韓国ネット業界に緊張感 GoogleがDAUMと契約し攻勢へ(2007年1月15日 掲載)

 


【ソウル】韓大手ポタルで訪問者ではNaverにいて2位のDAUMコミュニケションがGoogleと契約、韓インタネット業界には緊張感が漂いはじめている。Googleは索サイトとしてのシェアは4%ほどしかなく、人のないサイトに落していたが、韓法人は今後、社員やし積極的に攻めにじる方針を示した。一部では、GoogleによるDAUM買収説まで浮上している。



 DAUMはCPC(Cost Per Click)の
告の大のためGoogleと略的に提携、1月から適用すると表した。今回の提携でDAUMはGoogleの告システム「アドセンス(AdSense)」を導入することになる。アドセンスは、載順位選定方式で告費、際のクリック率など多な要素を組み合わせ、索語との連性と情報の質が高い順に表示させることができる。


 


 社は共同で索を基盤としたマケティング活動をすすめ、今後の索ビジネスの展望と方向性にするカンファレンスを開催、告市場攻略のための緊密な協力係を構築する計社の提携は告に限らず、韓タルサイトの運全般に影響をえるとの見方が有力だ。GoogleはDAUMにタゲットを絞った告主を募集するなど意欲的だ。


 


 またGoogleは、Empasとも再契約に成功した。DAUMとEmpasを味方につけることで韓国内R&Dセンタを設立、地位を固める略をとっている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)



BCN This Week 2007年1月15日 vol.1170 載] Link 


 


 


 

韓国CM REPORT – ロッテ – コ・ソヨン


コ・ソヨン プロフィール


1972年10月6日生まれ。


168.0cm、48.0kg。1992年、KBSの青春ドラマ『明日は愛』でイ・ビョンホンの相手役でデビュー。1993年ドラマ『母の海』で没落したお金持ちのわがまま娘を演じて大ブレイク。1994年、韓国初の本格的CG映画『グミホ』、1997年チョン・ウソンと共演した映画『ビート』で主演。90年代を代表する青春アイコンとして彼女のファッションや言動をまねる「コ・ソヨン族」を量産した。


2000年からは映画に集中し、子宝に恵まれない夫婦の切ない愛を描いた『ハル』、脱北した北朝鮮の軍人が実は北のスパイだったという『二重スパイ』、インターネットの連載されたホラーコミックを原作とする『アパート』、高校時代にタイムスリップし自分の未来を変えようとする『お姉さんが行く』などに出演した。リッチ、ゴージャス、プレミアムの代名詞的存在として化粧品、家電、建設会社など多くのCMに出演。





今日のお茶



出演




コ・ソヨン

放映日




2006年9月

90年代、人間離れした美しさと、ツンツンした生意気な性格が逆に「新人類の証!」と大ウケし、15年以上も女王の座を独り占めし続けてきたコ・ソヨン。新聞記者やカメラマンが選ぶ「実物の方が断然美しい女優」ナンバー1とも言われています。ある記者は「コ・ソヨンはすごいよ! 彼女の周辺が光ってたんだよ!」と、感動の瞬間を告白していました。


そのコ・ソヨンが初めて緊張したのが、「この頃スリムな子が多すぎるのよ。Oカロリーが必要ね」というセリフだそうです。このCMが放映された当時は、まだお茶飲料が韓国市場に出たばかりでした。「お茶を飲むと、Sラインのボディーになれますよ」と言わんばかりの、コ・ソヨンのすらっと伸びた白い脚は、女性のハートを見事にキャッチしました。花柄の容器がかわいかったこともあり、「今日のお茶」は瞬く間に、お茶飲料市場の中心になりました。


コ・ソヨンは2007年、9年ぶりにドラマ『青い魚』に出演しました。彼女の生意気なほど堂々としてゴージャスなイメージとは正反対の清純で受身の女性を演じたせいか、ファンの期待に応えられず、ひと桁の視聴率を記録してしまいました。プライベートでも色々あり、ソウルでもっともリッチな街、江南区清譚洞(チョンダムドン)に建設中の、時価100億ウォンといわれるビルに関連して、国税庁からの調査を受けたこともありました。それでもやはりコ・ソヨンが持つ猫のようなカリスマ性はCM業界で高く評価されていて、今でもさまざまな映画やドラマの主演候補として名前が挙がっています。2008年からはもっと色々な作品で会いたいですね。


– BY  趙章恩

Link
http://ni-korea.jp/lottecm/details.php?id=200609_2&dr=drink

韓国の携帯電話はスリム化競争も激化 [2006年12月19日]

サムスン電子はマジックシルバーのほかにも、自慢の薄さ6.9mmで200万画素カメラ付き携帯ウルトラエディッション6.9(SPH-V9900)、1000万画素携帯(SCH-B600)、8GBハードディスク携帯(SCH-B570)を発表。世界をあっと驚かせる新技術の携帯を続々登場させる。サムスンとLG電子は「年間発売する新機種の数を減らし、その分じっくり開発したプレミアム携帯を披露したい」と話している。

 ウルトラエディッション6.9は海外で先に発売されたモデルで月100万台販売というすごい勢いで売れている。6.9のほかにマジックシルバー同様マグネシューム素材の9.9(SCH-V900)、300万画素カメラ付き、地上波DMBに対応した12.9(SCH-B630)も世界市場に続いてこの秋から韓国で発売された。12.9は地上波DMB番組時間アラーム、録画、キャプチャーなどモバイル放送を最大限楽しめる機能がついている。サムスンは薄さ5.0 mmまで既に開発したと発表しているので、紙切れのような携帯が出るかも、と期待してしまう。








サムスン電子のウルトラエディッション6.9



 ナンバーポータビリティーの影響から特定のキャリアでしか加入できない携帯も増えている。特に韓国のNTTドコモともいわれる最大手SKテレコムは「Tスタイル」というシリーズでSKテレコム加入者だけが購入できるデザイン携帯を発売している。モトローラの衛星DMB携帯モトビュー(MS800)とウルトラエディッション9.9(SCH-V900)の2種類が対象となり、ほかのキャリアからは販売されない。ウルトラエディッション6.9はKTF専用で(品番SCHはSKT、SPHはKTF)、SKテレコムからは衛星DMBが追加され8.4mmになったSCH-B510が発売された。


