「失業ドミノ」の韓国経済 IT産業は再び救世主となるか

世界中が不況や失業にまされているが、韓も例外ではない。2009年年頭の大統領演では「危機」という語が30回近く登場したことが話題になった。韓が直面している現を正直に民にえ、一に危機を克服しようというメッセジをめたようだが、民の反は「不況はずっと前から。何をいまさら」と冷たかった。


 


 


 


ミョンバク大統領の年頭見をテレビで見つめるソウル市民=1月2日〔AP Photo〕


 


 


 年末から派遣社員や契約社員の大量解雇がき、製造業は休業を余儀なくされている。経済成長はにマイナスで、就職難に失業が重なり所得は減りけているのに、インフレが止まらない。貧困層の加は止めがかからなくなってきた。「スに行っても高すぎて買えるものがない」というのが、主婦たちの共通したみである。


 


 工場地が密集している地方都市では、人口が減り地元の食店や商業施設も大きな打を受けている。ドミノ失業、失業津波は日本どころの話ではない。貧困すれすれの中産層は、明日がどうなるか、食べていけるかが問題なのである。


 


 そんな韓国国民にとって1月2日に行われた李明博(イミョンバク)大統領の演の言葉は、空しい響きに過ぎなかった。いわく「危機には終わりがある」「韓は奇跡の史を作ってきた」「明るい未への希望、挫折しない勇が危機克服の重要な力となる」「他人のせいにせずお互い助け合うべき時だ」……。


 


 


  


釜山の大で炊き出しを受ける韓の貧困層の人たち=1月13日〔AP Photo〕


 


 


■地下シェルタ議でひんしゅく


 


 貧困は家庭を崩させ、社を崩させる大問題だ。2008年12月に失業手に支われた金額は前年同月比30.1%も加している。しかし派遣や契約社員の8割は雇用保に加入しておらず、失業手の支給を受けているわけではない。正社員の失業だけでこれだけえているということになる。


 


 ソウル市政開発研究院の調査によると、ソウル市民の10人に7人は1998年IMF経済危機の時よりも今の方が生活が苦しいと答えている。1年前に比べ貯金が減ったと答えた人も51.8%を占め、67%の人が景が回復するまで2年はかかるだろうと見ていた。


 


 2009年の韓国経済はマイナス成長になると予測されている。韓政府は「経済非常事態」と名づけて、大統領は時用に作られた地下シェルタWar Room」で議を開き、その子を「経済危機は戦争と同じ!」とばかりに宣している。


 


 しかしこれは、「民の怒りが怖くて地下シェルタに閉じこもったのか?」とかえってひんしゅくを買う結果となった。そもそも大統領用の地下シェルタなどというものは、安保を考えれば極秘事項のはずなのに、ここまで大公開していいのか。野党からは早速「War RoomじゃなくてShow Room」と攻されている。


 


  


■大は就職浪人の5年生が急


 


 韓の大生は「大卒の20%しか正社員になれない」と言われるほどしい就職難のなか、今まで以上にしい競いられている。最近日本でも定取り消しや就職難から公務員や員、資格が必要な職業の人が高まっているという記事を目にしたことがあるが、韓ではその態がIMF経済危機からずっといているのだ。


 


 韓は所得の格差が大きい。非正規職の時給が300円程度、月給が4万~5万円なのにして、新卒の正社員は平均的な中小企業で年俸150万円前後、大手企業は年俸270万円前後、金融業は年俸370万円を上回る。だから中小企業ではなく給料の高いところへ就職希望が殺到し、大手企業の採用は900倍、1200倍というものすごい字になるのだ。


 


 大生たちはTOEICは基本的に900点以上、日本語に中語も少しはしゃべれるように勉し、就職したい分野の基礎知識もグルプスタディでしっかりと頭の中に入れ、企業に自分の才能をアピルする。動で履書を作って個性を出してみたり、印象をよくするため整形手術をしてみたり、それでも就職はき門である。


 


 大キャンパスはいつの間にか「5年生」で溢れかえっている。就職の見みがないとわざと位を落としてもう1年校に通う。無職の就職浪人よりは大生といった方が人聞きもいいしまだチャンスがあるからだ。ソウル市の大では卒業しても1年間大の講義を無料で受けられる「Post-Bachelor Program(士後過程)」制度を導入したところもある。就職できなかった卒業生たちの居場所を作ってあげたようなものだ。


 


 「ゴルドミス」と呼ばれてちやほやされてきた仕事一筋の身女性たちもリストラには勝てない。このごろはきができるよう結婚を急ぐ女性がえてきたという。日本には「婚活」という言葉があるが、韓では「チュィジプ」(就職+結婚)といわれ、就職できないなら早く結婚して家族の負担をくするという女性がえている。


 


 親はリストラ、子供は就職難、家族の中で誰も正規社員がいなく、時給300円ほどの非正規職でその日暮らしをしないといけなくなると、中産層が貧困層になるのは時間の問題である。



 


   


仕事を求めるデモの最中、大統領や経済人の顔写真に靴を投げつけて抗議を示す韓の非正規労働者たち=2008年12月17日〔AP Photo〕


 


 


30代が早くもリストラ世代に


 


 韓兵制があるので、男性の場合、兵をませて大を卒業して25~26で就職することになるが、正社員になれないまま30を過ぎてしまう人も少なくない。韓の新期は3月なので、卒業式は2月。あともう少しでまた大量の失業者が輩出される。


 


 今の20代の間では、「一生正社員になれることなく、契約職をとしながら10年ぐらいでリストラされ人生が終わってしまうのではないか」という不安ががっている。リストラの象が30代にまで下がってきたからだ。


 


 1998年以降に大を卒業した「呪われたIMF世代」は、就職戦争を勝ちいたと思ったら今度はリストラ戦争のどん中にいる。ソウル市では環境美化員(掃除員)募集に30代後半の博士課程修了者が募し注目された。結局この人は体力テストで落ちてしまったそうだが、笑い事ではない。人間の寿命はどんどん長くなっているのに、ける期間はどんどん短くなっている。老後問題も深刻な社問題になるだろう。 


 


 


■IT産業でり切ったIMF経済危機


 


 だからこそ韓ITにかける期待は大きい。IMF経済危機を迎えた時、韓はブロドバンドに投資し、世界のどこよりも早く高速インタネットを安く提供して、世界有のネット普及率を誇った。


 


 時リストラされた人はオンラインゲムブムにってPCバン(ネットカフェ)を経営したりネットベンチャを立ち上げたりし、世界に羽ばたく企業も出てきた。ブロドバンド、ADSL連分野だけで59万人の雇用果が生まれた。1997年から携電話端末の格が下がって普及が促進され、今では端末世界シェアの2位と4位を韓の企業が占めている。


 


 政府の電子化も進んだ。の就職難を利用して大生を最低賃金で雇用し、法文を始めとする各種家情報をデジタル化してインタネットで公開し索できるようにしていったのである。これは「公共勤事業」という雇用策の一種だったが、大を卒業したばかりの20代が初めて社に一足を踏みむ職場にしてはみじめなものだった。古い紙の文書を渡されワドに打ちむだけという純作業で最低賃金しかもらえない。IMF経済危機で就職難がなかったら韓の情報化はもっとれていたかもしれないと考えると、皮肉なものである。


