韓国のPC動向 ハイブリッドHDD採用ノートPC(2007年5月14日 掲載)

三星電子が韓で初めて投入


コア2デュオ搭載で23万円



 


【ソウル】世界で初めてハイブリッドHDD(ハドディスクドライブ)を公開した三星電子が4月23日、韓で初めてハイブリッドHDD内蔵PC(senseR55)を発売した。この製品に内蔵されたハイブリッドHDDは昨年、Windows連カンファレンスで表された「三星フラッシュオンMH-80」モデルの商用化バジョンで、存の磁ディスク基盤(80GBHDD)に256MBのNANDフラッシュメモリを内蔵し性能を高めた。Windowsの中核システムファイルを速度のHDDではなく、高速フラッシュメモリに記するため、HDDに比べて消費電力や安全性、音での優位性は高い。


 


 三星電子が販を開始した「senseR55」は80GBハイブリッドHDDとWindows Vista Home Premium、インテルのコア2デュオT5600(1.83GHz)を内蔵した。面サイズはWXGA LCD 15.4インチワイド。値段は180万ウォン台で約23万円だ。


 


 senseR55にはVistaの「レディドライブ(Ready Drive)」技術が適用されているため、ハイブリッドHDDの性能を十分に生かす。「レディドライブ」はハイブリッドHDDに内蔵されたフラッシュメモリのみ取り、書きみの臨時保存所として活用し、ディスク回転数を減らしバッテリの消耗を減らしてくれる機能だ。 三星電子は「自社テストの結果、フラッシュモド動作中はHDD対応に比べて3倍以上の外部衝でも損傷なく正常に動作した。小容量デタ(10MB)をむ際の速度は26%、書きみ速度は71%以上に高速化した」。また「ブティング速度も1分程度かかっていたのが約40秒にまで短縮し、HDD電力消費は32%減少し、寿命も10%以上加した」と性能の高さを明した。


 


 ハイブリッドHDDはメモリとシステム非メモリ(LSI)、ストレジ(保存装置)といった三星電子半導体事業の3大中核技術を結合させた製品で、昨年5月に試作品を公開していた。


 


 同社の半導体係者は「1億8000万台規模のノPCが販される09年には、2.5インチHDD市場の70%以上をハイブリッドHDDが占めるだろう」と予測している。



趙章恩(チョウ
チャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2007年5月14日 vol.1186 載] Link