第9回:韓流の未来はクォン・サンウ!~『悲しき恋歌』韓国放映当時のこぼれ話~





第9回 韓流の未来はクォン・サンウ!

~『悲しき恋歌』韓国放映当時のこぼれ話~

2005年8月31日


●韓国では視聴率伸び悩み!? それでもクォン・サンウ人気は鰻上り







製作発表があった2004年夏から様々な理由から話題持ち切りに
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 オーストラリアで撮影されたミュージックビデオ仕立ての予告編、ソン・スンホンの兵役問題、クォン・サンウとキム・ヒソンの1話当たりの出演料が2,000万ウォンという韓国ドラマ史上最高ギャラであったことなど、製作発表があった2004年夏から韓国でもっとも話題になった『悲しき恋歌』(悲しき恋歌公式サイト)。

 だがみんなの期待を裏切り、新鮮さがない、怒りたくなるようなありえないシチュエーションの連発など、韓国での視聴率は思うように伸びず、マスコミの評価も厳しかった。クォン・サンウは視聴率が20%を超えればスタッフ全員にご飯をおごると宣言したそうだが、結局実現できず。

 「76億ウォンの制作費を海外ロケとギャラでほとんど使い果たしてしまったため完成度が落ちた」、「視聴率30%以上取れるはずがせいぜい12%、タイトルどおり悲しい運命」などと言われたが、クォン・サンウの演技はみんなべた褒めで、ドラマが失敗すると人気も落ちるのが当たり前だが、クォン・サンウだけは悲しくやさしく自分には厳しい男性キャラクターをうまく表現したと株が上がり、CM収入もぐんぐん伸びた。







二人は親友だったが…
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 ヘイン(キム・ヒソン)がゴンウ(ヨン・ジョンフン)の彼女になり、自分に気付かないあたりからジュンヨン(クォン・サンウ)が涙をこぼすシーンが多くなるんだけど、これが「涙の王子様」らしく、こんなのあり? というようなストーリー展開でもクォン・サンウの涙シーンだけはつい見惚れてしまうほど悲しくも美しかった。

 別荘スタジオでジュンヨンが寝ているとき、ヘインがジュンヨンかどうかを確認するために顔を触ろうとしたけれどあきらめて振り返ったとき、手で目を覆いながら涙を流したシーン、ゴンウがジュンヨンが幼い頃ヘインのために作曲した「何度別れても」を歌ったとき、ヘインが感動しているのを見て背を向けて涙を流すシーンがとても印象的だった。

 スキー場でゴンウがヘインの手を自分のポケットに入れたり、誰も邪魔できないような仲いい恋人同士になっているのを見て、気付かれないよう毛糸の帽子を深くかぶり直しながら涙を流すシーンなんて、屈指の名場面と称えられている。



視聴!<悲しき恋歌>

 『悲しき恋歌』(放送期間:2005年1月5日~3月17日・全20話)の視聴は、MBCのドラマ視聴ページから。海外利用者用のメニューはなく、300kbpsは1話500ウォン(約55円)、1Mbpsは1,000ウォンで、決済後6時間まで見放題。
 MBCについて詳しくは
第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。



●東洋画専攻のクォン・サンウ~個展が開かれる日も近い!?

 がっちりした筋肉と甘いマスクで「モムチャン(モムは体、チャンは一番という意味)」としてスターになったクォン・サンウは、「天国の階段」でも映画「同い年の家庭教師」でもお坊ちゃま役で、実生活でも裕福な家庭で育った一人息子のような印象だけどそうではなかった。

 ファンなら誰もが知っているストーリーだけど、クォン・サンウは生後6か月で教師だった父を肝臓癌で亡くした。お母さんがお手伝いさんとして働いてやっと生活したほど貧しく、お弁当の代わりに水道の水を飲んでしのいだほど。中学からは父の遺産を横取りした親戚との訴訟にやっと勝ち、生活が楽になった。小学校3年になるまで父は外国にいると信じていたクォン・サンウは、安定した職業でお母さんを楽にしてあげたいと教師になった5歳上の兄に続いて自分も美術教育科で東洋画を専攻し、俳優生活の合間をぬっては兄が勤める中学で教育実習まで済ませ教師資格を取った親孝行者として有名。

 中学のころから地元では有名な美少年で、初恋は高校時代。同じ画室で美大入試準備をしたお姉さんで、初キスも入隊前そのお姉さんとしたとか。クォン・サンウは最近でも、水墨画の感覚を忘れないために俳優達の顔を描き続けているそうなので、近いうちに彼の個展が開かれるかも! ドラマ以上に期待してしまうな~。

 酒もたばこもせずサッカー好きだった父の影響から、クォン・サンウも酒とたばこがまったくだめなまじめな青年で、「同い年の家庭教師」でかっこよくたばこをくわえるために、すごく努力したそうだ。

●クォン・サンウは頂点にいながら期待株!!







かわいくも逞しいクォン・サンウは男性からも好感度No.1
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 かわいい弟のようでもあり、華麗な筋肉でセクシーな恋人にもなってくれるクォン・サンウは、徴兵まで済ませた立派な「大韓男児」として男性からも好感度No.1俳優と支持されている。あるケーブルTV局が実施した「韓流の未来を輝かせる次の男優は?」というインターネットアンケート調査では、45万人のうち21万人の支持で1位に輝いたほど、頂点にいながら期待株でもある。ちなみに、2位はソン・スンホン、3位キム・レウォン、4位カン・ドンウォン、5位パク・シンヤンだった。

 クォン・サンウといえば思い出すのが新人時代のあるエピソード。デビュー当時、彼は無口な不良少年役が多く、性格もシャイだったからマスコミから「生意気だ」と叩かれた事もあった。

 筆者も彼は結構とんとん拍子でスターになったから苦労なんて知らないんだろうな~と思っていたところ、知り合いのライターがクォン・サンウをインタビューすることになった。もうその日からクォン・サンウの大ファンになってしまった彼女。「バカな質問にもすごく真摯に答えてくれてさ~時々恥ずかしそうに笑うあの笑顔がもうかわいくって! 風呂敷に包んで持って帰りたかったわよ! 礼儀正しくてビシッとしてるんだよね。本当にこの人はまじめに生きてるんだなって、伝わってくるの。マネージャーが言うには毎晩どんなに疲れていても必ず腕立て伏せを500回しないと寝ないほど自己管理に厳しい人なんだって。話してみるとすごく負けず嫌いなところもあって努力家でもあるから、絶対大物になるよ」ともう泡を吹きながらクォン・サンウを褒めまくっていた。

 この後映画「ひとまず走れ!」の試写会で会ったときは「スンホンに比べると僕の出番はほとんど編集されてしまった。もっと頑張るべきだった」と泣きそうな顔をしていたとか。でもその後すぐ「同い年の家庭教師」で大ヒットを記録したから、これは負けず嫌いだったからこそつかめた成功かも。インタビューで「同い年の家庭教師が成功してよかったのは、母と兄が喜んでくれたことかな。兄が珍しく酒を飲んで泣きながら電話してきたんです。本当に嬉しくて父の墓に行ってきたって…」。

 もっとも尊敬する人は母、肌がきれいで自分の母さんのように母を大事にしてくれるお嫁さんが欲しいんだとか。『悲しき恋歌』では母に反発するシーンがとても難しかったそう。「現実と重なりとても胸が痛んだ。5話で母が亡くなり母と息子の愛憎が短く終わってしまうのが残念」と話していたほど。

●ゴンウ役ヨン・ジョンフン人気も上昇中







ニューヨークでのゴンウとヘインのシーンも美しく印象的
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 ソン・スンホンの代わりとはいえ、自分なりの役作りでやわらかいゴンウを生み出したヨン・ジョンフンも韓国では人気が高い。ドラマ終映後の4月26日、クォン・サンウと映画「マルチュク青春通り」で共演したハン・ガインと結婚した。この二人の結婚は、“これから花咲く若手女優の結婚”ということでとても注目されたが、『悲しき恋歌』が日本でヒットし、ヨン・ジョンフンの人気も上昇気味でやっと釣り合いが取れたと噂されている。式には黒いスーツに髭を生やしたクォン・サンウも出席し、新郎新婦より注目された。「両方にお祝い金を出しちゃったから、もう金欠でどうしよう~」なんてジョークでみんなを笑わせていた。