 


 


3大分野17事業を支援


 


 今回の不況でも、政府は新成長動力事業として「色技術産業(グリITやエネルギ再生)」「先端融合産業(放送と通信の融合など)」「高付加サビス産業」というITを中心とした3大分野17事業を支援する政策を打ち出している。成長産業への重点投資で経済を活性化させ、IT輸出でを支えるという略である。


 


 放送と通信の融合では、全で地上波デジタル放送をIP由で視できるIPTVが2008年11月に商用化されてから、韓を世界のテストベッドにしてな付加サビスの実験が行われている。IPTVを始めモバイルIPTV、Wibro(モバイルWiMAX)に音を搭載したモバイルVoIPなど、融合サビスの展により連端末や部品などの市場が生き返り、雇用もえると見んでいる。


 


 1953年に朝鮮戦争が休となってから、墟となったこのは「ハンガンの奇跡」と言われる怪力でここまで突き進んできた。だから、どんなことがあっても落ちむことがなく、IMF経済危機の時も「ま、なんとかなるさ」と、前向きにり越えてきた。外光客から韓は全然不況には見えない、と言われるのも、「なんとかなる」精神があるからかもしれない。


 


 韓は、不況になるほど慈善体の募金額がえるだ。政治家や企業家といったお金を持っている人ほど欲深くて庶民をがっかりさせるニュスが後を絶たないが、それでも、みんなが少しずつって、助け合いながら生きればなんとかなると勇を持ちけたいものだ。


 


 


 – 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  


[2009年1月22日]


IT強国としての義務――世界の中心でITをさけぶ(過去記事)

ノブレス・オブリージュ(Noblesse oblige、高貴の義務)という言葉があるが、この言葉通りの生活をしている人が何人いるだろう。韓国のマスコミは政治家、財閥、医者、弁護士、教授などの高収入の人たちをひっくるめて「社会指導層」と呼ぶ時がある。しかしテレビをつければこの「社会指導層」たち、所得隠しに税金未納に賄賂等と、問題を起こすばかり。あるボランティア団体の代表によると、韓国では所得が少ないほど人生の苦しみを味わっているのでたくさん寄付し、ボランティア活動にも積極的に参加しているそうだ。私の周りもそうである。

途上国へ「海外インターネット青年奉仕団」派遣


 政府の情報通信部は5月、途上国の人々にPCとインターネット教育を提供する「2004海外インターネット青年奉仕団(Korea Internet Volunteers)」を4人1組で75組300人募集し、アジア12か国、アフリカ6か国、ヨーロッパ3か国、独立国家連合(CIS)6か国、中南米5か国など32か国に7月から約30日間派遣した。奉仕団には大学生や教師などが参加している。


 インターネット海外青年奉仕団の派遣は、2000年11月にシンガポールで開かれたASEAN(東南アジア諸国連合)プラス3首脳会談がきっかけとなった。金大中前大統領が開発途上国のデジタルデバイド解消のため青年奉仕団を派遣すると提案したのだ。その後2001年に170人、2002年に206人、2003年に345人と、721人が40か国に派遣された。「インターネット大統領」とも呼ばれるノ・ムヒョン大統領も公約として「IT(情報技術)奉仕」を約束した。


 奉仕団は派遣された国々の現地の学生や公務員はもちろん、歴史的な背景の中で中国や旧ソ連に強制移住させられた高麗人と朝鮮族など現地に居住する韓国人を対象に、PCとインターネットを教育し、国籍は変わっても祖国を誇りに思えるように元気づけようという目的もある。


 韓国のIT産業の生産額は全産業の12.9%を占めている。全輸出額の27.3%がIT分野で、ITなしでは国家の存在も危ういと言っても過言ではないほどだ。有線・無線ブロードバンド網も先駆的に整備され、全世界からベンチマーキングの対象として注目されている。韓国は自ら情報化国家を立ち上げた先輩として、このノウハウを分けてあげるべき「義務」を負っていると考えている。


「尊敬されるIT強国」目指して


 韓国は戦争を何度も経験し、戦後の貧しさを十分味わっている。つい34~35年前まで、もうこの国は立ち直れない、見込みがないとして欧米諸国から融資もしてもらえなかった。その時、韓国政府は西ドイツに2万人の看護婦と炭鉱労働者を送り込み、彼らの賃金を保証金にして融資してもらい、高速道路やアパート、ビルを建て農漁村のわら屋根を瓦に変えるセマウル運動を起こし、その結果は「漢江の奇跡」へとつながった。「助けられてばかりではだめだ」「我々も他の国を助けてあげたい」――その願いがITで実現している。


 韓国はまだOECD(経済協力開発機構)加盟国の中でODA(政府開発援助)額の少ない国である。だが韓国は韓国なりの、日本は日本なりの方法で途上国をサポートしている。途上国が経済大国である日本に望むもの、それはお金や医療や装備など様々だ。しかし途上国の中でちょっと上にいるぐらいの韓国には、お金より世界に誇るITを活用した「韓国式経済再生モデル」の提供による支援を要求している。本当のIT強国になるためには、分け合うのも重要だ。その結果として「ITコリア」のイメージが世界に知れ渡り、貿易と友好的な関係を維持し、韓国企業の海外進出もサポートできるようになる。一人勝ちの「IT大国」ではなく、世界各国の人々と一緒に生き「尊敬されるIT強国」になりたい。


 奉仕団の結果はそうすぐに表れるものではないと思っていたが、既に東南アジアでは韓国の電子政府システムを導入する国が増え、韓国企業が行政の情報化や電子政府構築に参加している。カンボジアの場合、政府の情報化を担う情報通信開発振興庁(NIDA)の積極的な情報化意志があり、公共機関を中心にインターネットとITに対する認識がますます拡大している。韓国の情報化事例にも格別な関心を持っている。2002年に情報通信部と韓国情報文化振興院が国際デジタルデバイド(情報格差)解消サポート事業の一環としてカンボジアに「インターネットプラザ」を建設し、財政経済省が運営している「対外経済協力基金」も提供した。政府省庁と地方公共機関の公務員の情報化教育及び実習空間で活用されているこのプラザでより高いレベルの教育を提供するために奉仕団も派遣した。国土のほとんどが未開発のままであるカンボジアにGIS(地図情報システム)を導入したいと考えている。現在カンボジア政府は韓国企業のソリューションを導入して電子政府を構築し始めている。


「競争より協力」で日本と中国との連携を


 韓国はよく「私たちはグローバルeリーダー」だと言う。東アジアや開発途上国のデジタルデバイド解消だけでなく、日本と中国とのIT分野での協力もとても大事な国家課題として考えられている。地理的にも韓国は日本と中国の真中にあり、日本とも中国とも海底ケーブルでつながっているので、この関係は重要である。韓中日の協力なしでは世界の未来もない。中国の経済が急成長する中、韓国と日本はこのまま中国を見守るだけでいいのか?韓日FTA(自由貿易協定)が締結すれば韓国の自慢であるIT産業に影響はないのか? 韓国は中国に負けずIT先進国の座を守れるのか?――などの課題を競争より協力で解決していきたい。幅広いITの中でもどの分野からどのように交流し協力するべきなのか。筆者の周りの韓国人は公務員も民間企業人も学生も深く悩み、自分の身の回りから何か協力できるようなものはないかと考えている。


