アップル不在の今を狙え! キャリアもメーカーもタブレットPC開発ラッシュ

韓国では発売未定のiPad。個人輸入だけで数千台は売れているというだけに、街中でもよく見かけるiPadだが、正式販売は未だ決まっていない。しかしiPadの影響からタブレットPCに対する期待は高まるばかりである。アップルがいない間に先手を打って市場を狙おうと、キャリアもメーカーもタブレットPCの開発を急いでいる。

 中でも韓国最大手通信事業者のKTが自社ブランドでタブレットPCを販売しようとしていることが話題だ。KTはiPhoneを独占販売しているキャリアであり、iPadもKTから発売される予定。KTのショールームにはしっかりとiPadが展示されている。なのに、あえて自社ブランドのタブレットPCを発売するというから意外である。



韓国では発売未定のiPadだが、KTのショールームでは体験できる

KTのタブレット端末は中小企業が開発していて、遅くても9月にはAndroid OSを搭載した7型画面のものが発売されるという。iPadは重いという韓国ユーザーの声から、より軽く、持ち運びを便利にするため7型にしたという。タブレットPC用に電子書籍コンテンツも充実させている。端末の値段は約2万円前後になるようだ。


 韓国ではiPhone 4も発売未定なので、KTはアップルに苛立っていることをアピールするために開発姿勢を見せているのかもしれない。KTは固定でも携帯電話でもシェア1位を目指してiPhone発売+Wi-Fi無料という賭けに出たが、ライバルであるSKテレコムのシェアはビクともせず50%を超えている。スマートフォンブームが絶頂になったここでiPhone 4とiPadを発売できていれば、KTのシェアは大きく変わったかもしれない。ところがアップルはなかなか製品を出してくれない。


 サムスン電子もiPadのようなタブレットPCを開発していて、6月には試作品の写真がネットで出回った。SKテレコムから発売する予定で、KTと同じくiPadより小さい7型、音声通話もできるようになっている。そのほかの具体的な仕様は公開されておらず、8月にでも商品化されるということだけ明かされている。

世界で旋風を巻き起こしているiPadは当座発売未定のまま、韓国内のタブレットPC市場ではKTとサムスン電子の競争になるかもしれない。KTがiPhoneを発売してから、サムスン電子の新機種はすべてSKテレコムとLGテレコムでしか買えなくなっているほどの仲なので、タブレットPC競争も容赦なく派手にやってくれそうだ。


 韓国でタブレットPCが注目されているのは、大人気のiPadを使ってみたいという新し物好きな人が多いのに加え、スマートフォンやノートPCよりも使い方が単純で大画面のタッチパネルが欲しい、去年から流行っている電子書籍端末のアップグレード版が欲しい、といった要望もある。さらに、デジタル教科書や医療、企業のモバイルオフィスといったB2Bの需要がとても高いのもタブレットPC開発を急がせる要因となっている。


 アップルファンの間では、「iPadだから価値があるのであってほかのタブレットPCはいらない」という意見も多い。だが、開発ラッシュは止まりそうにない。LG電子もiPadのような端末をもうすぐ発売するとしている。中小パソコンメーカー、Eラーニング用の動画再生端末やMP3プレーヤーのメーカーもタブレットに興味を持っている。しかし中小メーカーがiPadやサムスン電子が予定する製品と競争しても勝てないことは見え見えなので、Androidを搭載した5型、7型で教育用に的を絞る作戦を練っている。


 スマートフォンに続いてタブレットPCも大ブームになるか。これもやはり端末そのものよりもやはりアプリケーション次第ではないだろうか。iPhoneに熱狂するのは端末デザインが良いというのもあるが、やはりアプリケーションの力が大きかった。タブレットPCではネットと電子書籍、新聞、ゲーム以外に何ができるんだろう? それを見せてくれるところが勝ちなのかもしれない。


趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2010年7月29日

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http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100729/1026560/

かっこいい? 秘密にしたい? 韓国で急増する「ツーフォン族」

韓国放送通信委員会のデータによると、飽和状態と言われ続けてきた韓国の携帯電話契約件数がここにきて伸びている。2009年12月に4794万件だったのが、2010年1月に4822万件、6月には4961万件になった。人口が約4890万人なので、単純に考えても人口より携帯電話契約数の方が多い。今でもなお携帯電話契約件数が増え続けている背景にはやはりスマートフォンがある。iPhoneに限らず、サムスンや海外勢のスマートフォンが毎日のように発売されているからだ。

 スマートフォンに加入するためには携帯電話番号を変えないといけないので新たに契約して2台使う、約定期間が残っているので解約できない、スマートフォンはバッテリーの消耗がはやいので通話用とネット用に分けて持ち歩きたい、iPhoneとAndroid端末の両方を使ってみたい……などいくつか理由はある。iPhoneを発売するKTの調べでは、2010年1月時点で、既存のKT端末を解約しないで使い続けながらiPhoneに加入した人が、iPhone加入者全体の30万人のうち18%の5万4000人だったという。ほかのキャリアを利用しながらiPhoneに加入した人も多いことを考えれば、iPhoneユーザーの約半数は「ツーフォン族」とも考えられる。


