韓国政府、2012年ネットが10倍速くなるインフラ高度化計画発表

韓国政府は放送通信ネットワーク中長期計画として2013年までの5年間で34兆1000億ウォン(約2兆3000億円)を投資して、今より10倍早い有線1Gbps、無線100MbpsのALL-IP基盤超広帯域融合ネットワーク(UBcN : Ultra Broadband convergence Network)を構築すると発表した。

 UBcNはより低い電力で通信、放送、インターネットなどを統合した大量のデジタルデータを安全に提供するネットワークである。これは日本の次世代ネットワークや新世代ネットワークと変わらない計画で、速度を高めるだけでなく、より安全なインターネットを使えるようにするためのインフラ高度化である。この計画は1995年から始まった超高速インターネット構築1段階、2004年から始まった広帯域通信ネットワーク構築2段階に続く3段階めの政策となる。


 UBcNの構築によって放送ネットワークは2010年までにIPTVや地上波放送からも双方向ショッピングなどを利用できるインフラを構築し、2012年までで地上波デジタル放送のカバー率87%から96%へと高める。固定電話ネットワークも2012年までに60%をIP電話に切り替える。


 これにより、2008年11月から商用化されたIPTVやインターネット電話のサービスを円滑にするだけでなく、多様な融合サービスで現在のHDTVより4~16倍鮮明なUDTV(Ultra high Definition TV)を提供できる。携帯電話やノートパソコンを利用して移動しながら高速無線LANにアクセスしてHDクラスの動画を受信できる。


 この超広帯域融合ネットワークによって、5年間で17兆ウォンの付加価値と12万の新規雇用が生まれると見込まれている。韓国でも「派遣切り」が問題になっているだけに、政府の政策も雇用に焦点が当てられている。


 しかし、そんなにうまくいくか疑問を呈する動きもある。まず、この予算の90%以上を民間から集めるという点だが、どれほどの企業が参加するか。さらに、ネットワークの高度化という事業で本当に雇用を生み出せるのかという点も不透明。


 いまや高速道路があれば車は通るだろうという安易な考え方で投資を決める企業はない。政府の言うことにほいほいと企業が付いて来るような時代ではなくなっているので、無謀な投資ではないかという意見もある。インフラにばかり投資しないで、韓国が弱いソフトウエアやコンテンツの企画に投資をした方が付加価値をつけられるのではないかとも思える。


 この不景気下、果たして、32兆ウォンもの金額を企業から集められるだろうか。インフラ高度化で新規サービスが活性化され、ユーザーの増加、収益の増加を見込めるといういうが、思うとおりになるとは限らない。李明博政府は通信費の家計負担20%節減を公約としているだけに、通信企業は嫌でも値下げをしなくてはならない。そこに政府のインフラ投資計画(実態はほぼ無理やり企業に投資を要求するような計画)まで登場すると、企業も耐えられないだろう。


 それにユーザーは、現在のVDSLレベルの速度でも十分VODやネットワークオンラインゲーム、ショッピングを楽しんでいる。費用が高くなるよりは今の速度で十分満足というユーザーが大半だろう。100MbpsのFTTHですら、そこまでの速度はいらないと考えているのに1Gbpsに速度を早くするといわれてもピンとこない。そこでインフラを高度化させ政府施策を満足させながら顧客も満足させる妙案として、登場したのが新しいインターネット電話だ。


韓国の固定電話はKTが約92%のシェアを持っているが、加入件数は2008年には81万件減少した一方、インターネット電話は2009年には500万加入を突破すると見込まれている。KTは固定電話の加入者が他社のインターネット電話に流れるのを防止するため、VoIPより進化したSoIP(Service over IP)で対応している。


 2009年3月より発売されるKTのSoIP電話「STYLE」はインターネット電話と7インチのタッチパネルのパソコンが一つになったようなデザインをしている。MP3プレーヤーで有名なレインコムが開発に参加し、電話+デジタルフォトフレーム、映像留守電、カードリーダー機付きホームバンキング、ネット検索、動画再生、FMラジオ、インターネットラジオ、リアルタイム交通情報、市内監視カメラ映像送信などを利用できる。情報を検索してタッチするだけで電話がつながる機能もついている。パソコンのように好きなメニューを待ち受け画面に使うウィジェット機能も使える。







KTの「STYLE」。操作はタッチパネルで行う

 端末価格は約2万円を予想しているが、約定契約とバンドル割引を利用すれば7000円ほどで購入できる。KTは固定電話契約数が2000万件を下回ると、費用の負担からサービスを維持できないとしている。そのため他社に顧客を奪われる前に自らより優れたインターネット電話を提供しようとしているわけだ。


 KTは、今後電話を利用したインターネットショッピングを追加し、アップルのiPhoneのように中小企業のアプリを自由に購入して使えるようにプラットフォームをオープンするという。ネット電話1台あれば、プライベート用にパソコンはいらなくなるかもしれない。



(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年2月19日

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090219/1012407/

韓国のオンラインゲーム業界 大規模な名義盗用事件で(2006年7月24日 掲載)

NCソフト副社長を刑事立件


 




【ソウル120万人分の住民登用し員登する事件を傍助した疑いで、連オンラインゲム社の役員が刑事立件された。韓で初めての事例である。


 警察サイバテロ対応センタはオンラインゲム「リネジュ」で問題になった大規模名義用事件の傍助責任を問い、NCソフトの個人情報保護責任者である副社長を住民登法および情報通信網法違反などの疑いで非拘束立件した。


 