2007年は3.5G携帯が続々と登場する


 2007年の韓国携帯電話市場は依然とスリム競争が続き、3.5GのHSDPAやWCDMA、モバイルWiMAXであるWibro搭載で高速インターネットが使える端末が続々発売されそうだ。特にWCDMA専用携帯は20種類ほど発売される予定なので、今のWCDMA/CDMAデュアル方式に比べぐっと端末の値段が安くなりそう。


 HSDPA携帯は既にサムスンから世界初の2006年5月に発売されているが、加入者は11万人程度に過ぎない。値段の高さもあるが、携帯電話から高速インターネットを使わなくても街中にただで使えるパソコンが転がっていることも影響している。韓国では全国郵便局、市役所、区役所、地下鉄駅構内、ファーストフード店などに無料でネットが使えるパソコンがあり、誰でも自由に使える。そのため、携帯電話から高い料金を出してまでネットを使いたいと思う需要がまだ少ない。しかし、HSDPAの全国カバレッジが完了すれば、利用形態も変わるかもしれない。


 HSDPAはデジカメにも搭載されるらしく、来年からはデジカメで撮った高画質写真や動画をSNSや電子額縁に直送信、なんてこともできそう。電子額縁はSKテレコムやKTが提供しているサービスで、写真を電子額縁のアドレスに転送すると、部屋の中にある額縁に写真が登場するというものである。


 というわけで、来年の携帯電話はスリム、デザイン、DMBに速度の競争も加わることになりそうだ。値段の安さを競争してくれるといいんだけどな~


※写真の出典はサムスン電子のホームページ


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061211/256605/

この冬、韓国携帯電話は愛称と素材で勝負 [2006年12月12日]

「チョコレートはいかがですか?」「それよりは光り物でシャインがいいかな」…

 これはデパ地下ではなく、韓国携帯ショップでの会話。日本だと「903i出ました!」とかW43、W44など品番で紹介するのが当たり前だが、韓国の携帯は愛称で呼ばれるのが人気の証といわれている。


 去年までは広告モデルの名前をとって「ジョンジヒョンフォン」、「クォンサンウフォン」などとユーザーの間で自然に覚えやすい愛称がつけられたが、今年の春モトローラの「レイザーフォン」が大当たりしてからは、メーカー側が発売段階から「チョコレート」「マジックシルバー」「ウルトラエディッション」「シャイン」など端末の特徴をとった愛称を打ち出している。もちろんそれぞれ品番もあり、サムスン電子のマジックシルバーはSCH-B500、LG電子のチョコレートはKV-5900だが、誰も「KV-5900ください」とは言わない。


 業界では「愛称がある携帯ほどよく売れる」という説があり、何とか記憶に残る名前をつけなくてはと悩んでいる。それもそのはず。日本と違い韓国は年俸制が定着し、ボーナスという存在は記憶の彼方へ消えてしまったため、時期に関係なく年中新規端末が発売される。代理店で埃をかぶったまま消えていく端末も少なくない。


LGの携帯は「チョコレート」でブレイク


 愛称マーケティングで最も成功したのはLG電子の「チョコレートフォン」。板チョコのように薄くてかわいい、プレゼントしたい携帯と女性社員らが話しているのを偶然聞いた担当者がこのような名前をつけたそうだ。チョコといってもこげ茶色ではなく、ブラック、ショッキングピンク、ホワイト、ワインなど豊富なカラーバリエーション、アメリカ市場向けにグリーンやチェリーなどのカラーも発売している。キーパットの文字が赤なのがおしゃれ。チョコレートフォンは世界70ヶ国で販売されていて、海外でもマスコミが大絶賛、今年600万台販売を達成した。サムスン電子に押され気味だったLGの携帯は黒字転換、一気に世界の高級ブランドとして認知されるようになった。








LG電子のチョコレートフォン「KV-5900」



 1000台限定発売されたチョコレートフォン2限定版は14金で縁取られ、LCDの下にも14金のストライプがある豪華なモデルで話題になった。LGは後続モデルとして「シャイン」を発売し、サムスン電子のマジックシルバー、モトローラのクレイザーに対抗している。







LG電子のチョコレートフォンII「LG-SV600」



鏡のようなメタル素材がブームに


 韓国で最も携帯が売れる卒業・入学シーズンをターゲットにしたこの冬の新機種は「輝く、鏡のようなメタル素材」がポイントとなっている。「シャイン」も「マジックシルバー」もまさに名前からしてぎらぎら光っている。







サムスン電子のマジックシルバー「SCH-B500」








LG電子のシャイン「LG-LV4200」


 サムスン電子はマグネシュームにニッケル、クロムなどのメタルメッキ素材、200万画素カメラ、衛星DMB(衛星モバイル放送)対応で値段は約70万ウォン(約9万円)、LG電子は韓国で初めてステインレススティール素材を採用し、後面はどうみてもデジカメにしか見えない。200万画素カメラ、1GB音楽保存メモリー付きで値段は約60万ウォン(約7万6千円)とプレミアム路線だ。どっちもスリム&スライドで1日平均1200~1500台は売れている。


 「スリムでスライド式だとプラスチックでは弱すぎて折れそうで不安」というユーザーの意見から、いずれも丈夫なメタルを導入されることになった。サムスンとLGは「うちの素材の方が丈夫で優秀」と争う。サムスンが「マグネシュームの方がスティールより軽くノートパソコンにも使われる高級素材」といえば、LGは「スティールの方が加工性に優れている。マグネシュームメッキは時間が経つと剥がれる」と反撃。それを受けてサムスンは「マグネシュームこそ超薄型携帯を可能にした革新的要素。自動車業界でも高級素材としてマグネシュームが脚光を浴びている」と止めを刺す。


