しかしタムドクのほうは、一難去ってまた一難、今度はスジニのことで胸が痛みます。チョロは「スジニを探したが探さなかったことにしてくれと頼まれました」と、ありのままを報告します。タムドクは、だからといってスジニをひとりにして帰ってきたのかと、チョロを咎めます。チョロは「それがお願いでした。私に王様の隣に行って守ってくれと」と言います。タムドクはスジニを放っておけません。「そいつがいたという場所にまた戻っても探せないのか?」と問うタムドクに、チョロは「もういません。これからは私も探せません」と答えます。
一方、キハはホゲの居場所を突き止め、会いに行きます。「私たちは天に見捨てられた存在。天が見ているのはただひとりで、その人が天の試験をうまく通り抜けることができるかどうか、それだけが重要。私たちはその試験に使われた薪にすぎない」と話しかけます。キハもホゲも、タムドクを燃え上がらせるために使われた薪だと……。キハは誓います。「私はその天と戦うつもりです。これ以上、天が地の人々に干渉できないように……」。
ホゲは聞きます。「そうしたら、私たちには何が残るんだ。天が去り、人だけが残ったこの地は、そのまま地獄になるかもしれない。私は人を信じない。自分を見ればわかる。人はどこまで醜く残酷になれるのか……」。キハは答えます。「地獄でも構いません。少なくとも、自分の運命は自分で作れるだろうから」……。
国内城に戻ったタムドクは、貴族が私兵を持つことを禁じ、兵士を太王軍ひとつだけにし、高句麗の5つの部族を太王の元で団結させます。教育機関である太学を奨励し、人材養成にも力を入れます。これでやっと平和が戻るのか? と思ったら大間違い。不死身の火天会の長老が、そうはさせません。今ではチュシンの王のものになった、遥か昔は虎族が支配していたこの地を奪い返すのが彼の目的です。
火天会の長老とキハは、取引をします。呪術の力でキハの記憶を蘇らせ、タムドクの子をスジニが連れて行ったことがわかりました。スジニと子を生かしておく代わりに、キハはタムドクの心臓と残る2つの神物を渡すと約束します。
そして、タムドクの元へ秘密の手紙が届きます。百済や周辺国の情勢をタムドクへ知らせ、助けを求めるものでしたが、その手紙には「王様はどんな痛みも1日で治せる方と聞きました」という文章がありました。タムドクは、この文章に引っかかるものがありました。これはスジニの言葉だったのです。「だから、王様とはですね。どんな痛みでも1日で治せる、そんな技を持っていないといけないと思うんです。そして、また立ち上がって進むべき道を進まなくてはならないと思うんですよね。”それでも私に着いて来い。私は王様だ”なんてね」という言葉……。
スジニのことが頭から離れないタムドク。タムドクはこの手紙を書いた人は、スジニの居場所を知っているのだと確信します。しかし、スジニを探しに行くとは言いません。まずは手紙に書いてあった人を訪ね、その人が望むように隣国の太子を助け、高句麗の味方を増やすのが目的です。
タムドクがスジニを忘れられず、切ない気持ちを持ち続けているあいだ、チュムチとタルビの関係は着々と進みます。好きなのにいつもモジモジ、パソンに「これからお前は俺のものになれって言えばいいじゃん!」とアドバイスされ、タムドクからは家まで与えられ、みんなの応援を受けてやっとゴールイン! 『太王四神記』の唯一のキスシーンを演じ、実生活でもゴールインすることになったおふたりは、本当にお似合いです。実際のプロポーズもドラマのセリフのように「今から俺の彼女になれ」と言って抱きついたそうですよ。カッコイイ!
さて、チュムチは新婚生活を送っているというのに、タムドクとスジニはどうなるのでしょうか? 韓国の視聴者たちもみんな、「チュダルカップル(チュムチとタルビ)」の次は「タムスカップル(タムドクとスジニ)」だ!! と盛り上がったものですが、最終回でその夢は叶ったのでしょうか? いよいよ『太王四神記』も大詰め。スジニとタムドクの再会は? キハと火天会の取引は? 最終回が目前なのに、ダイナミックな展開はまだ続くんです。息切れしないで、ちゃんとついてきてくださいね。
今日この頃のヨン様は、韓国を紹介する本を執筆中! これはみなさんもご存知ですよね。ヨン様の手で撮られた写真集とガイド本の2冊になるそうですよ。世界の家族(ファン)に、美しい景色、文化、料理、人情など、韓国のいろいろな顔を見せてあげたいという願いが込められた本だけに、期待大です! ソウル市清譚洞(チョンダムドン)島山公園の前にあるヨン様プロデュースのレストラン「ゴリラ・イン・ザ・キッチン」の周辺が、区によって「カフェ通り」に指定され、特別な名所として開発されることになりました。写真集の最初のページは、清譚洞になるかもしれませんね。清譚洞一帯は、「ファッション・ビューティー特区」に指定され、パリやミラノのようなファッション観光地として開発されるとのことなので、韓国でもかなり期待されています。
写真集はこの秋から撮影を始めて、2009年の春頃には出版される予定ですが、待ち遠しいですね。2005年に発売された写真集「The Image Vol.1」が20万部、ヨン様の筋肉の鍛え方を紹介した「100 day’s of Bae Yong Joon」は15万部も売れたとのことですが、今度の写真集は、この記録を遥かに超えそうな予感がします。ヨン様の目に映った韓国の素晴らしい景色や、お気に入りのスポットを紹介してくれる本とのこと。早く見てみたい! ヨン様の公式サイトで「韓国のステキな景色や名所を教えてください」と告知をしたところ、韓国からはもちろん、日本、東南アジア、エジプト、アメリカなど、世界各地の家族から1500通以上のメールがあったそうです。みなさんも、とっておきの韓国をヨン様に教えてあげましょうね。ニッコリアの韓国情報も参考にしてくださるかな?
– BY 趙章恩
Original column
http://ni-korea.jp/entertainment/essay2/index.php?id=21