●趙章恩の韓国旅行ガイド
 ~「悲しき恋歌&天国の階段」編~


 『悲しき恋歌』の撮影セットはピ主演のドラマ「フルハウス」と同じ仁川の矢島(シド)にある。 空港がある永宗島を中心に右は『悲しき恋歌』、左は「天国の階段」セットがある舞衣島があるので、朝から急げば両方見られる。仁川空港からバスかタクシーで「三木船着場(サンモッソンチャッジャン)」まで行き、船で10分の信島(シンド)で降りると橋でつながっている矢島に行ける。セット場は白い別荘の前に主人公らの大型看板が並んでいるのですぐわかる。中国のクォン・サンウファンには必ず訪問すべき聖地になっているとか。韓国を訪問された際には、ぜひどうぞ。

●映画・ドラマとこの冬はクォン・サンウ尽くしに

 韓国は数え年なので、1976年生まれのクォン・サンウは今年30歳になる。「30歳初めての作品である悲しき恋歌は特別なドラマ。今までは演技よりルックスで人気を得たけど、これからは演技で評価される新しいクォン・サンウになりたい。死ぬ役もやってみたかった」と本人も演技で評価してほしいと言っていたほど、情熱を込めたドラマだった。

 韓国での評判は今ひとつだった『悲しき恋歌』だが、日本ではとても人気だと連日韓国でも報道されているので、海外市場で「冬のソナタ」のように末永く愛される作品になってほしい。ちなみにクォン・サンウは映画「野獣」の撮影が9月中旬に終わり、それから「同い年の家庭教師」でも共演したキム・ハヌルとの「青春漫画」という映画を撮影する予定。

 「青春漫画」は、ジャッキー・チェンのようなアクション俳優になりたいジファンと最高の女優を夢見るダレ、この二人の幼なじみが繰り広げるメロドラマで、来年お正月公開予定。「野獣」は12月公開予定なので、この冬はクォン・サンウ尽くしになりそう!


By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」 Link

韓国CM REPORT – ロッテ – ハン・ガイン


ハン・ガイン プロフィール


1982年2月2日生まれ。


168.0cm、47.0kg。本名はキム・ヒョンジュ。タレントですでに有名なキム・ヒョンジュがいたため、芸名を使うことにしたとか。オリビア・ハッセーの再来と騒がれた天然美人。2002年アシアナ航空CMでデビュー。化粧品、家電、飲料水など、各種CMで引っ張りだこ。23歳の若さでドラマ『黄色いハンカチ』で共演したヨン・ジョンフンと結婚。ヨン・ジョンフンはドラマ『悲しき恋歌』でブレイクした甘いマスクが印象的な2世俳優。映画『マルチュク青春通り』ではクォン・サンウと共演、ドラマ『新入社員』ではエリックと共演した。ドラマ『Dr.ケン』、『魔女ユヒ』にも出演。CMモデルでデビューした女優の中では、もっとも演技力に優れていると評価されており、子供からお年寄りまで、女性にも支持される女優に成長した。


 





ロッテカード



出演




ハン・ガイン

放映日




2007年9月

前回に引き続きロッテカードのCMです。が、今回、ハン・ガイン以上に注目したいのが、韓国で人気沸騰! 今、話題の中心! まるで昔のドリフのように子供からお年寄りまで愛されるお笑い番組『無限挑戦』に出演している6人のうちの4人、パク・ミョンス、ハハ、チョン・ヒョンドン、ノ・ホンチョルです。『無限挑戦』は、毎回とんでもないことに体を張って挑戦する「リアルバラエティーショー」と呼ばれる番組で、サッカーのフランス代表、ティエリ・アンリやお騒がせセレブのパリス・ヒルトンもゲスト出演したことがあるほどです。


「無限挑戦」のメンバーである残りのふたり、国民的司会者と呼ばれるユ・ジェソクとドラマ『ハイキック』で好感度が急上昇したチョン・ジュンハは、残念ながらほかのクレジットカードのCMに出演しているため、ロッテカードのCMには出られませんでした。


さて、このCMの内容も、とてもコミカルです。「ウフェジョン(右折)」、「ジャフェジョン(左折)」と、ナビゲーションの声。「僕のポイントが使えるところはいったいどこ?」、「知らね~よ」……そこでハン・ガインがかわいいスクーターに乗って登場し、「何で探し回ってるの? ロッテに行けばいいのに」とアドバイスします。


「ポイントをうまく使うには? ロッテカード!」、「ポイント使いに行きましょう~ロッテポイント」というCMソングのメロディーも耳に残りますね。


ロッテカードのほかに、ロッテマイレージカードというのもあって、日本の方でもロッテ百貨店やロッテマートで加入できます。ロッテの全系列ショップでポイントを貯めて使えるカードなので、とってもお得なんですよ。


– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200709&dr=other

第25回:『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 14


最終回は「?」がいっぱい



『太王四神記』の最終回、みなさんはいかがでしたか?


もう1年近く前になりますね。待ちに待った『太王四神記』が韓国では2007年9月11日から放映され、12月5日のスペシャル放送で冬の到来と共に幕を閉じました。最終回は映画館を借りてファンクラブのみんなで視聴したりもしました。


韓国で高視聴率をキープしたのはもちろん、ロケ地は観光名所になり、ドラマの時代背景となった高句麗の歴史と文化を勉強するのがブームにもなりました。韓国の国民に大きな影響を与えたドラマだっただけに、最終回を巡る議論も、それはそれは熱かったです! 私も毎週欠かさず『太王四神記』を観て、再放送も観て、またケーブルテレビで観て、何度も何度も見直すほど大切にしていたドラマだっただけに、最終回に期待しすぎていたのでしょうか、「一体どういうこと? え! これで終わり???」というのが正直な感想でした。


23話までは、いえ、24話のアジクが火天会に拉致されるところまでは、なんの疑問も感じませんでした。ところがホゲとの最後の戦いのあたりから、なんだか「パリパリ(早く早く)」物語を終えなくてはならないという焦りが見えはじめたような気がします。将軍たちがあっけなく死に、タムドクとキハも死んだのか死んでいないのかわからず、残されたスジニはどうしたらいいのか、タムドクが愛したのはスジニではなく結局はキハだったのかなどなど、何が何だかよく理解できないまま、字幕で高句麗の歴史が紹介されるのを呆然と見つめていたのは私だけでしょうか?


ヨン様も『太王四神記』を「ほかの作品に比べても残念な気持ちが特に残る作品」と語ったことがありましたね。2年以上もひとつの作品に集中し、最後の最後まで歯を食いしばってやってきただけに、ケガをしていなかったらもう少しいい演技ができたのではないかという悔しい思いがあったのかもしれません。


とにかく、神話の時代ではあんなに派手に登場した四神なのに、最終回は「本当にこれで終わっちゃうの?」という感じでショックを受けました。神物を巡る四神の覚醒もキハ以外はなく(スジニが朱雀として覚醒するところもなかったし)、天弓が壊されると太王も死ぬはずが、「その後も王様として国民を幸せにしました」というような字幕だったでしょう? 神物が壊されたヒョンゴ、チョロ、チュムチ、スジニはどうなるのか(神物が壊れるとその主人も死ぬという設定でしたよね?)、フッケ将軍もコ・ウチュン将軍も次々と死んでしまい、ホゲもあっけなく死んでしまったし、キハはこの世を燃え尽くしてしまったのかどうかなど、もう???だらけのまま終わってしまったという印象が強かったです。


それに、チョロの悲しい瞳を思い出すたびに、スジニとの間にもう少し淡く切ないシーンがあってもよかったのではないかと思ってしまうのです。タムドクの父としての姿も見たかったですし。


また、タムドクとホゲとの関係も納得できません。子供の頃は兄弟のような仲だったのに、母親の陰謀を知らず、ただタムドクに殺されたとだけ思い込み、タムドクを憎むしかなくなった誤解を解いて、ホゲとタムドクがもう一度正面からぶつかり、お互いの心を分かち合う場面があってもよかったのでは? などといろいろ考えてしまいました。しかしその疑問に対する答えが、「もうひとつの最終回台本」にはあったのです!








    これが「もうひとつの台本」です!