 モトローラも世界で7000万台売れ、韓国でもピンクの携帯がバカ売れした「レイザー」の後続として「クレイザー」を発売した。光沢のあるガラス素材で、レイザーより小さくメタルっぽさを強調している。TV広告ではクレイザーを持ち歩きながら音楽を聴く主人公の行く先々、携帯に光が反射して通行人がまぶしくて転んだり目をそむけたり、えらい迷惑な携帯にしか見えないが、とにかく光ってるよ~というコンセプトを強調している。


 パンテックもSKYのブランドのメタル素材の新機種を発売する。薄型折りたたみで地上波DMB(ワンセグ)を搭載した。韓国で始めてスライド式携帯を発売しメガヒットとなったSKYはキャリアSKテレコムの子会社SKテレテックのブランドだったが、パンテックに買収された。海外輸出に力を入れてきたパンテックはメタルで内需市場の巻き返しを狙う。


 そのほか、韓国の携帯電話では、薄さの競争も激化している。これについては次回、ご紹介しよう。


※写真の出典は各社ホームページ


(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061211/256604/

第24回:『太王四神記』のストーリーがわからない人のために 13


太王がついに文化勲章受賞受賞!!



2008年10月18日は、我々ヨン様家族(ファン)には忘れられない記念日となりそうです。太王ことヨン様が、ついに文化勲章「花冠勲章」を受賞しました! 韓国のドラマや映画を世界でヒットさせ、「韓流」というものを作り上げた功績を称えるために与えられた、俳優としては5人目の勲章です。韓流が韓国政府に賞賛された初めての出来事に、韓国芸能界は大盛り上がり! 今までの功績を考えると、ヨン様はもうとっくに受賞しているはずだったのですが、海外映画祭で受賞した俳優を優先する韓国政府の方針により、勲章の受賞が遅れてしまいました。


授賞式は10月18日文化の日、忠清北道清州(チョンジュ)市にある「芸術の殿堂」で、「2008文化の日記念式典」の一部として行なわれました。しかも!! この日は『太王四神記』ファンの熱烈な応援により実ったチュダル(チュムチ+タルビ)カップルの結婚式でもありました。


文化勲章受賞式と、ずっと前から出席を約束していた結婚式が同じ日に重なってしまいました。しかも、車で3時間も離れた場所なのに、開催する時間はたったの1時間違い! 「ヨン様は授賞式と結婚式、どっちを選ぶのか?」と話題になったりもしましたが、さすが太王! ヘリコプターで移動するという韓国では前代未聞の手段を使いました。車で3時間の距離も、ヘリを使ったおかげで39分で移動できたのです。


まず、江原道洪川ビバルディパークでの結婚式へ向かうため、ソウル漢江市民公園蚕室地区からヘリに搭乗! 式が始まる1時間前の午後2時に到着しました。挙式には参加できませんでしたが、新郎新婦をお祝いして再びヘリに搭乗。次は車で3時間ほど離れた忠清北道清州市へ移動です。会場近くにある小学校の庭にヘリで着陸し、大勢のファンに囲まれ大変な騒ぎとなりました。約束は必ず守るというヨン様の心遣いには感服です。『太王四神記』以降、めったにお目にかかれなくなったヨン様だけに、こういう大きなイベントが重なると、ファンとしてもどっちを応援しに行けばいいのか、つらい選択を迫られますよね。


ヨン様のように、「ヘリコプターで韓国の空を飛んでみたい!」と思いませんか? 6~7人乗りで25万円ほどの費用があれば、1時間ほどで、ソウルから韓国のどこへでも移動できるとのこと。ヘリに乗って韓国の景色を眺めながら、ソウルからチェジュまで飛ぶのもいいですね! やってみたい!


さて、清州の授賞式には、日本からもヨン様家族が400人も駆けつけてくれました。清州は歴史と文化の都市として有名で、2001年9月、ユネスコに登録された世界で最も古い金属活字本「直指」(ジクジ)が生まれた都市でもあります。「直指」は1377年、清州で印刷され、元本はフランスのパリにある国立図書館に保管されています。清州の会場に行かれた方は、会場や街のあちこちで「JIKJI」と書かれた広告を目にしたのではないでしょうか? 


清州はとても由緒ある都市ですが、規模が小さいことから、海外からの観光客はそれほど多くない地域でした。今回の文化勲章授賞式をきっかけに、日本のみなさんがたくさん訪問してくださったことを、清州の人たちはとても嬉しく思っていましたよ。ヨン様家族にとっては記念すべき地域となったので、韓国を訪問した際にはぜひチェックしていきましょう。ソウルからも車で2時間30分ほどと、それほど遠くはありません。円高で韓国旅行がより割安になったこともありますし、ソウルの外へもっと足を伸ばしてみましょう。








    チュムチの次は太王が結婚!?



    チュムチの結婚式にも、日本から太王ファンがたくさん駆けつけてくれました。「次はヨン様が結婚する番ですね」と書かれたカードを持っていた家族もいらっしゃって、ついつい、「そうだそうだ」と頷いてしまいました。何度も「40歳になるまでには結婚したい」ともらしているヨン様だけに、チュムチの次は太王のロイヤルウェディング! 期待していましょうね。


    結婚式のチュムチはとても凛々しく、タルビは女神様のように美しかったです。日本から来たたくさんのファンがお祝いしてくれたことに対して、チュムチは「太王四神記が放映されるまで韓国ですらファンがいなかったのに、このドラマのおかげで日本でも反応がありました。それもヨンジュン兄貴のおかげです。本当に感謝しています」と、何度も感謝の気持ちを語っていました。


    ヨン様はまた10月14日、海外観光客1000万人誘致と韓国への観光をブランド化する役割を担い、「大韓民国広報大使」に委嘱されました。2010年~2012年は韓国訪問の年。ヨン様の「大韓民国広報大使」は、リュ・シウォンさんが3年間務めていた「韓国文化観光広報大使」の役割をさらに大きくしたものです。ヨン様はBOF経由で「これから俳優として、公人として、私にできる役割についてもっと考えたい。足りないところもあるかと思いますが、全世界に韓国を知ってもらうための架橋として、最善を尽くして活動します」と、いつものようにとても控えめなコメントを発表しています。


    それにしても、『太王四神記』の3度目の放映開始とともに、嬉しいニュースが絶えません!


