普及が災い? 悪用された携帯電話の小額決済システム

 「以前、電話番号を交換した○○ですが、私の顔写真を添付するので確認したら連絡ください」。こんな、SMS(ショートメッセージ)が不特定多数の携帯電話に送信されている。その写真をダウンロードしようとすると自動的に有料コンテンツサイトにつながり2990ウォンが決済される。


 この手のスパム詐欺で40万人から17億ウォンを騙し取った犯人と、112万人から117万回に渡り33億ウォンを騙し取った犯人が逮捕された。被害者の中では同じ手法で何度も騙された人がいた。携帯電話料金の明細を細かく確認せず、いつもより200~300円増えたことぐらいはあまり気にしない人が多かったのも被害額が膨らんだ原因となった。


 小学生向けのコミュニティサイトのメッセンジャーを利用し、「イベントに当選したけど景品を発送するためには保護者の携帯電話番号と住民登録番号が必要」と騙して聞き出し、小額決済で1億ウォン以上を騙し取った犯人も逮捕された。


 便利で安心な携帯電話の小額決済システムが、いとも簡単に悪用できる決済方法だったのだ。


 日本では電子マネーの利用者が急増している中、韓国では2000年世界初のサービスとして登場した携帯電話の小額決済が益々勢力を拡大させている。


 携帯電話の小額決済はキャリアに関係なく利用できるもので、Web画面に携帯電話番号と氏名、住民登録番号を入力すると個人を認証し、その携帯電話に6桁のインスタント暗証番号が送られてくる。これを3分以内にWeb画面に入力すると決済終了。携帯電話の利用料金と一緒に合算請求される。決済代行会社のサイトからリアルタイムで決済内訳、決済時間などを詳細に確認することもできる。


他人の携帯電話番号を盗もうとしても、携帯電話に送られてくる暗証番号も必要なので、名義人の住民登録番号を手に入れ、携帯電話そのものも所持していないと盗めない。クレジットカードより個人認証しやすく便利な支払方法として、ネットユーザーの10人に7人が利用しているという。


 カード番号や口座番号が残ることもないし、携帯電話の小額決済なら月々使える金額が決まっているので安心できるということから利用は益々増えている。以前はデジタル音楽や映画VODといった有料デジタルコンテンツの決済が主流だったが、今では書籍、化粧品、衣類などインターネットショッピング全般、宅配便、公共料金、新聞購読料、大学入試願書、国家試験受験料、映画チケット、料理出前などでも使えるようになった。2009年の携帯電話小額決済取引規模は1兆8000億ウォン(約1400億円)、2002年に比べ6倍も成長した。


 しかし安全だと思われていた小額決済にも抜け道はあった。より便利な決済のために、1回の課金が3000ウォン(約220円)未満の場合、住民登録番号を使った個人認証をしなくても決済できるようにしたところ、すぐに悪用されてしまったのだ。それが上記、一連の詐欺事件である。


 電子マネーやモバイル決済のように手軽な決済手段が増えれば増えるほど、それを悪用した犯罪の手口も巧妙になる。200~300円の小額だから仕方ないとあきらめてしまうと、犯罪は繰り返され被害が大きくなってしまう。知らない相手からの親しげなメールは無視するのが一番だが、騙されたと気付いたらすぐ警察や関連団体に届け出ることで似たような犯罪を食い止められる。


 韓国は住民登録番号があるから楽に個人認証できて安心、と思いきや、その住民登録番号のせいで被害に合うことも増えている。何事も光あれば影があるものだけど、日本も個人識別番号制度導入には十分気をつけてほしい。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年11月4日

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20091104/1020118/

韓国CM REPORT – ロッテ – ヨ・ウクファン




ヨ・ウクファン プロフィール


1979年12月23日生まれ。


189cm、75kg。モデルとしてデビュー後、神秘的な視線で人気を集め、ベストドレッサー賞、新人モデル賞を受賞し、ドラマ『学校4』、『ノンストップ3』、『ロマンスハンター』などに抜擢された。2001年KBS放送演技大賞青少年新人賞受賞。2004年から芸能兵士として軍服務後、復帰、2008年演劇『悪い磁石』に出演。弟のヨ・スンヒョクもモデルを経て俳優に転身、「ヨ・ブラザース」と呼ばれている。





セブンイレブン



出演




ヨ・ウクファン

放映日




2002年4月

元気いっぱいに自転車に乗りながら、片手でおにぎりを食べる高校生たち。ワンタッチで簡単に食べられるおにぎりが登場しました~というCMですが、初々しい高校生役のヨ・ウクファンは、当時すでに25歳。でも、普通の高校生に見えますよね! 189cmという長身に、スタイリッシュなファッションが話題の新人で、若者向けドラマで母性本能をくすぐる、ちょっと変わった人物の役を演じ、絶大な人気を誇りました。ドラマのヒット後すぐに徴兵で入隊、2006年に復帰しました。最近では、真の俳優になるためのステップアップとして、演劇に夢中になっています。


