韓国をIT強国にさせた伝説のゲームがカムバック

韓国をIT強国へと導くきっかけとなった対戦型オンラインゲーム「StarCraft」(1998年)がさらにパワーアップして帰ってきた。日本では聞きなれないゲームだが、米Blizzard Entertainment社が開発したもので、韓国をはじめ東南アジア、北米、南米、欧州では知名度が高く、PCゲーム・オンラインゲームの代名詞のような存在である。

 12年ぶりとなる「StarCraft II」のベータサービスは2010年7月27日、世界同時オープンとなった。韓国では12歳以上のユーザーなら誰でも無料でゲームができる。国内ではダウンロード方式だけの販売で、ベータサービス終了後は「1日」、「1カ月」、「無制限」に分けて課金する。約6000円を払えば、無制限にゲームを楽しめる。




StarCraft IIのロゴ

「StarCraft」は3つの部族から選んで対戦するオンラインゲームで、1998年の発売以来、ゲームCDは世界で950万枚以上販売されている。違法コピーで利用された数を含めると、少なくともこの10倍以上はユーザーがいると言われている。特に韓国で大当たりし、オンラインゲームとしては初めてキャラクター商品が大ヒット。ファンによって小説化されたり、フィギュアが売られたりもした。オンラインゲームがEスポーツとしてプロのリーグ戦として開催されるようになり、「プロゲーマー」という職業が登場したのも、この「StarCraft」がきっかけなのである。


 「StarCraft」はネットワーク上でユーザー同士が出会い対戦をするため、高速ブロードバンドと高仕様パソコンでないと十分楽しめなかった。そのためブロードバンドと大画面パソコンを利用できるPCバン(ネットカフェ)が大ブームとなり、当時は街中PCバンが溢れていた。このゲームをするためにパソコンを購入しブロードバンドに加入した人も少なくなかった。


 あれから韓国産オンラインゲームがどんどん発売され、韓国のデジタルコンテンツ産業のほとんどをゲームが占めるほどにまで成長した。韓国のNCSoft社やNEXON社のゲームは日本、台湾、中国、ヨーロッパのネットカフェならどこでも見かけるほどポピュラーなものになっている。韓国産オンラインゲームが市場を席巻している中、「StarCraft II」が昔の名声を取り戻せるかどうかは、ゲーム大好き熱血ユーザーの多い韓国市場での反応にかかっているとも見られている。


「StarCraft II」は早速韓国で大々的なイベントを開始している。PCバンにプロゲーマーを招待してユーザーと対戦させる古典的なイベントはもちろん、ロッテリアとタイアップした「StarCraftセット」も登場した。セットを食べるとスクラッチカードがもらえ、ノートパソコンや「StarCraft II」利用チケットが当る。ゲーム解説本ももちろん出版されている。


 驚いたのは飛行機のラッピング! その昔ピカチュウが空を飛んだように、韓国を代表する航空会社である大韓航空の飛行機にStarCraftのキャラクターがラッピングされたのだ。マイレージカードにも、リムジンバスにもStarCraftのキャラクターが印刷されゲームファンを興奮させた。大韓航空は「StarCraft」プロリーグのスポンサーでもある(韓国では主な大手企業や携帯電話、パソコンメーカー、キャリアのほとんどがEスポーツのスポンサーとなっている)。





StarCraft IIのキャラクターをラッピングした大韓航空の飛行機


 パワーアップした「StarCraft II」は3Dグラフィックス、音声チャットなどが新しく追加された。それにゲームを駆動するハード容量もかなり多めに使うため、「StarCraft II」のためにパソコンのパーツをアップグレードさせるPCバンとユーザーが増えている。価格比較サイトのDANAWAによると、7月のパソコン部品販売量は4月に比べ142%、前年同期比で120%増えているという。売れたのはハードディスク、メインボード、CPUの順で、「StarCraft II」の3Dグラフィックスを楽しむために部品を買い換えるユーザーが増えているからではないかと分析していた。グラフィックスカード、ゲーム用マウスも売り上げが伸びている。しかし今の「StarCraft II」はまだベータ版。有料サービスが本格化して最終的にゲームを円滑に駆動するためのパソコン推奨仕様が発表されれば、PCバンを中心に、部品の買い替え需要が大幅に伸びると見込まれている。


 スマートフォンやタブレットパソコンにその座を奪われ、デスクトップパソコンの販売台数は減り続けている。パソコンや部品メーカーが「Windows 7の次はStarCraft IIしかない」とまで言い切るほど、パソコンの売り上げを促進できるようなきっかけがしばらくなかったので、なおさら注目度は高い。年々数が減っているPCバン業界にとっても、国民的ゲームだった「StarCraft」への期待は高い。