 NCソフトの副社長は昨年10月から今年2月にかけてゲムアイテム買仲介サイト運7人が120万人分のうち約28万人分の名義を用し、リネジュに員登したのを傍助した疑いを受けている。


 


 警察は昨年9月、アイテム仲介サイトの作業場を摘し、用された住民登5万6000件をNCソフトに通知し、名義用遮のために同一IPからの大量接VPN接などを要請したが、社は何の措置もとらなかった。警察はまた、名義用で28万人分のIDをつくり、ゲムアイテムを獲得して買した疑いでアイテム仲介サイト運7人も非拘束立件した。この仲介サイトがアルバイト約100人を動員し違法買したゲムアイテムは142億ウォンにのぼる。


 


 ゲムアイテムはオンラインゲムをプレイしながら獲得するサイバマネや武器、魔法の指輪など、ゲムのキャラクタを成長させるための道具である。


 


 警察係者は、「NCソフトは千、万人分の使用料が同じ口座番からいっぺんに振りまれ、同じIPアドレスから大量のIDでゲムにアクセスしているなど明白な名義用証を把握していながら、また警察から通知があったにもかかわらず措置を取らなかった」と立件の背景を明した。


 


 もし傍助の疑いが事と確定した場合、NCソフトは名義用被害者1万1000人が起こした集損害賠償請求訴訟で不利な立場に置かれることになる。


 


 NCソフトの係者は「私たちも名義用防止のために最大限努力してきたが、善意の被害者が出ることを恐れ力な遮断処置はとれなかった」と明している。


 


 これまでは用された本人がけ出ても犯罪に用されるか物質的な損害をえていない限り罰するのは難しかった。しかし、9月からは改定住民登法が施され、他人の住民登用して員登をしただけでも3年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金となる。


 


 警察は今回の査をきっかけに、これからオンラインゲム社の個人情報流出防止と、大量の個人情報を取り扱う企業の情報流出防止のためのより具体的な策を講じると表した。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2006年7月24日 vol.1147 載]  Link 


 


 

ハナロテレコム 韓国初のTVポータル商用化(2006年7月17日 掲載)

7000ウォンで注文型ビデオを提供



 


 


【ソウル】ハナロテレコムは7月10日からTVポタル「ハナロTV」の商用サビスを開始した。TVポタルサビスを自社の超高速インタネットおよび電話サビスとセットで利用している加入者にはセットトップボックスのレンタル料を無料にし、存料金に月7000ウォンをプラスするだけでTVポタルを利用できるようにする。


 TVポタルとはTVにセットトップボックスをつけてインタネットにつなげ、映ドラマスポツなどの動コンテンツをリモコンで注文しTVで視する、一種の注文型ビデオ(VOD)サビスのこと。ハナロテレコムは地上波やCATV、衛星放送と競するのではなく全く新しい市場をつくりたいと話している。


 


 ハナロテレコムはTVポタルを商用化するため韓国経済TV、SBS(ソウル放送)、EBS(育放送)、YTN(ニュCATV)、Daum、ナショナルジオグラフィック、Jゴルフ、BBCなど30社とコンテンツで提携し、VOD約2万件を確保した。年末までに25万人、年末では100万人の加入者誘致を目標としている。加入者が100万人を超えれば字化できると見まれている。


 


 同社はTVポタルサビスの事業初年度である今年は50億ウォン、IP由で地上波の放送も視できるIPTVが商用化されれば、2007年には700-800億ウォンの上高が達成できると予想している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2006年7月17日 vol.1146 載]  Link


 


 

第12回:不倫、死、愛、久しぶりにどろどろな韓国ドラマはいかが?







第12回
不倫、死、愛、

久しぶりにどろどろな韓国ドラマはいかが?

2005年10月12日


 朝夕は冷たい風が吹きはじめ、秋も深まるちょうどこの頃が韓国旅行にはベストな時期。温かい石という意味の床暖房オンドルの上に座り、甘辛いだしのきいた海鮮鍋「ヘムルタン」や舌の上でとろける味付きカルビ、豪快に焼いて色んな薬味につけて食べる豚の三枚肉「サムギョサル」、これでもか! とどっしり30品目以上のおかずが運ばれてくる韓定食、東大門市場が発祥地の鶏がまるごと入った韓国式手打ちうどん「ダッハンマリカルグッス」などを食べてお腹いっぱいになり、そのまま寝転がってドラマを見ていると、もうここが天国!

●『ばら色の人生』はどろどろドラマの決定版!?

 秋になると韓国では、とにかく泣かせるどろどろのドラマが始まる。親の反対を押し切り結婚したおしどり夫婦の片方が突然白血病で死ぬとか、継母にいじめられながらも健気に生きる少女が苦労の末愛する人に出会ったが幸せは長く続かずまた白血病で死んでいくとか、秋から冬にかけて苦労ばかりした主人公がやっとの想いで幸せをつかみそうになったところで死ぬドラマがやたらと多い。

 『ばら色の人生』も典型的なそのパターンなのだが、知っていながらも「これからどうなるの!」と気になってしょうがない。24話作でちょうど14話まで放映されたところ。去年大ヒットしたどろどろドラマの代表格「愛情の条件」を作った監督と作家が手を組んでいるだけに、主婦の間では1話でも見逃してはならない名作と名高い。

 また作家自ら「偶然だらけで無理に涙を誘うそんなドラマと比べないでください」というほど、しっかりしたストーリがベースになっている。また冬ソナを制作したPANエンターテインメントが企画したドラマというのも日本のファンには気になるポイントかもしれない。