韓国でも、おにぎりは昼食として、また、ちょっと小腹が空いたときに食べるものとして、コンビニの定番メニューとなっています。韓国でおにぎりは「サムガッキンパプ(三角海苔巻き)」といいます。


「サムガッキンパプ」の具は、韓国らしくプルコギやキムチが人気で、日本の梅干、昆布、おかかなどが入っているおにぎりは売っていません。韓国では梅のことを「メシル」と呼び、梅酒や梅茶、梅チャンアチ(梅をコチュジャンの中に入れて熟成させた、保存食品の一種)などとして食べますが、梅干というものはありません。健康食品として、日本から輸入した梅干を売っているスーパーやコンビニもありますが、「日本で梅干というものを食べて、酸っぱくて仰天した!」なんて大げさにいう人も少なくないようです。


韓国にもコンビニはたくさんあり、売っている品物も日本とあまり変わりません。雑誌の立ち読みはしませんが、お客さんがおにぎりにカップラーメンを買ってお湯を入れてもらい、その場で食べたり、お弁当を温めてもらったり……。そしてもちろん、24時間いつでもオープンしているところは同じです。海外に行くと、その国のコンビニでおいしそうなお菓子や、「これは一体何?」というような、おもしろい食べ物を探索するのも楽しいですよね。明洞(ミョンドン)にあるロッテホテルから出て左、地下歩道の前で右に信号を渡ったところにも、セブンイレブンがあります(2008年2月現在)。ぜひ立ち寄ってみてください。



– BY  趙章恩


ニッコリア 
韓国CM動画「ニッコリアCM」
Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200204&dr=food

ネット検索は信用できない? ユーザー詐称する広告代理店を処罰

Yahoo知恵袋を始めとして、教えてgoo、価格ドットコム、アットコスメなど、ユーザーがユーザーへ質問し教えてもらったり、商品を購入する前に同じユーザー目線で書かれた他の人の経験を検索して参考にしたり、ということが定着している。

 韓国でもブロードバンドが始まって間もない頃から、オンラインゲームのチャットを利用して宿題を教えてもらったり、コミュニティサイトを通じて口コミをしたり、もっとさかのぼればPC通信の時代から見ず知らずのユーザー同士が助け合ったり、ということがよくあった。


 韓国で最も利用されている口コミはポータルサイトNAVERの「知識検索」。ユーザー同士が質問をして教えてもらうサービスだ。「ノートパソコンの中でもっとも軽いのはどれ」「携帯電話AとBのどっちを買うべき」「二重手術が上手な整形外科はどこ」「深夜にやけどをしてしまってどうしたらいい」「交通事故を起こしてしまった場合はどのように対処すればいい」、といった今すぐ解決したい疑問が書き込まれ、みんなが自分の経験を語りアドバイスしてくれる。キーワード広告やバナー広告、企業が提供する情報よりも信頼できる情報として親しまれてきた。


 ところが、ユーザーの信頼の上に成り立つ知識検索を悪用した広告代理店6社が摘発されたことから、口コミの信頼ががた落ちしている。盗んだ個人情報で4900個ものアカウントを作り、一般ユーザーのふりをして「ここがよかったよ~」と、特定のお店やWebサイトの宣伝をしていた。つまり、私達が利用したのは知識検索ではなく広告検索だったのだ。


 なんと、2008年11月から09年6月まで、2万4000件ものユーザーを詐称した宣伝を書き込み、広告主から1億4000万ウォン(約1100万円)を受け取っていた。さらに、特定キーワードの質問には自動的に広告が答えとして登録されるプログラムや、広告が書き込まれた掲示物を推薦して検索キーワード順位上位に押し上げるプログラムまで使っていたのだ。このプログラムを68社もの広告代理店に販売したというから、「検索キーワード上位にあるものがホッとな話題」ではなかったということだ。口コミのように書かれた広告は、主に整形外科、フラワーショップ、ショッピングモール、アダルトサイトの広告に集中していた。

NAVERも広告を書き込んだIDやIPアドレスではアクセスできないようにしたが、自動プログラムにまでは対応しきれなかったようだ。これからは取り締まりを強化し、信頼して利用できる知識検索にしていくとしている。


 この直後に行われたアンケート(回答数1016人)では、実に84.8%の人が「検索結果の信頼性に疑問を感じる」と答えている。NAVERが信頼を取り戻すには時間がかかりそうだ。信頼できない検索サービスとしては(複数選択)知識検索56.3%、ブログ32.8%、ニュース21.8%、カフェ(同好会)14.4%の順だった。検索結果を信頼できない理由については、ほしい情報が出てこない、専門性がない情報、内容に不満(広告ばかり)といったことが選ばれた。


 警察は、「これは消費者の意思決定を妨害する悪質な行為であるため起訴した」と説明している。このように信頼がなくなってしまうと、自然とインターネット広告市場の萎縮につながる。1回クリック当たりいくらか費用を払う広告ではなく、このように抜け道を使った広告をすれば費用も安く収められるからだ。