 韓国では何か一つでもブームになると世代や性別、職業に関係なくみんなで一気に盛り上がる。スマートフォンと通話用の携帯電話に分けて2台持つ「ツーフォン族」がマスコミに取り上げられかっこよく見える、ということで男性も女性も、ビジネスマンも学生も、「ツーフォン族」になり始めている。もちろんこれには端末購入補助金といって、新規加入またはキャリアを変えて新規加入するともらえる奨励金があるので安くスマートフォンを購入できるからでもある。一番安い料金制度を選択して通信料無料のWi-Fiだけ利用すれば、それほど大きな負担にはならない(韓国でスマートフォンは無料でそれぞれキャリアのWi-Fiを利用できる)。奨励金をずっと禁止していた韓国は日本と流れは逆で2008年から解禁したため、やっと0円端末が登場した。




KTから発売されたNexus Oneイベントの様子

もう一つ韓国独自の事情といえるのは、携帯電話の番号に執着するユーザーが多いことだ。日本の携帯電話局番は090か080だが、韓国ではキャリアによって011、017、018、016、019の局番が振られ、その後ろに3ケタ+4ケタの番号が続く。局番だけでどのキャリアかがすぐ分かる。

 中でも韓国で初めて携帯電話サービスを始めたSKテレコムの011局番の携帯電話を持っている人はもう十数年も同じ番号を使っていることから愛着があり、携帯電話料金がものすごく高かった時代から使っていると自負しているため、番号を変えようとしない。2Gではキャリアに関係なく同じ番号で機種変更ができたが、韓国政府の3G戦略によって、2008年からはスマートフォンを含め3G端末へ機種変更する場合、010局番+4ケタ+4ケタに変えないといけない。それでわざわざ番号を維持するために解約せず「ツーフォン族」になる道を選ぶ。


実は携帯電話の2台使用、ヨーロッパや中近東、ベトナムあたりでは当たり前なことなのだとか。SIMロックが解除されているためカードさえ差し替えれば複数の端末を1台のように使える。韓国でもSIMロックが解除されたので、自分のスマートフォンを海外に持って行って現地キャリアのSIMカードに差し替えて使うこともできる。約定加入期間中に海外に行くことになって泣く泣く違約金を払うこともなくなりそうだ(iPhone 3GSは国別ロックがかかっているので使えないが、iPhone 4は韓国ではSIMロック解除される予定)。

 「ツーフォン族」の中には、社外にいながらも書類決裁や業務を行えるモバイルオフィスが始まったので業務用として配られたスマートフォンと個人用に分けて2台持つようになった、という人もかなりいる。建設や流通など外回りの多い職場では、迅速な意思決定のため全社員にスマートフォンを配り始めている。


 さらに韓国政府は2015年までに、労働人口の30%にあたる約800万人に対しスマートフォンやモバイル端末を使ってどこにいても仕事ができる環境を構築する「スマートワーク」を目指すとしている。そのためにもスマートフォンの普及には力を入れている。公共機関の中では気象庁が真っ先にスマートワークを導入している。


 考えてみると、「ツーフォン族」になるというのはいろんな端末を使いこなすかっこいいユーザーというより、いつでもどこでも仕事をさせられる“奴隷”になることかも。会社の人にはスマートフォンを持っていることを秘密にしている、という友人の嘆きが理解できるような…



趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2010年7月22日

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http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100722/1026309/

第4回 : キーワードは「アプリケーション」と「3D」!韓国から見る日本の未来

主要先進国の景気回復が遅れるなか、アジア各国の成長は止まりません。中国や韓国、インドなど、まだまだ元気な国が多いのが実情です。知っているようで知らないアジアのコンテンツビジネス事情はどうなっているのでしょうか。第4回は、日本より数段進んでいる韓国コンテンツのトレンドを紹介します。

実名ブログが世論をつくる


2000年以降の韓国では、今のFacebookのような同窓会サイトや、インターネット上の分身であるアバターを利用したソーシャルネットワークサイト「Cyworld」が大ブームとなりました。リアル世界の自分は地味でも、アバターの着せ替えには大金を使い果たして満足する人が増えたものです。小学生が両親の携帯電話から勝手に着せ替えアイテムを決済し、支払いをめぐるトラブルも絶えませんでした。


一方、言論統制が厳しかった韓国で、市民が記者となり自由な意見を言い合えるインターネット新聞が脚光を浴びた時期もありましたが、すぐBlogにその座を奪われました。今はTwitterのようなつぶやきサイト「Metoday」や「Connecting」が情報の発信源であり、マスコミであり、世論の役割を果たしています。もう10年も前からソーシャルネットワークサイトが定着しているせいか、韓国人はネットで実名を公開したり、自分の顔を公開したりすることをあまりためらいません。


2006年からは「UCC(User Created Contents)」という、動画投稿サイトが大ヒットしました。偶然投稿したギター演奏動画が世界中の動画投稿サイトに転載され、ニューヨークタイムズで取り上げられた無名のギタリストもいます。それに触発され、自己アピール動画が絶えませんし、自作動画がきっかけで女優になった人も数知れません。1次面接の代わりに動画履歴書を要求する企業も登場しました。


何か一つブームになると老若男女関係なく全国民がはまってしまう、熱しやすくて冷めやすい韓国人らしく、人気コンテンツは1年もたずコロコロ変わっています。そんな中、2010年韓国で最もホットな話題は「アプリケーション」と「3D」です。




韓国でも人気なのはスマートフォンから利用するつぶやきサイト


失業対策としてアプリケーション制作を支援


2009年秋にiPhoneが発売されてから、パソコン中心だったデジタルコンテンツの利用は急速にスマートフォンとモバイルインターネットへと切り替わりました。


韓国政府は通信キャリアと組んで、就職難や失業対策の一つとしてアプリケーション制作を支援しています。面白い企画を持ち込むと、開発はすべて無料で支援してくれるセンターもオープンしました。コンテンツ製作会社のものではなく、個人デベロッパーのアプリが人気を集め、数千万円も売り上げを達成したという「アプリ長者」が何人も登場したからです。