 「StarCraft」は12年前、IMF経済危機をIT革命で乗り越えたパワフルな韓国を思い出させる象徴的なゲームだけに、小売業界でもタイアップマーケティングすることで、若くて前向きなイメージを打ち出そうとしている。失業、格差、長引く不況に悩む現在の韓国を今度の「StarCraft II」も元気にしてくれるだろうか。注目せずにはいられない。


趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2010年8月5日

-Original column
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20100805/1026756/

2009年はモバイルゲームに注目!有無線連動ゲームの楽しみ方とは?

添付画像日韓のゲーム事情を比べると最も差が大きいのがモバイルである。G★2008におけるモバイルゲームは、最大手キャリアの「SK Telecom」が有無線連動型ゲーム「メイプルストーリー」をはじめ、パズルゲームなど11作品を展示したのみで、それ以外は大規模な展示がなかった。


 


韓国にはまず、勝手サイト(※1)というものが存在しない。モバイルコンテンツ=キャリアの公式コンテンツであるため、モバイルコンテンツの種類が日本に比べると非常に少ないのだ。



1年間新しく開
発されるモバイルゲームは1000タイトル以上といわれるが、その中でキャリアに選ばれ公式コンテンツとしてリリースされるのは10~20タイトルである。



勝手サイトがあればもっと色んなゲ
ームを利用できるだろうが、ユーザーが目にすることなく消えていくゲームの方がはるかに多いとは勿体無い。 



フルブラウザ
ーを使えば、Hangame や Netmarble にアクセスしてカジュアルゲームをプレイすることが可能だが、どんな場合でもキャリアのネットワークを経由しないとインターネットにつながらないため、自由に全てのサイトにアクセス出来るわけではなく、キャリアと契約しているサイトしかアクセス出来ない仕様となっている。



携
帯電話からネットにアクセスするということ自体、とてもわずらわしく料金も高額であることから、韓国ではあまり普及していないのが実状だ。 


 添付画像


 


韓国のインターネット白書(2007年データ)によれば、1年間に1回以上モバイル端末を使ってインターネットにアクセスしたことがあると答えた人は、ネットユーザーの半分にも至っていない。韓国人にとって、インターネット=PC利用なのだ。



このような環境の中で、モバイルゲ
ームといえば、携帯電話端末にプリインストールされているシューティングや野球、パズルといったカジュアルゲームが大半を占めている。


 


 また、韓国のモバイルコンテンツは、月利用料ベースの「サイト」で運営されず「1件毎のダウンロード課金」となっているのが特徴的だ。モバイルゲームも、サイトにアクセスしてではなく、携帯電話に1件1件ダウンロードして遊ぶことになる。添付画像



1件のゲ
ームをダウンロードするには利用料3000ウォン(約230円)とデータ料が課金されるが、このデータ料金がくせもので、加入している料金制度によっては「どんなゲームがいいかな~」と選んでいるうちに何千円もの料金を取られることがあるのだ。


 


このため、韓国のゲームポータルサイトには必ず「モバイルゲームコーナー」が用意されている。



パケット通信料の恐怖から逃れるため、PCからゲ
ームポータルにアクセスしてリストアップされている(キャリアの公式コンテンツを PC to Phone (※2)でダウンロード販売している)モバイルゲームを検索。じっくり説明を読んでWEB版で体験してから気に入ったゲームを選んで決済後、携帯電話にSMSで送信。



SMSを受信してダウンロ
ード開始のボタンを押して該当ゲームのダウンロードを始めるというもの。PCのゲームポータルからダウンロードすると、データ料金が無料になるゲームが多いのだ。



決
済方法は、携帯電話料金合算請求、もしくはサイトごとに提携しているマイレージが使える。また各キャリアでも、PC to Phone のゲームサイトを運営しているのも特徴の一つにあげられる。 



しかし、2007年からはオンラインゲ
ームばかりでなく、モバイル向けRPGや3Dゲームのユーザーが増えてきた。



パケット定額制やモバイル3Dゲ
ーム専用携帯電話端末が発売されるようになり、韓国にもニンテンドーDSが輸入され、予想を超えるヒットを記録したのもモバイルゲームブームのきっかけになった。



2008年には、スマ
ートフォンやタッチパネル携帯電話が大ブームになったこともモバイルゲーム業界を大きく動かしている。


韓国が世界で初めて商用化した「Wibro」(※3)も、モバイルゲームの発展に一役買っていると言える。


 