●ドラマさながらの離婚劇を演じたチェ・ジンシルの復帰作







主人公スニ役のチェ・ジンシル
(※ 画像はすべてクリックで拡大)
(c)KBS
 またこのドラマは、元巨人の投手だった趙成?(チョ・ソンミン)と派手な夫婦喧嘩の末離婚し、ドラマ以上に激しい離婚騒動を披露してくれた女優チェ・ジンシルの復帰作でもある。整形の塊、金しか頭にないなど影口もいっぱい叩かれる女優だが、やっぱり演技はさすがの大物。胃癌にかかり死にたくないともがく場面や、お金になることだったら何でもするケチな主婦を違和感なく演じている。

 先週までのストーリはこんな感じ。ソンムンは同じ銀行に勤めていた5歳年上の彼女スニに積極的にプロポーズし、「ばら色の人生を君と一緒に歩みたい」と親の反対を押し切り結婚する。2人の娘はとても元気で親思いだが、上の娘ソマンには知的障害がある。でも下の娘ヒマンはかしこく我慢強くいつも姉の世話をしてくれる。

 スニは幼い頃母が家出し長女として父と妹と弟の世話をしてきた。一人暮らしの父のことを考えるといつも胸が痛む。スニの犠牲のお陰で妹のヨンイは30歳そこそこで化粧品会社の重役となり、弟はアメリカに留学している。節約が命のたくましい主婦スニは化粧品や洋服など自分のものは一切買わず、粗大ゴミ置き場をあさる毎日。昼はパート、夜は酔っ払いの代理運転をし、必死に生きている。


視聴!<ばら色の人生>

 『ばら色の人生』(KBS2、毎週水木・夜9時55分から)を視聴するには、ドラマ視聴ページ(VOD)から。VODは56kbps・300kbpsは無料、高画質700kbpsは1話700ウォン(約77円)で、OnAirは無料。
 KBSについて詳しくは
第2回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編2<KBS>を参照。


●たくまし過ぎる妻に嫌気がさして浮気

 同じマンションの隣には姑と舅の浮気相手だったおばさん、ソンムンの妹家族が住んでいる。ソンムンの妹はいつも嫌味ったらしく、食事も毎日スニの家で済ませるちゃっかりもの。一方ソンムンはたくましすぎるスニに嫌気が差し浮気をする。ソンムンの父も死ぬまで浮気し母を苦しめた。それを知っていながら自分も浮気していることを後ろめたいとも思ったりするが、やっぱり熊のような女房より猫のような彼女のほうが愛しい。

 結婚10周年を迎えた日、ついにソンムンはスニに離婚を切り出す。スニは腹いせに家の名義と全財産をもらうことで離婚を約束するが書類だけ受け取り家に逃げ帰る。娘達のためにも離婚は絶対にしないというスニに腹を立てたソンムンは暴力を振るうが、スニも譲らない。スニの妹ヨンイはそんな姉に離婚を勧めるが、ヨンイも実は自分の友達と結婚した元カレと不倫している。

 スニは夫の裏切りに自殺まで考えるが、娘達を思うと自分がいつまでも元気でいることが夫への復讐になると考え直す。ヨンイは姉の顔色がどんどん悪くなっていくのを心配するが、スニはお金がもったいないと診療も受けず我慢する。やっと病院へ行ったスニは末期の胃癌と診断される。

●不倫相手に裏切られた夫は…

 だがこのことを誰にも言えない。一人で手術を決めたスニはヨンイの結婚だけは見届けたいとヨンイの彼氏を訪ね、不倫関係だったことを知り絶望する。スニは離婚してもいいとソンムンに言い、手紙を残し病院へ向う。だがソンムンは見事浮気相手に裏切られ、残されたのは借金だけ。

 仕方なく家に戻るとスニの手紙があり、それまでのことが書かれていた。「色々あったけど、やっぱりあなたは私の最初で最後の恋。でもあなたが私を裏切ったことはまだ許せないのよ」という文章に心打たれ後悔するソンムンは病院に駆け込むが……。

●リアルすぎて鳥肌・感動でもらい泣き







左から夫ソンムン役のソン・ヒョンジュ、妹ヨンイ役のイ・テラン、スニ役のチェ・ジンシル
 あらすじだけだとあまり面白くないかもしれないが、これが違うんだよ~。俳優達の演技の上手いこと! 特にソンムン役のソン・ヒョンジュは今までやさしい夫役かコミカルな役ばかりで、このドラマは初めての悪役。女に目がくらみ奥さんに暴力を振るう場面なんかリアルすぎて鳥肌が立っちゃったよ。また手紙を読みながら懺悔の涙を流す場面なんかも、ありきたりの当然な場面なんだけど感動してもらい泣きしてしまった。

 脇役も充実していて、笑いあり涙ありと楽しませてくれる。特に長年夫の浮気相手だった人と喧嘩しながらも女同士でお互い頼りながら友達のようになっていくおばあちゃん達の関係も面白い。

●主婦たちは共感しまくり!!