Appleのアプリケーションストアに対抗して、Samsungや韓国のキャリアもアプリケーションマーケットを続々オープンさせています。スマートフォン、タブレットPC 、IPTV、家電など、あらゆるデバイスから利用できるアプリケーション販売を目指しています。


韓国で人気のアプリケーションは拡張現実(日本のセカイカメラのようなサービス)、ゲーム、位置情報を利用した生活情報などで、無料で利用できる無線LANや高速モバイルネットワークアクセススポットも急増しました。ソウル市内ではほぼどこでも無料で無線LANが使えます。


さらに、3Dテレビだけでなくスマートフォン向け3D映像や3Dゲームの開発も、商用化が目前になっています。安価の電子書籍端末が出そろい、まだ正式発売の予定のないiPadも個人輸入で数千台が普及しているため、電子書籍やタブレットPC向けの3Dコンテンツもブームになると見込まれています。


ネットに関しては常に一歩先を行く韓国に注目すれば、日本で何がはやるか予測できるはず。ビジネスマンにとっては目の離せない国です。


次回はインドのコンテンツビジネス事情をご紹介します。


By- 趙 章恩(チョウ チャンウン)

@nifty
ビジネス

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http://business.nifty.com/articles/asia/100720/

iPhone 4かサムスンGalaxy Sか、韓国中が激しく悩む

日本でもNTTドコモより発売されるとして話題のサムスン製Androidスマートフォン「Galaxy S」が6月、韓国で発売された。iPhoneを発売しているKTに対抗して、「Galaxy S」は最大手キャリアであるSKテレコムから発売された。LGテレコム向けにも発売するという。KTだけ除外された。

 7月末発売と予想されているiPhone 4にするか、今すぐGalaxy Sにするか、スマートフォン好きな韓国携帯電話ユーザーの間では「究極の選択」として「あなたならどっちを選ぶ?」という特集記事やTwitterの書き込みが増えている。



     販売店でGalaxySの使い方について説明を受ける購入客


 iPhone 4とGalaxy Sは6月8日、同じ日に製品発表を行っている。Galaxy S はAndroid 端末の中では最高スペックを持ち、世界100以上のキャリアから発売されることが決まっているだけに、アップルの一人勝ちを抑えられるスマートフォンとなるか、注目を浴びている。サムスンはGalaxy Sを「サムスンの携帯電話開発20年の技術が凝縮された傑作」、「スマートフォンの新しい使い方を体験できる」、「世界で毎月100万台、サムスン携帯電話初の1000万台販売突破を期待している」と宣伝していた。その自信を裏付けるかのように、Galaxy Sは韓国で既に10日で20万台が売れ、iPhone3GSの記録を更新している。


 薄さ9.3mm、重さ137g、ディスプレイ960×640ドット(326ppi)3.5インチHD LCD(iPhone 4)に対してGalaxy Sは9.9mm、121g、800×480ドット(233ppi)4インチSuper AMOLED。500万画素カメラに1GHzのCPUは共通している。バッテリーの持ち時間はほぼ同じである。薄さではiPhone 4が勝っているけどGalaxy Sの方が軽い、解像度はiPhone 4が高いがGalaxy Sのディスプレイがもう少し大きくて明るい。端末のスペックからいうとどっちもすごい。


 スマートフォンを選ぶカギとなるアプリケーションも魅力的だ。アップルのアプリケーションが豊富で面白いのは周知の通り。Galaxy SはAndroidマーケットのほかにもサムスンのアプリケーションストアであるSamsung Apps、SKテレコムのアプリケーションTストアも利用できる。iPhoneにはない地上波DMB(韓国のワンセグ)、Adobe Flash表示機能を搭載する。韓国のWebサイトはFlashがたくさん使われるため、iPhoneのSafariからは表示できないサイトが多く不満の種であった。またSDメモリーカードを使えばパソコンからスマートフォンへ簡単に音楽や動画ファイルを移せる。いちいちiTunesを使わないといけないiPhoneに比べ断然便利である。

さらに韓国型アプリケーションとしてサムスンは教育アプリに力を入れている。入試向け講義動画をスマートフォンから利用できる「Smart M Study」は韓国の有名予備校のほとんどが参加する教育コンテンツで、親が子供にスマートフォンを買ってあげたくなるきっかけを提供している。


 そのほかには拡張現実の位置情報「ARoo ARoo」、農水産物のトレーサビリティを照会できる「安全な食べ物」、顔の形でその人の性格や財運・恋愛運などを占う「顔認識観相」、最大手書店と提携した電子ブック、各地域の天気を映像で確認できる天気情報、ソウル市公式交通情報が追加された。


 「観相(クァンサン)」は韓国では手相のようにポピュラーな占いで、大手企業の面接では観相も採用に影響すると言われているせいか、「顔認識観相」はSamsung Appsの中でも人気上位を占めているという。


 さらに、サムスン電子の社員約8万8000人、SKテレコムの社員約2万5000人にはGalaxy Sが支給され、モバイルオフィスも始まる。社内決裁システムをスマートフォンから利用できるのはもちろん、FMCで社内では内線電話として、外では携帯電話として使える。業務を迅速に効率的に行おうとしている企業は多いので、それに対応できるGalaxy Sの法人需要は大きく伸びるだろう。これはiPhoneにはできない戦略である。


 SKテレコムもGalaxy S発売をきっかけに、フリーWi-Fiスポット拡大、モバイルVoIPとモバイルインターネット定額料金制開始、LTE(携帯電話事業者が2010年以降に導入することを目指している次世代通信システム)早期商用化を発表している。端末ベンダーとキャリアが足並みそろえてスマートフォンをより使いやすくしているという印象を受けた。


 7月末にiPhone 4が韓国で発売されてから本当の勝負が始まることになるが、世界で話題のiPhone 4にするか、それとも韓国向けアプリケーションが多くて簡単に音楽・動画ファイルを再生できるGalaxy Sにするか、本当に悩ましい。もう、両方買っちゃう?


趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2010年7月15日

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http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100715/1026168/

韓国を機能不全に陥れたサイバーテロ「7.7 DDoS大乱」から1年

ちょうど1年前の2009年7月7日から10日にかけて、韓国の政府サイトと銀行、大手ショッピングサイトなどがDDoS攻撃(特定のコンピューターを利用不可能にするため、大量のパケットを送りつけるなどして負荷をかける行為)を受け、社会的な大混乱に陥る事件が発生した。攻撃されたサイトには24~78時間ほどアクセスできず、金融取引ができなくなったことで大騒ぎになった。それだけでなくDDoS攻撃に利用されたゾンビパソコンのハードディスクが使えなくなるという被害も受けた(それまでのDDoS攻撃といえばほとんどが金銭目的で、脅していくらかの金銭を要求するぐらいのものだった)。

 このように社会的混乱を狙ったサイバーテロとしてのDDoS攻撃は初めてだったため、「7.7 DDoS大乱」は韓国社会に衝撃を与えた。誰が攻撃したのかは未だに明らかになっていない。


 あれから1年、DDoS攻撃は減るどころか、政府サイトや大手企業サイトでは毎日のように攻撃を受け防御を施すサイバー戦争を繰り広げているという。攻撃手法も多様になり、把握しきれないほどの巧妙化した悪性コードが出回っている。


 中国からの攻撃も増えている。6月にはアイドル歌手がきっかけとなりDDoS攻撃が発生したこともある。きっかけは、上海万博の韓国館で行われた韓流スター公演に中国ファンが殺到して人が下敷きになる事故だった。これを韓国側の問題だとして中国のコミュニティサイトで攻撃参加者を募集、DDoS攻撃ツールをダウンロードさせた。6月9日、韓国政府ポータルサイトkorea.go.krとアイドル歌手のファンサイトに対するDDoS攻撃が一斉に始まり、あっという間に約4800万件の書き込みをしてほかのユーザーがサイトを利用できないようにした。



韓国最大手通信事業者のKTは企業顧客向けにIP帯域でのDDoS攻撃をモニタリングし、異常トラフィックを遮断するサービスを提供している


このように、大量の人数が参加して特定サイトにアクセスしてリロードを繰り返すか書き込みを続けるという攻撃法もあるが、DDoS攻撃は一般的に「ゾンビパソコン」が使われる。スパムメールを使ってウイルスを送り込み、そのパソコンを操るため、知らないうちに攻撃に加わってしまう。もっと危ないのは、自分のPCがゾンビパソコンであることに気付かないまま、ずっと悪用されっぱなしになることである。韓国インターネット振興院によると、監視ネットワークで把握できるゾンビパソコンだけでも1日8万アドレスを超えているので、いつ大規模なDDoS攻撃が起きてもおかしくない状況だという。

ゾンビパソコンにならないよう、少しでも怪しいメールは絶対開かない、ウイルスチェックプログラムを利用する、といった基本的なことをネットユーザーに呼びかけ、企業でもDDoS対策を含めセキュリティのためにかなりの予算を韓国政府はつぎ込んできた。サイバーテロ対策としていろいろなシナリオを想定し、組織体制も整えてきた。しかし、DDoS攻撃はひどくなっている。メッセンジャー経由で友達の名前を詐称したり、自分が加入しているクレジットカード会社の明細に見せかけたり、スパムメールも区別が難しい場合が多い。しかし何よりも問題なのはセキュリティ意識。「ウイルスチェックプログラムをインストールしたからもう大丈夫!」と安心してアップデートもしない、ウイルス検査もしない、そういうユーザーがまだまだ多いからだ。


 そこで登場したのが「悪性プログラム拡散防止などに関する法律」という制度である。まだこれから国会で議論が進められる予定ではあるが、ISPがゾンビパソコンのインターネットアクセスを一時的に遮断することで攻撃を防ぐ、感染したパソコンより悪性コードを取り出せる、という内容が含まれることから「ゾンビPC法」とも呼ばれている。


 韓国では小中高校でもネチケット(ネット上のエチケットや個人情報保護教育)に続いてDDoSやサイバーテロに関する教育が始まっている。面白半分でハッキングやDDoS攻撃をしかける子供たちがいるからだ。それにデジタルネイティブの子供たちからセキュリティ意識を持ってもらうことが大事だからだ。しかし一方ではついに「どんなサイトでも攻撃できます」と宣伝するサイバー殺し屋まで登場する始末。お金を渡してライバルのショッピングサイトを攻撃させアクセスできないようにして自分のサイトにお客さんを集めたというニュースも目にするほどだ。


 終わることなく繰り返される攻撃に「ゾンビPC法」は果たして効果をあげられるだろうか。DDoS攻撃に悩まされているのは日本も同じ。韓国の事例からいいアイデアが生まれるかも。

趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2010年7月8日

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http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100708/1025988/

副業として人気のビジネス、アイドルも例外じゃない?

