テジョヨン)』では、昼は妓女、夜は敵を暗殺するスパイ「クムラン」役を演じた。舞踊、武術を学んでから1年以上も役柄に挑んだ時代劇だっただけに、最後は「さすがシム・ウンジン!」との高い評価を得ることができた。2008年からは歌手に戻りアルバムをリリースする予定。インターネットショッピングモール「Z’BAGO」の東南アジア展開も準備中。





プラスマイナス



出演




シム・ウンジン

放映日




2003年7月

うわ~、パクパクパクパク、お箸が止まらない~。見ていて気持ちよくなるような食べっぷり! こんなにお肉を食べても痩せているのは、食後の「プラスマイナス」があるからなんでしょうか? アミノ酸配合飲料なので、体脂肪分解機能が優れているんですって。お肌の調子も整えてくれるというから、韓国でカルビにビビンバと、食べ過ぎてしまった日はぜひお試しあれ!


このCMの主人公シム・ウンジンは、女性アイドルグループ「BABY V.O.X」出身。今では視聴率1、2位を争う人気時代劇『大祚榮(テジョヨン)』で女将軍「クムラン」役を演じて、役者としても高く評価されています。「クムラン」は、耳が不自由なふりをして昼は妓女として敵の情報を聞き出し、夜は暗殺者になるというスパイで、後に女将軍として活躍する人物なんです。役者歴の長い俳優でさえ難しいと言われている時代劇のために勉強を重ね、1年以上もこの役を演じ続けた彼女。そのタフな情熱に負けたのか、「演技が下手すぎる」、「彼女にこの役は似合わない」などと酷評していたマスコミも、最後に「クムラン」が死ぬ場面が放映された日には、こぞって彼女の演技を称え、視聴率を支えた功績を褒めちぎっていました。


セクシーだけどボーイッシュな魅力を同時に備えているシム・ウンジンは、プライベートでもよく飲みよく食べる健康美女。実は彼女、芸能界一の酒飲みで、あの緑の瓶に入った韓国の焼酎を軽く4本は飲むそう。最高記録は9本だとか。お酒に酔ったこともなく二日酔いもないというけれど、それは「プラスマイナス」を飲んでいるからなんでしょうか?

– BY  趙章恩

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http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200307&dr=drink

[東京留学生活] コピ好き?好き好き!

最近、あのCM好きです。


何で?なんでなんでなんで~のあのCM。


それと、大好きな上野樹里ちゃんが化粧品のCMに出るんだって。あともう少しでテレビでも見れるかな?


ドラッグストア巡りの途中、樹里ちゃんが載っている資生堂のパンフレットを見つけて3枚も持ち帰った。のだめ!早く映画も観たい!(この頃千秋先輩は痩せすぎだよね)



ところで、


今日、ついにコピミックスが残り2個になった!禁断症状起こるんじゃないかと思うと心配。


私の大好きなコピミックス~コーヒーとクリームと砂糖が一緒に入っているスティックのこと。韓国では家でも食堂でも会社でも自動販売機でもよ~く飲んでいるコピミックス。メラミン恐怖から今はブラックコーヒーを飲む人の方が多くなったけど、でも私はコピミックスが好きだ~~~見捨てないからね~~



日本人の口には合わないようで、甘すぎる、うげ~っていわれる。あげるんじゃなかった。


日本の缶コーヒーの味をもっと甘くしたようなものだけどな・・・


日本にもミックスはあるけど、苦味があっておいしくないんだよね・・・キャンドゥーのチャイラテミックスはおいしかったけど。



練乳が入ったベトナムコーヒーもおいしいよね。マレーシアもティーバッグのコーヒーに練乳入れてたな・・・・


練乳トーストに練乳コーヒーの朝も好き~。朝のカスタードシュークリーム+コピミックスも最高!