    スジニ役のイ・ジアさんも、ドラマ『ベートベンウィルス』の高視聴率で、「デビュー2年目のジンクス」を見事に破りました! 演技の上手さだけでなく、作品を選ぶ目もあるんですね。


    そういえば、「スジニ」も鳥を表わす名前、今回のドゥルミも鳥の名前。ジアさんは前世で鳥だったのでしょうか?みなさんも、スジニことジアさんを応援してあげてくださいね。








      不満が残った最終回!



      さてさて、今日は『太王四神記』の最終回について語り合いましょう! 黒朱雀はスジニではなくキハだったということが、最終回で明かされました。「太王とコムル村のみんなに迷惑をかけまいと、7年間も隠れて健気に生きてきたスジニの人生をどうしてくれるんだ!!」と叫ばずにはいられませんでした。


      太王が炎に包まれたキハに向かって歩き出しましたが、これは太王とキハが一緒に死ぬということ? でも、その後の字幕では、太王が国を平和に治めていることになっているし……。神物が壊れたからには四神も死ぬことになるけど、みんな本当に死んじゃったの? 朱雀の神物はまだ目を覚ましてないようだけど、キハは黒朱雀になっているし、妹を守らなくてはならないという母の遺言を守っていないし……。オマケにタムドクの父を殺したのはキハではないということも明かされていないし、ホゲとの関係もそれでいいの? 今までのドロドロとした因縁は何だったの? 火天会の大長老の髪型は、アニメのコスプレみたいだし、タムドクとそれほど戦うこともなく煙となって消えてしまうし……。最終回に関する疑問や不満は、ひとつやふたつではありません。23話から最終回の途中までは、もう涙、涙で見守っていたのに、大長老がキハの体を乗っ取るところから、何だかじれったくなり(あの場面、長すぎません?)、涙がどんどん引っ込み、テレビの前で腕を組んで冷静になってしまいましたよ。


      どうしてこんな最終回になってしまったのでしょう? 「最終回の最後の場面が、どうしても理解できない!」という人は、私だけではありませんでした。韓国でも、最終回が放映されてから大波乱が起こったのです。「24話の途中まで、人をあんなにハラハラ、ドキドキさせておいて、こんなあっけない終わり方はないだろう!」という意見が多く、「もし、編集に追われてこうなってしまったのなら、放映後のスペシャル番組を放映するよりも、最終回をもう一度撮り直すか編集し直してほしい」などと、視聴者掲示板にメッセージを残す人もあとを絶ちませんでした。


      ヨン様が手術をするほどの大ケガを負いながらも、痛みを我慢して撮影に挑んだことを考えると、最終回に関して口を出すのは申し訳なく思ってしまいます。それでも、24話の途中まで本当にどっぷりハマっていたファンの立場からすれば、タムドク、キハ、スジニ、ホゲたちの関係や、その後の神物や天弓についてなど、何がどうなっているのか納得できるように最終回で見せてほしかったと思います。アジクとタムドクが仲良くする場面も見たかったし、チュダルカップルに負けないくらいのタムス(タムドク+スジニ)カップルのラブラブなところも見たかったです~~。


      タムドクが夢見る「天に運命を任せるのではなく、人間が運命を切り開く世界」へのつながりも、唐突すぎてさっぱり~。








        明らかになったもうひとつの最終回



        ファンの間では「私が描く最終回」と題して、自分で書いた台本をネットに公開することが流行ったりもしました。「キハは暴走し、燃え尽きてしまうが四神は死なずに生き残る。タムドクとホゲは仲直り、タムドクとスジニは結婚し、王様になるよりは自由に生きたいとアジクを連れて旅に出る。高句麗は、残った三神とホゲ、コ・ウチュン将軍が守る」というストーリーなど、おもしろい作品がたくさんありました。日本でも「私なら最終回をこうする」というような、ストーリー投稿のスペースがあるといいですね。日韓太王ファンの最終回対戦なんていうのもできそうです。


        ネットを検索すると、『太王四神記』の作家、ソン・ジナさんがご本人のホームページに、最終回の台本を掲載していました。テレビで放映された場面と台本では、最後の戦闘のところから微妙にズレはじめ、まったく違う方向へと向かっています。良し悪しの問題ではなく、こんな内容もあった、ということで最終回の台本の主な内容をご紹介しましょう。あ、今回はもう時間切れ! 次回、最終回の台本を詳しくご紹介します。じっくり鑑賞してみましょう!


        この台本では、タムドクとホゲの最後の言葉が、テレビで放映されたものとはかなり違っています。最後の場面も全然違います。ヒントを挙げるならば、「あ~なるほど!」と十分理解できる内容になっているということです。このスケールの大きい物語を24部に詰め込んだために描ききれなかった部分も、この台本に残されています。天弓の秘密が書かれた書物のように、ソン・ジナさんの最終回台本は、太王ファンにとっては大切な情報になるに違いありません。


        次回もお楽しみに!



              BY  趙章恩

        Original column
        http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=24

        韓国ベンチャーのPMP(2007年1月29日 掲載)

        2007CESで最高革新賞受賞


         


          


        【ソウル】アメリカに本社を置く韓ベンチャ、ニュメディアライフ社が開した無線インタネット対応PMP(portable multimedia player)が米ラスベガスで開催された世界最大のデジタル機器合展示2007CES」で最高革新賞を受賞した。昨年のCESでは「TAVI 020」が革新賞だったので、それに2度目の受賞だ。



         「TAVI020」の後
        機種「TAVI030」は、製品企段階から機能はもちろん、デザインとユインタフェスに重点をおいて開された。デザインは日本からスカウトしたデザイナが担した。3.5インチタッチスクリLCD、20GB HDD、ハイビジョン質で再生するポタブル端末で、eBOOKとラジオ、音声録音、電子書、カナビ、地上波DMBなどマルチメディア機能を持っている。また、どんなファイル形式でも再生可能だ。動再生は最大7時間、音だけだと最大10時間まで再生できる。


         