老後のためにレストランやショップ、会社を経営する芸能人が増えてきた。ちょっと前までも芸能界を引退してから食堂を経営したり、ビジネスを立ち上げたりするか、自分の写真入り記念品やアジアの韓流ファンを狙ったお土産程度の品物を販売するショップが主流だったが、それが成長して今では本格的なデザインショップを運営するスターも登場した。芸能人グッズとは思えないクオリティーの高いアクセサリーやファッショングッズを自らデザインして販売するショップを持つのは、日本でも人気の高いジウ姫やイ・ビョンホンなど。特にジウ姫のデザインした靴は履きやすくてかわいいと評判が高い。

 最近韓国の芸能人の間では、もっと手軽な副業が人気を集めている。それはインターネット上にお店を持つことである。ショッピングモールに名前を貸すだけの人もいるが、自ら問屋に行って商品を買い付け、モデルとしてサイトに登場し、商品の説明も自ら書き込むなど、積極的に運営にかかわる人が増えている。主にファッションアイテムが多く、自分のお店で売る商品をテレビで着用して宣伝するなどしている。インターネットショッピングモールを運営する副業は特に20~30代の女性芸能人に多く、自分がデザインした商品を販売するケースも増えている。


 芸能人のインターネット副業ブームはアイドルグループも例外ではない。もちろん、本人達は忙しいので、事務所側が運営をバックアップし、利益をシェアする場合が多い。


 日本でも話題の女性アイドルグループ「KARA」が参加するショップ「KARAYA」は芸能人インターネットショッピングサイトの人気上位ランキングをいつも占めている。洋服が中心のファッションストアで、KARAのメンバーがモデルとして登場している。サイトの構成もショッピングだけでなく、KARAが出演する番組情報やKARAのメンバーが教えてくれるコーディネートアドバイスもあり、ちょっとしたファンサイトのようになっている。




実はKARAYAは某番組の企画で誕生したショップ。女性向けにインターネットショッピングモールを立ち上げる手続きや運営ノウハウを教えるという特集番組で、KARAが直接お手本となってインターネットにお店を作り、その過程をすべて番組で見せようということから始まったショップなのだ。


 KARAのメンバーが役所に行って事業者登録し、商品の写真を撮ってショッピングモールに掲載する方法などを体験する過程を番組にすることで、そのまま見て真似れば誰でもインターネットにお店が持てます、という企画だった。韓国の雑誌や新聞にも頻繁に取り上げられているせいか、KARAYAはオープンして間もないというのに1日の訪問者数は2万人を下らない。20代女性が気軽に着られるお手頃価格のものばかりで、売り上げが1日数千万ウォン規模もあるというからすごい。KARAのようにかわいくなりたいと願うファンの間では聖地のようなサイトになっているのだ。


 お笑い芸人もインターネットショッピングモール運営に乗り出していて、ビキニ水着専用ショップを運営したり、海外で買い付けた1点もののアクセサリーだけ扱うショップを運営したり、専門ショップで勝負するケースが多かった。ビキニを着た美人モデルの隣でおとぼけポーズで一緒に写真を撮り、それをショップの商品紹介の写真に使うことで笑いもとり商品も売るという戦略で話題になっている。


 テレビCMや雑誌広告で宣伝するお金のない中小企業のブランドは、知名度を上げるため芸能人ショップにわざと安く洋服を提供することもあるという。ショップ側としてもほかのショップより安く売れるのであればお客さんは喜んでくれるので、Win-Winというわけだ。


 しかし芸能人のお店だから売れるというプレミアムは最初の数カ月だけで、結局ほかのショップと同じように、価格や商品の品ぞろえ、配送の素早さが売り上げの決め手だという。芸能人インターネットショッピングモールはその人のファッションセンスをアピールする場にもなるので、下手に手を出すと「テレビではかわいくしているのに売り物はダサい」とネットに書きこまれ、好感度ががくっと落ちてしまうことすらある。


 芸能人に限らず、韓国では就職難から20~30代女性が就職をあきらめ自分でお店を持つケースが急増している。オフラインではなかなか売っていないビッグサイズ洋服専門店や1年中夏服しか売らない専門店で成功し、パソコン1台、カメラ1台で創業して今や億万長者という人も数人登場している。中には女子高生が高校生向けのファッションモールを立ち上げたところ大当たりしたケースもあった。韓国政府も「インターネット起業」に関する無料講座を全国各地で実施し、失業対策として取り組んでいる。


 最近はスマートフォンのアプリケーションとして利用できるショッピングモールが大人気で、芸能人ショップもほかのショップもみんなスマートフォンへと移行している。Twitterのようにソーシャルネットワークサイトと連動したショップも人気が高く、好きな芸能人をフォローしながらおそろいの服を着るファンがますます増えそうだ。

趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2010年7月1日

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http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100630/1025841/

第3回 : 幼児の6割以上がインターネットを利用!ブロードバンド先進国―韓国

第3回 趙章恩(チョウ チャンウン)


幼児の6割以上がインターネットを利用!ブロードバンド先進国―韓国


主要先進国の景気回復が遅れるなか、アジア各国の成長は止まりません。中国や韓国、インドなど、まだまだ元気な国が多いのが実情です。知っているようで知らないアジアのコンテンツビジネス事情はどうなっているのでしょうか。第3回は、ブロードバンドが普及している韓国で人気の高いコンテンツを紹介します。


ブロードバンド革命で10代~30代の99%がネット利用者に


韓国では目が覚めた途端にスマートフォンから自分のBlogやTwitterを確認し、地下鉄の駅で配られる無料新聞に目を通して、会社に着いたら気になるニュースをポータルサイトからじっくり検索することから1日が始まります。