ドラマファンが作った『ばら色の人生』9月号表紙。夫の浮気を克服する方法、あなたがソンムンならどっちを選ぶ? などドラマをパロディーにしたもの
 主婦の間では「他人事とは思えない」、「感動的なセリフが盛りだくさんで涙が止まらない」と大人気。視聴率も25%を軽く超えた。特にスニが娘達や夫、父、妹のために自分を犠牲にして必死でお金を貯めようとする場面や、癌ということを知り娘に「我慢しなくていい。食べたいもの買いたいものを何でも我慢しなくていい。一度きりの人生なんだから」と泣きながら話す場面は、自分の話のようでたまらないとみんな大騒ぎ。

 韓国は儒教の国なのにドラマを見る限りでは不倫天国ようだとよく言われる。ドラマで葛藤や涙を誘う場面を作りやすいから、不倫を利用するのはいつの時代も変わらないが、90年代まではほとんどが不倫をすると天罰が当たるぞ! という結末で浮気するのは夫、待つのは奥さんだったのに対し、最近は結婚した人の恋だからといってすべて不倫とは言えないという微妙な設定で、奥さんが不倫し夫が苦しんだり、復讐や天罰よりクールに離婚して新しい出会いを探したり、色々なパターンに変化している。

●今後の展開から目が離せない

 だがやっぱり人気なのは典型的なパターンで、夫が反省して戻ってくるという設定。『ばら色の人生』で夫の名前は「バン・ソンムン」なんだけど、これは反省文という意味。戻ってきた夫をどう処理するのか、癌にかかったスニは視聴者の哀願にも関わらず本当に死ぬのか(韓国って制作しながら放映するから視聴者の意見で主人公が死んだり、死ななかったりする)など、まだまだ目が離せない。

By-
RBB TODAY : 趙章恩の現地直送「韓ドラ事情」 Link

韓国 夏休みの子供向けにネット中毒防止プログラムが大人気(2006年7月31日 掲載)


監視すべきか遠隔操作すべきか


 


 


 


【ソウル】夏休みの間、子供たちがPCの前に座っている時間が長くなると、親は不安になる。日、監視しているわけにはいかないという親のために、子供をネット中毒から保護するプログラムが人を集めている。


 韓インタネット振興院が表した「2005年下半期情報化態調査」によると、3-5歳児のインタネット利用率は47.9%にのぼり、インタネット利用時間も1週4.8時間、92.5%がゲム、音などの娯楽のために使っていることがわかった。


 


 このような況下、子供たちに健全なインタネット利用習慣を身につけさせるため、PCの使用内訳をメルや携電話のショトメッセジで送ってくれたり、有害サイトを自動遮してくれる管理ツルの需要が急激にえている。


 


 ユビティズンの無料ツルはダウンロドするだけで子供がPCの電源を入れて終了するまで利用した内訳を親宛のメルで自動信してくれる。親はメルを通じて子供のPC使用時間、使用プログラム名、アクセスしたサイトのURLとそれぞれの在時間などPC使用内訳を確認できる。


 


 特に子供がアクセスしたサイトのURLのリンクを送信してくれるところが人で、子供がどんなインタネットサイトでどんな容を見たのかクリック1回で把握できる。子供が心を持って索したサイトが分かれば、子供と話のきっかけにもなる。


 


 芝蘭之交ソフトは有害動ビスである「X-keeper」を提供している。X-keeperはわいせつ・残酷物にするリストを持っていて、再生、編集、再配布を遮し削除する機能を持っている。P2P、インスタントメッセンジャ、ストレジサビスからのダウンロドも遮できる。また有害サイトにアクセスしようとする際もペジが開かないようにしてくれる。利用料は月3300ウォン。子供が勝手にX-keeperプログラムを削除できないようにする管理者認証機能もついている。


 


 スマトプレのゲム中毒防止プログラム「BlueShield」はPC使用時間調節、遠隔で現在のPC面をリアルタイムで確認、PC使用習慣の確認、ゲム利用時間管理、携電話やインタネットからの遠隔管理、有害サイト遮などの機能が搭載されている。利用料は月4900ウォン。


 


ハナロテレコムが提供する「ウリアイ」はスナップショット機能があり、決まった時間ごとに子供のPC面を自動で保存しておく。子供がPCで何をしたのか、どのようなサイトを訪問したのかを確認できる。また保護者の携電話から子供のPC利用内訳をリアルタイムで確認できる。利用料は月3300ウォン。


 


KTの「クリンアイ」は別途プログラムをインストルしなくてもネット上の有害サイトを自動遮してくれる。利用料は月3300ウォン。


 


 芝蘭之交ソフトの担者は「夏休みになると子供たちのPC使用時間はいつもの2倍以上えるが、父兄たちは子供の面倒を見る時間がないのが情。PC管理プログラムは特に子供たちと離れている時間が多い共稼ぎ夫婦には必要なツル」と明している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 


BCN This Week 2006年7月31日 vol.1148 載] Link


 


 


 

韓国の携帯電話ベンダー 「VK」が倒産(2006年7月24日 掲載)

モトロラへのも浮上



 


 


【ソウル】韓の中堅携電話ベンダであるVKが、中市場での格競による無理な割引、ウォン高と販減による資金難でついに倒産した。VKは1997年、「バイアブルコリア」という携電話バッテリから01年に携端末の製造業に身したベンダ生活動家出身の企業家として成功した社長のサクセスストでも有名だったが、たった9年で寿命がきてしまった。


 VKは初、順調に成長しているかのように見られていた。中の携電話ベンダ「チァブリッジ(Chabridge)」を02年に買し、韓のベンダでは初めて中にヨロッパ方式(GSM)携電話を自社ブランドで販した。翌年にはCDMA方式の端末を発売し、国内市場にも進出した。


 


 自社ブランドで中市場を攻略し、低格の携に特化する略が功を奏して04年には上高3800億ウォン、業利益230億ウォン、輸出3億ドルという驚異の績を記したが、上高4000億ウォンを目前にした昨年から傾き始めた。


 


 中市場では熾烈な格競によって採算性が化し、利益が全くらなくなった。昨年は莫大な開費用を投入して厚さ8.8mmの超薄型携発売したほか、100億ウォンあまりを投資してフランス「ウェイブコム」社のGSMチップ開部門を買し、何とか持ちこたえようとがんばったが、業損失58億ウォン、純損失649億ウォンの赤字だけがった。