 今回の事件は検索サービスや広告の信頼をなくすだけでは済まなかった。個人情報を盗んでIDを大量に作り利用していたというのがもっと深刻な問題である。知らないうちに共犯者になっていた4900人に、その事実を知らせてあげるべきではないだろうか。


 ショッピングの前は検索が当たり前だったのに、全部広告に騙されていたような気がして後味が悪い。広告か口コミかを判断するのはやっぱりユーザー自身。嘘を見抜く目を持たないといけない。この際、検索に頼る受け身なユーザーにならず、些細なことでもどんどん自分から情報発信して、健全なネット作りに一躍してみたくもなる。ユーザー同士の助け合い、マスコラボレーションはこれからも萎縮されないことを願う。


趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年10月28日

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20091028/1019904/

韓国CM REPORT – ロッテ – チャン・ジニョン


チャン・ジニョン プロフィール


1974年5月16日生まれ。


169cm49kg。1992年ミスコリア忠南に選ばれ1996年ドラマの助演で芸能界入りしたが、ドラマでは芽が出ず映画に移ってから輝き始めた。2001年映画『ソルム(鳥肌)』で韓国で最も権威ある映画賞、青龍映画賞主演女優賞を受賞。映画『菊の香り』『シングルズ』『反則王』『青燕』などに出演。2005年チャン・ジニョンが3年ぶりに主演した日韓合作映画『青燕』は、アジアで初めてのパイロットになった韓国人女性の実話を元にした物語。





ロッテキャッスル



出演




チャン・ジニョン

放映日




2007年4月

これは「ロッテキャッスル」という、韓国でも高級なことで有名なマンションのCMですが、韓国のマンションはこんなお城みたいにゴージャスだと誤解しないでくださいね。あくまでも「お城のようなマンション」というブランドイメージですから……。


チャン・ジニョンの8年ぶりのドラマ復帰作として注目された『ロビイスト』は、120億Wの制作費をかけ、米国ロケまで敢行した大型プロジェクトでしたが、同じ時間帯に放映されたヨン様の『太王四神記』に視聴率でも話題性でも完敗してしまいました。この作品は、韓国ドラマとしては初めて武器ロビイストの活躍を描いたドラマになるはずが、いろいろな制約から、結局つじつまの合わない疑問だらけの恋愛ドラマになってしまったのがとても残念です。完璧にそのキャラクターに没頭しないと気が済まないチャン・ジニョンらしく、7ヵ月以上も『ロビイスト』のために英語を勉強し、乗馬、バスの運転まで習ったのに……。次回作を期待したいですね。


ドラマの視聴率は悪くても、チャン・ジニョンの女優としての評価は相変わらず高く、出演しているCMすべてにおいて長期契約が結ばれるほど、韓国人が憧れる女優でもあります。2007年には、テレビの撮影監督が選んだ「2007年最高演技賞」を受賞しました。


また、あるファッションブランドが開催した「2007年、今年の女性賞」にも選ばれました。今の時代が要求する女性像に合致していて、女優として、そして広告モデルとして、スタイリッシュで堂々と自信あふれる女性の魅力を表現していることが高く評価されました。この賞金をシングルマザーのための福祉機関に寄付したことで、さらに話題になったのです。その他人を思いやる美しい心も、美の秘訣なんでしょうね。


– BY  趙章恩


ニッコリア 
韓国CM動画「ニッコリアCM」
Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200704&dr=facilities

モバイルネットが不人気の韓国 政府主導の活性化策が始動






韓国サムスン電子のスマートフォン「OMNIA」シリーズ


韓国政府は今年、3月と9月の2回にわたってモバイルインターネットを活性化させるための国家戦略を発表した。「モバイルインターネット活性化計画」と「モバイルインターネット活性化推進計画」がそれである。


 韓国は日本と同じく1999年、モバイルインターネットサービスを始めた。ところが、その普及度合いでは日本に大きく水をあけられている。


 旧メリルリンチがまとめた「Global Wireless Matrix」(09年第1四半期)は韓国に衝撃を与えた。日米韓の通信キャリアのARPU(一人当たり月額利用料)に占めるデータ通信の割合を07年と08年で比較したところ、韓国だけが減っていた。08年の韓国キャリアのデータ通信ARPU比率は17%で、日本の41%はもちろん、北米の25.5%、ドイツの25.3%も下回った。



■世界の潮流から取り残される?


 韓国でモバイルインターネットが普及しない理由について、キャリアや専門家は、有線ブロードバンドインフラが早期に発達しすぎたためと見ている。パソコンからインターネットを利用する習慣が根付いた半面、有線ブロードバンドに比べて速度が遅く画面も小さいモバイルインターネットは多くの人から敬遠された。その結果、世界のモバイルコンテンツ市場が年平均30%以上成長しているのに対し、韓国ではゲームを除けば06年から足踏み状態となっている。


 さらにメリルリンチの調査によると、韓国のモバイルインターネット料金は対象15カ国の中でもっとも高いという。日本は携帯電話利用者の4割がパケット定額制に加入しているが、韓国ではまだ10%にも満たない。プランの仕組みも日本のような使い放題ではなく、1GBまでいくら、5GBまでいくら、といった定量制になっている。