ニュースは新聞社のサイトではなく「NAVER.com」「DAUM.net」「NATE.com」の3大ポータルサイトから利用するのが定番となっています。ニュースをBlogやTwitterに転送するのも楽ですし、ほかのユーザーが記事の下に書きこんだ「デッグル」(コメント)が面白いからです。


インターネット実名制度により、会員登録したりコメントを書き込んだりするためには出生申告の時に付与される住民登録番号で個人認証を行わないといけません。誰が何をしたのか記録が残りますが、あまり気にすることなくみんな自由に書き込んでいます。一時期、実名制度に反対して海外サイトを利用するユーザーもいましたが、韓国も中国同様、Yahoo!やGoogleといった外資系サイトの利用率がとても低いのが特徴です。


1998年の経済危機から立ち直るため国を挙げて取り組んだブロードバンド革命により、世界のどの国よりもインターネットが早く普及した韓国。韓国インターネット振興院の「2009インターネット利用実態調査」によると、10~30代の99%がインターネット利用者で、国民の98%は携帯電話を持っています。3~5歳幼児のインターネット利用率も61.8%に至ります。子供の絵本や童謡も、紙やCDではなくパソコンとネットを経由して利用されているほどです。


生活のほぼすべてが情報化され、世界のテストベッドといわれるほど電子政府や医療情報化、デジタル教科書などあらゆる分野で最先端のサービスが提供されている韓国では、コンテンツサービスも世界に先駆けてブームになったものがたくさんあります.






韓国で人気のオンラインゲーム「アイオン」のプレイに最適化された高性能ノートパソコンまで登場した


ブロードバンドの普及をけん引したのは対戦型オンラインゲームでした。ネットワークを経由して見ず知らずのユーザーと対戦できる戦争ゲーム「スタークラフト」が大ヒットし、このゲームをより速い速度で楽しむためPCバン(ネットカフェ)に入り浸り、超高速インターネット加入者も急増したものです。


オンラインゲームブームは、ゲームの中に登場するアイテムを現金で売買できる仲介サイトまで登場させました。時間と手間を掛けてキャラクターを育てるより、早く魔法のアイテムを手に入れて勝ちたいというユーザーが増えてしまったからです。アイテム獲得を目的に個人情報を盗んで会員登録する犯罪グループまで登場し問題になったものです。またゲーム中毒も社会問題になり、今では政府が中毒予防教室を運営しているほどです。


動画サービスのネット配信も早く、1998年には既にテレビ局のドラマやバラエティー番組がネットに公開され、決まった時間にテレビの前に座らなくても、好きな番組を好きな時に見られるようになりました。


ドラマのNG場面や出演者のインタビューなどのおまけ動画も登場し、今テレビで流れている画面をそのままテレビ局のホームページから見られる「Onair」サービスもあります。無料だった「ダシボギ」(再放送)サービスは、2001年あたりから一話100円ほどに有料化されました。携帯電話を利用した小額決済が広く普及したことから、デジタルコンテンツの有料化も早く定着しました。2004年以降IPTV(ブロードバンドを利用してコンテンツを配信するサービス)が普及してからは、ダシボギはパソコンよりテレビとリモコンで利用するコンテンツとなりました。


次回は2010年韓国で話題のあのコンテンツをご紹介します。


By- 趙 章恩(チョウ チャンウン)

@nifty
ビジネス

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http://business.nifty.com/articles/asia/100706/








韓国デジタル教科書  デジタル教科書導入とビジネスチャンス


KDDI総 研特別研究員 趙章恩 チョウさん講演します。
韓国のデジタル教科書に関する全て??
何がどうなっていて、これからどうなるのか、デジタル教科書をめぐるビジネスチャンスについて、韓国を事例にお話しします。
有料セミナーなのでお気軽に来てくださいとは言えないのですが。。。お待ちしてます。


http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_10279.html


韓国デジタル教科書 最新ルポ
デジタル教科書導入とビジネスチャンス
~ソリューションビジネスはどうなる?~


セミナー要項
開催日時 2010年7月23日(金)午後2時30分~午後5時
会場 TKP品川カンファレンスセンター
東京都港区高輪3-13-1 TAKANAWA COURT3F
(03)5447-1201
受講料 1名につき 31,290円(税込)
備考:


重点講義内容
ITジャーナリスト
(株)KDDI総研 特別研究員
趙 章恩 (チョウ チャンウン)氏


 韓国では1997年よりデジタル教科書の企画が始まり、2002年より制度改善をはじめ開発に着手しました。2006年より全国の小学校でデジタル教科書の実証実験が始まり、2011年より小中学校でのデジタル教科書使用義務化が決定しています。
 デジタル教科書を導入するためには、教科書の電子化だけでなく、デジタル教科書向け端末、教室と学校のインフラや電子黒板などデジタル教科書で学習するためのデジタル環境、検索や参考資料として使える教育情報DBとの連動、教育行政のデジタル化、デジタル教科書を上手く活用できる教師の養成、保護者の理解などバッググラウンドを整えることも重要でした。韓国ではさらに、4Gモバイル環境でのスマートフォンやipadのようなタブレットパソコンを使ったデジタル教科書、リナックス基盤や現実拡張(AR)の教科書、デジタル教科書と連動する各種3D学習コンテンツの開発も進んでいます。
 これからデジタル教科書を導入する日本はどのようなことに気をつけるべきなのか、ビジネスチャンスはどこにあるのか、韓国の事例から学ぶべきことはたくさんあります。本講演では、韓国のデジタル教科書実証実験について、学校と担当教師、関連企業への取材による最新事情を写真で分かりやすく解説します。