 


 業界ではVKがモトロラに却されるというも噂されている。モトロラは3月からVKを買するための調査を施するなど心を示していたが、純なODM供給業者として活用する可能性もあるといわれている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2006年7月24日 vol.1147 載] Link

韓国CM REPORT – ロッテ – イ・ジュンギ


イ・ジュンギ プロフィール


1982年4月17日生まれ。


178cm63kg。2001年、カジュアルブランドの誌面モデルとしてデビュー。2005年映画『王の男』で大大大ブレイク! 「女性よりきれいな俳優」として有名になった。主に映画で活躍していて、2004年草なぎ剛主演の映画『ホテルビーナス』、2007年『華麗なる休暇』、日韓合作映画『初恋の雪 ヴァージン・スノー』に出演。2006年にはファンミーティングで披露した歌をデジタルシングル『マイジューン』として発売。彼がいつも身につけている十字架のピアスは、自分を育ててくれたおばあちゃんの形見で、これをつけてから何事もうまくいっているのだそう。『王の男』のイメージが強すぎてかもの静かでか弱い美男子と思われがちだが、趣味は武術とオンラインゲームという普通の男の子。







美女はザクロが好き



出演




イ・ジュンギ

放映日




2006年10月

韓国CMでは、初めて試された漫画風CMの少女漫画シリーズ第4編です。公開オーディションに行く途中、道に飛び込んだ子供を避けようとしてバイクごと転倒してしまったイ・ジュンギは、やっとオーディション会場にたどり着きます。監督に気に入られた彼は、映画業界に第一歩を踏み入れることになる……というのが第3編までのストーリーです。


第4編は、映画撮影現場での出来事。「待ちに待った初撮影」というナレーション。「一度きりの人生、遊んで過ごせばそれっきり……」と、セリフの練習をするイ・ジュンギ。そこに登場した、いかにも意地悪そうな感じな女優。「あんた、このごろかわいがられているようね。ザクロでも飲んでるの?」、「どいて!」。するとジュンギは、「ふん、いくらでもあざ笑え」。そして、「ザクロ色の未来は必ず来る!」というナレーション……。


あ~、イ・ジュンギは大丈夫なんでしょうか? ハッピーエンドになるはずだと思いながらも、気になってしまいますね。実はこのCM、ジュンギの実話を元にしているそうです。イ・ジュンギは下積み生活が長かったにも関わらず、映画『王の男』で、ある日突然スターになったと思われてしまい、それが悩みだとンタビューで語っていたこともありました。このCMのように、先輩に妬まれ、嫌がらせを受けたこともあったのかも!? 


演技力のある若手スターとしてのイ・ジュンギの人気は、韓国や日本だけに留まりません。タイで公式ファンクラブが結成された初めての韓流スターであり、タイ国王の誕生パーティーのお誘いも受けているそうです。すごい!

– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200610_2&dr=drink

<韓国リポート>携帯さえあれば何もいらない極楽生活――2003年韓国携帯事情(下)位置情報、オーディオ、動画撮影など、新サービスを追加 (過去記事)

韓国では、携帯電話を使ったモバイル決済システムは未来型ではなく現在進行形で急発展している。韓国銀行は2月、銀行共同モバイル支給・決済システムを今年上半期中に整備し、2カ月間の実験運用期間を経て、10月から本格的に携帯電話を利用した個人間送金、公課金納付、テレビ・インターネットショッピング代金支払いなどができるようにすると発表した。

業界の綱引きと規格統一が課題


 だがモバイルコマースへの道はまだ障害が残っている。金融業界は移動通信社のモバイルカードサービス市場進出に対し、「移動通信社が金融業界を支配しようとしている」と反発している。一方、カード各社は「加盟店手数料配分」を問題とし、移動通信社はカード社が参入するため必要な決済インフラ構築費用をカード社ももっと負担するよう要求している。


 問題はそれだけではない。移動通信3社は現在、全部違う決済方式を採択している。標準化問題が解消されない限り、お店に置く決済用の端末をキャリア別に全部違うものを用意しなくてはならない。無駄な重複投資をなくすためにも標準化を急がなくてはならないが、赤外線決済の技術を開発した企業とキャリアの対立も激しく、なかなか前に進まない。キャリアとしては「多くて5%の決済手数料をカード会社と開発会社、キャリアで分けるといくらにもならないので独自にやる」と主張し、開発会社やカード会社は「すでにある程度インフラが整っているのに、わざわざ新しくキャリアが自社のシステムを強要するのは無駄」、「特許があるので差し止めする」と息巻いている。


 しかし韓国ではどんなことがあろうと、「モバイルコマース元年」が今年であることはだれも否定しない。


新機能の追加で市場拡大をねらう


 携帯電話利用者が人口の80%を超え市場飽和とも言われている中、モバイルインターネット以上に収益になるビジネスとして、移動通信キャリアは決済以外にもGPS位置情報、VOD、オーディオ、動画撮影など、新しいサービスをどんどん追加している。韓国の若い世代は値段よりデザインと機能を重視するので、機種の買い替え周期も早く、スライド式だとか、アバタ機能で発信者を区別できるとか、テレビが見られるとか、電話以外の機能をもっともっと増やしてほしいと思っている。