「不景気に見えない」パワーをあげたい


 韓国はここ数年ずっと不景気だ。就職難にインフレについていけない所得水準、激しい貧富の差、頻繁なストライキなど、問題は数え切れない。なのに外国人から「まったく不景気に見えない」とよく言われる。それは希望を持っているからだ。私は必ず成功する、私は必ず就職できる、韓国は必ず経済成長し先進国の仲間入りをする、このような希望を海外の途上国にも分けてあげたい。これが、韓国が世界の中心でITをさけぶ本当の理由である。



by- 趙 章恩


 


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ポータルサイトの優劣を左右する付加価値サービス――韓国でHOMPYが人気(過去記事)

韓国電算院の「2004韓国インターネット白書」と総務省の情報通信統計データベース4月15日付けを見てみたら、驚いたことに2003年末日韓のインターネット普及率の差はたったの3.9%、日本が60.6%、韓国は64.5%だった。「驚いたことに」というのは、韓国では何でもネットが中心で、ネットから話題が生まれ、子供もお年寄りもみんなネット中毒に近い状態と実感していたので、普及率90%はいくのではと思っていたからだ。年齢別利用率をみると日本は13~39歳までが90%強、50代が60%強、65歳以上も15%だが、韓国は6~29歳までは94%だが、50代は22.8%、60代以上はたったの5.2%であった。この数字だけを見ると日本の方がはるかにネットを使いこなしているのでは、と思ってしまう。

ヒットアイテムを生み出す韓国のインターネット


 韓国でインターネットユーザーというとPCでネットを利用する人をカウントするが、日本の統計には携帯でだけ、ゲーム機でだけネットを利用する人も含まれている。日本のネットユーザーは7730万人、PCのみの利用者は3106万人。この数字だけを比べると日本の普及率は半分以下になるので韓国との差も大きくなるが、ネットに接続できる端末を持っているという意味ではやっぱりその差は3.9%に過ぎない。


 しかし、ネットの使い方、個人がネットをどれだけ上手く使い込んでいるかという点では、日韓の差はまだまだ大きいように思われる。韓国が次々にオンラインゲーム、アバター、電子政府などヒットアイテムを生み出し海外にも輸出しているのは、新しいネットサービスのアイデアを提供し、熱狂的に反応してくれるユーザーがいたからだ。日本のユーザーはネットで何をやっているのだろう。


加熱するHOMPY人気


 この頃韓国ではブログ、正確にいうと「HOMPY」の人気が留まるところを知らない。HOMPYは写真と短い文を投稿するブログの特徴とホームページらしいUI、アバターを上手く取り入れたかわいい画面構成と遊び心が揃った個人ミニホームページのことだ。特に人気が集中しているのはSKコミュニケーションズの運営する「NATE.com」が昨年5月M&Aした「サイワールド」(www.cyworld.co.kr)だ。


 大学生と若い会社員を中心に、サイワールドのHOMPYを持たない者はいないといわれる程だ。サイワールドのHOMPY会員は680万人、他のサイトのブログや元祖HOMPYサイトである「セイクラブ」(www.sayclub.com)からの引越しも後を絶たない。一般人だけでなく政治家や財閥のファミリー、ノ・ムヒョン大統領の息子の夫人までもHOMPYに自分の日常や子供の写真を公開したほどで、「サイホリック」(サイワールド中毒)は職業、年齢を問わない。


 親しい友人のHOMPYを「親戚」として自分のHOMPYにリンクしておいて次々に訪問することを「波に乗る」といい、一言ずつレスポンスを残してあげるだけで2~3時間はかかってしまう。カメラ付き携帯の普及もHOMPYの人気をあおり、携帯で撮ったらメールではなく即HOMPYに掲載するのが常識になっている。三星など大手企業では社員の勤務中のHOMPYアクセスが後を絶たず、サイワールドを「業務妨害サイト」に指定し社内からのアクセスをサーバーで遮断している。何でも気軽に書けるHOMPYの雰囲気から社内情報が外に漏れるのを心配しての処置でもある。


既存コミュニティーサイトの有料化が発端


 HOMPYの誕生はある人気サイトの没落と深い関係がある。1日平均195万人が訪問し最も人気があったコミュニティーサイト「フリーチェル」は2002年11月、コミュニティーサイトの利用に毎月定額を課金する有料化を実施した。しかしこれが失敗で、フリーチェルは現在市場から消えかかっている。昨年6月から無料サービスを再開し、コミュニティー当たり保存容量を50MBから100MBに増やしたが、一度逃がしたユーザーは戻って来なかった。ユーザーに何の前触れもなくいきなり有料化を宣言し、ユーザーの反発にも耳を貸さず一方的に推進したことが原因だ。


 コミュニティーを他のサイトに移転するのは簡単ではないが、それ以上に一度離れたユーザーを呼び戻すのは難しい。フリーチェルを離れたユーザーは当時同じようなサービスをしていたサイワールドに集まり始め、そのユーザーを種にしてコミュニティーの中で自分をアピールするためアバターを利用したプロフィール紹介としてHOMPYをスタート、ユーザーのアイデアを取り入れながら今のようなHOMPYに発展させた。


新鮮で面白い「個人の何気ない日常」


 韓国のネティズンはコミュニティー、掲示板、チャットでは満足できず、いつも「自己アピール」したい欲望を持っている。日本では自分を下げて相手を大切にする謙譲の美徳というがあるが、韓国は逆だ。知らなくても知っているふり、常に「自分」を主張しないと本当にこの人は何も知らないから大人しいのかも知れないとバカにされる。


 HOMPYは自己アピール以外に他人の日常を覗く面白さも教えてくれたわけだが、これはネットが発展すればするほど強まる傾向ではないだろうか。動画、音楽、アダルトコンテンツなどはもう当たり前すぎて面白くなくなり、ネットと現実社会、実生活の区別がつかないほど高度なネット社会になればなるほど、個人の何気ない日常が新鮮で面白く感じられるのではないだろうか。


HOMPY がポータルサイト優劣のカギ握る


 サイワールドの売上は2004年末で前年比2.5倍の250億ウォン(約25億円)の見込みだ。これは無料サービスでありながら着せ替えキャラクター「アバター」の部屋を飾り「ミニルーム」を作るのが重要なポイントにもなるので、その有料化から収益が生まれている。アバター関連アイテム、BGM、スキン(背景画面)は全て有料で、サイバーマネーの「どんぐり」を1個100ウォンで買って利用する。