甘いコピミックスを飲むと、気分リフレッシュ!コピミックスのためにも早く韓国帰りたい。


(毎日手帳に韓国に帰ったら食べたいものを書き込んでいる・・・私、食欲がなくて・・・なんてセリフを一度でいいから言ってみたいものだ)





コピミックス



– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=130

[東京留学生活] ミネルバ逮捕、新たな展開

政府とは正反対の経済動向を予測して、それが予言のように次々と当たってしまったミネルバ。


そのミネルバが逮捕された。


しかし、逮捕されたPさんとは違うもう一つのグループが登場して、自分たちがミネルバと主張し始めた。


自分たちこそが、韓国の経済動向を見事予測した張本人であるという。


ミネルバが英雄のように扱われているせいかな?あちこちでミネルバを名乗る人が出てきた。。。。


どんどんコメディーになっていく~~~だから早くミネルバを釈放して、なかったことにしてよ。


– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=125

韓国のセキュリティ事情 北朝鮮が中国経由で韓国を攻撃(2006年11月13日 掲載)

情報保護の甘さがハッキングを呼ぶ


 




【ソウル】このたび表された韓情報保護振興院(KISA)の調査結果によると、2006年上半期に韓のサイトを海外から攻したハッキング件70%が中からのアクセスで、被害を受けた60%は民間企業であることが分かった。KISAは、ハッカの狙いは個人情報であり、ゲムサのハッキングが急していることに注目すべきであると述べている。


 


 ハッカは、んだ住民登と氏名、住所といった個人情報で人ムサイトに員登し、ゲムのなかで獲得したアイテムを他のユ却する違法行で多額の益をあげているようだ。韓のゲムアイテム買による被害額は1兆ウォン(約1320億円)にのぼり、そのうち20%の2000億ウォンほどが中に流れているとゲム業界では判している。


 


 韓の情報保護意識はまだ低く、10月30日には大手企業社の履書登サイトがハッキングされ問題になった。ハッキングしたのは大院生で、就職に失敗した腹いせに各企業のリクルトサイトに登された履書の情報をみ、就職連コミュニティサイトに載したそうだ。問題は企業が履書という大重要な個人情報を登させるサイトにもかかわらず、何の情報保護置もとっていなかったため、URLをえてアクセスするだけで他人の履書が丸見えになる仕組みになっていたことだった。


 


 民間企業も問題だが、中からのハッキングは、は北朝鮮の可能性が高いという意見国会で議論になっている。


 


 北朝鮮は中のチャイナテレコムを利用しているので、70%という中からの違法アクセスのなかに北朝鮮からのアクセスが混じっている可能性も高い。またハッキング部隊の存在も確認された。


 


 民放のソウル放送は10月中旬、米ペンタゴンまで侵入する北朝鮮ハッカ部隊の相を、北した元ハッカ部隊の証言を元に現地取材し公開した。 市民らは「これからはネットワ戦争といわれるほど通信が重要なのに、防部さえもハッキング予防に積極的でないのは不安すぎる。企業も政府もしっかりしてほしい」と、切に要望している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2006年11月13日 vol.1162 載]  Link 


 


 

[東京留学生活] 儒教と韓国、誤解してません?

この前、旦那とメッセンジャーで会話していた時、



「もうアイロンかけもばっちりできるようになったよ~」


「今日はかぶでキムチを漬けてみたんだ。けっこうおいしいよ~」


「パンがとても値上がりしたので自分で作ることにしたよ~今オーブンで焼いてま~す」


とか、旦那の方がどんどん主婦らしくなっていることに気付いた。ごめんよ~



私が年末帰ったときも、2週間ずっと、「何食べたい??」って聞いてくれて、スパゲティとかキムチチゲとか、朝昼晩料理作ってくれたし、家事も全部旦那がしてたし・・・私は「食+寝」ばかりだったわ・・・


でも、結婚した当時からそうだったもんね。私に掃除しろとか料理作れとか、そういうことに関しては何も言わなかったね。新聞読めとか本読めとか勉強しろとか大学院に行けとか、そういうことは嫌になるほど言われたけどさ。



で、こういう話を日本の女性としていた時のこと、


「韓国人は夫は神様なんでしょう?」といわれ思わず「はあ???何それ??子供は神様の間違いじゃないの?」と耳を疑ってしまった。


この頃少子化だから、子供が神様なんだよね~韓国も小皇帝だよ~しつけもなってないしさ~子供のためならなんだってするしさ~、移民したい理由のトップが子供の教育のためだもんね。え?子供じゃなくて?夫が神様?


