サムスン電子とSKハイニックスの「HBM4E」競争、グーグルはどちらを選ぶか

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韓国関税庁によると、2026年2月1~20日における半導体輸出額は前年同期比134.1%増の151.15億米ドル(約2兆3400億円)だった。AI(人工知能)の需要拡大によって、メモリー半導体の輸出が急増したことが大幅な増加の要因だ。

 韓国の全輸出に占める半導体の割合は34.7%となり、前年同期比で16.4ポイント増加した。データセンター向けのSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を含むコンピューター周辺機器の輸出額も増加している。輸出額は13.4億米ドル(約2070億円)で前年同期比129.2%増加した。半導体市場の好況によって2027年まで韓国Samsung Electronics(サムスン電子)と同SK hynix(SKハイニックス)の営業利益は過去最高を更新し続けると見られており、株価も上がり続けている。

 サムスン電子とSKハイニックスは超高速・大容量のメモリー半導体であるHBM(広帯域メモリー)の生産ラインを増やすため、汎用DRAMの生産量を減らした。その結果、品薄状態が続いて価格が上昇している。2026年1月の汎用DRAMの価格は前年同期比で8倍に値上がりしている。

 そこでサムスン電子は、ノートパソコンに続いてスマートフォンの新機種「Galaxy S26」の値上げを告知した。これによってスマートフォンの買い替え需要は減少する見通しである。それでも、AI投資ブームに乗ったサムスン電子の半導体事業の利益はスマートフォン事業の利益縮小分を十分カバーできると見られている。

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趙 章恩=(ITジャーナリスト)

(NIKKEI TECH)

2026. 3. 
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サムスン電子とSKハイニックスの「HBM4E」競争、グーグルはどちらを選ぶか | 日経クロステック(xTECH)

SKハイニックス、基本給の30倍の成果給で人材確保 サムスン社員は不満

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好業績を記録した韓国の大手メモリー2社で人材確保競争が起きている(出所:SKハイニックス)

 韓国の半導体大手2社であるSK hynix(SKハイニックス)とSamsung Electronics(サムスン電子)は2025年、HBM(高帯域メモリー)を中心とした半導体メモリーのスーパーサイクルを背景に最高益を更新した。両社の競争は業績や市場シェアだけでなく、人材確保でも激化している。

 2025年は通年の営業利益でSKハイニックスが初めてサムスン電子を上回った。SKハイニックスの2025年の売上高は、前年比46.8%増の97兆1467億ウォン(約10兆3000億円)、営業利益は前年比101.2%増の47兆2063億ウォン(約5兆円)。サムスン電子は前年比10.9%増の333兆6059億ウォン(約35兆5000億円)、営業利益は同33.2%増の43兆6011億ウォン(約4兆6000億円)だった。

 香港の調査会社Counterpoint Technology Market Research(カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ)によると、2025年7~9月期のHBM市場シェアはSKハイニックスが57%と圧倒的首位で、サムスン電子が22%、米Micron Technology(マイクロン・テクノロジー)が21%だった。

 DRAMのシェアはこれまでサムスン電子が首位だったが、2025年1~3月期に逆転し、SKハイニックスが34%、サムスン電子が33%、マイクロンが26%の順となった。SKハイニックスがトップになったのは先行投資によるところが大きい。AI(人工知能)サービスの爆発的な普及により、データを高速で処理できるHBMの需要が急増すること、AI市場のトレンドが学習から推論に代わりサーバー向けHBMやDRAMの需要が拡大することを的確に予測した。

SKが基本給の2964%を支給

 SKハイニックスとサムスン電子は人材競争でもしのぎを削る。SKハイニックスは2026年2月5日、社員に基本給の2964%に当たる成果給(超過利益分配金)を支給したと発表した。年俸1億ウォン(約1060万円)の社員の場合、年俸に加え約1億4820万ウォン(約1580万円)の成果給を受け取ったという。成果給は初めに80%を支給し、残りの20%は10%ずつ2年にわたって支給される。

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サムスン社員が不満漏らす

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趙 章恩=(ITジャーナリスト)

(NIKKEI TECH)

2026. 2. 
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SKハイニックス、基本給の30倍の成果給で人材確保 サムスン社員は不満 | 日経クロステック(xTECH)