 Q&A型でユーザーの知識をデータベース化する知識検索のブーム、100MB~200MBと大容量の無料メールに続き、2004年のポータルサイトの勝負どころはブログやHOMPYのように個性をアピールしながらコミュニケーションできるツールに移動している。頻繁に訪問し、しかも1回の訪問時間が他のサービスより長いので固定ユーザーを確保しやすいのも魅力だ。ポータルの中でもシェアが少なかったNATE.comはサイワールドと合併後、HOMPYの人気のお陰でYahoo!Koreaを押しのけ、NAVER、DAUMと並び3大ポータルサイトに成長した。


サイト成功のカギはユーザーが握る


 NATEの合併成功に驚いたネットベンチャー系のEMPASやDREAMWIZなどのポータルサイトもブログやユーザーの個性をアピールできるコンテンツサイトとのM&Aや集中投資でもう一度市場シェアを伸ばしてみようと考え始めている。久しぶりにインターネット業界が騒がしく動き始めている。


 特に全国民の半分以上が会員と言われる無料メールとコミュニティーが中心のポータル「DAUM」は、「NAVER」に次ぐ2位に順位が下落、何か新しいサービスを取り入れなくてはとあせっている。NAVERが昨年から知識検索という会員同士の質問と答えを投稿型オープン辞書にして検索に追加したためだ。そこで、今年2月にはNAVERの知識検索とブログ、NATEのHOMPYのいいところだけを取り、100MBの無料メールをつけたポータル「マイM」(www.mym.net)を新登場させた。


 インターネットサービスは景気の影響はあるものの、それでも未来への成長エンジンに間違いないという確信をHOMPYが見せてくれたといえる。インターネットサービスにはあまり関心のなかった大手企業の参入で、数百万人の会員を持つ既存ポータルと資金を武器に次々とM&Aで迫る大手との勝負は既に始まっている。だが成功のカギはやはりそれを使いこなしてくれるユーザーにかかっている。



4月末の韓国サイトアクセス数TOP20





















































































順位 URL 分野
1 www.naver.com 検索ポータル
2 www.daum.net コミュニティーポータル
3 www.nate.com 有無線ポータル
4 kr.yahoo.com 検索ポータル
5 www.empas.com 検索ポータル
6 www.bugsmusic.co.kr 音楽ストリーミング
7 www.sayclub.com アバター、コミュニティーポータル
8 pmang.sayclub.com オンラインゲームポータル
9 www.sportsseoul.com スポーツ新聞
10 www.chosun.com 朝鮮日報=日刊紙
11 www.auction.co.kr オークション
12 hangame.naver.com オンラインゲームポータル
13 www.kbstar.com 国民銀行
14 www.msn.co.kr コミュニティーポータル
15 www.dreamwiz.com コミュニティーポータル
16 www.mym.net 検索ポータル
17 www.msn.com コミュニティーポータル
18 www.netmarble.net オンラインゲームポータル
19 www.ohmynews.com インターネット新聞
20 www.freechal.com コミュニティーポータル
出典:Rankey.com




by- 趙 章恩


 


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ネットの預言者「ミネルバ」を逮捕した韓国 煽ったマスコミの罪

「たかがネットの書きみ」と笑って見過ごすことはできないのだろうか。韓は今、「ミネルバ逮捕」で大きくれている。ポタルサイトDAUMの示板に政府の経済政策にする批判を280件ほど書きんだ「ミネルバ」というIDの男性が、ついに電通信基本法違反の罪で緊急逮捕され、身柄を拘束された。1月15日には証拠隠逃走の恐れがあると拘束適否審請求も棄却された。


 


 ミネルバ逮捕にし、韓の識者文化人は「牛も笑ってしまうコメディ」「ミネルバに罪があるとしたら、真実を書いたことであろう」「現とかけ離れた経済展望で民を惑わした大統領は罪にならないのか」「私がミネルバだ、私を逮捕せよ」などと、政府の対応しく批判している。


 


 


■逮捕容疑は「虚偽の書きみ」


 


 ミネルバは電通信基本法47違反の罪に問われている。電通信基本法は1983年に制定され、2008年3月まで26回改定された。471996年12月30日に改定された罰則で、「公益を害する目的で電通信設備により公然と虚偽の通信をした者は5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金にする」「自分または他人に利益をえたり他人に損害をえたりする目的で電通信設備により公然と虚偽の通信をした者は3年以下の懲役または3000万ウォン以下の罰金にする」としている。


 


 今回の逮捕容疑は、ミネルバが2008年12月29日に行った「政府が金融機と大手企業へ米ドル買いを禁止した」という書きみは虚偽であり、政府は替市場に介入していない、というもの。このミネルバの書きみにより市場には不安心理ががり、ウォンドル買い注文が殺到した。察の表には、「(虚偽の情報により)外国為替市場と家信用度に影響をえた」「政府は替安定のため約22億ドルの資金を投入するしかなかった」とある。


 


 


   


虚偽情報を流布した容疑で逮捕された「ミネルバ」=1月10日〔ロイタ


 


 


 しかしこの表そのものが、政府による市場介入の事を認めたようなものではないか。政府の際金融担者も「命令ではないが金融機議を開き、米ドル買いをしないよう電話で協力を求めたことはある」とミネルバの書きみに信憑性があることを暗に認めている。


 


 さらに、ミネルバが「公益を害する目的」、または「自分または他人に利益をえたり他人に損害をえたりする目的」で書きみをしたという事はまだ立証できていない。ミネルバを支援する弁護は「表現が荒っぽいところはあったかもしれないが、誰もが知っている容と公表されたデタを引用したもので虚偽ではない」と主張している。ミネルバの書きみに比べれば、アナリストや政府係者のいつも見事に外れる予測や李明博大統領の「7%経済成長公約」のほうが、よほど事に反している。


 


  


■「ネット経済大統領」と賞してきたマスコミ


 


 そもそも政府は、たかがネットの書きみぐらいで替市場がパニックにったと本で言うのだろうか。あのようなぎが起きたのは、ミネルバの書きみを「待ってました」とばかりにそのままコピペして記事にしたマスコミがいたからだ。その記事を引用して海外のマスコミまでもが報道してしまい混に輪をかけた。


 


 事実関係を確認することもなく「ミネルバが予言をしてくれた」と書きたてたマスコミ、ミネルバを「2008年を代表する人物」に選び賞を贈ることまで企していたポタルサイトDAUMの責任は問わなくていいのだろうか。ミネルバ個人だけを者にして、生贄にしてませられるのだろうか。


 


 政府はこれまでミネルバについて何度か言及している。「間違った情報で民を惑わしているので、本人にって正しい情報をえたい」と、身元を特定みであることをほのめかす脅しのような言さえあった。ミネルバの書きみはものすごいクリックを記し、マスコミでも大的に取り上げられた。マスコミはこぞって「韓経済情勢を的確に予測するインタネット経済大統領」とミネルバをえた。


 


 ここから、ミネルバは個人的な意見を書きんだ一人のネットユではなく、「預言者ミネルバ」として、存在が巨大になっていった。ネットの示板など見ない中高年層まで「ミネルバというすごい人がいるそうじゃないか」と口にするようになり、マスコミ報道を通じてミネルバがどんな書きみをしてきたのかぐらいはほぼ全民が知るようになった。


 