1.2010年韓国のICT現況
2.デジタル教科書とは何か
3.韓国デジタル教科書の特徴
  端末、OS、プラットフォーム、UI、コンテンツ、学習方法
4.韓国デジタル教室
  ネットワーク、端末、電子黒板、
  デジタル教科書のための教育環境デジタル化現況
5.デジタル教科書を導入するまでの過程
  教育科学技術部(韓国文部省)の政策、教育情報・行政システム改善、
  教師・保護者対策
6.デジタル教科書授業様子・事例紹介
  学校内、学校外
7.デジタル教科書の効果
8.デジタル教科書関連企業戦略
9.2011年デジタル教科書義務化に向けた課題
10.デジタル教科書に最適な端末とは?
11.デジタル教科書と教育情報化の未来
   4G、AR、クラウドコンピューティング、端末ラインアップなど
12.質疑応答


※日本語での講演となります。


講師プロフィール
趙 章恩(チョウ チャンウン)氏
韓国ソウル生まれ。日本で高校を卒業、韓国に帰国し梨花女子大学卒業。東京大学大学院学際情報学府博士課程、東京大学大学院学際情報学修士。KDDI総研特別研究員、NPOアジアITビジネス研究会顧問。韓日政府機関の委託調査(デジタルコンテンツ動向・電子政府動向・IT政策動向)、韓国IT視察コーディネートを行っている「J&J NETWORK」の共同代表。2000年4月創立された、韓日インターネットビジネス実務者団体「KJIBC(Korea Japan Internet Business Community)」会長。韓国IT情報専門家として、数々の講演やセミナー、フォーラムに講師として参加。日刊紙や雑誌の寄稿も多く、「NIKKEI NET(日経新聞)」や「日経パソコン(日経BP)」、「日経エレクトロニクス」、「BCN」、「夕刊フジ」、「西日本新聞」、「デジタルコンテンツ白書」、韓国の「中央日報」や月刊誌「Media Future」等に寄稿。韓国・アジアのIT事情を、日本と比較しながら分かりやすく提供している。


【連載コラム】
日経新聞 NIKKEI NET IT先進国韓国の素顔
 http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx
日経PCオンライン Korea On The Web
http://pc.nikkeibp.co.jp/pc/column/cho/index.html

第2回: 世界のゲーム市場の5割が中国製に!?中国のSNS・チャット・ゲーム事情

主要先進国の景気回復が遅れるなか、アジア各国の成長は止まりません。中国や韓国、インドなど、まだまだ元気な国が多いのが実情です。知っているようで知らないアジアのコンテンツビジネス事情はどうなっているのでしょうか。第2回は、SNSやゲームなど中国で人気の高いコンテンツを紹介します。


4億人がチャットで人脈づくり


中国インターネット協会Internet Society of China(ISC)が集計しているWEBサイトアクセスランキングを見ると、圧倒的1位はポータルサイトの「百度(Baidu.com)」です。検索を中心にニュース、音楽、動画、コミュニティー、ユーザー同士の質問と答えで成り立つ知恵検索など、一通りのサービスを提供しています。


2位は、チャット・メッセンジャーサービスが目玉のポータルサイト「qqメッセンジャー(qq.com)」です。中国ネットユーザーの約97%が利用しているといわれています。一人のユーザーが複数のIDを登録できるといっても、4億IDを突破したというのはほかの国では考えられないような規模ではないでしょうか。


「関係」がものをいう国だけに、人脈を管理できるSNSやチャット・メッセンジャーの人気は高く、大学生専用や地域別、年齢別など、細分化されたサイトも人気が高くなっています。


qqメッセンジャーは海外に住む中国人もよく利用していて、中華コミュニティーの結束力を高める役割も果たしています。企業の顧客センターもIDを持っていて、チャット方式で苦情処理を行っているほどです。


中国からは海外のソーシャルネットワークサイトにはアクセスできないよう遮断されているため、日本で人気のTwitterは利用したくてもできません。しかしあの手この手を使って“つぶやく”人が増えていて、日本の女優のTwitterアカウントをフォローする中国ユーザーが一万人を超えた、なんていうことが話題になったりもしました。中国側が提供する“つぶやく”サイトとしては、共産党の機関紙である人民日報の「t.people.com.cn」があり、政治家も参加しています。









中国で第2位の人気を誇る「qqメッセンジャー」。
携帯電話からも利用でき、中国の若者の間でなくてはならないコミュニケーション手段となっている




中国政府の後押しで急成長するゲーム市場


3位は中国だけでなく、中華圏ユーザーをターゲットにしているポータルサイト「Sina.com.cn」です。ニュースやブログ、検索に力を入れていて、中国、香港、台湾、米国向けにサイトを分けて、それぞれに特化した初期画面を提供しています。


アクセスランキングでは6位ですが、ここ数年人気なのが動画投稿サイトの「youku.com」です。違法なものもありますが、中国で人気の高い韓国や日本のドラマ、映画、バラエティー番組の動画が見られることからアクセスが急増しています。百度をはじめ、ほかのポータルサイトも動画サービスに力を入れているため、合法な動画を増やすための競争が激化しています。youku.comは韓国の民放であるソウル放送と提携し、2010年から3年間200本の韓流ドラマをストリーミングサービスする予定です。インターネット専用ドラマの制作にも乗り出すようです。


中国で人気が高いコンテンツといえば、やはりオンラインゲームでしょう。中国は政府の文化産業支援政策に伴い、ゲーム市場に集中的な投資が行われています。12年には世界のゲーム市場の5割を占めるだろうと予測されているほどです。ユーザー数で見ると、韓国から輸入された対戦型オンラインRPGが主流ですが、輸入したゲームを中国語でサービスするだけにとどまらず、中国独自のゲーム制作にも力を入れるようになりました。


そのほかインターネットショッピング市場も毎年2倍近く増加していて、09年には約4兆円の規模に達しています。最も人気なのは中国のeBayとも呼ばれる「taobao.com」で、ユーザー数は約1億5000万人、日本の人口よりも多いではありませんか!