CES 2026で株を上げた現代自動車、自動車メーカーからフィジカルAI代表格へ

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 韓国で今一番の話題は、現代自動車の株価である。2026年1月2日に29万8500ウォン(約3万2800円)だった株価の終値は、世界最大級のテクノロジー展示会「CES 2026」(2026年1月6~9日、米ラスベガス)開幕直後の1月7日には35万500ウォン(約3万9000円)に上昇し、1月21日には54万9000ウォン(約6万円)に急騰した。現代自動車の時価総額は初めて100兆ウォン(約11兆円)を超えた。韓国証券取引所では、サムスン電子、SKハイニックスに続く時価総額第3位の企業になった。

 現代自動車の株価が急騰したのは、CES 2026で初めて一般公開した、傘下の米Boston Dynamics(ボストン・ダイナミクス)の人型(ヒューマノイド)ロボット「Atlas(アトラス)」が期待以上だったことが影響している。海外のメディアもAtlasを高く評価し、現代自動車はフィジカルAI(人工知能)を代表する企業の1つとして注目されている。

現代自動車が出展した、ボストン・ダイナミクスの人型ロボット「Atlas(アトラス)」

(写真:趙 章恩)

 現代自動車は2025年、米国の自動車関税によって輸出が減少するとともに、米国での生産拠点拡大を強いられるなどから、苦戦しているというイメージが強かった。それが今ではフィジカルAIの先頭グループとして、株価はさらに上がるとみられている。

 ちなみに、サムスン電子もメモリー半導体の好況とCES 2026で見せたAI家電の成長可能性から株価が上がっている。同社の株価 は2026年1月2日の最高値が12万8500ウォン(約1万4100円)だったのが、1月19日には一時過去最高値の15万600ウォン(約1万6600円)を記録した。しかし、現代自動車の株価上昇率には及ばない。

 現代自動車はCES 2026で、約1836m²のブースを用意し、ボストン・ダイナミクスのAtlas以外に多様なロボットを展示した。ボストン・ダイナミクスの4足歩行ロボット「Spot(スポット)」や物流向け運搬ロボット「Stretch(ストレッチ)」、現代自動車が開発したどんな地形も安定して走行するモビリティーロボット「MobED(モベッド)」、EV(電気自動車)を充電するための自動充電ロボット、グループ会社の現代WIAが開発した駐車ロボットなどだ。そして、20分おきに種類が異なるロボットのデモを披露した。グループ全体でAIロボティクス事業を強化するというメッセージを強く打ち出し、ロボット開発、製造、流通の全部を担えるのが現代自動車グループであることを示した。

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グーグルとも提携

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趙 章恩=(ITジャーナリスト)

(NIKKEI TECH)

2026. 1. 
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CES 2026で株を上げた現代自動車、自動車メーカーからフィジカルAI代表格へ | 日経クロステック(xTECH)

韓国は26年もHBMに注目、次世代接合・ガラスコア基板・EUVに動き

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 2026年1月に公開される記事ということで、2026年に韓国の半導体業界で注目される半導体製造技術について展望したい。2025年末に韓国で報道された内容や、筆者が取材した内容を総合すると、ハイブリッドボンディング(ハイブリッド接合)、ガラスコア基板、EUV(極端紫外線)露光向けフォトレジスト(感光材)材料が大きな話題となりそうだ。

 複数のDRAMチップを垂直に積み上げるのがHBM(広帯域メモリー)であるが、第6世代HBM4、それに続く第7世代のHBM4Eへと進化するにつれ、DRAMを積み上げる方式を変える必要が出てきた。従来はDRAMにマイクロバンプを設けて接合していたが、配線を直接接合することで同じ高さでも3D積層数を増やせるハイブリッドボンディングという高密度の半導体パッケージングが重要になってきた。ハイブリッドボンディングにより、HBMの積層数を増やすことで弊害となっていた電気信号速度低下の問題を解決でき、発熱問題も改善し、電力消費量も少なくなる。

 サムスン電子はHBM4から、SKハイニックスはHBM4Eからハイブリッドボンディングを導入しようとしている。HBM4は12段だが、米NVIDIA(エヌビディア)が要求するスペックを満たすには16段以上のHBM4Eが必要でありハイブリッドボンディングは必要不可欠といわれている。NVIDIAの要求を満たすためにはサムスン電子とSKハイニックスはハイブリッドボンディングを導入するしかない。