 ミネルバを褒めえ有名人にさせたマスコミは、逮捕後は手の平を返したようだ。彼が門大卒で金融機に勤めた経験はなく、独学経済学を勉し現在無職であることを調しながら、「31ひきこもり経済大統領」「者にもてあそばれた大韓民」などと攻している。なぜここで学歴や職業のことを問題にするのか、人すらそこにはない。


 






■「誹謗中傷」とは別問題


 


 芸能人がネット上の誹謗中傷や質な書きみを苦にして自殺した事件、ネットでき起こった米産輸入牛肉への反運動が大規模な反政府集へとがった昨夏のできごと――。韓では確かにネットの書きみがリアルの生活にものすごく大きな影響をえている。しかし、影響をえようとしたのはユやネットではなく、マスコミがネットの出事をいちいち記事にして大げさに報道したせいだと考えずにはいられない。


 


 芸能人の自殺が何件もいたことなどを受け、韓ではネットの名制度が化され非親告罪として査機がネットを監視規制するサイバ侮辱罪の導入が議論されている。ポタルサイトでは1日に書きめる件を制限したり、名確認をして登した員にしてもう一度本人確認をしたり、再三注意を呼びかけたりしているが、今でも事情はわらない。


 


 しかし、今回のミネルバ事件とネットの誹謗中傷は別問題である。


 


 察は「ミネルバを放するということはサイバテロを容認すること」と意気込んでいる。しかし、ミネルバが誰かを誹謗中傷するために書きんだわけではないだろう(政府は自分たちを誹謗中傷していると感じたかもしれないが)。もちろん李明博大統領は就任早、たかがネットと思っていた米牛肉問題での批判が反政府集展したという苦い経験がある。「ネットの書きみ」と聞いただけで軋りしたくなるかもしれないが、過に警戒するのは自らにも非があることを認めるようなものではないかと思わずにはいられない。


 


 


■「私はブロガに過ぎません」とミネルバ


 


 ミネルバが経済の勉をしなくてはならないと思うようになったのは、IMF経済危機の時に友人の親が事業に失敗して自殺したのを見たのがきっかけだったという。自己防衛のために身につけた知識をネットで共有しようとしたつもりが、政府のバラ色の展望とは正反の予測ばかりになり、それがまた次たってしまった。


 


 ネットで索したデタを引用し自分の意見を書きんだ結果、虚偽情報を流したと容疑をかけられ逮捕された。ミネルバが逮捕されてから、ネットで活に活動してきた「論客」たち、政府のIT政策や経済政策に苦言を惜しまなかったブロガたちが、自分の書きみを削除しネットから消え始めた。ネットに自然と集まっていたユー参加型情報が消える一方で、幼稚で質なデッグル(コメント)だけがってしまう恐れもある。


 


 私は弁護人が公開したミネルバとの話や面談容をみ、悲しくなった。察の査で彼に浴びせられた質問は「誰かに指示されてやったのか」「反李明博体に加入しているのか」といったことだったという。マスコミの餌食にされ、政府には経済影響をえる原因を提供した犯人扱いされ、個人情報がされ、もう日常にはれなくなった。


 


 「私は自分の意見をネットに書きんだブロガに過ぎません。反政府主義者ではありません」「私は政治犯でも、殺人犯でもありません。で縛られ手錠をかけられこうして面談をしなければならないなんて怖いです。記者や政治家の方にお願いします。これを政治事件にしないでください。オンラインに書いたことはオンラインでだけまれると思った私の間違いです」と訴えている。


 


 


■ユあってこその「IT強国


 


 ミネルバ逮捕は今後の韓のネット利用に大きな影響をえるだろう。放送局MBCの「100分討論」という人番組は、党のハンナラ党にしミネルバ逮捕をテマとして提案した。「ミネルバの書きみは表現の自由の範囲内であり、ネットをこれ以上規制してはならない」と主張する側と、ミネルバを逮捕した側が向き合って討論するという番組案だが、党は「まだ査中の事項にして討論すべきではない」と拒否した。


 


 民はネットの書きみを呑みにするほどバカではない。政府の言うことを100%信用するほど純情でもない。媒体や情報源の少ない韓でネットは重要な情報の溜まり場であり、はけ口でもある。どうしてネットユは政府を批判する書きみに熱狂し、政府の言うことはまず疑ってかかるようになったのか。政府はまず、その理由を振り返ってみるべきだが、その余裕もないほど追いまれているのだろうか。


 


 韓が今でも「IT強国」と胸を張れるのは、ITを活に使いこなし、企業のトライ&エラにも文句を言わず一にアイデアを出してくれるユがどのよりも多いからであるはずだ。そのユをネットから離れるように仕向けるのは、IT強国を諦めるということにほかならない。10年後、20年後を見てさまざまなを聞き入れる政府になってくれることを願いたい。


 


 


 – 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  


[2009年1月19日]


韓国 三星電子がスポンサー(2006年11月27日 掲載)

に「携電話修士課程」が登場




 


【ソウル】三星が1996年から財となった成均館(ソンギュングァン)大情報通信工部大院に、韓で初めて携電話科が新設され、年から修士課程が始まる。携電話科は年、修士40人、博士12人を募集する。1次12人募集に99人、2次28人募集に266人が志願し、競率は9.1倍となった。



 合格者は三星電子から授業料全額と
100万ウォンの生活費補助金が支給され、卒業すれば三星電子情報通信括に入社、携電話連の究開を任されることになる。


 


 携電話科はヒュマンインタフェス、コネクティビティ、エムベデッドSW、モバイルプラットフォム、モバイルヘルスなど次世代携電話にかかわる5つの究グルプで構成される。


 


 入は三星電子の入社試よりも難しかったとのうわさだ。書類審査、授面接、三星職務能力試SSAT)、三星電子面接の4段階を合格しなくてはならない。特に面接とSSATは入社試と同じレベルで、大申オAにTOEICで点を取った人も落ちたほどだ。


 


 携電話は、昨年246億ドルの輸出を記し、韓全体輸出の8.6%、IT輸出の22%超を占める韓の主力輸出品だが、門の人材を育てる大はなかった。


 


 三星電子の係者は「人材にする心はますます高まっているが、企業は攻能力を基盤とした務的な人材を要求し、大IT技術の速い化を育課程に直ちに反映しにくいのが情だ。携電話科こそが韓IT産業の競力を一段と引き上げる産協同モデルになるなるだろう。企業と大が協力し、韓の携電話産業をグロバルトップに展させるという目標を持ち努力すれば家競力にもつながる」と評している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2006年11月27日 vol.1164 載] Link 


 

普及のネックは高額な料金(2006年11月20日 掲載)

のモバイルインタネット




 


【ソウル】韓インタネット振興院の調査によると、9月1か月間の12以上の携電話利用者の45.1%がネットにアクセスした経験があると答えた。週平均利用時間は48.2時間、アクセス回6.7回だった。一方モバイルインタネットの足度は5点点の2.8点と低いことが分かった。特に利用料金にする足度が2.2点と最も低く、モバイルインタネットの活性化のためには利用料金の引き下げが先決という意見が93.6%に達した。モバイルショッピング、モバイルバンキングなどMコマスと位置情報を含むテレマティックスの場合、まだ利用率は低いが、今後の潜在成長率は非常に高いと評されている。