 この報告書が引き金になり、韓国政府はキャリアに対して命令に近いかたちで料金値下げを要求し始めた。日本でも一時期「パケ死」という言葉があったが、韓国ではいまだに100~300円のコンテンツをダウンロードするのにその倍以上のパケット通信料がかかる。世界の携帯電話人口が40億人を超え、インターネット接続端末がパソコンからスマートフォンへ移行するなかで、政府には「韓国だけが世界に取り残されるかもしれない」という危機感がある。



■日本を参考にデータARPUを40%に引き上げ


 3月にまとめたモバイルインターネット活性化計画は、日本を優秀事例として参考にし、使い放題のパケット定額導入などによるデータ通信料金引き下げ、キャリアとコンテンツプロバイダーの不公正契約改善を通じたモバイルコンテンツ流通の環境改善、ユーザー中心のサービス環境造成などの施策を盛り込んだ。


 具体的には、13年までに携帯キャリアのデータ通信ARPUの割合を40%まで引き上げ、モバイルコンテンツの市場規模を1兆ウォン(約830億円)から3兆ウォンへ拡大するという。さらにキャリアとコンテンツプロバイダーによる収益配分ガイドラインの策定、排他的行為の禁止、ネットワーク開放もこの計画の重要な部分である。


 これまでは料金回収手数料の基準がなく、キャリアの言い値が手数料だった。このため、コンテンツプロバイダーがキャリアに支払う手数料は30~40%に上ることもある。さらに、勝手サイトが存在できないように、キャリアは契約した公式サイトやポータルサイトだけにアクセスできるようネットワークを閉鎖している。政府はこれらの不公正な取引を改善すれば目標達成は可能で、コンテンツ産業の海外進出も活発になると見込んでいる。


 モバイルインターネット活性化計画の策定には、放送通信部だけでなく文化部、行政安全部も参加している。ネットワークとコンテンツ、セキュリティー面の支援を一体で推進していくという考えからだ。モバイルインターネットを活性化させることで、「モバイル電子政府」の早期提供につなげるとともに、セキュリティー対策も固定通信と携帯電話の融合を見据えて検討しようとしている。





LGテレコムの料金プラン「OZ」のプロモーション風景


■SKテレコム、KTの動向がカギに


 通信キャリアのなかでは、加入者シェア最下位のLGテレコムが値下げに積極的だった。08年に「OZ」というブランドで開始した料金プランは月6000ウォン(約500円)で1GBまで利用できる。他のキャリアに比べると4分の1ほどの水準である。LGテレコムはネットワークも開放し、ポータルサイトやコミュニティーサイトなどに携帯電話から自由にアクセスできるようにした。


 このLGテレコムの攻勢と政府の圧力で、携帯シェア1位、2位のSKテレコム、KTがどこまで料金制度の見直しに動くかが今後のポイントだ。


 韓国の通信業界はKTとKTF、SKテレコムとSKブロードバンド、LGテレコムとLG DACOMが統合するなど、有無線通信会社の再編が進んだ。これにより現在は、携帯電話、ブロードバンド、無線LAN、IPTV、VoIP、固定電話といった通信サービスを同じ会社で複数加入すると基本料金が50%まで安くなるといった「バンドル割引」競争が激しくなっている。


 11年には固定で1Gbps、モバイルでは100Mbpsの速度でネットにつながる4Gの標準化が予定されている。韓国の携帯電話ベンダー、サムスン電子とLGエレクトロニクスはすでにスマートフォンのラインアップを重視している。行政はもちろん、金融、ヘルスケア、教育などあらゆる産業もモバイルインターネットによるサービス展開を見込んでいる。


 政府の圧力による値下げが最善の解決策とは思えないが、お膳立てはそろった。韓国が過去の「ブロードバンド大国」「IT強国」で終わってしまわないために、安く速く安心できるモバイルインターネットの登場が待ち望まれる。


– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
[2009年10月28日]
Original Source (NIKKEI NET)
[
http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx?n=MMIT13000028102009

匿名がもたらす快感、口コミでユーザーを集めたチャットサービス

オープンから1カ月、口コミだけで1日の訪問者数が8万人、同時接続1万5千人のチャットサイトが登場した。韓国政府が進めている実名確認に逆らい、会員登録や本人確認など一切なく、匿名でチャットができる「GAGAライブ」というサイトである。

 しかもランダムチャットといって、同じ時間に接続した人同士がランダムに2人だけで1対1で会話できるようになっている。どんな人とつながるか全く分からない、自分も相手も匿名のままチャットを楽しめるところが人気を集めている要因だ。


 使い方はとてもシンプルで、サイトにアクセスして「ランダムチャット実行」のボタンをクリックするだけ。自分が書き込む文章の前には「あなた」、相手の文章の前には「知らない誰か」としか表示されない。


 これはなんと、お医者さんが趣味で開発したものだそうだ。徹底した匿名ぶりや使い方は、英語サイトの「omegle」に似た仕組み。パソコン通信のようなシンプルなウィンドウの中で文字を書き込みチャットする。