    『太王四神記』のシナリオ作家であるソン・ジナさんが最終回の放映を前に、ファンの皆さんへのプレゼントとして「もうひとつの最終回台本」をご自身のホームページに公開したことから騒ぎが広がりました。その台本には、放映されたものとはちょっと違う結末が書いてあったからです。


    この台本が登場してから、韓国で『太王四神記』を放映したMBCの視聴者掲示板は「最終回を撮り直してはどうか?」という意見が殺到しました。「ヨン様のケガを知りながらそんなこと言うなんてひどすぎる」という意見と、「時間をかけてもいいから、納得できる最終回をもう一度見せてほしい」という意見がぶつかり、掲示板は炎上! サイトにアクセスすらできなくなったほどです。「もう一度撮り直してほしい」という書き込みがあまりにも絶えないものですから、ソン・ジナ作家が「最終回についてはいろいろな案があって、公開した台本もそのうちのひとつです」と釈明するにまで至りました。


    私も、もうひとつの最終回台本をじっくり読みました! 24話最終回の物語は、タムドクが兵士たちの前で「敵は多く我々は少ない。しかし我々は必ず勝つ。なぜなら、我々はみんなチュシンの子息で負ける方法など知らないからだ!」、「私の軍隊、私の兄弟たちよ。私が見えるか?」という聖戦のところから違ってきます。阿弗蘭寺に拉致されたわが子を助けるため、最後の戦いを覚悟したタムドクとタムドクのために集まった四神と将軍と兵士たち。


    ホゲ軍に対抗して戦いながら、スジニはタムドクの指示に従い、アジクを守るため一心不乱に阿弗蘭寺へ馬を走らせます。そのスジニを守るために、フッケ将軍が犠牲になります。「モタモタするな! 早く行け!」これがフッケ将軍の最後の言葉でした。スジニを養女にしてタムドクの妃にしようとしたフッケ将軍は、娘のようにかわいがっていたスジニのため、そしてタムドクのため、自分の身を捨てます。


    規模からして絶対不利なはずの太王軍がどんどん攻めてくると、狂気に満ちたホゲはタムドクに向かって馬を走らせます。激しくぶつかり合うふたり。「あの女がお前に話したいことがあるそうだ。通してやろうか?」とホゲ。「お前が俺の子をさらったのか?」とタムドクに聞かれ、驚くホゲ。「これがお前らが望むことなのか? 罪のない子供の心臓を取り出して天の力を盗むのが! そこにあの女もいるのか?」、「お前の子だって?」、「そうだ。わが父を殺した女が産んだわが子」……。それを聞いたホゲは狂ったように笑い出します。笑いながらも死に物狂いで剣を振りかざします。


    「お前の父は自決した。俺の父のようにな。俺たちには何も聞きもせず、お前に王になれと言って勝手に死んだんだよ。あの女は、ただ真実を話していないだけだ」というホゲの言葉に、今度はタムドクが驚いて立ちすくんでしまいます。次の瞬間、タムドクの剣がホゲの肩に食い込みました。ホゲは悲鳴をあげながらも「これぐらいは、お前に知ってもらわないと。少しでも俺が報われるようにな。あの女は、お前のことしか頭にないんだ。俺にはどうすることもできないんだ。剣を握ってまともに終えてみろ」と挑発します。何もできないタムドクに向かって、ホゲはすべてを諦めたように殴りかかります。その瞬間、反射的にタムドクの剣がホゲを刺します。


    「なぜ言わなかったんだ!」と叫ぶタムドクに向かって、うっすらと微笑みを浮かべたホゲは言います。「お前はチュシンの王だからだ。あの女を生かしてくれ。俺にはできないんだ。行け、チュシンの王。はるか昔の、わが友……」。あ~あ。あんなに王になりたがっていたホゲなのに、心の奥ではタムドクをチュシンの王として認めていたんですね。それにホゲだって、タムドクと仲良くすごしたあの頃の思い出を大事にしていたのですね。台本を読みながら、ホゲがかわいそうでかわいそうで、また泣いてしまいました。ドラマで描かれたように、赤く充血した涙目にすべてを秘めたまま、タムドクを見つめながら死ぬシーンもよかったのですが、ホゲとタムドクが最後に友達に戻るこんな壮絶なシーンがあってほしかったです。キハについても、突然豹変したのではなく、タムドクへの愛と火天会との板ばさみで変わってしまったことをタムドクがわかってくれるシーンがあると、「よかった~」とホッとしますよね。








      もうひとつのラストシーンは現代が舞台!?



      また、キハが黒朱雀となり、「天の力は天に返すべきだ」と言ったタムドクが天弓を壊してからのシーンも、台本とドラマでは違っていました。アジクの血が1滴神棚に落ちた瞬間、子供を傷つけられた怒りでキハは黒朱雀になります。アジクの血に触れた神物は、どんどん壊れていきます。そのたびにチュムチやチョロ、ヒョンゴは激痛を感じ、血を吐きながら馬から落ちます。タムドクも神物が壊れるたびに激痛を感じ、耳や口から血を流します。チョロは激痛のあまり身をよじり、その隙に火天会のものによって腕を切られてしまいます。苦しむタムドクをこれ以上見るのがつらいスジニは叫びます。「お願いだから止めて! お姉さん、神物がぜんぶ壊れると王様も死んでしまうの! お願い、止めて」。


      その時、キハが何かを訴えるようにスジニを見つめます。スジニにだけ、キハの心の言葉が聞こえます。「私の妹よ。私をここから出して」……。すると、神棚の上にあった朱雀の神物、紅玉が光り始めます。そして、空中に浮かんだ紅玉がスジニの手の平の上に乗ります。スジニが紅玉をぎゅっと握り胸に置くと、スジニは光を発し、四方を燃やしていた黒朱雀の火が消えはじめます。スジニの光がタムドクを包み込むと、死にかけていたタムドクが目を覚まします。キハはスジニの膝の上で寝ている子供に目を向け、タムドクを見つめ微笑みます。その瞬間、キハは猛烈に燃え始め消えていきます。どんどん薄れていくキハのシルエットと、タムドクのうしろ姿が重なります。スジニの手では、まだ紅玉がギラギラと光を放っています。暗闇だった空が青く晴れ、この世を眩しく照らします。


      場面はまた国内城に戻ります。チョロとチュムチがいたずらをしているところや、兵士たちとお酒の一気飲みをしているスジニの姿が登場します。国は平和になり、みんなが幸せな日常を過ごすところです。


      ここで台本には、個人的に一番見たかった場面がありました。名前がまだないということでアジクと呼ばれていましたが、ゴリョンという名前で呼ばれるようになったタムドクの子が、誰かを剣で一生懸命攻撃しています(ゴリョン役はタムドクの子役を演じたスンホ君)。ゴリョンの対決の相手はタムドク。始終笑顔でゴリョンの相手をしているタムドクと、それを見守るコ・ウチュン将軍(最高です!! フッケ将軍も一緒だったらもっと良かったのに……)。


      ヒョンゴの声で、「太王は若く39歳で亡くなり、チャンス王が太平な時代を築いた。その平和は200年ちょっと続いただろうか」という内容のナレーションが流れてきます。しかし場面は急変、668年、新羅と唐の連合軍により高句麗は滅亡。唐の軍が高句麗の記録をすべて燃やしてしまう場面になります。


      時代は現代になりました。仁川空港の中をリュックを背負って走る現代人に生まれ変わったヒョンゴと幼いスジニ。ふたりは、「だから、その話は碑石にだけ書かれている、ということなんですね」、「668年、唐の国によって高句麗のすべての歴史記録が燃やされたんだよ。何も残されていない。あ~もったいない」などと会話しています。


      ふたりが向かった先では、中国旅行に向かう団体ツアー客たちがガイドの説明を聞いていました。ガイドは「集安は高句麗の3番目の首都であり、そこに広開土大王碑があります。でもその太王碑は、触ったり写真を撮ることもできません。防弾ガラスの中にありますから」と解説しています。


      スジニはヒョンゴに話しかけます。「そんなのアリ? 私たちのものでしょう!」。カメラは、ヒョンゴとスジニの周りを行き交う無数の人々を写します。髪の短いチョロ(?)、スーツ姿のホゲ(?)……。神話の時代から四神として生まれ変わったように、今もこの世のどこかで、生まれ変わった四神とタムドクが普通に暮らしているかもしれないと思わせる場面で台本は終わりました。








        高句麗のイメージを変えた『太王四神記』の功績



        いかがですか? ドラマの最終回ともうひとつの台本の最終回。台本を閉じながら、「そうか~そうか~」となんだかちょっと嬉しくなりました。ドラマには描かれていませんでしたが、台本の中ではタムドクとホゲが心を通わせているし、スジニは朱雀として黒朱雀になったキハを止められたし、タムドクの父としての姿も見せてくれたし、神物は壊れたけれどチョロやチュムチも無事だということもわかったし、私たちが住んでいるこの世界のどこかで、四神とタムドクが生まれ変わっているかもしれないなんて! ウキウキするような結末も、ファンタジーらしくて気に入りました。


        ヨン様や監督、スタッフ達の苦労を考えると、どちらの最終回が好きだなんて軽々しく言うことは許されないことかもしれませんが、もう少し撮影に時間があったらよかったのにな~と、ファンとして悔しい気持ちは隠すことができません。