 無線インタ
ネット利用者のサビス別利用経験はモバイルショッピング8.9%、モバイルバンキング11.3%、テレマティックス11.4%、人探しや周情報などの位置情報は19.7%に過ぎなかったが、今後の利用意向はモバイルショッピング38.8%、位置情報32.9%、モバイルバンキング31.8%、テレマティックス25.2%で、日常生活を便利にするサビスをモバイルから利用したいとするニズが高かった。


 


 韓インタネット振興院は「モバイルインタネット利用はいまだ有線インタネットに比べ低い水準だが、新しい生活中心のサビスが持的に開されればモバイルインタネットの利用は大きく活性化する見み」と述べている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2006年11月20日 vol.1163 載] Link


 

韓国の携帯電話事情 機種変更は半年に1度に短縮(2006年12月4日 掲載)

中古端末のリサイクルが問題に


環境体、新たな制度導入を主張


 


 


【ソウル】韓では携電話ベンダの新機種発売とマケティングの化がすすみ、ついに機種更周期が6か月にまで縮まった。日本は夏と冬のボナス時期にあわせ新機種が発売される傾向がいが、韓では時季に係なく年中新機種が投入される。機種更周期はこの1年の間に、12-18か月から6-8か月へと一に短くなり、世界で最も入れ替えの激しいといわれている。


 


 三星電子の場合、年間150種類もの新機種を発売している。そのためマケティングや告も派手に行われ、多モデル生産によるR&D費用も上せされるので、高な端末しかつくれない。


 


 最近の新機種は新規加入だと60-80万ウォン(約10万円)、機種更では120万ウォン(約15万円)を超えたりもする。それでも韓の機種更周期はこの1年の間に、12-18か月から6-8か月と一に短縮化しており、世界で最も携電話をころころえるといわれている。


 


 州や米の機種更周期は短くて18-24か月、3年以上にわたって同じ端末を利用する人も多いそうだ。


 


 携電話市場シェア3位の三星電子の場合、ノキアやモトロラとの競に打ち勝つため、とにかくどこよりも早く新しい機能を披露することに力を入れている。カラ液晶、MP3音1000万素カメラ付きなど競合するベンダよりも早く提供することで、高仕端末というブランドイメジをつくり上げた。


 


 LG電子はデザインで勝負しながら新機種の発売やしている。ファッションとしての携電話を調し、ブラック&ゴルド、パステルカラ、ピンク、ステンレス素材で鏡のような端末を次り出している。


 


 ペンタックはデザインと機能の面を追求し、最先端の機能ではないがユの意見を反映した使いやすい携電話を投入している。消費者のなかから選ばれた30人のデザイン開コミュニティを運、一般ユをできるだけ反映しようと努力している。そのため、いま韓では薄さが6.9mm、8mmなどスリム携で競が激化しているが、ペンタックはいちばん握りやすい13mmの薄さを選した。


 


 機種更の周期が短くなるにつれて、携電話の部品産業も成長を遂げている。3年前までは、カメラやLCDはすべて日本からの輸入に依存し、韓では組み立てるだけだったが、いまではモデムチップ以外のほとんどを産化している。


 


 韓の産業が活性化したのはいいが、問題も浮上しつつある。環境汚染の恐れがあるため中古端末は回してリサイクルすべきだが、キャリアもベンダもこの問題には消極的すぎるのが情だ。代理店が回はしているが、代理店に持ちまれる中古端末は年減っている。


 


 昨年までは携電話購入補助金が禁止されていたため、その代わりとして機種更する際に中古の携を代理店にわたすと2-3万ウォンを値引きしてもらえたが、今年から加入期間にじて機種更の際に補助金がもらえる制度がスタト、キャリアは中古端末の補償を中した。


 


 そのためリサイクルされる端末は昨年の10分の1にもたない。リサイクルされないまま放置された携電話は昨年だけで1300万台、今年は1600万台以上がゴミとして捨てられそうだ。ベンダは生産量の11.9%だけ義務的に回すればいいので、あまり心がないのが態だ。


 


 環境体は、携電話を販する際に空き瓶対策のように補償金として一定金額を預かり、中古端末をしながらしをする制度を導入すべきだと主張している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


 BCN This Week 2006年12月4日 vol.1165 載] Link


 


 

韓国 地下鉄でもWibro利用可能に(2006年11月27日 掲載)

対応端末も多



 


 


【ソウル1月からソウル地下1-8線のほか、地下商店街でもWibro(モバイル無線LAN)を利用できるようになる。Wibroは時速120kmで移動しながらもブロドバンドインタネットが使えるサビスで、PDAやノトパソコンで利用できる。KTとSKテレコムは250億ウォンの予算で工事を急いでいる。工事はKTがすすめて費用は折半する方式だ。これまでWibroに投資された金額は5000億ウォンを超えている。



 Wibroカ
ドが内蔵されたノトパソコンも11月に発売され、内蔵PDAも発売間直となっている。年上期までに超小型のノトパソコン(UMPC=Ultra Mobile Personal Computer)、タブレットPC、USB型端末も発売される。SKテレコムは HSDPAとWibroを一に使えるデュアルバンドデュアルモド(DBDM=Dual Band Dual Mode)方式のUSB 端末(ノトパソコン用)を年発売することにした。


 


 Wibro加入者はKTとSKテレコム社合わせて1300人余りとまだまだ少ない。社は今年年末を基点に利用スポットと利用端末がえることからWibroへの心も高まることを期待している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2006年11月27日 vol.1164 載] Link 


 


 

第2のITベンチャーブームを巻き起こせ!(過去記事)

日本でも報道された芸能Xファイルの波紋がまだ静まらない。ポータルやコミュニティーサイトにはXファイルを掲載したりその内容について書いたりすると、刑事処罰の対象はもちろん損害賠償の対象になりかねないので注意するようにと警告が書かれてある。

 友達にちょっとだけ見せてあげるつもりが、P2Pとメッセンジャー利用率が高かったのが災いし、たった3日で4800万全国民に知れ渡ってしまったというのもすごい。だが爆弾テロ並みに怖いのが、このような好奇心から生まれたサイバーテロだということも再三実感した。


 ところが、芸能界以上にIT業界も今そわそわしている。


■韓国経済にはやっぱりITベンチャーが薬?