 Flashで動作しているので、HTMLソースを自分のブログやSNSなど、どんなサイトにも貼り付けてチャットができる。平日の昼でも5000千人以上が同時接続しているのをみると、みんなこっそりブログなどに貼り付けてやっているのかもしれない。


 今までのチャットサイトは、実名確認をして会員登録し、カテゴリーを選択し、チャット部屋を作って相手を待つか、チャット部屋の名前を見て面白そうなところに入る。チャット=出会い系、援助交際の温床という悪いイメージがつけられたため、基本的に性別やIDが公開される。住む地域や年齢まで公開しないといけないサイトも多い。

しかし「GAGAライブ」は匿名なのでどんな会話をしても大丈夫、相手がどんな人なのか探るのが面白い、別人になりすまして会話をするスリルがある、といったブログやSNSサイトの書き込みがきっかけとなり、全く宣伝もしなかったのにいつの間にか1日8万人が訪問するサイトに成長してしまった。


 ランダムチャットが話題になったのはもう一つ芸能人や有名人が出没するという噂からだった。ある有名人が、「ランダムチャットで色んな人と他愛のない会話を楽しむとすごく癒される」と発言したことや、チャットを終えて挨拶をしようとしたら歌手の○○だと言ってきたので「嘘つけ!」と言ってやったが、他の人のブログでもその人とチャットをしたという書き込みがあったのでびっくりした、などの証言がコミュニティサイトなどに書き込まれえいる。好きな芸能人に会えるかもしれない、というドキドキ感からか、20歳代女性の利用が増加しているという。女性ユーザーの多いチャットサイトには自然と男性も集まる。ユーザーが増えていくのは


 チャットの内容は色々。意味不明の言葉を残してすぐ出て行く人もいれば、しりとりをしたがる人もいる。就活に悩む大学生がいたり、いきなり数学の問題を解いてほしいと頼んでくる高校生がいたりする。自称ソウル大生に科学の試験問題の解き方を教えてもらったというチャットのキャプチャーは話題になった。


 全く知らない人だからこそ、自分の秘密を打ち明けたり、誰かの悪口を聞いてもらったりしてすっきりするという、毒を排出できる爽快感もある。何でもネットで完結させ、恋人との別れも携帯メールで済ませてしまうというこの頃。そういう世の中だからこそ、PC通信や文通の時代を懐かしみ、ランダムチャットにはまる人も増えているようにみえる。


 ランダムの残念な点は、気が合う人同士が出会い会話が進む中、事情があって途中で切れてしまうともう最後。同じ人にまた巡り会える可能性が非常に少ないということだ。チャットサイトにある掲示板には、「×月×日×時に出会ったあの人を探しています」という書き込みが絶えない。これもランダムチャットの妙味といえるかもしれない。



(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年10月22日

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20091022/1019779/

ミュージシャンに甘くささやき、1位の座を獲得したYouTubeの戦略

 ポータルサイトはNAVER・DAUM・NATE、オンラインゲームはNCソフト・NEXON・Hangame・Netmarble・NEOWIZ、動画はPandoraTV・MGOON・TVPot、というようにブロードバンドが普及してから今日まで、どの分野でも韓国系のサイトが圧倒的なシェアを誇っている。GoogleやYahoo!が韓国では、苦戦しているというのは有名な話である。


 そんな韓国で異変が起きた。韓国のPandoraTVを押しのけ2009年9月、ついにYouTubeが動画サイト月間訪問者数1位になったのだ。韓国に進出して既に1年8カ月が経過している。


 これは実名制度のおかげともいえる。本人確認のために住民登録番号や個人情報を書き込ませることにYouTubeが反対し、韓国のネットユーザーの多くが実名制度を実施するサイトを捨ててYouTubeに引っ越してきたのだ。本人確認をしないことから、GoogleやGmailの利用も少しずつではあるが増えている。


 韓国インターネット振興院の調査によると、3歳以上のネットユーザーの77.2%が1日1回以上ネットを使い(主にパソコン)、48.3%が週14時間以上ネットを使っているという(週平均利用時間は13.9時間)。GoogleはYouTubeを前面に出して、ネット利用時間が長く動画投稿に熱心な韓国のネットユーザーとのつながりを確固たるものにしたいようだ。


 今まで海外サイトが人気のなかった理由は、韓国ネットユーザーのコロコロ変わる趣向についていけなかったからである。本社の認証を得てサイトをリニューアルした頃にはもうブームは終わってしまう。かゆいところに手が届くというか、瞬時に今流行っていることをキャッチしてメニュー化し反映させられる韓国系サイトに当然、利用者が集まる。


 YouTubeは韓国のかゆいところはどこかを探した。答えは、海外進出である。

少ない人口を相手する内需だけでは食べていけない。何でも海外進出して市場を拡大させないといけない。YouTubeは、「YouTube Music Day」を開催し、韓国のミュージシャンが海外進出できるよう支援する計画を発表した。