夫をとても愛していて神様のように扱う、ということ?



夫のいいなりになるとか、男尊女卑なんて、今の韓国ではあり得ないよ~


愛しているから神様のように持ち上げたい、良くして上げたいという気持ちはあるけど、男尊女卑だからという考えは牛に笑われるよ。



こういうと必ず、韓国は儒教の国でしょう?と聞かれる。


儒教は法律ではないよ。宗教でもない。


生活習慣?生活の根本に流れている思想というか価値観というか風習というか、そんなものだよ。
価値観や風習というのは時代と共に少しずつ変わるもの。



女は男の後ろを歩くとかさ~、妊娠したら会社辞めるとかさ~、法事してくれる跡取りがいないとだめだから男の子を産めだとかさ~、50年ぐらい前の話じゃない?



今時そんな話したって、女の子達に通用すると思う?娘を持つお父さん達が悲しむよ。


確かに、まだ男性の方が多い。会社の役員、政治家、大学教授などなど。


でも日本よりは韓国の方が女性は活発に活躍しているし強い。


そんな強い女性たちが、夫に振り回されると思う?奥様は神様じゃないかな。



でも、恥ずかしいことに、胸を張って韓国はそんなことないよ~といえない事件があった。


貧しい農村には誰もお嫁に来ないので、ベトナムや中国で集団見合いをして、花嫁を連れてくる。


一部の悪い人たちが、外国人のお嫁さんを「金で買ったから俺のもの」として、暴力を振るったり過酷な労働をさせ、お嫁さんが言葉も通じない異国で自殺をするという事件があった。



本当に恥ずかしい。そんなやつ死刑にしてほしい。先に精神鑑定でもして、正常な人だけそういうお見合いに参加できるようするとか、資格を強化するとかさ、なんとかならないんだろうか。



夫は神様と考えている人たちは、自分より弱い存在をいじめて快楽を覚えるおかしい人たちなんじゃないの?



ということを書いているうちに、テレビにパッチギ観てファンになった沢尻エリカの結婚の映像が~


キレイだね~~~伝統的でおしゃれよね~見惚れてしまったわ~


– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=123

第26回:『太王四神記』が残したもの~ 韓国人の歴史観を変えたヨン様


高句麗ブームを巻き起した『太王四神記』



ヨン様5年ぶりのドラマ出演となった『太王四神記』が韓国で放映されてから、1年が経ちました。もっとも影響力のある俳優「ヨン様」が主演する時代劇で、韓国ドラマ史上最高額の430億ウォンの制作費を投入する超大作。そして、韓国史の中でも解明されていない部分がもっとも多い「高句麗」を背景にしたフュージョン時代劇……ここまで聞いて期待しない人はいないでしょう?


『太王四神記』が放映されてから、韓国では高句麗ブームが巻き起こりました。さらに、歴史的にも文化的にも自分たちのご先祖様である高句麗のことを知らなすぎるのではないか、という反省の声が高まりました。


高句麗は韓国人にとって、とても誇らしい歴史の1ページです。しかし、高句麗の遺跡はあまり残っていません。『太王四神記』が放映されてから、全国の自治体では高句麗と縁のあるところはないかと、「目に火をつけて(韓国では必死になって探すことを「目に火をつけて」といいます)」探し始めました。今や韓国各地の高句麗の遺跡や城壁が見つかった場所で、「高句麗祭り」が開催されています。それほど高句麗の領土は広かったのです。ロケ地となった済州島や九里の高句麗鍛冶屋村は、今でもアジア各国からの観光客が絶えません。また、ドラマがきっかけとなり、高句麗や三国時代の歴史の勉強をさせたいと子供を連れてくるお母さん達でロケ地はごった返しています。


