サムスン、26年1~3月営業益で韓国最高記録 AIメモリー特需

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サムスン電子の第7世代「HBM4E」(写真:趙 章恩)

 韓国Samsung Electronics(サムスン電子)の2026年1~3月期の営業利益が50兆ウォン(約5兆3700億円)を突破した。四半期ベースの営業利益として韓国企業の最高記録となる。大部分を稼いだのが、半導体事業を担うデバイス・ソリューション部門だ。半導体メモリーの「スーパーサイクル」により、同社の営業利益は2027年まで拡大が続く見込みで、近い将来にGAFAMに⽐肩する可能性がある。

 サムスン電子の2026年1~3月期業績は、売上高が前年同期比68%増の133兆ウォン(14兆2800億円)、営業利益が8.55倍の57.2兆ウォン(6兆1400億円)だった。デバイス・ソリューション部門の営業利益は50兆ウォンを上回ったとみられる。

 同社の2025年12月期の営業利益は43.6兆ウォン(4兆4800億円)だった。2026年1~3月期だけで前年度通期の営業利益を越えたことになる。

 好業績の背景にあるのはAI(人工知能)向けの半導体需要だ。AIデータセンターやAI推論向けに半導体メモリーの受注が急拡大した。半導体市場は通常、年末商戦で10~12月期に売上高が伸び、その反動で1~3月期は減少する傾向がある。最近はAI向け需要の伸びにより、こうした季節性が見られなくなってきた。

 サムスン電子はこれまで、HBM(広帯域メモリー)市場で韓国SK hynix(SKハイニックス)に出遅れ苦戦していた。2026年2月に量産を始めた第6世代HBM「HBM4」から巻き返し、市場シェアを伸ばしている。

 サムスン電子の好業績は韓国経済にも影響している。韓国・産業通商資源部(部は省に当たる)が公表した2026年3月輸出入動向によれば、韓国の同月の輸出額は861億ドル(約13兆7000億円)で過去最高となった。このうち半導体輸出額は328億ドル(約5兆2200億円)と初めて300億ドルを突破した。韓国全体の貿易収支は257億ドル(4兆1000億円)の黒字で、14カ月連続の黒字となった。

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スマホ伸び悩むも全社利益の見通しは明るく

趙 章恩=(ITジャーナリスト/KDDI総研特別研究員)

(NIKKEI TECH)

2026. 4. 
-Original column

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