 30社ほどの韓国アルバム制作会社が集まった中、YouTubeの動画がきっかけとなってスターになったギターリストや歌手の事例が発表され、音楽マーケティングのトレンド、動画広告やアルバム販売による収益配分システムが紹介された。お金がかかるマーケティングができない新人や韓国ではあまり注目されないインディー系には嬉しい話である。


 フィンガープリンティングを利用して著作権のある音源や動画の場合は即時見つけて削除するか広告を付けて収益を分けることができる、再編集されたものでも見つけられる、といった著作権保護に関する説明もされた。


 YouTubeユーザーの20%が音楽目当てで、YouTubeの滞在時間も1日平均28.1分という数字も公開された。18~24歳の間では、世界で有名な音楽専門チャンネル「MTV」よりも YouTubeの方が利用されている、音楽チャンネルだけで4万4千件あり、音楽カテゴリーは13もある、YouTubeを使えば世界とつながる無限の可能性がある、という説明が続いた。


 世界中でオーディション動画を集めて行われたYouTubeオーケストラ、世界のユーザーが「Stand By Me」を歌う動画を投稿し、それをミックスして一つの歌にした「Stand By Me, Playing For Change, Song Around the World」など、YouTubeと音楽はとても密接な関係にあるのは確かだ。


 当たり前なことではあるが、YouTubeは世界中のミュージシャン達に甘く囁きかけていることだろう。それでも各種規制によりネットのガラパゴスが懸念されている韓国で、YouTubeをきっかけに海外とつながりを持つことがネットサービスや音楽産業の新しい風になってくれることを期待したい。


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年10月14日

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20091014/1019478/

「ネットチラシ」に押される韓国ブログジャーナリズムの現状





建設会社が実施している「スーパーブロガーフェスティバル」の告知画面。本社移転地であり新規マンション分譲地である仁川ソンド新都市について、自分のブログに書き込んで宣伝すると、訪問者数などに応じてノートパソコンやデジカメなどが当たる




米連邦取引委員会(FTC)は10月5日、広告における商品の推奨方法などのガイドライン「Guides Concerning the Use of Endorsements and Testimonials in Advertising」の改訂版を12月から導入すると発表した。今回は韓国でも問題になっている口コミマーケティングの過熱する現状を取り上げたい。)

 米国の新ガイドラインは、ブログやウェブサイトに製品・サービスのレビューやコメントを書き込む際に、企業から商品や報酬を受け取っていれば、こうした広告主との関係を明記することを義務付けるというものだ。実際の製品の性能とレビュー内容が違ったり、有名芸能人がテレビのトークショーやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで商品やサービスを宣伝したりする行為も規制の対象になる。


 狙いは、いわゆるネット上の「口コミ」と企業の広告・宣伝活動の線引きを明確化することにある。このガイドラインが改訂されるのは1980年以来初めてで、オンラインマーケティングの透明性と信頼性を確保し、消費者の被害を最小限にするための措置としている。



■政府系機関もブロガー活用






中小企業振興公団のブロガー募集の画面。中小企業の商品を贈呈しブログにレビューを書かせる




 米国と同様、韓国でも有料の広告よりSNSやブログを使った「つながり」を重視するマーケティングが効果を上げる時代になり、企業のブログマーケティングが激化している。しかし、現状ではいくつかのレビューサイトが企業の協賛による商品の口コミであることを明記している程度で、口コミ広告に関するガイドラインや規定はなく、ブログやSNS運営会社の共通したルールもない。


そのため、商品のサンプルを提供して口コミを書かせるというレベルにとどまらず、企業と有名ブロガーが組んで自社製品をお勧め商品として「共同購入」させるといった手法も広がっている。料理ブログで訪問者数を集めた主婦が企業からコンサルティング料をもらって自分のブログに調理家電や食材のレビューを書き込むケースもある。

 口コミに貢献しそうなブロガーを選んで海外旅行に招待したり金銭を提供したりする企業も多い。特に中小企業にとっては、ブログマーケティングは重要な販路となっている。政府機関である中小企業振興公団までが中小企業の製品を宣伝するため、ブロガーを集め始めたほどだ。


 しかし、これらのブログには「報酬をもらった」とは書いていない。あくまでも「自分で買って使ってみるととてもよかった」という内容になっている。韓国でも専業ブロガーが増えて、1日訪問者数が3万~4万人を超えるブログも多い。ブログを上手く利用して訪問者数を集めれば会社員よりもいい収入を得られるから、ブロガー自身も報酬を得ていることを積極的に公表しなくなる。





■ブログジャーナリズムの歩み


 韓国のブログは、新しい代案ジャーナリズム、市民の情報源として脚光を浴びてきた。韓国インターネット振興院の調査(09年7月)によると、ネットユーザーの59.7%は他の人のブログを定期的に見ており、44.6%が自分のブログを持って投稿していると答えた。20代の74.8%、6~19歳の56.4%は自分のブログを持っているという。


 韓国で人気のブログはポータルサイト「NAVER」のブログサービスである。NAVERは検索シェアが66.5%(2009年9月)と検索サイトとして圧倒的優位を占めるだけにブログも検索でヒットしやすく訪問者数も増えるからである。