        ヨン様の負傷が報道されたものより深刻だったことから撮影をあきらめるしかなかったのか、それともいくつかの新聞で報道されたように、シナリオの完成が撮影に間に合わず監督が現場の状況に合わせてストーリーを作るしかなかったからなのか、今となっては理由を問い詰めるのもムダなことですが、3年以上も前から企画され、2年もの歳月をかけて撮影した作品だけに、最終回論争が汚点として残ってしまうのは残念で仕方がありません。


        しかし、こういった最終回議論があるにせよ、生き生きとしたキャラクターがたくさん登場してくれた『太王四神記』には、本当に楽しませてもらいました。実存する人物であり、韓国が誇る太王を演じたヨン様も、ヨン様にしかできない柔らかくもビシッとしていて、強いながらも繊細で、どんな時も人々を惹きつけるオリジナリティー溢れる王様のキャラクターを上手く作り上げていました。スジニにチョロ、チュムチやヒョンゴや将軍たちも、個性があってこれまでのどんなドラマでも見たことのないようなキャラクターでしたね。ヨン様が戦争に強い王様ではなく、国民のために何をすべきなのかについて思い悩む王様を演じてくれたおかげで、「戦争で領土を広げた強い民族」というイメージばかりで、それほど興味を持たれていなかった高句麗を見直す契機になり、高句麗ブームにも繋がったのです。高句麗の人々の生活や当時の外交や領土について研究が進められ、高句麗を背景にしたドラマが2009年も放映される予定です。「予習してさらにハマる太王四神記」でも紹介しました高句麗の昔話「ホドン王子とナクラン姫」がドラマ化されることになったそうです。


        次回は「韓国人にとって高句麗とはどういう存在なの?」、「ヨン様の演技に韓国中が驚いた理由」、「こんなことろにまで高句麗ブームが!」などをテーマにお届けします!

              BY  趙章恩


        Original column
        http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=25

        第8回:短編なのに映画を一本見終わったような充実感あり!~ドラマシティ~





        第8回 短編なのに映画を一本見終わったような充実感あり!
        ~スターのドラマデビュー実験舞台『ドラマシティ』~

        2005年8月17日


         『ドラマシティ』は毎週土曜日夜11時から放映される短編ドラマコーナー。毎週作品ごとに監督も作家も俳優も変わり、まったく違う雰囲気のドラマが披露される。ほのぼの系のドラマもあればアクションもあり、ちょっとホラーっぽいのもある。だから土曜日の夜は名画劇場を選択するべきか、『ドラマシティ』を選択するべきかでかなり迷うけど、やっぱりドラマ好きに『ドラマシティ』は外せない。

         毎週1時間で終わる短編なので、視聴者を惹きつけるにはタイトルがポイントとなる。「今夜は家に帰らないで」、「うわきするお父さん」、「記憶が恋に質問した」、「誰も私を愛していない」、「謎の宝島」、「住宅改補修作業日誌」など、ちらっと聞いただけで何かありそうなタイトルが多い。

        ●傑作中の傑作『誰も私を愛していない』~ソ・ヨンヒ大ブレイクのきっかけに!

         『ドラマシティ』の作品はみんなそれなりにいい味を出しているので当たり外れはないけれど、その中でも傑作といわれているのが今年2月20日に放映された『
        誰も私を愛していない』だ。

         密室のようなオフィテル(1LDKでオフィスとしても住居としても利用できる賃貸マンション)で寂しく一人暮らしをする27歳の独身女性ファジン。最愛の彼に一方的に別れを告げられ、ますます内気な性格になってしまったファジンは、お隣に住む好奇心旺盛で同じく一人暮らしのおばあちゃんが唯一の友達という孤独な人生。そんな彼女にある日突然メールやバラが届くようになる。戸惑う彼女の前に現れたのは……。

         ファジン役のソ・ヨンヒは映画俳優で、出演作は「嫉妬は私の力」、「クラシック」、「マパド」など。これがドラマ初主演だったが、悲しそうな透明な瞳が魅力で、ドラマを引張っていく集中力があると絶賛され、この後すぐKBS週末ドラマとミニシリーズに抜擢され、「遅咲きの花」、「2005年もっとも注目すべき俳優」として連日テレビに登場している。








        誰も私を愛していない (※ 画像はすべてクリックで拡大)
        (c)KBS


        視聴!<ドラマシティ>

         『ドラマシティ』(KBS1、毎週土曜日夜11時~)を視聴するには、番組ページからタイトルをクリックすると、あらすじと56kbps、300kbpsのVODが表示されるので、視聴環境に合った帯域をクリックする。
         KBSについて詳しくは
        第2回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編2<KBS>を参照。



        ●笑いと涙が程よく交差~女の子の成長物語『謎の宝島』

         5月28日放映された『
        謎の宝島』もかなり新鮮なストーリーで面白かった。

         誰もがもっている人生の謎について、子供の目線から探る展開なのだが、韓国ではまだタブーな「トレンスジェンダー」が登場したことでも話題になった。

         ショーパブの厨房で働くお母さんと二人暮しのおませな小学校5年生の女の子ヒョンギョンは、2階に住むまだ手術していないため体格は男そのもの、背は187センチ、軍隊まで行ってきたトレンスジェンダーのジェニーと仲良し。「どうして私にはお父さんがいないのか」、「どうしてジェニーは女になりたがるのか」、「どうしてうちにはお金がないのか」、人生の謎を解決していこうとする女の子の成長物語なのだが、笑える場面とジーンとくる場面が上手い具合に交差されていて、1時間があっという間に過ぎていく。再放送までしっかり見てしまったほど、とてもよくできたドラマだった。

         特にジェニー役のイ・ヨンジュはMBCホラーコメディ「アンニョン・フランチェスカ」で、いつもピンクレディー(フランチェスカと対抗する花札最強チャンピオンでピンク好きなおばさん)に殴られっぱなしの思いっきりバカなだめ息子役がすごく似合っていたので、『ドラマシティ』でのトレンスジェンダー役にはびっくり!! 彼も『ドラマシティ』での印象的な演技がきっかけとなり、デビュー6か月でドラマの花ともいえるMBCの新作ミニシリーズに抜擢された。








        謎の宝島
        (c)KBS


        ●韓国版「シックスセンス」~『住宅改補修作業日誌』

         3月13日に放映された『
        住宅改補修作業日誌』は、韓国版「シックスセンス」! これはすごかった。

         リモデリング専門業者「ハウスドクター」の社員ドギョンは、1年前に人が死んだと言われる家を訪れる。奥さんからの依頼で訪問したが、家には妻と別居中という主人ジンギュしかいない。彼はドギョンに「家を改造すれば家内は戻ってくるのでしょうか」と奇妙な質問をする。ドギョンは昼間でもブラインドを下げて真っ暗にした部屋に閉じこもり、妻が帰ってくるのを待ち続けるジンギュに興味を抱く。そして、1年前にその家で殺された浮気相手とジンギュの妻の秘密が明かされていく。

         最後の5分間、大どんでん返しが待ち構えているが、まったく予想もつかないほど台本がとてもよかった。シックスセンスと同じようなパターンだが、ドギョンの存在にまでも隠された秘密があったとは驚き。視聴者からは続編やシリーズとして製作してほしいとの意見が多かったが、『ドラマシティ』は実験的なドラマをどんどん紹介することを目的にしているため、続編はなかった。

         このドラマは、ホラー映画「女高怪談」のおばけ役で注目され、今ではドラマ・映画・ラジオと大活躍しているチェ・ガンヒが主演。チェ・ガンヒは生放送なのに急に沈黙したり、出演者とのトークに夢中になりCMが始まるのも忘れてしまったり、のほほん~としたパーソナリティーとしても人気急上昇中。現在はキム・ミンジョン、シム・ジホと一緒にMBC水木ドラマ「離別に対処する我々の姿勢」に出演中。








        住宅改補修作業日誌
        (c)KBS

         『ドラマシティ』は、有名歌手や映画スター、お笑いスターのドラマ初出演作によく選ばれるほど、とても評価が高い作品ばかりが放映されている。また新人の演技力を試す舞台にもなっている。短編なので時間をかけて製作し、細かい部分までチェックされるので、『ドラマシティ』の主演になれた新人は必ず成功するとも言われているほどだ。

         モデル出身やマルチタレントらのどんちゃん騒ぎが売り物のドラマがMBCの『ノンストップ』だとすると、『ドラマシティ』は本格的に演技を始めたい新人のステップアップコースという位置づけだ。

         先週は、バラード歌手で日本でも9月にシングルアルバム「送歌」を発売するイ・ギチャンが主演の70年代学生運動時代の物語だったし、今週8月20日にはCMで人気の若手俳優らがどっさり出演する「夏、離別物語」が放映される予定だ。