 日本と世界初というタイトルをおいて競い合った、携帯電話で移動中も放送が見られる衛星DMBと地上波DMB、移動通信網とホットスポット両方を使い時速60Km以上で移動しながらも携帯電話から1Mbpsの超高速インターネットが月3000円程度で使い放題のWiBRO(ワイブロ;携帯インターネット)など、IT839政策の主な課題で4~5年前から準備して来た新しいサービスがいよいよ上半期どっと披露される。


 昨年末には政府が立て続けに大胆なIT支援策を発表している。2004年11月、財政経済部長官が「2005年をベンチャー復活元年とする。梅雨に濡れた木に石油を撒いてでも火を付けてみせる」と特別な処置を考えている筋を発表してから、2004年12月24日クリスマスプレゼントのように「ベンチャー企業活性化対策」が発表された。ベンチャー対策の前にはIT839戦略、ITニューディール政策と大規模予算のIT支援策が発表されている。そこにまたベンチャーを持ってくるとは、韓国政府がITにかける意気込みのすごさが伝わってくるようである。 


 ここには


△政府主導で2008年まで1兆ウォン規模の投資ファンド造成


△ベンチャー企業の税制及び金融支援


△コスダック市場の中小・ベンチャー企業専用市場化及び活性化


△ベンチャー企業M&A活性化


△ベンチャーキャピタルの安定的財源確保及び投資資金回収支援


△ベンチャー敗者復活プログラム導入


△ベンチャークラスタ形成


△新技術製品及びSW需要基盤拡大


△部品・素材市場活性化


△大手企業とベンチャー間の公正取引確立


などベンチャー業界が要求していた政策の大部分が反影されている。


 ベンチャーへの投資を増やすため一般投資家が参加できるコスダック新規登録企業の公募株の配当量を20%から40%へ、コスダック市場の1日価格制限幅を12%から15%に拡大させた。機関投資家らの投資も増やそうと、持株を手放す際に譲渡所得税が免除される小口株主の範囲も発行株主全体の3%未満から5%未満へ拡大させた。コスダック新規登録企業の初期損失リスクが高いことを踏まえ、所得金額の30%は事業損失準備金として積み立て、損失が発生すれば積み立てられた準備金で相殺するようにした。国の基金でベンチャー専用のファンドも作る。


 不正とモラルハザードのないベンチャー企業家に技術信用保証基金などの支援でもう一度チャンスを与える「敗者復活戦」の導入には賛否両論が熱い。元々失敗してもちょっと休んでからまたどこかでベンチャーを立ち上げる企業家の多い国ではあるが、人のモラルを誰が評価できるのか、本当に客観的に評価できるのかと、不透明な審査によりまたベンチャーバブル時代のような投資詐欺事件が増えるのではないかと心配されている。


 今回の支援策は以前のように現金をばら撒くような支援ではなく、


△躍動


△多産多死


△高危険-高収益(High Risk High Return)


などベンチャーの本質を上手く生かすことができる土壌を作るために、創業・成長・成熟というベンチャーの成長段階に合わせ、その時必要となるインフラと資本を投入できる政策と評価が高いが、一度当たると大きいからベンチャーに頼るのかとの批判も多い。


 でもベンチャーを支援しなくてはならなくなった理由は色々ある。


■ベンチャー活性化方案にITニューディール政策、IT839政策も軌道


 韓国経済は長期化しそうな不況の中、三星、KT、SKテレコムなどの大手IT企業数社が国を動かすほどの力を持ち始めた。ベンチャーバブルで生き残ったところもほとんどが大手企業の子会社化している。その影響で逆に大手企業の一つでも危うくなると韓国経済全般が傾いてしまうほど偏った産業構造になってしまった。バブルといわれながらも1999年から2001年までベンチャーのお陰で韓国はIMF経済危機を克服し、韓国が進むべき道はITであるという成長動力を見付ける事ができた。


 だが今は先端技術を持つ収益性の高いベンチャーが一時的な資金難を克服できずどんどん外資系にM&Aされている。去年だけでも30社以上が外資系企業へ買収された。日本からの輸入に依存しない源泉技術確保が重要と言いながらも技術を守れない実態である。またベンチャーを下請けのまた下請けにしか見ない大手企業の悪態もベンチャー業界を潰している。国の力でベンチャーを保護しなくてはならないほどベンチャーは死にかけている。


 韓国で最も尊敬されるCEOでベンチャー第1世代のアン・チョルス社長(アンラボ)は、オーマイニュースとのインタビューで「今度こそは目に見える効果を狙った企業に対する支援ではなく、ベンチャーがベンチャーらしく生き残れる公正で透明な市場を作ってほしい」と強調した。この記事の下には延々と「もっともである」とネティズンの意見が並んでいる。


 政策とは裏腹にベンチャーの製品を買ってくれない公共機関がまだ多い。政府の対策は歓迎するが、その恩恵が本当のベンチャーではないところへ流れるような何かがあってはいけないだろう。一般市民らも「大手企業だけがもっと大きくなる産業構造はおかしい。企業も個人も貧富の差がありすぎる。ベンチャー対策でがんばれば成功できるというモデルを見せてほしい」と言っている。


 11月発表された「ITニューディール政策」もベンチャー活性化に大きく影響を与えている。


△知能型交通情報システム(ITS)、災難管理システム、DB統合標準研究などの各種情報化プロジェクト


△先端ITコンプレックス造成事業


△ホームネットワークインフラ構築事業


など「デジタル国力」をアップグレードさせるべく大型基幹事業に投資し、先端技術を持っているベンチャーが活躍できる場、市場を作ってあげようとしている。


■IT予算急遽増額、77%を上半期早期執行


 支援の決定も早かったが、執行も早い。情報通信部の予算は年末に集中したITニューディールとベンチャー活性化のため急遽1180億ウォン増額し、全体77%が上半期の内に早期執行されることになった。政府全体の予算も景気回復のため66%にあたる史上最高額の130兆ウォンが上半期執行される。関連規定の改定も上半期に全て終了させる。


 IT予算はベンチャー以外にも4171億ウォンが就職難解消のため22の行政DB構築、国家主要知識情報3千万件のデジタル化、ITSのための主要国道と4大都市の交通情報収集インフラ構築、47の中央行政機関が個別運営している電算センターを統合し政府統合電算センターを構築する事業に支援される。


 韓国ではこれを「デジタル国力強化対策」と命名している。支援策が重なる部分もあるため、省庁間の緊密な協力のためにも推進体制を確保しようと、情報通信部を中心に財政経済部、行政自治部、企画予算処が「デジタル国力強化対策推進班」を構成している。


 ベンチャー活性化対策が発表されてからインキュベーションセンターの入居が活気を帯び、ベンチャー認証申請件数も2001年バブルの頃に戻り始めている。コスダック市場は連日上昇気味、不動産屋の話しでは空きオフィスが多かった元祖ベンチャーバレーの江南テヘランバレーにも人が戻り始めているそうだ。


 もちろん、他の理由もある。マイナス金利で貯金よりは投資を考える人が増えたのと、不動産の下落で賃貸がかなり安くなったことなどだ。こうやって理由をつけるのは第2のベンチャーブームを期待しながらもまだ不安が残るからかも知れない。韓国政府の2005年目標はIT輸出850億ドル、経済成長率5%、40万人雇用。このままいけば目標達成はもちろん、韓国IT業界の歴史に残る1年になりそうな気がする。

by – 趙 章恩


デジタルコア連載     Link

ユビキタスコリアへの跳躍――「IT839戦略」とは (過去記事)

韓国電算院が発刊した2004年版国家情報化白書によると95年以降国家別「情報化の経済成長寄与度」は日本が33.3%で1位、オーストラリア26.5%、アメリカ25%、イギリス19.4%、フランス13.6%、韓国10.3%の順となっている。