         「TAVI020」との大きな違いは、無線LANでパソコンやネットにアクセスし動をダウンロドできる点だ。クレドルを利用してリアルタイムで動を受信しながらPC、その他AV器機とつなげることができるため、ポタブルIPTVとも呼ばれている。


         


         ニュメディアライフは、CESでブスを訪問したディズニからその場で2月の最高経営議に招待され、幼IPTV市場進出案を協議する予定だ。同社の代表、デビッドジョン氏は「TAVIは最初からiPodを狙って開したもの。無線でネットにアクセスしてリアルタイム動TVが見られる携ムシアタだ」と、自信をみせている。


        趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


         


        BCN This Week 2007年1月29日 vol.1172 載]  Link 


         


         


        韓国 KT 新硬貨発行で公衆電話も更新(2007年1月22日 掲載)

        2010年まで1万台ずつ


         


         


         


        【ソウル12月18日新しい10ウォン玉の行をきっかけに新しい公衆電話が普及することになった。新規行された10ウォン玉は18mmと現在のものより4.86mm小さく、重さも4.06gから1.2gとくなった。新10ウォン玉の行で硬貨の製造費用も年間40億ウォン(約5億円)を節減できる。



         KTは新しいコインが使えない公衆電話を
        年から2010年まで1年間に1万台ずつ、や公共機など利用客が多い地域から順次設置する予定であると表した。新型公衆電話は音通話だけでなく、携電話にSMSも送信できるようになる。また、テレホンカドの代わりにプリペイドの交通カドも利用できるようになっている。


         


         存公衆電話のコイン投入口をえる程度ではなく、全く新しい公衆電話の普及に踏み切ったのは、部品開だけで40億ウォン以上の予算が必要で、慢性赤字の公衆電話事業がさらに化する可能性が予想されるからだ。


         


         KTは新型公衆電話の普及に伴い公衆電話ブスも地方自治体や門家の意見を反映して、環境にマッチするデザインを開普及する一方、ますます化している公衆電話事業を正常化するために利用量にじて電話機を再配置していく計だ。


        趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


          


         BCN This Week 2007年1月22日 vol.1171 載] Link


         


         


         

        第7回:わけあり悪役に魅せられて~本物のドラマはこれだ! 弁護士達~





        第7回 わけあり悪役に魅せられて

        ~本物のドラマはこれだ! 弁護士達~

        2005年8月3日


         前回ご紹介したドラマ『キム・サムスン』の人気はすごかった。終映日、ドラマの直後特番で撮影現場のドキュメンタリーとインタビューが放映され、「私たちみんなサムスン」という30代女性のシングルライフを分析した特番までやっていたほど。

        ●愛と未練と陰謀がうまく絡み合った注目のサスペンス







        『弁護士達』ドラマ制作発表会で出演者たち。左からキム・ソンス、ハン・ゴウン、チョン・へヨン、キム・サンギョン、ジェロム
        (※ 画像はすべてクリックで拡大)
        (c)iMBC
         サムスンが終ってからブレイクしているのがこのドラマ、MBCの『弁護士達』。7月4日にスタートした月火ドラマで、 韓国ドラマとしては珍しい本格サスペンスのため「本物のドラマ」との評判が高い。

         愛と未練と陰謀がうまく絡み合っているし、ストーリー展開も早くてじれったくない。1話、2話でうわーっと事件が起こり、犯人も悪役もはっきりしているんだけど誰も手をつけられないのがもどかしい。悪役もどうして悪役になったのかの理由がはっきりしているので、納得しながら「どうする気?」とつい感情移入してしまう。だが視聴率は中年層を虜にしたSBS特別ドラマ「ファッション」に負けているので、ちょっと惜しい。

         バイオリニストで、病院を経営しながら孤児院を支援する両親をもつお姫様のようなキム・ジュヒは、司法試験に合格した彼氏ユン・ソッギを祝うために家族でパーティを開く。ジュヒとソッギはその日初めての夜を迎えるが、ちょうどその時間、パーティ帰りの検事ソ・ジョンホの奥さんで不眠症に悩むヘスに呼び出された両親と妹は殺人事件に巻き込まれ、両親は亡くなり、妹は下半身麻痺になってしまう。

         真相を探ろうとするソッギは犯人グループにつかまり、拷問の末その組織に忠誠すると誓わされ、ジュヒの前から姿を消してしまう。それから5年、弁護士となったソ・ジョンホの秘書になり法律事務所で働く無口で暗い女になってしまったジュヒ。アメリカからやってくる新しい弁護士のために部屋の掃除をしていた彼女の前に現れたのはソッギだった。それからソッギはソ・ジョンホと対立しながらジュヒを苦しめるのだが……。


        視聴!<弁護士達>

         『弁護士達』(MBC、毎週月火夜9時55分~)を視聴するには、ドラマ視聴ページの「overseas」(海外利用者向けVOD)メニューをクリック。VODは1件1,000ウォン(約110円)、リアルタイム(On Air)は無料。
         MBCについて詳しくは
        第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。



        ●強烈な悪役から一転、純粋なヒロインを演じたチョン・へヨン

         SBSドラマ「火の鳥」で車椅子に乗った強烈な悪役ミランで実際の旦那さんにまで「怖い」と言われた演技派チョン・へヨン)が、今回は180度変身。「火の鳥」で、社長令嬢からお父さんの死により販売員、家政婦をしながらたくましく家族を養う故イ・ウンジュの役に近い、過酷な運命に立ち向かう純粋な主人公ジュヒを演じる。

        ●悪役なのに大人気のキム・ソンス







        悪役が似合いすぎ? 韓国女性に大人気のキム・ソンス
        (c)iMBC
         ジュヒの彼氏で、拷問により命よりも大事なものはないと、弁護士でありながら暴力団の部下として次から次へとジュヒを懲らしめる悪役を好演しているキム・ソンス。悪役なのに女性達にすごい人気! わけありの悪役で、あんなに悪いことをしながらもまだジュヒを愛しているようなセリフもあったりして、ドキッとしてしまう。