         『ドラマシティ』は俳優だけでなく、作家の登用門として毎年脚本を公募している。毎年3,100件以上の応募があり、3~4編が選ばれ年末特別ドラマとして放映されるので、こちらもお楽しみに。


        By-
        RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」 Link

        韓国CM REPORT – ロッテ – コ・ソヨン


        コ・ソヨン プロフィール


        1972年10月6日生まれ。


        168.0cm、48.0kg。1992年、KBSの青春ドラマ『明日は愛』でイ・ビョンホンの相手役でデビュー。1993年ドラマ『母の海』で没落したお金持ちのわがまま娘を演じて大ブレイク。1994年、韓国初の本格的CG映画『グミホ』、1997年チョン・ウソンと共演した映画『ビート』で主演。90年代を代表する青春アイコンとして彼女のファッションや言動をまねる「コ・ソヨン族」を量産した。


        2000年からは映画に集中し、子宝に恵まれない夫婦の切ない愛を描いた『ハル』、脱北した北朝鮮の軍人が実は北のスパイだったという『二重スパイ』、インターネットの連載されたホラーコミックを原作とする『アパート』、高校時代にタイムスリップし自分の未来を変えようとする『お姉さんが行く』などに出演した。リッチ、ゴージャス、プレミアムの代名詞的存在として化粧品、家電、建設会社など多くのCMに出演。





        今日のお茶



        出演




        コ・ソヨン

        放映日




        2006年9月

        90年代、人間離れした美しさと、ツンツンした生意気な性格が逆に「新人類の証!」と大ウケし、15年以上も女王の座を独り占めし続けてきたコ・ソヨン。新聞記者やカメラマンが選ぶ「実物の方が断然美しい女優」ナンバー1とも言われています。ある記者は「コ・ソヨンはすごいよ! 彼女の周辺が光ってたんだよ!」と、感動の瞬間を告白していました。


        そのコ・ソヨンが初めて緊張したのが、「この頃スリムな子が多すぎるのよ。Oカロリーが必要ね」というセリフだそうです。このCMが放映された当時は、まだお茶飲料が韓国市場に出たばかりでした。「お茶を飲むと、Sラインのボディーになれますよ」と言わんばかりの、コ・ソヨンのすらっと伸びた白い脚は、女性のハートを見事にキャッチしました。花柄の容器がかわいかったこともあり、「今日のお茶」は瞬く間に、お茶飲料市場の中心になりました。


        コ・ソヨンは2007年、9年ぶりにドラマ『青い魚』に出演しました。彼女の生意気なほど堂々としてゴージャスなイメージとは正反対の清純で受身の女性を演じたせいか、ファンの期待に応えられず、ひと桁の視聴率を記録してしまいました。プライベートでも色々あり、ソウルでもっともリッチな街、江南区清譚洞(チョンダムドン)に建設中の、時価100億ウォンといわれるビルに関連して、国税庁からの調査を受けたこともありました。それでもやはりコ・ソヨンが持つ猫のようなカリスマ性はCM業界で高く評価されていて、今でもさまざまな映画やドラマの主演候補として名前が挙がっています。2008年からはもっと色々な作品で会いたいですね。


        – BY  趙章恩

        Link
        http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200609_2&dr=drink

        第24回:『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 13


        太王がついに文化勲章受賞受賞!!



        2008年10月18日は、我々ヨン様家族(ファン)には忘れられない記念日となりそうです。太王ことヨン様が、ついに文化勲章「花冠勲章」を受賞しました! 韓国のドラマや映画を世界でヒットさせ、「韓流」というものを作り上げた功績を称えるために与えられた、俳優としては5人目の勲章です。韓流が韓国政府に賞賛された初めての出来事に、韓国芸能界は大盛り上がり! 今までの功績を考えると、ヨン様はもうとっくに受賞しているはずだったのですが、海外映画祭で受賞した俳優を優先する韓国政府の方針により、勲章の受賞が遅れてしまいました。


        授賞式は10月18日文化の日、忠清北道清州(チョンジュ)市にある「芸術の殿堂」で、「2008文化の日記念式典」の一部として行なわれました。しかも!! この日は『太王四神記』ファンの熱烈な応援により実ったチュダル(チュムチ+タルビ)カップルの結婚式でもありました。


        文化勲章受賞式と、ずっと前から出席を約束していた結婚式が同じ日に重なってしまいました。しかも、車で3時間も離れた場所なのに、開催する時間はたったの1時間違い! 「ヨン様は授賞式と結婚式、どっちを選ぶのか?」と話題になったりもしましたが、さすが太王! ヘリコプターで移動するという韓国では前代未聞の手段を使いました。車で3時間の距離も、ヘリを使ったおかげで39分で移動できたのです。


        まず、江原道洪川ビバルディパークでの結婚式へ向かうため、ソウル漢江市民公園蚕室地区からヘリに搭乗! 式が始まる1時間前の午後2時に到着しました。挙式には参加できませんでしたが、新郎新婦をお祝いして再びヘリに搭乗。次は車で3時間ほど離れた忠清北道清州市へ移動です。会場近くにある小学校の庭にヘリで着陸し、大勢のファンに囲まれ大変な騒ぎとなりました。約束は必ず守るというヨン様の心遣いには感服です。『太王四神記』以降、めったにお目にかかれなくなったヨン様だけに、こういう大きなイベントが重なると、ファンとしてもどっちを応援しに行けばいいのか、つらい選択を迫られますよね。


        ヨン様のように、「ヘリコプターで韓国の空を飛んでみたい!」と思いませんか? 6~7人乗りで25万円ほどの費用があれば、1時間ほどで、ソウルから韓国のどこへでも移動できるとのこと。ヘリに乗って韓国の景色を眺めながら、ソウルからチェジュまで飛ぶのもいいですね! やってみたい!


        さて、清州の授賞式には、日本からもヨン様家族が400人も駆けつけてくれました。清州は歴史と文化の都市として有名で、2001年9月、ユネスコに登録された世界で最も古い金属活字本「直指」(ジクジ)が生まれた都市でもあります。「直指」は1377年、清州で印刷され、元本はフランスのパリにある国立図書館に保管されています。清州の会場に行かれた方は、会場や街のあちこちで「JIKJI」と書かれた広告を目にしたのではないでしょうか? 


        清州はとても由緒ある都市ですが、規模が小さいことから、海外からの観光客はそれほど多くない地域でした。今回の文化勲章授賞式をきっかけに、日本のみなさんがたくさん訪問してくださったことを、清州の人たちはとても嬉しく思っていましたよ。ヨン様家族にとっては記念すべき地域となったので、韓国を訪問した際にはぜひチェックしていきましょう。ソウルからも車で2時間30分ほどと、それほど遠くはありません。円高で韓国旅行がより割安になったこともありますし、ソウルの外へもっと足を伸ばしてみましょう。








          チュムチの次は太王が結婚!?



          チュムチの結婚式にも、日本から太王ファンがたくさん駆けつけてくれました。「次はヨン様が結婚する番ですね」と書かれたカードを持っていた家族もいらっしゃって、ついつい、「そうだそうだ」と頷いてしまいました。何度も「40歳になるまでには結婚したい」ともらしているヨン様だけに、チュムチの次は太王のロイヤルウェディング! 期待していましょうね。


          結婚式のチュムチはとても凛々しく、タルビは女神様のように美しかったです。日本から来たたくさんのファンがお祝いしてくれたことに対して、チュムチは「太王四神記が放映されるまで韓国ですらファンがいなかったのに、このドラマのおかげで日本でも反応がありました。それもヨンジュン兄貴のおかげです。本当に感謝しています」と、何度も感謝の気持ちを語っていました。


          ヨン様はまた10月14日、海外観光客1000万人誘致と韓国への観光をブランド化する役割を担い、「大韓民国広報大使」に委嘱されました。2010年~2012年は韓国訪問の年。ヨン様の「大韓民国広報大使」は、リュ・シウォンさんが3年間務めていた「韓国文化観光広報大使」の役割をさらに大きくしたものです。ヨン様はBOF経由で「これから俳優として、公人として、私にできる役割についてもっと考えたい。足りないところもあるかと思いますが、全世界に韓国を知ってもらうための架橋として、最善を尽くして活動します」と、いつものようにとても控えめなコメントを発表しています。


          それにしても、『太王四神記』の3度目の放映開始とともに、嬉しいニュースが絶えません!


