NVIDIAが韓国に26万個のGPUを優先供給 サムスンやSKなど4社、AIファクトリー構築へ

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本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

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 2025年11月27日、韓国科学技術情報通信部(部は省に当たる)は「GPUワーキンググループ」を発足した。Samsung Electronics(サムスン電子)、SK Telecom、Hyundai Motor(現代自動車)、NAVERが参加する。官民連携で、グローバル市場でAI競争力を持つために必要なGPUの活用計画とAIエコシステム活性化の戦略を幅広く議論するのが目的である。

 ワーキンググループ発足の背景には、米NVIDIAから韓国へのGPU供給拡大がある。2025年10月31日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に伴って開催された「APEC CEO SUMMIT KOREA 2025」で、NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏が韓国の政府・企業とのパートナーシップを発表した(図1)。26万個の最新GPUを韓国に優先的に供給し、AIファクトリーやPhysical AI、量子コンピューティング、AI人材の育成などで協力する。

図1 NVIDIAが韓国へGPUの供給拡大を発表

図1 NVIDIAが韓国へGPUの供給拡大を発表

2025年10月31日、米NVIDIAは韓国の官民に合計26万個のGPU供給を明らかにした。これにより、韓国が保有するGPUは現在のおよそ6倍になる。写真は左から、NAVERのLee Hae-jin氏、SKグループのChey Tae-won氏、NVIDIAのJensen Huang氏、韓国大統領のLee Jae myung氏、サムスン電子のLee Jae-yong氏、 現代自動車グループのChung Euisun氏。(写真:韓国大統領室)

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CEOSUMMITの基調講演でHuang氏は、「…

趙 章恩=(ITジャーナリスト)

《日経Robo》 2025. 12.

-Original column

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/rob/18/00006/00186/?i_cid=nbpnxt_child_parent