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ハイブリッドボンダーの国産化目指す

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趙 章恩=(ITジャーナリスト)

(NIKKEI TECH)

2026. 1. 
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韓国は26年もHBMに注目、次世代接合・ガラスコア基板・EUVに動き | 日経クロステック(xTECH)

韓国、47年までに半導体へ77兆円投資 競争力維持へ政府が最大支援

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 AI(人工知能)技術の成長に支えられ、韓国の半導体の輸出額は過去最多を更新し続けている。2025年12月15日、韓国科学技術情報通信部(部は省に当たる)が公開した「ICT輸出入動向」によると、2025年11月のICT輸出額は254.5億米ドル(1米ドル=155円換算で約3兆9400億円)で過去最高額をまた更新した。

 特に半導体は、DRAM、NAND、HBM(広帯域メモリー)の需要が伸び続け前年同月比38.6%増の172.7億米ドル(約2兆6770億円)だった。スマートフォン、コンピューター・周辺機器、通信装備も輸出が伸びた。半導体を始めとしてICTの輸出が伸びたことで、韓国の年間輸出額は2025年に初めて7000億米ドル(約108兆5000億円)を突破すると見込まれている。

 韓国Samsung Electronics(サムスン電子)や韓国SK hynix(SKハイニックス)より1カ月早く業績を発表する米Micron(マイクロン)の2025年9~11月営業利益は、前年同期比182.2%増の61億3600万米ドル(約9510億円)と証券業界の予測を上回る実績だったことから、半導体の好況は当分続くものとみられている。

 韓国半導体産業の競争力を維持するため、韓国政府は2025年12月10日、世界半導体市場でトップ2を目標にした「半導体産業育成戦略」を発表した。同12月17日には科学技術関連長官会議を開催し、「AI半導体産業跳躍戦略」も発表した。韓国内では、半導体市場は源泉技術を保有する米国が世界トップで、メモリー世界トップのサムスン電子やSKハイニックスを擁する韓国と、ファウンドリー(受託生産工場)世界トップのTSMC(台湾積体電路製造)を擁する台湾が2位の座を争っていると見ている。

半導体産業育成戦略報告会の様子

(写真:韓国大統領室)

 2025年12月10日、大統領室は「AI時代、K-半導体のビジョンと育成戦略報告会」を開催し、「半導体産業育成戦略」を発表した。官民協力で2047年まで700兆ウォン(約77兆円)以上を半導体に投資するとした。「半導体産業はもはや企業間の競争ではなく国家間の競争になったため、韓国も政府がより強力な支援策を出さないと競争力を維持するのは難しい」、「中国は1000億米ドル(15兆5000億円)、日本は600億米ドル(9兆3000億円)の半導体補助金を出しているのに韓国政府は何をしているのか」と半導体業界が声を出していたこともあり、韓国政府も投資を決めた。

 同報告会にはサムスン電子、SKハイニックス、ASLMコリアなど半導体業界の役員らも出席した。市場拡大につながるよう、政府のプロジェクトで使う電力・データセンター・自動車・ロボット向け半導体は韓国企業のものを積極的に購入し、半導体製造装備に対する韓国独自の厳しい審査をグローバルスタンダードに合わせて緩和するよう求めた。

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半導体設計ファブレスを育成

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趙 章恩=(ITジャーナリスト)

(NIKKEI TECH)

2026. 1. 
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韓国、47年までに半導体へ77兆円投資 競争力維持へ政府が最大支援 | 日経クロステック(xTECH)

「世界トップを目指す韓国フィジカルAI」と題して、CES2026イノベーションアワード 審査員 (株)KDDI総合研究所 趙 章恩氏によるセミナーを2026年3月13日(金)に開催!!

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「世界トップを目指す韓国フィジカルAI」と題して、CES2026イノベーションアワード 審査員 (株)KDDI総合研究所 趙 章恩氏によるセミナーを2026年3月13日(金)に開催!!