 SKテレコムの端末製造子会社のSKテレテックはスライド式で2.4Mbpsの速度で音楽をダウンロードして楽しめる「ミュージックフォン」を発表した (CDMA2000-1x EV-DO GPS搭載 モデル名SKY IM-6100) 。連続撮影できるCCDタイプのカメラもオプションで付けられる。ダウンロードした音楽は着メロとしても使え、ステレオイヤホンを標準装備する。値段は55万ウォン(約5万5千円、カメラは別)。


 2000年に登場した「SKY」は若者たちの間で「富」の象徴と言われるほど人気の高い端末である。いちばん高価な端末だが、白いボディカラーも、名刺より小さいサイズも「SKY」が最初だった。主に10代と20代をターゲットにし、エンターテインメント機能を強化している。


 LG電子は最高級動画撮影カメラ内蔵型IMT-2000端末を発表した。26万2000色のTFT-LCD、双方向ビデオ電話、30万画素(VGA級)内蔵カメラによる動画撮影、韓国初の連写機能、黒白撮影など、これまで登場した製品の中で最も高性能のデジタルカメラを搭載しながらコンパクトなサイズに収めた点が特徴。動画は最大30分まで保存できる(モデル名: LG-SV110, LG-KV1100, LG-LP1900)。通信速度は最大2.4Mbps速度で画像のやり取りもOK。


 三星電子は一足先に韓国初動画を撮影出来るITM2000端末を発表したが、連写と動画保存時間ではLGの方が上だ (モデル名:SPH-V3000) 。 しかもLGは20万ウォン台と三星の半分程度の価格なので、これで何とかシェアを上げたい気持ちだろう。LG電子は「カメラ付き携帯電話に続き、今年からは動画撮影携帯電話が新たな市場を形成し、端末市場の10~15%を占める」と予想している。


GPS機能に注目


 ペンタック&キュリテルはGPS搭載端末の出荷をスタートした(モデル名キュリテル DD-630)。自分の現在位置と行きたい場所を正確に案内するこの端末はSKテレコム利用者専用だ。交通情報、映画館、レストランなどの位置情報以外にGPSボタン一つで自分の居場所を警察や消防署に伝え救助してもらえる機能が特徴で、まだ始まったばかりの位置基盤サービス(LBS : Location-based Service)市場の火付け役になっている。値段は40万ウォン台(約4万円)。三星電子もGPS端末に進出している(モデル名X650、X750)。


 韓国ではGPS搭載携帯端末は2002年後半から登場しており、サービスとして登場間もない。モバイルコマース以上に関心を集めているLBSは、韓国ではGPSと基地局を利用した端末の位置情報を合わせたハイブリッド方式を標準にする見込みだ。この新しいサービスの導入で2005年の携帯電話利用者数は人口の95%まで上昇、位置情報による移動通信社の新規収入だけで年間1兆ウォンを超えると予想している。利用者の位置情報を基盤にするサービスはこれから無限の応用が期待される有望分野だ。移動通信を管轄する官庁である情報通信部は今年、LBSを主力産業として5年間390億ウォンを投資し育成しようと考えており、CDMAに続き主要輸出産業として育てると発表した。


端末だけでなくコンテンツの競合も


 韓国の携帯電話市場は、間もなく移動通信網が日本のように公開され、公式サイト以外でもどんどん携帯にコンテンツを流せるようになるので、端末に続いて今度は携帯コンテンツ分野での激戦が待ち構えている。モバイル通信料金や端末の価格引き下げ、011、017、018、016、019に分けられた携帯番号を010に統合する問題など、課題は多く残っているが、新政権の誕生とともに2003年韓国のITは復興の道を歩むと確信されている。携帯を中心とした韓国の新しいモバイル産業に期待する。












































韓国2001年携帯電話端末生産及び輸出
(出典:情報通信部)
区分 技術
方式
生産額
(億ウォン)
うち内需
(億ウォン)
うち輸出
(億ウォン)
端末 CDMA 90,081 40,015 50,066
GSM 60,403 0 60,403
小計 150,484 40,015 110,469
システム CDMA 19,347 15,544 3,803
合計 169,831 55,559 114,272
100ウォン:約10円











韓国で販売されている端末製造社
三星電子 (シェア53.6%)
LG電子 (シェア24.2%)
モトローラ
現代電子産業
セウォンテレコム
ハンファ
テルソン情報通信
ペンタック&キュリテル
ノキア
エリクソン

by- 趙 章恩


 デジタルコア連載  Link

<韓国リポート>携帯さえあれば何もいらない極楽生活――2003年韓国携帯事情(上)近未来の携帯生活が現実に (過去記事)

韓国のテレビにはやたらと携帯電話や端末のCMが多い。デパートでプレゼントを購入したら専用決済機に携帯電話で「ピッ」、バスや地下鉄の運賃も携帯電話で「ピッ」。バスの中では携帯電話がMP3プレーヤーになりその場でソフトをダウンロードしイヤホンで楽しむ。さらには、ドラマの再放送時間に合わせ携帯電話でテレビを見る。学校では書学生証の代わりに携帯で図書館で本を借り、連続撮影や動画撮影機能で写真や映像も撮りまくる――。こんな内容のCMなのだが、韓国ではこれが「これからの世界」ではなくすでに「現実の世界」なのだ。

携帯電話による決済をすでに実現


 2002年、移動通信キャリア各社は赤外線決済、スマートカード内蔵型「モバイルコマース端末」を相次ぎ発表した。市場規模もスマートカード内蔵型携帯電話の販売量が2003年539万台、 2004年1078万台、2005年1260万台と急増し、シェアも39%、77%、90%と増加すると業界では推定している。これは移動通信とスマートカードの業界だけでなく、金融、電子商取引などその他多くの業界の構造変化を予告するものとして注目されている。