韓国では『太王四神記』をきっかけにして、高句麗の生活や衣装、食べ物、風習なども話題になりました。前回の高矢禮(ゴシレ)弁当にも盛り込まれていたメクジョッ(貊炙)は、豚肉にテンジャン(味噌)ソースを塗って焼いたものですが、この料理をはじめ、プルコギや焼肉種類の発祥地が高句麗なのです。メクジョッは、狩で捕まえた山の豚をさばいて、壷の中にテンジャンと一緒に漬け込んで焼いたのが始まりだと言われていて、当時の壁画にも残されています。韓国の食事といえば、みんなで一緒にテーブルを囲み、ワイワイ同じ鍋をつっつくというのが一般的ですが、高句麗時代の絵を見ると、厨房に捕らえられた豚がかけてあり、みんなが小さいテーブルの前に座っていたり、火の前で何かを焼いていたり、壷の中を覗いていたりする女性の姿が描かれています。今の生活とは、かなり風習が違っていたようです。そこがまた新鮮なんですよね。


また、韓国といえば床暖房のオンドルが有名ですが、これも高句麗時代に生まれたものです。寒くて長い冬を過ごすためには、下からポカポカ暖かくなるオンドルが欠かせません。今では韓国全土のどの一軒家も、どのマンションもオンドルを利用しています。さらに、疲れが溜まった日には、家族全員で「チムジルバン」に行きます。熱々のオンドル部屋がいくつもあり、オンドルの上に黄土を塗って遠赤外線を出す部屋や、デトックスに効果があるというアメジストを所狭しと貼ってある部屋など、テーマごとに分かれた部屋で汗をかくと、老廃物が無理なく自然に流され、体が軽くなるのです。現代の韓国人の生活になくてはならないものの多くが、高句麗時代に生まれた知恵だったことに驚きです。








    人間の愛を描いた『太王四神記』



    ヨン様が演じた好太王こと広開土大王は、韓国の5000年の歴史上、唯一といっていいほど、領土を拡張し朝鮮半島から北へ北へと攻めていった王様でした。領土を広げた=戦争が多かった=怖い王様というのが今までの定説でしたが、ヨン様と作者のソン・ジナさんは、それを見事に覆し、みんながアッと驚く新しい広開土大王の姿を見せてくれました。広開土大王は戦争が好きだったわけではなく、悲惨な状況に置かれた人々のことをどうしても見過ごせなかった、情の深い王様だったのです。ひとりの血の通った人間として悪者を排除するために戦争が起こったわけで、広開土大王が治める国に住みたいという移民が増えたことから領土も広がったのです。『太王四神記』では、そんな優しい国家経営者としての広開土大王を見せてくれました。これは韓国人にとってものすごく画期的なことなんです!!


    何よりも大事なのは、ヨン様の優しさの中に、女性を守ってくれる逞しさを秘めたイメージと、天下無敵という感じの広開土大王のイメージが重なり合ったことで、『太王四神記』だけのオーラを秘めたタムドクが生まれたことです。「もうヨン様以外の人が演じる広開土大王なんて想像もできない!」というのが、韓国視聴者の正直な気持ちです。実存した人物を自分なりに解釈して演じるのは、とても負担が大きかったはず。でもヨン様は、「冬ソナ」のチュンサンのように、タムドクといういつまでも忘れられないオリジナルキャラクターを私達の心の中にプレゼントしてくれましたね。ヨン様は、チュンサンを超えるタムドクという素晴らしいキャラクターを生み出すことで、自身がかけがえのない存在であることを、私たちにハッキリと示してくれました。


    『太王四神記』はまた、「アクション俳優としてのヨン様」を十分に見ることができたドラマでもありました。アクション俳優とまで言うと大げさですが、「ファンタジー時代劇」という新しいドラマの可能性と相まって、鎧を着て馬に乗り、剣を振り回すヨン様の凛々しい姿に夢中にならずにはいられませんでした。コンピューターグラフィックスがふんだんに登場するのも、韓国ドラマ史上あまりなかったことです。四神が登場する華麗なシーンは、ドラマをあまり見ない層と言われていた男子高校生までをもファンにしました。


