韓国輸出入 5月IT収支、大幅な黒字に(2007年7月2日 掲載)

輸出入 5月IT支、大幅な字に


 


 


ディスプレイ連が成長をけん引


半導体と携電話は伸び欠く


 


 


【ソウル】韓情報通信部は5月のIT輸出が前年同月比4.5%94億7000万ドルと表した。グロバルな競激化をはじめ、供給過によるIT製品の格下落、ウォン高といったしい件のなか、パネル(26.5%)、モニタ26.4%)といったディスプレイ連品目が成長を引っ張った。一方、携電話半導体輸出は前年並み。輸出から輸入を差し引いたIT支は45億1000万ドルと大幅な字を記した。


 


 半導体の輸出は、前年同月並みの29億4000万ドルにとどまった。格下落がNAND型フラッシュと、DRAMの輸出鈍化傾向がいている。


 


 同に携電話(部品含む)輸出も伸びが鈍化し、0.2%減の20億9000万ドルにとどまった。プレミアム製品が好調な動きを示している米向けは11.1%2ケタを記したほか、部品輸出を主導している中(香港含み27.8%)、中東(58.9%)、ロシア(479.1%)などの新興市場向けが着加した。ただし、EU輸出は18.7%減と2ケタの落ちみとなった。


 


 一方、パネル輸出は格下落傾向が落ち着きを取りしているうえ、下半期からデジタルTV向けにパネルの需要が大、Windows Vista向け大型(ワイド)モニタ用の特殊パネルの引き合いもまった。この結果、パネルは前年同月比26.5%17億2000万ドルを記した。パネルとともに完成品となるモニタ輸出は4月から加傾向にある。


 


 地域別にみると、パネルと携電話の輸出で、中と米向け輸出が好調だ。香港含む中15.1%35億ドル、米7.8%10億1000万ドルとなった。ただ、EUは4.1%15億7000万ドルで、携電話の輸出減が響き、伸び率は1ケタ台にとどまった。日本向けは、パネル輸出が47.9%減の2億2000万ドルと半減となるなど、全体では21.9%減の7億2000万ドルに落ちんだ。


 


 今後のIT輸出は、携電話の3G端末買い替え需要が大している先端市場と、新興市場の粘りい成長にともない輸出量が大。またパソコンとデジタル家電の9月新期需要によって半導体、パネルなどIT部品需要が大することから、下半期には成長が促進されるのではないかと期待されている。


 


 ただし、ウォン高がいているのと中の景加熱にともなう緊縮政策などが、不透明要因となる可能性があるとの見方もい。


 


 一部マスコミは「5月の全体輸出が前年同月比で11.9%312億ドルを記したのにし、IT輸出に限れば4.5%しか加していないのはIT産業が低迷している証である」と指摘。政府がウォン高を放置しているため経営危機を感じているIT中小企業が急していると報じた。



趙章恩(チョウ
チャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2007年7月2日 vol.1193 載] Link