 ネットユーザーが毎日目を通すポータルサイトのニュースには、伝統メディアの記事とブロガーの転載記事が混在している。世帯の新聞購読率が3割しかない韓国では、地下鉄の無料新聞とNAVERや「DAUM」といったポータルが主なニュース源となっている。






ポータルサイト「DAUM」のメーン画面ではニュースの下に編集者が選んだブログの見出しが掲載される



NAVERやDAUMでは、編集者が選んだその日の面白いブログが上位に掲載される。ポータル側に選ばれた記事は「今日のニュース」としてメーン画面で紹介され、プロ記者の記事と変わらない扱いをされる。

 特にDAUMはブロガーニュースを既存メディアのニュースと同等に扱い、ブロガーの地位を高めるのに貢献した。一時期のインターネット新聞のように、ブログは身近で信頼できる媒体として認識されるようになった。また、NAVERはパワーブロガーを選定して、特別なコーナーを作っている。


 プロ記者が書けなかったニュースの裏を伝えるブログジャーナリズムは、こうしたポータルの手助けを得てインターネット新聞の市民記者制度よりも活発に動き始めた。最近はITや自動車、政治、映画など特定のジャンルに関して数人が同じブログに記事を書くチームブログも増えている。伝統的なメディアを補完するメディアとして、レベルの高い記事も見られるようになった。





■このままでは「ネットチラシ」に


 誰に指図されることなく自由に書けるのがブログジャーナリズムの武器だが、企業マーケティングに利用されればそうはいかなくなる。商品や金銭をもらう代わりに、企業の要求を汲み取って書く。短所を指摘して、書き直しを要求されたブロガーもいる。これが正当なレビューやブログマーケティングといえるだろうか。


 もちろん消費者は賢い。それが広告なのか、本当の口コミなのかはすぐ区別できる。しかし、SNSやブログがこれだけの支持を集めたのは「双方向」や「共感」「親密なつながり」を持っているからだ。口コミが口コミを生み、企業と消費者のコミュニケーションも行ったり来たりする双方向だからこそ信頼されてきたが、その信頼が壊れようとしている。


 これはブログに限ったことではない。テレビドラマなどでも最近はPPL(プロダクト・プレイスメント)と呼ばれる間接広告が溢れている。ドラマのなかでスポンサー企業の商品がさりげなく使われるといったパターンだが、あらゆるところに広告が入り込んでいる状況である。


 ブロガーのなかには、より良質な記事を書くには取材費用が必要で、企業の協賛に頼らざるを得ないと主張する人もいる。しかし、企業の悪いところは悪いと批判し、製品の改良などにも貢献してきた初期のブロガーはいなくなり、企業の要求に沿って、何でもべた褒めするブロガーばかりが増えている。これは結局企業のためにもならないだろう。


 私はレビューや口コミもブログジャーナリズムに含まれると考えている。しかしこのままでは「ネットチラシ」ばかりが増えてやがて使い物にならなくなるだろう。


 ニュースと読者ではなく、広告と消費者しか残っていないと批判されるなか、ブログをネットチラシにしてしまうのか、それとも代案ジャーナリズムとして成長させるのかは結局ブロガー次第だ。しかし、ポータルサイトがごっそり利益を上げる広告システムではなく、ブロガーに利益が落ちる仕組みが導入されない限り、この問題は変わらないかもしれない。


– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
[2009年10月15日]
Original Source (NIKKEI NET)
http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx?n=MMIT13000015102009

新世代BB研究会「世界のモバイル・ブロードバンドサービスの最新事情」開催案内

KDDI総研特別研究員2人による講演となります。


http://www.bba.or.jp/bba/




新世代BB研究会通信プラットフォームWG 第6回講演会
「世界のモバイル・ブロードバンドサービスの最新事情」


<10/20 15:30 東京 鉄鋼会館>



新世代通信プラットフォーム研究会では、固定と移動の融合、垂直統合から水平連携へのビジネスモデルの変革など、通信とそれを取り巻くプラットフォームの変革をテーマに、次世代のモバイル・ブロードバンドの在り方やコンテンツビジネスの方向性を探求してきました。今回は、世界でモバイル・ブロードバンド事情の取材にあたる2名のジャーナリストにご登壇頂き、韓国・中国を中心に世界のモバイル・ブロードバンドサービスの最新事情についてご紹介いただきます。


 


講演「韓国の最新モバイル・ブロードバンド事情」 


ITジャーナリスト 東京大学大学院 学際情報学府 趙 章恩 氏



choh.jpg 韓国は、GSM市場が存在せず国内独自サービスを展開してきたという点でわが国に類似した市場環境を持った国でした。しかし、その後の日本と韓国が取った戦略は大きく異なっております。国内での成長を重視し、垂直統合型のビジネスモデルを推し進めてきた日本と、世界市場制覇を目指し水平分業型のビジネスモデルで競争を活性化させてきた韓国とではその成果に対照的なものがあります。こうした日韓の市場と戦略の違いや最新の動向について、韓国のICT事情に詳しいITジャーナリスト・趙 章恩氏に、韓国国内における最新のモバイル・ブロードバンド事情を解説いただきます。