    そして、『太王四神記』が残したのは、なんといっても「愛」です。韓国のドラマを観ると、毎回数え切れないほど、「サランへヨ(愛してます)」、「ジョアヘヨ(好きです)」というセリフが登場します。韓国では日常でも、お母さんに、友達に、恋人に、挨拶代わりといえるほど頻繁に「サランへヨ」と言い合います。ところが『太王四神記』では、一度も「サラン」(愛)を口にして語る場面がありませんでした。スジニの王様への愛、タムドクのスジニへの、そしてキハへの愛、チョロのスジニへの愛、ホゲのキハへの愛、チュムチとタルビの愛、父と子の愛、母と子の愛、王様の国民への愛など、いろんな形の愛が登場しますが、誰も一度も口にして「愛している」などと言いませんでした。目で訴えたり、命をかけた戦争で相手を守り抜いたりすることで、全身で愛していることを表現し、感じさせてくれました。


    中でも印象的だったのは、チョロでしたね。スジニを愛していながらも、愛する人の愛を守ってあげるため、つまりスジニとタムドクの愛を守るため、騎士のようにスジニの周辺から離れず、切ない目でいつも彼女を見つめていたところがチョロの魅力でした。たとえば、チョロとタムドクがスジニを間にして対立……三角関係を演じるものの、実はチョロとタムドクが異母兄弟で過酷な運命に翻弄される……というような、韓国ドラマの典型的なパターンを打ち破ったところも新鮮でした。








      ヨン様と『太王四神記』が時代を変えた!



      時代劇のヨン様もいいけれど、やっぱりファンとしては、いつものヨン様というか、眼鏡をかけて都会的でスーツをビシッと着こなすヨン様をじっくり堪能したいという欲望もあるわけです。その願いがついに、そしていよいよ現実のものとなりそうです。2009年は、ヨン様が主演・製作すると言われている『神の雫』の撮影が始まりそうです。『神の雫』は韓国でワインブームを巻き起こした日本の漫画で、韓国では珍しく170万部以上売れた作品。ワインが飲めるレストランやバーには、必ずといっていいほど『神の雫』が置かれています。デパートやスーパーには特別コーナーが作られ、漫画に登場したワインを集めて販売されているほどの影響力です。ヨン様は、韓国でワインブームが巻き起こる前からワイン好きで知識も豊富なので、このドラマにはピッタリですよね。


      ヨン様のおかげでまた時代が変わったな~と思うのは、日本の漫画を原作にしたドラマ制作に、誰も反対しなくなったことです。以前なら歴史的な感情から、「日本の漫画を原作にするなんてけしからん」と反対する意見がかなり出ていたはず。しかし、今回は何の反対もなく、逆に「ヨン様とワインなんて、とってもお似合い!」という喜びの声ばかりなのです。これはヨン様と日本の韓流ファンのみなさんのおかげです。日本のみなさんがヨン様をきっかけに韓国ドラマを見てくれて、好きになってくれて、韓国にも頻繁に来てくれて、韓国の文化や食べ物にも興味を持ってくれたことから、韓国人の日本に対する意識も変わりはじめたのです。


      「日本でこんなに韓国ドラマがブームになって、韓国の食べ物や芸能人が人気を集め、韓国を好きになってくれる人がたくさん増えたというのに、いつまでもグチグチ言ってられないわ!」……これが今の韓国人の正直な気持ちです。日本の女性のみなさんが韓国を好きになってくれたことで、韓国でも日本を好きになり、好感を持つ人が増えたのです。韓流ファンのみなさんが日韓の外交までも変えました。素晴らしいことです。これからも韓流を楽しんでみようじゃありませんか!


      次回からは『太王四神記』からさらに広く、韓国のドラマとエンタメ裏話をより深く広くお伝えする新連載をお届けします! 連載を読んだその夜のうちに、絶対観たくなるドラマがどんどん登場しますのでご期待ください!!

            BY  趙章恩


      Original column
      http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=26