10年6月からは日本のYahoo!と提携し、日中でオークションに出品したり落札できたり、海外発送もできるようにする予定です。これをきっかけに日中のインターネットコンテンツサービスの相互進出も期待されているのです。


第3回は、韓国のコンテンツビジネス事情を紹介します。

By- 趙 章恩(チョウ チャンウン)

@nifty
ビジネス

Original Link
http://business.nifty.com/articles/asia/100615/

韓国デジタル教科書  デジタル教科書導入とビジネスチャンス


KDDI総 研特別研究員 趙章恩 チョウさん講演します。
韓国のデジタル教科書に関する全て??
何がどうなっていて、これからどうなるのか、デジタル教科書をめぐるビジネスチャンスについて、韓国を事例にお話しします。
有料セミナーなのでお気軽に来てくださいとは言えないのですが。。。お待ちしてます。


http://www.ssk21.co.jp/seminar/S_10279.html


韓国デジタル教科書 最新ルポ
デジタル教科書導入とビジネスチャンス
~ソリューションビジネスはどうなる?~


セミナー要項
開催日時 2010年7月23日(金)午後2時30分~午後5時
会場 TKP品川カンファレンスセンター
東京都港区高輪3-13-1 TAKANAWA COURT3F
(03)5447-1201
受講料 1名につき 31,290円(税込)
備考:


重点講義内容
ITジャーナリスト
(株)KDDI総研 特別研究員
趙 章恩 (チョウ チャンウン)氏


 韓国では1997年よりデジタル教科書の企画が始まり、2002年より制度改善をはじめ開発に着手しました。2006年より全国の小学校でデジタル教科書の実証実験が始まり、2011年より小中学校でのデジタル教科書使用義務化が決定しています。
 デジタル教科書を導入するためには、教科書の電子化だけでなく、デジタル教科書向け端末、教室と学校のインフラや電子黒板などデジタル教科書で学習するためのデジタル環境、検索や参考資料として使える教育情報DBとの連動、教育行政のデジタル化、デジタル教科書を上手く活用できる教師の養成、保護者の理解などバッググラウンドを整えることも重要でした。韓国ではさらに、4Gモバイル環境でのスマートフォンやipadのようなタブレットパソコンを使ったデジタル教科書、リナックス基盤や現実拡張(AR)の教科書、デジタル教科書と連動する各種3D学習コンテンツの開発も進んでいます。
 これからデジタル教科書を導入する日本はどのようなことに気をつけるべきなのか、ビジネスチャンスはどこにあるのか、韓国の事例から学ぶべきことはたくさんあります。本講演では、韓国のデジタル教科書実証実験について、学校と担当教師、関連企業への取材による最新事情を写真で分かりやすく解説します。


1.2010年韓国のICT現況
2.デジタル教科書とは何か
3.韓国デジタル教科書の特徴
  端末、OS、プラットフォーム、UI、コンテンツ、学習方法
4.韓国デジタル教室
  ネットワーク、端末、電子黒板、
  デジタル教科書のための教育環境デジタル化現況
5.デジタル教科書を導入するまでの過程
  教育科学技術部(韓国文部省)の政策、教育情報・行政システム改善、
  教師・保護者対策
6.デジタル教科書授業様子・事例紹介
  学校内、学校外
7.デジタル教科書の効果
8.デジタル教科書関連企業戦略
9.2011年デジタル教科書義務化に向けた課題
10.デジタル教科書に最適な端末とは?
11.デジタル教科書と教育情報化の未来
   4G、AR、クラウドコンピューティング、端末ラインアップなど
12.質疑応答


※日本語での講演となります。


講師プロフィール
趙 章恩(チョウ チャンウン)氏
韓国ソウル生まれ。日本で高校を卒業、韓国に帰国し梨花女子大学卒業。東京大学大学院学際情報学府博士課程、東京大学大学院学際情報学修士。KDDI総研特別研究員、NPOアジアITビジネス研究会顧問。韓日政府機関の委託調査(デジタルコンテンツ動向・電子政府動向・IT政策動向)、韓国IT視察コーディネートを行っている「J&J NETWORK」の共同代表。2000年4月創立された、韓日インターネットビジネス実務者団体「KJIBC(Korea Japan Internet Business Community)」会長。韓国IT情報専門家として、数々の講演やセミナー、フォーラムに講師として参加。日刊紙や雑誌の寄稿も多く、「NIKKEI NET(日経新聞)」や「日経パソコン(日経BP)」、「日経エレクトロニクス」、「BCN」、「夕刊フジ」、「西日本新聞」、「デジタルコンテンツ白書」、韓国の「中央日報」や月刊誌「Media Future」等に寄稿。韓国・アジアのIT事情を、日本と比較しながら分かりやすく提供している。


【連載コラム】
日経新聞 NIKKEI NET IT先進国韓国の素顔 http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx
日経PCオンライン Korea On The Web http://pc.nikkeibp.co.jp/pc/column/cho/index.html