         ラグジュアリー&セクシーの代名詞になったキム・ソンスだが、デビューはなんと「韓国版仮面ライダー」である「地球勇士ベクターマン」! その後の長い無名時代には、下着モデルやチラシモデルもやっていた。俳優として認められるようになったのはアダルト映画に近かった「おいしいセックスそして愛」という映画がきっかけになった。その後、ソン・ヘギョ主演の「フルハウス」とイ・ドンゴン主演の「ガラスの華(ユリファ)」で、主人公の彼女を片想いするやさしくも柔らかい役柄で注目され始め、29歳で2004年SBS演技大賞新人賞を受賞した。

         キム・ソンス本人も「これが始めての悪役ですが、僕の彼女からもその目線が気持ち悪いと言われてしまいました」というほどハマリ役。個人ホームページに「愛する人を守るために仕方なく悪魔と契約する役なので、今までとは違った慎重な演技が要求されるからとても楽しくやりがいがある」と。また、「悪役なのにこんなに人気が出るとは予想もしなかった」と驚いていた。

         キム・ソンスは9月から日本、台湾などアジアファンツアーに出かける。日本ではドラマ「ガラスの華(ユリファ)」が、台湾では「フルハウス」が公開され彼も韓流スターとして注目されるようになったからだとか。

        ●こだわりの人キム・サンギョンは弁護士役を好演

         「殺人の追憶」でソウルからやってきた刑事役のキム・サンギョンも久々のドラマ出演で、秘書のジュヒを愛しながらも疑夫症の奥さんとも別れられない熱血弁護士ソ・ジョンホ役。キム・ソンスと対立する「善」としていい味を出している。初めて悪役演技に挑戦するキム・ソンスと演技対決を広げているキム・サンギョンは昔から弁護士だったように安定した演技でドラマの中心を支えている。ジュヒへの微妙な感情変化も纎細に表現できる人で、「視聴率にこだわる俳優にはなりたくない」とMBCドラマ視聴者掲示板に書き残したほどこだわりのある人だ。









        元彼と尊敬する上司の間で揺れるプラトニックラブストーリーにもご期待
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        二人の火花散る演技対決。かっこいい~
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        ●サスペンスありラブストーリーありコメディーあり、そして演技派揃い

         助演達も負けてはいない。ソッギを誘惑するセクシーな秘書はモデル出身のハン・ゴウン、ソ・ジョンホを助けるとてもスマートでかわいい女性弁護士は演劇俳優出身のチュ・サンミ、それに新人俳優らも多数登場している。

         演技派勢揃いのサスペンスあり、ラブストーリーあり、コメディーありと助演までしっかりしている弁護士達。今までの韓国ドラマとは一味も二味も違う、キャラクターがしっかり生きていてストーリに埋もれないこのドラマに、ハマってみませんか?

        ※注 俳優名と役名を区別するために、俳優名にはアンダーラインを付けました。


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        第6回:2005年上半期視聴率記録更新!今韓国はタフな彼女“サムスン”に夢中

        2005年7月20日









        第6回
        2005年上半期視聴率記録更新!

        今韓国はタフな彼女“サムスン”に夢中







        『私の名前はキムサムスン』主人公のサムスンとジンホン
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         また出ました! 視聴率“44.7%”、2005年上半期もっとも記憶に残るドラマ『私の名前はキムサムスン』(MBC、毎週水木夜9時55分~・7月21日最終回)。同名のインターネット小説が原作だけど、出生の秘密もなく悪役もいない。記憶喪失もなく三角関係もない。なのにネットでは毎日サムスンのことで盛り上がり、水木はとにかくTVが見られる場所にいないと不安、ドラマのファッションも小物も登場人物もみんな国民的人気を誇っている。

        ●主人公はモテナイ女の子

         どんな苦境にもめげず笑顔で励む美人が主人公の「パリの恋人」、「フルハウス」、「天国の階段」といったシンデレラ物語から脱皮し、名前はこの世でもっともダサイ「サムスン」だし、お金もないし、ぽっちゃり体型で美人でもないし、口は荒いし暴れん坊でよく怒るし、という男に縁がないパティシエ(洋菓子作り)が主人公だ。女性らしい名前に改名し、お見合いに成功し自分のことを理解してくれる男性と結婚するのが当面の目標だったが、この男ジンホンに出会ってしまったために人生が思わぬ方向へと進んでいく。

         28歳のクリスマスイブ、サムスン(キム・ソナ)は浮気している彼を尾行しホテルに辿り着く。彼といちゃいちゃする見知らぬ女を殴り倒してやりたい気分で部屋をノックするが、現実では彼にしがみつき泣きすがり別れたくないと大騒ぎしてしまった。ちょうどそのとき、母に背を押され仕方なくお見合いのためホテルに来ていたジンホン(ヒョン・ビン)は相手を怒らせ、水をぶっかけられてしまう。

         泣きながらトイレに駆け込んだサムスン、そのまま悲しく泣き崩れるのかと思ったらいきなり服を脱ぎ出すではないか! 何をするかと思ったらお腹にまきつけていたコルセットを急いで外し、ほっとした表情で本格的に泣き始める。だがそこは男性トイレ。濡れた服を乾かそうと入ってきたジンホンはトイレのドアを無理やり開け、サムスンに冷たく「ここで何やってるんですか。おばさん、あんた変態か?」と軽蔑の眼差しを。

        ●投げつけたケーキでパティシエに採用!?

         その後サムスンは失恋のストレスからますます太り、稼ぎ時のクリスマスイブに勝手にベーカリーを休んでしまったことでクビになり、職探しのために泣く暇もない。自分の腕前を披露しようとマンゴムースケーキを持参して乗り込んだフレンチレストラン「ボナペティ」。ひょんなことからある男性のボタンに髪が絡んでしまったサムスン。何とか解こうとするがその男はバッサリ、サムスンの髪を切ってしまう。ついに爆発したサムスンはケーキを男の顔に投げつけ暴れまくるが、彼はこのレストランのオーナー、ジンホンだった。顔についたケーキを味見したジンホンはサムスンの才能を認めパティシエとして採用するが、この二人は他にあることも契約するのであった。


        視聴!<私の名前はキムサムスン>

         『私の名前はキムサムスン』(MBC、毎週水木夜9時55分~・7月21日最終回)を視聴するには、ドラマページの「overseas」(海外利用者向けVOD)メニューをクリック。VODは1件1,000ウォン、リアルタイム(On Air)は無料。
         MBCについて詳しくは
        第3回:無料で楽しむ韓国ドラマ 入門編3<有料でも見たい!MBC>を参照。



        ここまで読んでいかがですか、みなさん。韓国ドラマにしては結構新鮮なストーリー展開になりそうだと思いませんか?