 三星電子は先日、赤外線通信方式(IrDA)と無線周波数方式(RF)両方に対応するモバイルコマース機能が付いた端末を出荷した。(CDMA2000 EV-DO M-コマース端末 モデル名 SCH-E150)。2002年11月に出荷したCDMA2000-1x M-コマース端末のアップグレード版だ。ICチップにクレジットカードや個人情報を内蔵し、バッテリーの裏側に挿入するだけで、カード決済、交通運賃の支払い、オンライン決済に使える。


 韓国の場合、プリペイド式でバス、地下鉄でカードリーダーに近づけるだけで使える日本のスイカのような交通カードは数年前に登場している。一般のクレジットカードも同様の機能を持っており、料金は後払いになる。この機能をそのまま携帯電話に移植したに過ぎず、韓国の人たちにとっては特に目新しいことではない。


 オンラインでは小額決済と言うシステムがある。画面に携帯電話番号と住民登録番号を入力すると、携帯に暗証番号が送られてくる。これを画面にもう一度、30秒以内に入力すると携帯料金に合算請求される仕組みだ。月4000円前後まで決済できるので小額なのだが、新端末は、この限度を超えて使えるプリペイド式電子貨幤の仕組みとさらに後払いのクレジットカード機能とを一緒に搭載するところが新しい。


携帯電話さえあれば財布は不要


 基本的にクレジットカードと携帯が一緒になるので、オンラインでもオフラインでも携帯さえ持っていれば財布は必要なくなる。赤外線を使った高速道路料金支払いや名刺交換にも使える。すでにKTFからもモバイルコマース端末は出荷されているが、まだ赤外線だけしか搭載していない。モバイル決済市場はキャリアによって赤外線方式と無線方式が併存するため、どちらでも使える新端末は応用範囲が広い。値段は50万ウォン台(約5万円)。


 携帯電話に搭載されるICチップのメモリーにはクレジットカード以外にも銀行、証券取引などの金融機能、ゲーム、音楽、位置情報サービスといった多様なコンテンツを同時に搭載することができる。特に顧客の個人情報をICチップ入れID(身分証)としても使え、今後医療カード(電子健康カード)としても使えるようにする。


 モバイルコマースの使い方は簡単だ。交通費は専用リーダーに端末を近づけるだけで決済が終了する。お店ではリーダー機に近づけるか赤外線ボタンを「ピッ」と押す。暗証番号を入れるよう画面が変わるので、そこにあらかじめ登録しておいた暗証番号を入力し送信すると終了する。通信費はかからないし、ちゃんと領収書も出てくる。もし携帯をなくした場合、暗証番号があるので勝手に使えない。紛失申告すればカード同様、もし使われたとしても保険処理されるので安心だ。


キャリア各社が競合する決済方式


 SKテレコムは2002年上半期に韓国内主要クレジットカード社と提携し「モネタカード」を、2003年には「モネタプラス」と言うサービスを始めた。「モネタ」は携帯電話にクレジットカードチップを搭載せず、必要な時だけプラスチック型クレジットカードを挿入するスロット方式だ。「モネタプラス」は初めからチップを携帯電話に内蔵してしまう方式だ。このような「ICチップ」方式はクレジットカード社がICチップに個人信用情報を入れて顧客に渡し、これを顧客が携帯電話に搭載して使うことになる。今年中に全国50万の加盟店を確保することで初期市場を先行獲得する戦略だ。


 一方、KTFは「Kマスフォン」というブランドでSKテレコムの「モネタプラス」に対抗する。昨年6月、携帯電話のメモリーに無線通信でクレジットカード情報をダウンロードして使う赤外線方式「Kマスフォン」(モデル名X-2000 Zoop+RF)を実用化し、20万加入者を確保した。続いて11月にはICチップ方式の「Kマス」(X-8500 IrFM+RF)を投入し、モバイルコマースの市場を広げた。


 LGテレコムは去年4月、「ZOOP」と呼ばれる赤外線(KTFと同様のメモリー方式)決済サービスをスタートした。スターバックス、KFC、ファミリーレストランなど携帯電話決済が可能な一般加盟店を3万店以上確保している。










韓国携帯電話加入者数(出典:情報通信部)















































年度 SKテレコム
(011)
新世紀
(017)
KTフリーテル
(016)
韓国通信Mドットコム
(018)
LGテレコム
(019)
総加入者 成長率
2000 10,934,853 3,517,831 5,285,166 3,130,646 3,947,903 26,816,398 14.4%
2001 11,867,289 3,311,774 9,590,698 KTFと合併 4,275,835 29,045,596 8.3%
2002 17,219,562 SKと合併 10,332,770 4,790,161 32,342,493 11.4%
2003.01 17,364,752 10,277,333 4,775,155 32,417,240 0.2%
韓国の人口は約4800万人、()は携帯番号




















韓国移動通信市場シェア
(出典:情報通信部)
SKテレコム 53.3%
KTF 32.6%
LGテレコム 14.7%
2003年1月現在



by- 趙 章恩

 デジタルコア連載 Link

韓国を動かす‘フィギュアの妖精’キム・ヨナ選手

韓国最大シェアを持つキャリアSKテレコムは毎年最も人気の高かったモバイルコンテンツを発表している。2008年はキム・ヨナ選手のモバイルHOMPY(SKテレコムの子会社Cyworldが運営するSNS)が選ばれた。1日13万4000人が訪問したほど圧倒的人気を誇り、下火だったSNS利用が、ヨナ選手を応援するために再び増えたほどである。