          スジニ役のイ・ジアさんも、ドラマ『ベートベンウィルス』の高視聴率で、「デビュー2年目のジンクス」を見事に破りました! 演技の上手さだけでなく、作品を選ぶ目もあるんですね。


          そういえば、「スジニ」も鳥を表わす名前、今回のドゥルミも鳥の名前。ジアさんは前世で鳥だったのでしょうか?みなさんも、スジニことジアさんを応援してあげてくださいね。








            不満が残った最終回!



            さてさて、今日は『太王四神記』の最終回について語り合いましょう! 黒朱雀はスジニではなくキハだったということが、最終回で明かされました。「太王とコムル村のみんなに迷惑をかけまいと、7年間も隠れて健気に生きてきたスジニの人生をどうしてくれるんだ!!」と叫ばずにはいられませんでした。


            太王が炎に包まれたキハに向かって歩き出しましたが、これは太王とキハが一緒に死ぬということ? でも、その後の字幕では、太王が国を平和に治めていることになっているし……。神物が壊れたからには四神も死ぬことになるけど、みんな本当に死んじゃったの? 朱雀の神物はまだ目を覚ましてないようだけど、キハは黒朱雀になっているし、妹を守らなくてはならないという母の遺言を守っていないし……。オマケにタムドクの父を殺したのはキハではないということも明かされていないし、ホゲとの関係もそれでいいの? 今までのドロドロとした因縁は何だったの? 火天会の大長老の髪型は、アニメのコスプレみたいだし、タムドクとそれほど戦うこともなく煙となって消えてしまうし……。最終回に関する疑問や不満は、ひとつやふたつではありません。23話から最終回の途中までは、もう涙、涙で見守っていたのに、大長老がキハの体を乗っ取るところから、何だかじれったくなり(あの場面、長すぎません?)、涙がどんどん引っ込み、テレビの前で腕を組んで冷静になってしまいましたよ。


            どうしてこんな最終回になってしまったのでしょう? 「最終回の最後の場面が、どうしても理解できない!」という人は、私だけではありませんでした。韓国でも、最終回が放映されてから大波乱が起こったのです。「24話の途中まで、人をあんなにハラハラ、ドキドキさせておいて、こんなあっけない終わり方はないだろう!」という意見が多く、「もし、編集に追われてこうなってしまったのなら、放映後のスペシャル番組を放映するよりも、最終回をもう一度撮り直すか編集し直してほしい」などと、視聴者掲示板にメッセージを残す人もあとを絶ちませんでした。


            ヨン様が手術をするほどの大ケガを負いながらも、痛みを我慢して撮影に挑んだことを考えると、最終回に関して口を出すのは申し訳なく思ってしまいます。それでも、24話の途中まで本当にどっぷりハマっていたファンの立場からすれば、タムドク、キハ、スジニ、ホゲたちの関係や、その後の神物や天弓についてなど、何がどうなっているのか納得できるように最終回で見せてほしかったと思います。アジクとタムドクが仲良くする場面も見たかったし、チュダルカップルに負けないくらいのタムス(タムドク+スジニ)カップルのラブラブなところも見たかったです~~。


            タムドクが夢見る「天に運命を任せるのではなく、人間が運命を切り開く世界」へのつながりも、唐突すぎてさっぱり~。








              明らかになったもうひとつの最終回



              ファンの間では「私が描く最終回」と題して、自分で書いた台本をネットに公開することが流行ったりもしました。「キハは暴走し、燃え尽きてしまうが四神は死なずに生き残る。タムドクとホゲは仲直り、タムドクとスジニは結婚し、王様になるよりは自由に生きたいとアジクを連れて旅に出る。高句麗は、残った三神とホゲ、コ・ウチュン将軍が守る」というストーリーなど、おもしろい作品がたくさんありました。日本でも「私なら最終回をこうする」というような、ストーリー投稿のスペースがあるといいですね。日韓太王ファンの最終回対戦なんていうのもできそうです。


              ネットを検索すると、『太王四神記』の作家、ソン・ジナさんがご本人のホームページに、最終回の台本を掲載していました。テレビで放映された場面と台本では、最後の戦闘のところから微妙にズレはじめ、まったく違う方向へと向かっています。良し悪しの問題ではなく、こんな内容もあった、ということで最終回の台本の主な内容をご紹介しましょう。あ、今回はもう時間切れ! 次回、最終回の台本を詳しくご紹介します。じっくり鑑賞してみましょう!


              この台本では、タムドクとホゲの最後の言葉が、テレビで放映されたものとはかなり違っています。最後の場面も全然違います。ヒントを挙げるならば、「あ~なるほど!」と十分理解できる内容になっているということです。このスケールの大きい物語を24部に詰め込んだために描ききれなかった部分も、この台本に残されています。天弓の秘密が書かれた書物のように、ソン・ジナさんの最終回台本は、太王ファンにとっては大切な情報になるに違いありません。


              次回もお楽しみに!



                    BY  趙章恩

              Original column
              http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=24

              第7回:わけあり悪役に魅せられて~本物のドラマはこれだ! 弁護士達~





              第7回 わけあり悪役に魅せられて

              ~本物のドラマはこれだ! 弁護士達~

              2005年8月3日


               前回ご紹介したドラマ『キム・サムスン』の人気はすごかった。終映日、ドラマの直後特番で撮影現場のドキュメンタリーとインタビューが放映され、「私たちみんなサムスン」という30代女性のシングルライフを分析した特番までやっていたほど。

              ●愛と未練と陰謀がうまく絡み合った注目のサスペンス







              『弁護士達』ドラマ制作発表会で出演者たち。左からキム・ソンス、ハン・ゴウン、チョン・へヨン、キム・サンギョン、ジェロム
              (※ 画像はすべてクリックで拡大)
              (c)iMBC
               サムスンが終ってからブレイクしているのがこのドラマ、MBCの『弁護士達』。7月4日にスタートした月火ドラマで、 韓国ドラマとしては珍しい本格サスペンスのため「本物のドラマ」との評判が高い。

               愛と未練と陰謀がうまく絡み合っているし、ストーリー展開も早くてじれったくない。1話、2話でうわーっと事件が起こり、犯人も悪役もはっきりしているんだけど誰も手をつけられないのがもどかしい。悪役もどうして悪役になったのかの理由がはっきりしているので、納得しながら「どうする気?」とつい感情移入してしまう。だが視聴率は中年層を虜にしたSBS特別ドラマ「ファッション」に負けているので、ちょっと惜しい。

               バイオリニストで、病院を経営しながら孤児院を支援する両親をもつお姫様のようなキム・ジュヒは、司法試験に合格した彼氏ユン・ソッギを祝うために家族でパーティを開く。ジュヒとソッギはその日初めての夜を迎えるが、ちょうどその時間、パーティ帰りの検事ソ・ジョンホの奥さんで不眠症に悩むヘスに呼び出された両親と妹は殺人事件に巻き込まれ、両親は亡くなり、妹は下半身麻痺になってしまう。

               真相を探ろうとするソッギは犯人グループにつかまり、拷問の末その組織に忠誠すると誓わされ、ジュヒの前から姿を消してしまう。それから5年、弁護士となったソ・ジョンホの秘書になり法律事務所で働く無口で暗い女になってしまったジュヒ。アメリカからやってくる新しい弁護士のために部屋の掃除をしていた彼女の前に現れたのはソッギだった。それからソッギはソ・ジョンホと対立しながらジュヒを苦しめるのだが……。


              視聴!<弁護士達>

               『弁護士達』(MBC、毎週月火夜9時55分~)を視聴するには、ドラマ視聴ページの「overseas」(海外利用者向けVOD)メニューをクリック。VODは1件1,000ウォン(約110円)、リアルタイム(On Air)は無料。
               MBCについて詳しくは
              第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。



              ●強烈な悪役から一転、純粋なヒロインを演じたチョン・へヨン

               SBSドラマ「火の鳥」で車椅子に乗った強烈な悪役ミランで実際の旦那さんにまで「怖い」と言われた演技派チョン・へヨン)が、今回は180度変身。「火の鳥」で、社長令嬢からお父さんの死により販売員、家政婦をしながらたくましく家族を養う故イ・ウンジュの役に近い、過酷な運命に立ち向かう純粋な主人公ジュヒを演じる。

              ●悪役なのに大人気のキム・ソンス







              悪役が似合いすぎ? 韓国女性に大人気のキム・ソンス
              (c)iMBC
               ジュヒの彼氏で、拷問により命よりも大事なものはないと、弁護士でありながら暴力団の部下として次から次へとジュヒを懲らしめる悪役を好演しているキム・ソンス。悪役なのに女性達にすごい人気! わけありの悪役で、あんなに悪いことをしながらもまだジュヒを愛しているようなセリフもあったりして、ドキッとしてしまう。

