OSは、同社のテレビやスマートウオッチにも使っている「Tizen」。HTML5やCSSといったWeb標準技術に対応しており、キオスク向けアプリケーションを開発しやすくした。カードリーダやレシートプリンタ、QRコード/バーコードスキャナ、NFC(Near Field Communication)、無線LAN(Wi-Fi)などの機能を備える。情報提供や注文、決済、遠隔操作、顧客・決済データの分析などが可能で、そのために別途PCを用意する必要がない。
米商務省は21年9月24日、米Intel(インテル)やTSMC、サムスン電子、韓国SK Hynix(SKハイニックス)など世界の半導体メーカーや、半導体の大口購買者である完成車メーカーなどを対象に、「半導体供給網危機に関する公開意見要求(Notice of Request for Public Comments on Risks in the Semiconductor Supply Chain)」を告示した。長引く半導体不足を解消し、半導体のサプライチェーン(供給網)全体の透明性を図るために、大きく13項目の情報を45日以内に自発的に開示するように求めた。具体的には、半導体の生産能力や、発注から実際に半導体を使えるようになるまでのリードタイム、在庫、主要生産製品、製品別の月当たりの売り上げ、製品別の主な顧客、顧客別の売り上げ、今後6カ月間の増設計画などである。
多画素イメージセンサーのニーズが増えている背景には、スマートフォン(スマホ)に搭載するカメラの数が増え続けているという事情がある。サムスン電子の最新スマホ「Galaxy Z Fold3」はカメラが5つもある。多画素化と小型化は、カメラ性能が競争軸となっているスマホ市場にとって欠かせない要件となっている。
韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は2021年7月13日、車載向けイメージセンサー「ISOCELL Auto 4AC」を発表した。同社は18年、ドイツで開催された国際自動車部品展示会にて車載向けイメージセンサー「ISOCELL Auto」のブランド名を公開していたものの、製品自体を発売したのは今回が初だ。
ISOCELL Auto 4ACは、車内から外部の状況を確認できる、サラウンド・ビュー・カメラと前方後方カメラ用のセンサーだ。センサーサイズは1/3.7インチで120万画素。トンネルの前後など明暗差の大きな環境化でも映像を鮮明に捉えられる、サムスン電子独自の「コーナーピクセル(CornerPixel)」機能を初めて採用したセンサーでもある。
サムスン電子システムLSI事業部センサー事業チームのチャン・ドクヒョン副社長は「ISOCELL Auto 4ACは長年蓄積したモバイルイメージセンサーの技術力に安定性の高い車載向け先端技術を組み合わせた画期的な製品」「今後サラウンド・ビュー・カメラや前方後方カメラだけでなく、自動運転やイン・キャビン・カメラなど車載向けイメージセンサーのラインアップを広げていく予定」とアピールした。