 先進国の場合、90年代前から情報化投資を続け人材養成、情報化に適合した業務方式の変化などを成し遂げたが、韓国は98年IMF経済危機克服のため急いで情報化を進めたため、経済成長に及ぼす効果はまだそれほど大きくないそうだ。なのに、韓国といえばITである。韓国とITの特徴がうまく合致していて自然にそうなったのか、それとも残された選択はITしかないからなのか、何だかよく分からなくなってきた。


 韓国では今「どうもこの不況、あと何年で終わりそうにない」という意識が広がり始めている。不景気にもかかわらず不動産バブルやインフレがすごく、「値上がりしないのは私の給料だけ」というTVCMが人気を集めている。IMF以上と言われるこの異常な状態を乗り越えるため、源泉技術確保によるIT強国としてのステップアップと国民所得2万ドル達成という大きな2つの課題が打ち出された。そして、このための戦略として「IT839」が7月幕を開けた。



<IT839とは>


8大成長産業


▲高速無線アクセスサービス(携帯インターネット)WiBro、▲デジタルマルチメディア放送DMB、▲広帯域コード分割多重接続W-CDMA、▲インターネット電話VoIP、▲ホームネットワーク、▲テレマティックス、▲RFID、▲地上波DTV


これを裏付ける3大インフラ


▲広帯域統合網BcN(Broadband Convergence Network)、▲Uセンサーネットワーク、▲次世代インターネットIPv6


9大IT成長動力


▲次世代移動通信、▲デジタルTV、▲IT SoC、▲ホームネットワーク、▲インベデッドSW、▲次世代PC、▲デジタルコンテンツ、▲テレマティックス、▲知能型ロボット


2010年までに2兆ウォン投資


 韓国のIT支援政策の流れは本当に目まぐるしい。94年情報通信部設立、1995年8月「情報化促進基本法」と1996年6月「情報化促進基本計画」、1999年3月本格的な国家IT戦略「Cyber Korea 21」により95年から2002年までのブロードバンド普及計画が実行され、2年早い2000年12月全国普及の目標を達成しブロードバンド普及率世界1位という記録を達成する。


 IMF経済危機克服、インターネット普及でデジタル経済確立、本格的な知識情報強国設立という目標を早期達成した韓国政府は政策を修正し、政府・企業・個人の情報力を強化させるため2002年4月「e-Korea Vision 2006」を発表し電子政府、デジタルデバイド、スパムメール・ウィルスの最小化、個人情報保護問題に取り組む。


 そして政権が変わり2003年12月「Broadband IT Korea 2007」では開かれた電子政府(2002.10~)、国際競争力、グローバル情報社会、北東アジアITハブ国構想、デジタル福祉社会などが謳われ、2004年7月「IT839戦略」により具体的なユビキタス化と経済発展方案として、8大サービス、3大インフラ、9大成長動力に全力を注ぐ格好となった。IT839戦略には2010年まで政府予算1兆2000億ウォンと民間投資8000億ウォン、合計2兆ウォンが投入され、111兆ウォンの生産誘発效果が期待されている。


 経済的に厳しい状況に置かれていてもIT部門の輸出はそこそこ好調である。だが、韓国を支えている「IT」輸出のほとんどが半導体、移動通信端末、LCDモニター3品目に集中している(2002年66.2%)国全体の不況からR&Dが落ち込み、先進国との差と追い上げる中国の間で輸出も揺れ始めている。


 3~5年以内IT製造業は中国に追い抜かれると噂される中、IT輸出戦略は転機を迎えている。韓国ITを代表する親孝行種目「携帯電話」の場合、主な源泉技術を日本やアメリカに依存しているため、成長に限界があるという認識も広まっている。韓国が得意とする「走りながら考える」、「新しいものが大好き」な国民性を生かし、IT強国の座を守るためには源泉技術開発、先進インフラ、成長エンジンとなる製品やサービスを探し出さなくてはならない。


国民所得2万ドル時代へと移行できるエンジン


 また、韓国の国民所得は10年近く1万ドル止まりである。いつまでも「途上国以上先進国未満」の状態に留まるわけには行かない。国民所得2万ドル時代へと移行できるエンジンをIT産業から探し出そうというのだ。その具体的な実行方法がIT839戦略である。8+3+9=20という公式は、国民所得2万ドルという意味にもつながる。


 IT839の中でも今のところ目立って支援が集中しているのはデジタルTVとデジタル放送である。もめにもめ今年7月やっとLG電子がいくつか特許を持っているATSC方式に決定し、2010年アナログ放送を中止することになった。2010年までデジタル放送へかける予算は420兆ウォン、2008年まで生産誘発効果229兆ウォン、雇用126万人、放送機器輸出563億ドル、貿易黒字149億ドルが見込まれるにしてもかなりの予算である。デジタルTVをはじめ高価家電製品に賦課されていた特別消費税を値下げし、ついに「IT839積立」という怪しげな郵便貯金まで登場させた。


 韓国の郵便局には98年から「国民PC積立貯金」というものがある。政府が認定した最新仕様のPCを積立貯金に加入する条件で先にもらい、代金は毎月貯金で返済する制度だ。この積立は大当たりし、大勢の人々がまとまったお金がなくてもPCを購入できたので、ブロードバンドの全国普及に大きな役割を果たすことになった。栄光の神話をもう一度と、9月から情報通信部はデジタルTVが買える「IT839積立」を始めたのだ。


 PC同様、政府指定モデルのデジタルTV購入資金として最高5百万ウォンまで郵便局から貸してもらえ、貯金で返済する。郵便局は情報通信部の傘下機関なので、デジタルTVを活性化させ何とか内需を回復させてみようというのが政府の狙いである。政府が借金の保証人となりテレビを買わせる。家電メーカーは大喜びだけど、PCと違いデジタルTVは子供の教育に絶対必要だとか、持っていないと恥ずかしいとまでにはいかないので、まだこれといった動きはない。


政府10大次世代成長動力推進計画


 景気回復のための成長動力戦略はIT839だけでない。科学技術部、産業資源部、情報通信部が共同で打ち出した「政府10大次世代成長動力推進計画」というものもある。これは2003年から2007年まで4049億ウォンの予算でデジタルTV/放送、ディスプレイ、知能型ロボット、未来型自動車、次世代電池、バイオ・新薬などの10大事業とこれに関する141の研究課題と48の次世代製品開発を集中支援し、産業の発展と輸出を活性化させるというもの。


 既に2003年末あたりに決まった計画なのに、省庁の利害葛藤からか情報通信部は独自に「IT839」を打ち出した。日本でも総務省と経済産業省の支援分野をはっきり区別し難い場合が多いと思うが、科学技術部、産業資源部、情報通信部の予算確保のための支援産業奪い合いにうんざりしてしまう。


 情報通信部の陳大濟長官は車のナンバーまで8390に変え、TVでも新聞でも「IT839」という文字を目にしない日はない。IT839で韓国経済がどう変わっていくのか、注目していきたい。


by- 趙 章恩


 


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