ビジネスセミナーを企画開催する新社会システム総合研究所(SSK)は、下記セミナーを開催します。

株式会社 新社会システム総合研究所

2026年2月5日 12時00分77件のいいね!がされています

───【SSKセミナー】────

【ボストンダイナミクス「Atlas」の衝撃】

世界トップを目指す韓国フィジカルAI

~現代自動車・サムスン・LG・SK・K-ヒューマノイド連合の最新動向~

───────────────

[セミナー詳細]

https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?spage=pt_26171

[講 師]

CES2026イノベーションアワード 審査員

(株)KDDI総合研究所 特別研究員/ITジャーナリスト

趙 章恩 氏

[日 時]

2026年3月13日(金) 午後2時~4時

[受講方法]

■ライブ配信 (Zoomウェビナー)

■アーカイブ配信(2週間、 何度でもご都合の良い時間にご視聴可)

[重点講義内容]

世界最大規模のテクノロジー展示会CES2026では、現代自動車グループのボストンダイナミクスが一般に初公開したヒューマノイド「Atlas」がフィジカルAIの代表事例として脚光を浴びました。研究室レベルの人間の動きを真似たヒューマノイドではなく、製造現場で使うための人間を超えたヒューマノイドでした。LGも人を家事から解放して自由にするため研究を続けているホームロボットを公開しました。冷蔵庫から食材を取り出してオーブンに入れ、洗濯機から洗濯物を取り出してたたみます。

韓国勢のヒューマノイドは韓国語を理解する国家代表ファンデーションモデルと手と指に特徴があります。サムスン・LG・SK・現代自動車など韓国企業は2030年フィジカルAI世界トップを目指し、AIロボットが現場を理解して作業を行うAIファクトリーの準備を始めました。グローバルビッグテックとも積極的に協力し、産学官連携で取り組む韓国の戦略からビジネスのヒントを見つけましょう。

1.CES2026で見せた現代自動車とボストンダイナミクスのインパクト

2.NVIDIAとサムスン・LG・SK・NAVERのフィジカルAI動向

3.K-ヒューマノイド連合動向

4.韓国政府のフィジカルAI世界トップ戦略とソブリンAI支援

5.今後の展望

6.質疑応答

■ ご優待特別価格 ■

https://www.ssk21.co.jp/S0000103.php?spage=special_26171

◆【無料緊急開催】1/19(月)開催:CES 2026審査員・趙章恩氏が明かす「中韓テック」最新潮流とMWC20周年の見どころオンラインセミナー

2026年3月2日から5日まで、スペイン・バルセロナで開催されるモバイル・コネクティビティ業界最大の祭典「MWC Barcelona 2026」。開催20周年の節目となる本年は、これまで以上に「アジア勢の技術革新」が世界の注目を集めています。

この度、ニューメディアツアーでは、韓国ITジャーナリストの第一人者である趙 章恩(チョ・チャンウン)氏の全面協力を得て、かつてないほど充実した「MWC2026 視察ツアー」を1/30(月)まで募集中です。
詳細リンク:
https://tsgoabroad.net/main/

■本ツアーの最大の特徴:本ツアーでは参加者の関心やニューメディアツアーが推薦する企業訪問ブースツアーの他、趙氏のガイド・通訳により、最先端を行く「韓国・中国」の展示ブースを深掘りする特別プログラムを追加でご提供させていただくことになりました。

韓国ブースの深掘り: サムスン、SKT、KT等のAI戦略、そして1月にAI基本法を施行した韓国政府の強力な支援を受けるスタートアップの裏側を解説。

中韓テックの激突を体感: 6GやAIモビリティで競い合う中国・韓国勢のイノベーションを、言語の壁を越えてダイレクトに理解できます。

圧倒的なコストパフォーマンス: 欧米・中韓の主要ブースを網羅し、トップジャーナリストの専門解説が付いてこの価格。他のツアーでは実現不可能な、唯一無二のラインナップです。

つきましては、本ツアーの魅力をより深くお伝えし、2026年のテックトレンドを読み解く「プロモーションセミナー」を1月19日に開催いたします。

【MWC2026 攻略プロモーションセミナー】
日時: 2026年1月19日(月) 16:00 – 17:00
形式: オンライン(Zoom)
講師: 趙 章恩 氏(ITジャーナリスト / CES 2026 イノベーションアワード審査員)
参加費: 無料
アーカイブ視聴:事前に参加登録していただくことでセミナー終了後、3日以内に視聴リンクをご案内させていただきます。