 


講演 「第三世代携帯電話が本格スタートした中国から見た世界の通信サービス動向」


香港在住携帯電話研究家/ジャーナリスト 山根 康宏 氏



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また、中国では今年の5月より、すべての移動体通信事業者において第三世代携帯電話サービスがスタートしました。成長期にある中国の携帯電話市場に向け、世界のメーカーやベンダーが中国の携帯電話市場動向を注視しているところです。9月16日から北京で開催される中国最大級の通信関連イベント「P&T/Wireless & Networks Comm China 2009」をはじめ、世界の通信関連イベント・展示会を取材するジャーナリスト・山根 康宏氏より、中国と世界の通信サービス最新事情について解説いただきます。


 


 


通信をめぐる世界の最新事情を、ジャーナIMG_0730_2.JPGリストによる客観的視点からご説明いただき、理解を深めていただく内容としております。世界のモバイル・ブロードバンド事情に関心をお持ちの、多くの皆様のご来場を心よりお待ちいたします。


BBA新世代BB研究会通信プラットフォームWGリーダー


/武蔵野学院大学 准教授 木暮 祐一


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<開催概要>
■日時: 2009年10月20日(火)15:30開始 (15:00開場)
■会場: 鉄鋼会館 東京都中央区日本橋茅場町3-2-10 TEL. 0120-404855
東京メトロ八丁堀駅A5番出口より徒歩5分
東京メトロ茅場町駅1番または12番出口より徒歩5分
■主催: 一般社団法人ブロードバンド推進協議会
■定員: 100名
■参加費:BBA会員 無料 ・ 一般 5,000円(税込) (懇親会参加費を含む)
■対象: 通信・情報関係者、その他


<プログラム>
15:00 開場 15:30 開始


15:35 趣旨説明「わが国の通信サービスが抱える課題」
BBA 新世代ブロードバンド研究会 WGリーダー
武蔵野学院大学 国際コミュニケーション学部 准教授 木暮 祐一


16:00 講演 「第三世代携帯電話が本格スタートした中国から見た
世界の通信サービス動向」
香港在住携帯電話研究家/ジャーナリスト 山根 康宏 氏


16:50 休憩


17:00 講演「韓国の最新モバイル・ブロードバンド事情」
ITジャーナリスト
東京大学大学院 学際情報学府 趙 章恩 氏


17:50 終了
18:00 懇親会


★登壇者都合により山根氏と趙氏の講演順が変更になりました。(10/8)★


 


■ご参考 (講演者プロフィール)



ITジャーナリスト 趙 章恩(チョウ チャンウン) 氏


高校卒業まで東京で育ち、韓国の梨花女子大学卒業後はソウルに在住。現在、東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。日本経済新聞、西日本新聞、日経NET、日経パソコン、日経エレクトロニクス、BCN、夕刊フジ、RBBTodayなどに記事を執筆。韓国情報通信部や傘下機関・IT企業の対日戦略リサーチ&コンサルティング、日韓IT視察を企画運営するJ&JNETWORKの代表、株式会社ロッテのインターネット事業部顧問として韓国文化ポータルサイト「ニッコリア」企画を担当。日本とのITビジネス交流を図る非営利団体JIBC(Japan Internet Buisiness Community)の会長も兼務。日韓両国で生活した経験を活かし、韓日のIT事情を比較解説する。著書に『韓国インターネットの技を盗め』(アスキー刊)、『日本インターネットの収益モデルを脱がせ』(韓国ドナン出版)などがある。
http://www.kjibc.org/


 


携帯電話研究家/ジャーナリスト 山根 康宏氏


1998年から香港に在住、アジアを中心に世界の携帯電話動向をウォッチ。フリーランスの携帯電話研究家及びライターとして、消費者の立場から各種メディアに世界の携帯電話事情をレポートすると共に、海外における携帯電話サービスの市場調査等も行っている。著書に『ケータイ海外利用ハンドブック』(技術評論社)、『3G&GSMケータイ活用事典』(共著・ソフトバンククリエイティブ)、『iPhoneが日本に上陸する日』(技術評論社)などがある。
http://www.yamane.hk/

[東京留学生活] この頃の韓国IT政策

IT KOREA 5大 未来戦略


モバイルインターネット活性化戦略


デジタル放送通信コンテンツ振興政策


電波振興基本計画


IT特別補佐官任命


などなど


最近韓国政府は次々に大きなIT政策を発表しています。


政府の発表って、これから何をする、いくら投資するということばかりで、それでいくら投資して何がよくなったのかについては静かに流してしまうような気がします。。。。違う?


2009年度のデジタルコンテンツ白書(日本の)に韓国コンテンツ事情を紹介してます。


Wibro(モバイルWiMAX)については日経エレクトロニクスも見てください。


6ヶ月もだらだらと書き続けているKRIレポート、いいかげん完成させないと!ファイア~


– BY  趙章恩

Link
http://www.kddi-ri.jp/blog/cho/?p=164