               ラグジュアリー&セクシーの代名詞になったキム・ソンスだが、デビューはなんと「韓国版仮面ライダー」である「地球勇士ベクターマン」! その後の長い無名時代には、下着モデルやチラシモデルもやっていた。俳優として認められるようになったのはアダルト映画に近かった「おいしいセックスそして愛」という映画がきっかけになった。その後、ソン・ヘギョ主演の「フルハウス」とイ・ドンゴン主演の「ガラスの華(ユリファ)」で、主人公の彼女を片想いするやさしくも柔らかい役柄で注目され始め、29歳で2004年SBS演技大賞新人賞を受賞した。

               キム・ソンス本人も「これが始めての悪役ですが、僕の彼女からもその目線が気持ち悪いと言われてしまいました」というほどハマリ役。個人ホームページに「愛する人を守るために仕方なく悪魔と契約する役なので、今までとは違った慎重な演技が要求されるからとても楽しくやりがいがある」と。また、「悪役なのにこんなに人気が出るとは予想もしなかった」と驚いていた。

               キム・ソンスは9月から日本、台湾などアジアファンツアーに出かける。日本ではドラマ「ガラスの華(ユリファ)」が、台湾では「フルハウス」が公開され彼も韓流スターとして注目されるようになったからだとか。

              ●こだわりの人キム・サンギョンは弁護士役を好演

               「殺人の追憶」でソウルからやってきた刑事役のキム・サンギョンも久々のドラマ出演で、秘書のジュヒを愛しながらも疑夫症の奥さんとも別れられない熱血弁護士ソ・ジョンホ役。キム・ソンスと対立する「善」としていい味を出している。初めて悪役演技に挑戦するキム・ソンスと演技対決を広げているキム・サンギョンは昔から弁護士だったように安定した演技でドラマの中心を支えている。ジュヒへの微妙な感情変化も纎細に表現できる人で、「視聴率にこだわる俳優にはなりたくない」とMBCドラマ視聴者掲示板に書き残したほどこだわりのある人だ。









              元彼と尊敬する上司の間で揺れるプラトニックラブストーリーにもご期待
              (c)iMBC
              二人の火花散る演技対決。かっこいい~
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              ●サスペンスありラブストーリーありコメディーあり、そして演技派揃い

               助演達も負けてはいない。ソッギを誘惑するセクシーな秘書はモデル出身のハン・ゴウン、ソ・ジョンホを助けるとてもスマートでかわいい女性弁護士は演劇俳優出身のチュ・サンミ、それに新人俳優らも多数登場している。

               演技派勢揃いのサスペンスあり、ラブストーリーあり、コメディーありと助演までしっかりしている弁護士達。今までの韓国ドラマとは一味も二味も違う、キャラクターがしっかり生きていてストーリに埋もれないこのドラマに、ハマってみませんか?

              ※注 俳優名と役名を区別するために、俳優名にはアンダーラインを付けました。


              By-
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              第6回:2005年上半期視聴率記録更新!今韓国はタフな彼女“サムスン”に夢中

              2005年7月20日









              第6回
              2005年上半期視聴率記録更新!

              今韓国はタフな彼女“サムスン”に夢中







              『私の名前はキムサムスン』主人公のサムスンとジンホン
              (※ 画像はすべてクリックで拡大)
              (c)iMBC
               また出ました! 視聴率“44.7%”、2005年上半期もっとも記憶に残るドラマ『私の名前はキムサムスン』(MBC、毎週水木夜9時55分~・7月21日最終回)。同名のインターネット小説が原作だけど、出生の秘密もなく悪役もいない。記憶喪失もなく三角関係もない。なのにネットでは毎日サムスンのことで盛り上がり、水木はとにかくTVが見られる場所にいないと不安、ドラマのファッションも小物も登場人物もみんな国民的人気を誇っている。

              ●主人公はモテナイ女の子

               どんな苦境にもめげず笑顔で励む美人が主人公の「パリの恋人」、「フルハウス」、「天国の階段」といったシンデレラ物語から脱皮し、名前はこの世でもっともダサイ「サムスン」だし、お金もないし、ぽっちゃり体型で美人でもないし、口は荒いし暴れん坊でよく怒るし、という男に縁がないパティシエ(洋菓子作り)が主人公だ。女性らしい名前に改名し、お見合いに成功し自分のことを理解してくれる男性と結婚するのが当面の目標だったが、この男ジンホンに出会ってしまったために人生が思わぬ方向へと進んでいく。

               28歳のクリスマスイブ、サムスン(キム・ソナ)は浮気している彼を尾行しホテルに辿り着く。彼といちゃいちゃする見知らぬ女を殴り倒してやりたい気分で部屋をノックするが、現実では彼にしがみつき泣きすがり別れたくないと大騒ぎしてしまった。ちょうどそのとき、母に背を押され仕方なくお見合いのためホテルに来ていたジンホン(ヒョン・ビン)は相手を怒らせ、水をぶっかけられてしまう。

               泣きながらトイレに駆け込んだサムスン、そのまま悲しく泣き崩れるのかと思ったらいきなり服を脱ぎ出すではないか! 何をするかと思ったらお腹にまきつけていたコルセットを急いで外し、ほっとした表情で本格的に泣き始める。だがそこは男性トイレ。濡れた服を乾かそうと入ってきたジンホンはトイレのドアを無理やり開け、サムスンに冷たく「ここで何やってるんですか。おばさん、あんた変態か?」と軽蔑の眼差しを。

              ●投げつけたケーキでパティシエに採用!?

               その後サムスンは失恋のストレスからますます太り、稼ぎ時のクリスマスイブに勝手にベーカリーを休んでしまったことでクビになり、職探しのために泣く暇もない。自分の腕前を披露しようとマンゴムースケーキを持参して乗り込んだフレンチレストラン「ボナペティ」。ひょんなことからある男性のボタンに髪が絡んでしまったサムスン。何とか解こうとするがその男はバッサリ、サムスンの髪を切ってしまう。ついに爆発したサムスンはケーキを男の顔に投げつけ暴れまくるが、彼はこのレストランのオーナー、ジンホンだった。顔についたケーキを味見したジンホンはサムスンの才能を認めパティシエとして採用するが、この二人は他にあることも契約するのであった。


              視聴!<私の名前はキムサムスン>

               『私の名前はキムサムスン』(MBC、毎週水木夜9時55分~・7月21日最終回)を視聴するには、ドラマページの「overseas」(海外利用者向けVOD)メニューをクリック。VODは1件1,000ウォン、リアルタイム(On Air)は無料。
               MBCについて詳しくは
              第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。



              ここまで読んでいかがですか、みなさん。韓国ドラマにしては結構新鮮なストーリー展開になりそうだと思いませんか?







              サムスン
              (※ 画像はすべてクリックで拡大)
              (c)iMBC
              ●サムスン役のキム・ソナ、実はセクシーな才女

               サムスン役のキム・ソナはCMモデルから映画に進出し、コメディー女優として名高い。高校は東京で卒業、大学はアメリカでピアノを専攻したが芸能界デビューのため中退。日本語も英語もペラペラだ。キム・ソナは筆者の高校の先輩で東京韓国学校出身なのだ。背が高くアンジェリーナ・ジョリーっぽい唇がセクシーだったのが印象に残っている。なのにプロフィールを見ると筆者よりかなり年下になっている。トホホ~。

               年下でかわいい顔して性格は超悪いし、わがままで優柔不断なジンホン役のヒョン・ビンは「ノンストップ」、「アイルランド」に出演した若手俳優でまだ幼さも残る美少年。サムスンの母に挨拶に行き、気に入ってもらおうとカラオケでネクタイを頭に巻いて踊るシーンは本当に意外だったな~。

              ●ヒジン&ヘンリーも大人気

               ジンホンと結婚を約束しながらもある日突然姿を消すが、実は胃がん。3年間アメリカで闘病し、がんを克服して彼の元へ戻ってきた美人で心やさしいヒジン(ジョン・リョウォン)、ヒジンのすべてを愛し彼女を追いかけアメリカからやって来た医者のヘンリー(ダニエル・へニー)の二人も主人公に負けない人気ぶり。







              ヘンリーとヒジン
              (※ 画像はすべてクリックで拡大)
              (c)iMBC
               ヒジン役のリョウォンはサムスン以上に注目されている女優で、「シャクラ」という女の子アイドルグループ出身だが、歌よりも演技のほうが似合うと大好評! 韓国20代女性がもっとも真似したい女優にも選ばれた。

               ヘンリー役のダニエルは韓国人の母とイギリス人の父をもつハーフでモデル。このドラマがデビュー作となったが、韓国語がまったく喋れないのでセリフはすべて英語。彼の姿をもっと長く拝みたいとの要望から水着シーンまで登場したほど。これも事前制作ではなく、作りながら放映する韓国ドラマならではのサービスだ。