●参加登録: https://us06web.zoom.us/webinar/register/WN_RJ2ZBcrrTYyJlUgVrLRCXw

サムスンとSKハイニックスでHBM4開発競争激化、韓国内巨額投資計画も始動

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韓国と米国の関税交渉が2025年10月に妥結したことを受け、韓国を代表する大手企業が続々と過去最大規模の韓国内の投資計画を発表した。サムスングループは半導体製造ライン拡大を中心に5年間で約450兆ウォンの投資と、毎年6万人の新規雇用、SKハイニックスは龍仁(ヨンイン)半導体クラスター造成を中心に約600兆ウォンの投資、LG電子は5年間で素材・部品・機材を中心に約100兆ウォン、現代自動車グループはAI(人工知能)データセンターとロボット製造を中心に2030年まで約125兆ウォンの投資、HD現代は造船を中心に5年間で約15兆ウォンの投資、ハンファグループは造船と防衛産業を中心に5年間で約11兆ウォンの投資、などである。

 同年11月16日、サムスン電子、SKハイニックス、LG電子、現代自動車、HD現代などの会長は韓米関税交渉後の官民合同会議に参加し、韓国政府の交渉を前向きに評価した。この場で会長らは、関税対策のために対米投資ばかり増えるのではないかと韓国内で広がっている懸念を払拭するため、当初の計画より大幅に増額して韓国内の投資を行い雇用も増やすと約束した。これら企業は韓国を技術開発の拠点にするため投資を増額したとした。米国を始め、海外に生産拠点を増やしても、最も重要な先端技術の研究開発と核心製品の生産は韓国に置く戦略である。

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SKハイニックスもサムスンもNVIDIAとがっち…

趙 章恩=(ITジャーナリスト)

(NIKKEI TECH)

2025. 11. 
-Original column

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01231/00144/?i_cid=nbpnxt_child_parent

    NVIDIAが韓国に26万個のGPUを優先供給 サムスンやSKなど4社、AIファクトリー構築へ

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    本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

    本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

     2025年11月27日、韓国科学技術情報通信部(部は省に当たる)は「GPUワーキンググループ」を発足した。Samsung Electronics(サムスン電子)、SK Telecom、Hyundai Motor(現代自動車)、NAVERが参加する。官民連携で、グローバル市場でAI競争力を持つために必要なGPUの活用計画とAIエコシステム活性化の戦略を幅広く議論するのが目的である。

     ワーキンググループ発足の背景には、米NVIDIAから韓国へのGPU供給拡大がある。2025年10月31日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)に伴って開催された「APEC CEO SUMMIT KOREA 2025」で、NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏が韓国の政府・企業とのパートナーシップを発表した(図1)。26万個の最新GPUを韓国に優先的に供給し、AIファクトリーやPhysical AI、量子コンピューティング、AI人材の育成などで協力する。

    図1 NVIDIAが韓国へGPUの供給拡大を発表

    図1 NVIDIAが韓国へGPUの供給拡大を発表

    2025年10月31日、米NVIDIAは韓国の官民に合計26万個のGPU供給を明らかにした。これにより、韓国が保有するGPUは現在のおよそ6倍になる。写真は左から、NAVERのLee Hae-jin氏、SKグループのChey Tae-won氏、NVIDIAのJensen Huang氏、韓国大統領のLee Jae myung氏、サムスン電子のLee Jae-yong氏、 現代自動車グループのChung Euisun氏。(写真:韓国大統領室)

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    CEOSUMMITの基調講演でHuang氏は、「…

    趙 章恩=(ITジャーナリスト)

    《日経Robo》 2025. 12.

    -Original column

    https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/mag/rob/18/00006/00186/?i_cid=nbpnxt_child_parent

    韓国ソウルでヒューマノイドの国際会議、サムスン電子はロボットハンドに注力

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    本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

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     韓国ソウル市のCOEX展示場で、ヒューマノイドに関する国際会議「2025 IEEE-RAS 24th International Conference on Humanoid Robots(Humanoids 2025)」が2025年9月末から10月上旬に開催された。ヒューマノイドの研究者と製造企業などが最新技術と成果を持ち寄って交流する場である。Humanoids 2025では研究成果の発表だけでなく、ヒューマノイドが人々にとってどのような価値をもたらすのかを体感できる展示やイベントなども行われた(図1)。

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    初日には、韓国SamsungElectronic…

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    趙 章恩=(ITジャーナリスト)  

    《日経Robo》 2025. 11.  

    -Original column 

    韓国ソウルでヒューマノイドの国際会議、サムスン電子はロボットハンドに注力 | 日経Robotics(日経ロボティクス)