        サムスン
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        ●サムスン役のキム・ソナ、実はセクシーな才女

         サムスン役のキム・ソナはCMモデルから映画に進出し、コメディー女優として名高い。高校は東京で卒業、大学はアメリカでピアノを専攻したが芸能界デビューのため中退。日本語も英語もペラペラだ。キム・ソナは筆者の高校の先輩で東京韓国学校出身なのだ。背が高くアンジェリーナ・ジョリーっぽい唇がセクシーだったのが印象に残っている。なのにプロフィールを見ると筆者よりかなり年下になっている。トホホ~。

         年下でかわいい顔して性格は超悪いし、わがままで優柔不断なジンホン役のヒョン・ビンは「ノンストップ」、「アイルランド」に出演した若手俳優でまだ幼さも残る美少年。サムスンの母に挨拶に行き、気に入ってもらおうとカラオケでネクタイを頭に巻いて踊るシーンは本当に意外だったな~。

        ●ヒジン&ヘンリーも大人気

         ジンホンと結婚を約束しながらもある日突然姿を消すが、実は胃がん。3年間アメリカで闘病し、がんを克服して彼の元へ戻ってきた美人で心やさしいヒジン(ジョン・リョウォン)、ヒジンのすべてを愛し彼女を追いかけアメリカからやって来た医者のヘンリー(ダニエル・へニー)の二人も主人公に負けない人気ぶり。







        ヘンリーとヒジン
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         ヒジン役のリョウォンはサムスン以上に注目されている女優で、「シャクラ」という女の子アイドルグループ出身だが、歌よりも演技のほうが似合うと大好評! 韓国20代女性がもっとも真似したい女優にも選ばれた。

         ヘンリー役のダニエルは韓国人の母とイギリス人の父をもつハーフでモデル。このドラマがデビュー作となったが、韓国語がまったく喋れないのでセリフはすべて英語。彼の姿をもっと長く拝みたいとの要望から水着シーンまで登場したほど。これも事前制作ではなく、作りながら放映する韓国ドラマならではのサービスだ。

         『私の名前はキムサムスン』は最終回(2005年7月21日放送予定)に向け、これでもか~と面白い場面が目白押しになっている。その一方でヒジンは、実はジンホンの母の命令で何も言わずアメリカへ行くしかなく、がんを克服すれば結婚してもいいと約束していたのに、今になって「病気の嫁はいらない」と冷たく言われ、ジンホンからも別れを告げられてしまう。「ヒジンが悲惨すぎる!」とヒジン&ヘンリーのハッピーエンド説を希望する視聴者が多く、この二人が幸せそうにキスするオレンジジュースのCMが21日最終回直後に放映されるらしい。

        ●現実的なストーリーに共感呼びまくり

         『キムサムスン』は「こんなのありかよ~」という、今までの韓国ドラマとは違い、すごく現実的で誰でも一度は経験したことがありそうなエピソードが満載。職業もなく美貌だけで王子様に選ばれるラブファンタジーを笑いものにするセリフがあったり、今までタブーとされていた女性から迫る「性」についても何気なく突っ込んだり、独身女性の目線から見た世界が軽快に描かれている。男に頼らない芯の強い女性でキャリアもある、恋はしたいけど男に媚びない、でも一人でいるときは「もし私がとてもきれいで痩せていたら、こんなこともしちゃうな~」と空想の世界を駆け巡る主人公の姿に「まるで私の話みたい」と、共感する女性が多いのが人気の秘密だろうか。

        ●ケーキもファッションも今韓国は“サムスン”に夢中

         サムスンの職業がパティシエなだけにケーキを作る場面もよく登場する。ドラマに登場するケーキはすべてソウルプラザホテルのケーキ専門店「デリープラザ」のもの。ケーキはもちろん、クッキングクラスも大人気で行列ができるほど。もっとも人気なのはサムスンがジンホンに投げつけたマンゴムースやラズベリムース、お客さんのプロポーズを手伝おうと作ってあげたマルキーズ グラッセ、ジンホンのために作ったミルフィーユ。ドラマ放映後、売上が20%以上も伸びたとか。パティシエを目指す人も増え、ドラマでサムスンがフランスで通ったとされる「ル・コルドン・ブルー」ソウル校には問合せが殺到しているそう。

         東大門のショッピングモールでもサムスンファッションが大人気で、ディスプレーされた洋服の大半に「サムスン風ブラウス」、「リョウォン風麻短パン」と書かれた札が貼ってある。梅雨の時期は買い物客が減るのが普通だが、サムスンのお陰で逆に売上を伸ばしているお店が多いというから驚き。

         熱しやすくて冷めやすい韓国なので、ドラマが終ると「いつの話?」とサムスンの話題もあっという間に消えてしまうかもしれないが、とにかく今はサムスンを知らないと仲間に入れない!