 トーク番組やアイスショーで披露した歌声を録音して着メロやカラリング(通話連結音の代わりになる待ち歌)で有料販売したところ、あまりにも売れすぎたため後から放送局と音楽会社の間で収益配分をめぐりトラブルが起きたほどである(それ以前にヨナ選手に許諾も取らず有料サービスしたこと自体が問題じゃない?)。今韓国で巻き起こっているキム・ヨナフィーバーは日本の想像をはるかに超えている。


 ブログや動画投稿サイトにはヨナ選手に関連する動画が投稿されている。YouTubeにはキム・ヨナ選手の演技を神秘的な雰囲気の墨絵タッチアニメにした動画が投稿され、マスコミにも大きく取り上げられた。


 試合の中継動画を載せるのは著作権違反になるが、動画の素材はそれだけではない。ヨナ選手が出演したCMの動画は自由にBlogに掲載できるよう公開されている。その動画に自分で字幕や写真を入れて愛情いっぱいの動画を投稿するのだ。


 ヨナ選手は試合ではクールでびっくりするほど色っぽい表情を見せるが、CMでは頬ずりしたくなるほど天真爛漫な天使のような素顔を見せてくれるので、そのギャップがまたたまらない。企業もブログを通じて口コミで話題になることを狙ってCM動画を公開している。CMのメイキング動画やインタビュー動画はもちろんのこと、ネットでしか見れない4~5分ほどの特別長編CMなどがあり、親近感を持たせるため、わざとアマチュアが作ったような動画をブログ向けに公開する企業もあった。


 不況で広告費を削減していた企業も、キム・ヨナ選手に対してだけは金を惜しまない。CMでは誰よりも高いのギャラをもらっている。どんなにギャラが高くてもキム・ヨナ選手がCMに出ればその製品は飛ぶように売れ、企業ブランドの好感度もぐんぐん伸びるので、CM出演依頼は後を絶たないという。

現在は洗剤、化粧品、エアコン、スポーツTOTO、NIKE、ミネラルウォーター、牛乳、ウィスパー、パン(ベーカリー)、銀行などのCMに出演している。テレビをつけるとヨナ選手の顔が映し出されるほど。しかしヨナ選手の顔は何度見ても飽きないのだ。かわいくて仕方がない。やること話すこと全て、存在そのものが癒しであり、ついお母さんの気持ちで見守ってしまう。


 「ヨナ萌え」は性別も年齢も超えている。全国民が同じことを考えているのだろうか、韓国の3大財閥ともいえるSamsung、LG、Hyundaiの広告モデルを同時にやっているのもキム・ヨナ選手が初めてである。


 ネットに投稿された「ヨナの1日」という動画も面白い。ヨナ選手が出演しているCMを編集したもので、「朝起きたら○○洗剤で洗ったNIKEを着て、○○ミネラルウォーターと○○牛乳を飲み○○パンを食べて、○○化粧品でお化粧をして高麗大学(入学予定の名門私立大)に行って、○○エアコンをつけた教室で講義を聞いて、○○銀行に立ち寄りお小遣いを引き出してスポーツTOTOを買う」という感じでCM動画から写真や動画をカットして編集し投稿しているのだ。


 オンラインショッピングモールもヨナ選手を放っておかない。ライセンス契約を結んで試合で付けたアクセサリーを彼女の名前を付けて販売したり、スケートをモチーフにしたアクセサリーを販売したりしている。そうそう、2009年1月の報道写真賞もヨナ選手を撮った写真が選ばれた。ヨナ選手のいない生活なんてもう考えられない!


 しかし、キム・ヨナ選手は2006年ジュニア大会で優勝するまでは、スポンサーがなくて両親が借金をして大会に出していた。練習用のスケートリンクもなく、テーマパークにあるリンクで一般客に混ざり練習をしてきた。自分の足にぴったり合うブーツが買えなくてよく転倒し、16歳という若さで腰のヘルニアになり今もリハビリを続けている。世界レベルのコーチに学び、ファーストクラスに乗って試合に出かける浅田選手と、腰を負傷しながらもエコノミーに乗って移動するキム・ヨナ選手の差たるや!


 韓国にフィギュアスケートが紹介されて110年経つそうだがが、キム・ヨナ選手以外に世界大会で注目されるほどのレベルを持つ選手はいなかった。そのためフィギュアスケートに関してはメダルが取れない種目だからと選手に対する支援体制はなかった。そんな韓国でキム・ヨナ選手のようなスターが誕生したことを人々は奇跡という。今でも世界大会に出られる選手はキム・ヨナ選手を除いて女子は2人ほど、男子は小学校4年の男の子一人という悲惨な状態である。


 キム・ヨナ選手はCM出演料を第2のキム・ヨナを育てるチャリティープログラムや奨学金に寄付している。18歳の少女が自分の国の未来のために貢献したいとがんばっているのに、いい大人になった私は何をしているんだろうと、めげてしまう。


 どんな悪条件だろうと自分を信じてクールに実力を磨いてきた18歳の少女に、韓国人は「萌え」だけでなく希望を見出している。韓国人が大好きな言葉、「成せば成る」の生きたモデルだからだ。2月に行われたカナダ大会の後、ブログ検索をしてみると「キム・ヨナ選手の演技に感動して泣いてしまった」という書き込みが何百件もあった。「悪条件の中でも周りのせいにしないで自分を信じる」、「夢を捨てない」、ヨナ選手が教えてくれたことさえ忘れなければ不況なんかに負けないだろう。キム・ヨナ選手は韓国を、韓国人を動かしている。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年2月12日

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090210/1012112/