               『私の名前はキムサムスン』は最終回(2005年7月21日放送予定)に向け、これでもか~と面白い場面が目白押しになっている。その一方でヒジンは、実はジンホンの母の命令で何も言わずアメリカへ行くしかなく、がんを克服すれば結婚してもいいと約束していたのに、今になって「病気の嫁はいらない」と冷たく言われ、ジンホンからも別れを告げられてしまう。「ヒジンが悲惨すぎる!」とヒジン&ヘンリーのハッピーエンド説を希望する視聴者が多く、この二人が幸せそうにキスするオレンジジュースのCMが21日最終回直後に放映されるらしい。

              ●現実的なストーリーに共感呼びまくり

               『キムサムスン』は「こんなのありかよ~」という、今までの韓国ドラマとは違い、すごく現実的で誰でも一度は経験したことがありそうなエピソードが満載。職業もなく美貌だけで王子様に選ばれるラブファンタジーを笑いものにするセリフがあったり、今までタブーとされていた女性から迫る「性」についても何気なく突っ込んだり、独身女性の目線から見た世界が軽快に描かれている。男に頼らない芯の強い女性でキャリアもある、恋はしたいけど男に媚びない、でも一人でいるときは「もし私がとてもきれいで痩せていたら、こんなこともしちゃうな~」と空想の世界を駆け巡る主人公の姿に「まるで私の話みたい」と、共感する女性が多いのが人気の秘密だろうか。

              ●ケーキもファッションも今韓国は“サムスン”に夢中

               サムスンの職業がパティシエなだけにケーキを作る場面もよく登場する。ドラマに登場するケーキはすべてソウルプラザホテルのケーキ専門店「デリープラザ」のもの。ケーキはもちろん、クッキングクラスも大人気で行列ができるほど。もっとも人気なのはサムスンがジンホンに投げつけたマンゴムースやラズベリムース、お客さんのプロポーズを手伝おうと作ってあげたマルキーズ グラッセ、ジンホンのために作ったミルフィーユ。ドラマ放映後、売上が20%以上も伸びたとか。パティシエを目指す人も増え、ドラマでサムスンがフランスで通ったとされる「ル・コルドン・ブルー」ソウル校には問合せが殺到しているそう。

               東大門のショッピングモールでもサムスンファッションが大人気で、ディスプレーされた洋服の大半に「サムスン風ブラウス」、「リョウォン風麻短パン」と書かれた札が貼ってある。梅雨の時期は買い物客が減るのが普通だが、サムスンのお陰で逆に売上を伸ばしているお店が多いというから驚き。

               熱しやすくて冷めやすい韓国なので、ドラマが終ると「いつの話?」とサムスンの話題もあっという間に消えてしまうかもしれないが、とにかく今はサムスンを知らないと仲間に入れない!


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              RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情    Link

              韓国CM REPORT – ロッテ – ハン・ガイン


              ハン・ガイン プロフィール


              1982年2月2日生まれ。


              168.0cm、47.0kg。本名はキム・ヒョンジュ。タレントですでに有名なキム・ヒョンジュがいたため、芸名を使うことにしたとか。オリビア・ハッセーの再来と騒がれた天然美人。2002年アシアナ航空CMでデビュー。化粧品、家電、飲料水など、各種CMで引っ張りだこ。23歳の若さでドラマ『黄色いハンカチ』で共演したヨン・ジョンフンと結婚。ヨン・ジョンフンはドラマ『悲しき恋歌』でブレイクした甘いマスクが印象的な2世俳優。映画『マルチュク青春通り』ではクォン・サンウと共演、ドラマ『新入社員』ではエリックと共演した。ドラマ『Dr.ケン』、『魔女ユヒ』にも出演。CMモデルでデビューした女優の中では、もっとも演技力に優れていると評価されており、子供からお年寄りまで、女性にも支持される女優に成長した。


               





              ロッテカード



              出演




              ハン・ガイン

              放映日




              2006年11月

              プラハにやってきたハン・ガイン。長い髪をばっさり切って間もない頃のCMで、ボーイッシュなのに美しい! プラハでもロッテカードさえあれば大丈夫! 「生活の贈り物、ロッテカード」という内容のCMですが、プラハの街並みが本当にきれいですね~。ハン・ガインもいいですが、プラハの風景がとても素敵で、このCMがテレビに流れると釘付けになってしまいます。


              23歳で4歳年上の美形俳優と結婚、新婚生活7ヵ月ですぐ夫が入隊するという、平凡ではない道を歩んでいる彼女。でも、夫のヨン・ジョンフンは2007年11月、無事に除隊し、二人だけで旅行に行きたいなんてのろけていました。結婚しても変わらぬ人気で、お茶の間の女王としてトレンディードラマの主人公をこなしているハン・ガイン。夫と出会い、結婚するきっかけになったドラマ『黄色いハンカチ』に出演したときは、きれいなタレントのひとりにすぎませんでした。しかし、婚前妊娠に家出にコスプレキャバ嬢など、激しく難しい演技を求められることが多かったドラマ『愛情の条件』で演技力を認められ、演技大賞優秀賞を受賞し、エリックと共演した『新入社員』で大ブレイクしました。


              ハン・ガインは、おもしろいデビュー伝説を持っている女優としても有名です。高校3年生のとき、大学受験についてのインタビューを収録するため、9時のニュースのテレビクルーが学校にやってきました。ハン・ガインは生徒のひとりとしてインタビューに応え、その映像は全国に流れました。それを見た元歌手で芸能マネージメント会社の社長をやっていたイ・サンウが「この子はいいぞ!」と惚れ込み、説得を続けて芸能界デビューさせたといいます。デビュー前には、学校別に行なわれる高校生のクイズ大会『挑戦ゴールデンベル』にも出演して、人目を引く異国的な美貌から何度もカメラに映り、司会者と話したこともありました。


              主婦になった今でも、デビューの頃から変わらないかわいくも清らかなイメージを維持していますが、本人の性格は意外にも「あまり愛嬌はなく、言いたいことは言ってしまう」のだそうです。


              – BY  趙章恩

              Link
              http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200611_2&dr=other

              [東京留学生活] 地元最高~

              韓国へ帰ってきました~~~


              早速食べたかったものを一つずつやっつけています。


              メウンタン、トッボギ、スンデ、キムチチゲ、フェムチム・・・・^0^


               


              この冬は円高ウォン安の影響で韓国を訪問する日本人観光客が急増!


              とてもありがたいことだが、おかげで飛行機の空席がなく、やっと帰ってこれたけど。韓国にたくさんの人が来てくれて、韓国を楽しみ好きになってくれることは本当にありがたい。


              空港に着いたらガイドさんの出迎えがずら~っと並んでいて、全部日本からのツアー客だった。嬉しい!!韓国はいいところですよ!!もっともっと来てください!!


               


              ソウルの街は本当に不況なの??というぐらい、相変わらず活気があって楽しい。


              不景気だのリストラだのいわれているが、恒例の年末救世軍の慈善なべの募金はIMG経済危機の頃に続いて史上2番目に多い金額を募金したという。


              人情が残っている。よかった~


               


              去年の年越しは交通事故にあい、ヘルニア腰痛でずっと入院していた。。。。。


              今でもヘルニアで太ももがしびれる後遺症があるもんね。。。T_T


               


              今年こそはステキな年越しをするぞ~~と思うのだが、あの事故以来怖くて、車で出かけるのは億劫になってしまった。


              バスか電車に乗って日の出を見に行きたいのだが、有名なところはどこも人ごみにもみくちゃにされるだけだもんね。


              でも出かけたい!


              まずは帰ってきたからにはお寺に行かないと。お寺のカレンダーもほしいし。^^


              韓国と日本の仏教は全く違う。日本の仏教はよくわからないけど、韓国とはすごく違うということは何度も聞いた。


              韓国はお寺に行ってお釈迦様の前でひざまずく礼を3回してお祈りをする。お坊さんは神父さんのように結婚しないよ。


              韓国は宗教がはっきりしているから、年越しもはっきり分かれるんだ。初詣というか、クリスチャンは教会や聖堂で新年を祝うし、仏教はお寺に行く。


              結婚は教会でして、死んだらお寺に行って、初詣や願い事があると神社に行くという日本の宗教も許容範囲広くていいよね。韓国じゃ宗教の違いがトラブルの原因にもなるから。


               


              ま、とにかく、年越しを家ではない他の場所でしたい!でこがいいかな悩ましい~


              – BY  趙章恩

              Link
              http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=115