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        韓国大手企業の2006年成績表・サムスンとLGの極端な差はどうして? [2006年12月26日]

        12月が年度末の韓国ではちょうど今頃、企業の推定実績発表と人事異動がマスコミを賑わす。朝鮮日報の報道によると、韓国企業ランキング100位までの大手企業の2006年度実績は、売上高が前年比7.07%増加した547兆576億ウォン(注)だが、営業利益と純利益はそれぞれ1.45%減、5.94%減の48兆3757億ウォンと43兆6523億ウォンだった。

         円安の影響から、海外市場でノートパソコンやHDTVなどの家電や自動車は、日本製の方が韓国製より安いという現象が発生した。韓国製品は価格競争力が落ち、輸出への依存度が高い企業は売れるけど儲からないという問題を抱えている。


        韓国でも貧富の差は開く


         韓国を代表する自動車メーカーといえば現代自動車だが、不正資金工作・横領問題で会長が逮捕されたことに加えて、組合のリストラ、円・ドル安ウォン高と内外から締め付けられ純利益は32%も減りそうだ。日本市場には、ヨン様をモデルに起用し、韓国の国民車として愛される「ソナタ」を投入したが販売は苦戦し、ネットでは「日本の主婦向けにセダンを売り込むのは日韓の差を認識せずヨン様だけに頼った戦略の間違い」と指摘されてもいた。


         一方で、輸入車を扱う現代自動車の子会社はウォン高から外車の値下げ効果があり、売上高、純利益とも40%ほど成長した。景気が悪いといっても韓国国内での貧富の差は広がっている。実際には余裕資金の多い個人は増えていて高級外車と輸入食材、輸入赤ちゃん用品は飛ぶように売れている。今年のファッションはあまり寒くもないのに毛皮がトレンドだそうで、通勤の満員電車に毛皮で乗り込むOLが増えていて、私としてはくしゃみが止まらなくなるから困るくらいだ。


         大手企業の動向の中でも特に注目されているのは韓国の2大財閥系企業、サムスンとLG。2社の2006年の実績は極端な差が出た。時価総額韓国国内1位のサムスンはまずまずの実績を達成したのに比べ、LGは悪夢の1年というほど実績が落ち、グループ内の中核会社であるLG電子のCEO交代まで断行したほどだ。


         LGは今年グループ全社が大幅の純利益減少となった。主力事業の家電は純利益が54.5%減少した。LG電子製の携帯電話の人気が落ち、前々回紹介した「チョコレート」携帯が唯一の救いとなった。2005年純利益5170億ウォンでお祭り騒ぎだったLGフィリップスはLCDの価格急落で8000億ウォンの赤字、通信キャリアのLGテレコムも純利益11.74%減少、化粧品や洗剤などのLG生活健康は12%減少、LG化学は24.03%減少、持ち株会社のLGも26.49%減少した。


         LGは責任を追及するかたちで大規模な人事異動を断行し、グループ内の代表理事(日本でいうところの代表取締役)8人が新しく入れ替わった。今まで「和」を重視した人事から一変して、徹底した成果主義と未来志向的、グローバル経営強化の3つの原則に沿って行ったと発表した。LG電子の代表理事にはナム・ヨン前LGテレコムの社長が抜擢された。30年間LGに勤めた戦略通と呼ばれる人物で、攻撃的マーケティングでLGテレコムの加入者を増やし雨後の竹の子ように成長させたのが高く評価された。オーナーである会長の秘書室長でもあった人物だ。


         サムスンは営業利益は減ったものの純利益は4.44%増えた8兆ウォンと予想されている。サムスン物産や子会社の純利益も100%以上の成長が見込まれていることから「やっぱりサムスンは危機に強い、賢い企業」と評価されている。毎年年末になるとサムスン電子やキャリアのSKテレコム、LGテレコムは基本給の700~1000%がインセンティブで支給されると報道され、サラリーマン達を憂鬱にさせていたが、今年はどこも大規模なインセンティブは支給されない様子。でもサムスンは会社別の実績に応じて基本給の150%以内で支給し、1月には事業部別の目標を超過した利益を年俸として支給する制度があるため、事業部によっては年俸の50%近い金額をボーナスでもらえる人もいるということだ。


        サムスンとLG、社風はこう違う


         筆者の知人でLGからサムスンに転職した人によると、「LGはのほほんとして目立たず、物静かで、会社の外のことはあまり関心がない人が多かった。よくみんなで飲みに行ったけど安いお店で割り勘がいつものパターン。サムスンは野心家でエリート意識も強く、自信満々の人が多い。正直言ってついていくのが大変。業務方式もルールがありすぎて怖いくらい。頭の回転が速く、株や不動産で大儲けする社員もいるし、元々お金持ちのお坊ちゃまやお嬢様が多いせいか、みんなブランド物を身につけてるし、給料は飲み代だからと気前よく奢ってくれたり、LGとは全然違う雰囲気」だそうだ。LGの人事異動は実績の改善と社内の雰囲気を盛り上げるリーダーが必要とされる時期だから、と説明されているが、サムスンとの雰囲気の差が実績の差にも影響を与えているのかもしれない。


         なお、IT業界では景気のいい話もある。ポータルのNAVERが検索広告の売上急増で純利益が91億ウォンから1491億ウォンに増えた。NAVERは、韓国内では天下のgoogleでさえ足元にも及ばないほどのパワーで韓国検索市場シェア70%を占めている。記者会見では、2007年は、もう一度日本に進出するほか、中近東やヨーロッパにも検索ポータルで進出し、世界のNAVERを目指すという話も出た。当面はこのまま順調に成長していけるだろう。


         日本のNTTと同様の電話通信事業者のKTは純利益が13.3%増え、1兆1300億ウォンに達しそうだ。モバイルWIMAXであるWibro対応携帯電話の発売計画も発表され、携帯電話へSMS(ショート・メッセージ・サービス)を送信できる新しい公衆電話事業も始まることから2007年も実績好調が続くとみられる。


         大事な日は旧暦で数える韓国なので(年配の方は誕生日も旧暦を使うので毎年日付が変わりカレンダーにちゃんと表示しておかないと大変だ)、本当の正月は2月19日。そのため、休日は元日だけ。むしろ、同じく休日であるクリスマスの方が盛り上がっている。ちなみに、宗教には敏感なので韓国ではお釈迦様の誕生日(4月8日)も休日だ。


         日本のみなさん、一足先に「セヘボッマニバドゥセヨ!」来年は嬉しいニュースばかり続くといいですね。筆者の私は年末最後の厄払いで災難続きですが、みなさんはお元気で!これからも韓国に注目してください。来年もお楽しみに~。


        注:100ウォン=約13円


        (趙 章恩=ITジャーナリスト)

        日経パソコン

        -Original column
        http://pc.nikkeibp.co.jp/article/NPC/20061226/257737/