また、最近の韓国のモバイルゲームは、iPhone向けに輸出されるほどレベルが高くなってきた。



タッチフォンで人
気のゲームは、「パズル」や「脳年齢チェック」といった頭脳派系や、携帯電話を傾けたり振ったりすることで風船を打ち落としたりサッカーボールを転がすといったアクション系の人気が高い。



タッチ式でより
楽になったのがモバイルRPGで、液晶も大きくすっきり見せやすくなり、親指で数字パッドを忙しく押すことなくキャラクターを移動させるのに適しているようだ。


 


 しかし、なんといってもモバイルゲームで人気なのは「テトリス」!添付画像


ゲームサイトのアンケート調査によると、「移動中どんなゲームしてる?」という設問に対し、6割以上の人が「携帯電話やニンテンドーDSでテトリスをしている」と答えた。やはり、モバイルゲームは誰でも簡単にできて、暇つぶしにぴったりのゲームが一番!ということらしい。


 


また、G★2008には展示されてなかったが、最近韓国で話題のモバイルゲームは、化粧品メーカーとゲーム会社が提携して制作した「エチュードタイク―ン」というタイトル。



「エチュ
ード」という化粧品ブランドの宣伝を兼ねたゲームで、ユーザーが化粧品専門店の店員となり、接客やそれぞれに合ったメイクをアドバイスしながら商品を販売するという経営シミュレーションゲームだ。



ゲ
ーム中には、実際の店舗で行われるイベント情報が流れ、これを確認すると「ハート」を獲得できる。ハートは店舗で現金のように使えるので、ゲームをいっぱい楽しめば化粧品をどんどん安く購入できるという仕組みが面白い。



ゲ
ーム内には経営だけではなく社内恋愛ストーリーも登場し、「恋愛小説を読むようにゲームに夢中なれる」と宣伝されている。モバイルゲームがマーケティングツールとなる面白い事例になりそうだ。 



韓
国のゲーム業界では、モバイルゲームの次は、IPテレビ向けにテレビとリモコンを使ったゲームがヒットすると予測されている。 G★2008ではIPテレビ向けのゲームの展示は行われなかったが、携帯電話最大手キャリアの SKTelecom はIPテレビを商用サービスしているため、モバイルゲームをIPテレビ向けにアレンジする準備をしているとのことだ。 


※1…i-modeや、EZweb、Yahoo! ケータイなどからアクセス可能なWebサイトのうち、公式サイト以外のWebサイトのこと。


※2…主にPCから一般の電話機へ電話をかけることの出来るサービス。この場合ではPCからアクセスした情報を、モバイルで取得できることを指す。


※3…モバイルWIMAX。時速120Kmで移動しながらも高速モバイルインターネットが使える。



By.趙章恩



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http://game.nifty.com/cs/column/detail/081204107201/1.htm

2009年の新作はここが違う! 韓国ゲーマーの期待作CJ Internet、NHN、HANBIT

添付画像カジュアルゲームポータル「Netmarble」で有名なCJインターネットの一押しは、公開テストが始まったばかりの「プリウス・オンライン」!


白いワンピを着た美女揃いの妖精コスプレでブースを盛り上げていた。


 


「プリウス・オンライン」は妖精アニマをペットのように育てながら、共に協力して物語をすすめるMMORPG。


アニマはゲーマーのそばにぴったりとくっついて色々な場面で助けてくれるだけでなく、話しかけたり会話に反応したり、ゲーマーの感性を刺激してゲームを飽きさせないためのキャラでもある。


コンシューマ機のゲームソフトでは、攻略法さえ判明すれば、手順どおりにゲームをクリアして最後のフィナーレを何度でも味わうことができる。


終わりが見えるから「あともう少し!」と頑張れるが、さて、PCオンラインゲームで主流のMMORPGでフィナーレを迎えた人はどのくらいいるだろう?


労働としか思えないレベルアップの為の作業が延々と続き、結局どうでもよくなってキャラクターを放棄してしまった経験のある人も少なくないはず。


この「プリウス・オンライン」では、毎日プレイしても飽きないゲームにするため、アニマとの交流に重点を置いているのだ。


 添付画像


 


 また会場で「あれは何のコスプレだ??」と話題になっていたロボットのようなキャラは「ガイガズ」。


一定のレベルを超えると使えるようになる超大型兵器で、通常の10倍のダメージを敵に与えられる。


 


添付画像 「プリウス・オンライン」のキャラは個性豊かな6種類が用意されており、プレイ方法も難しくないため女性にも人気が高く、全ユーザーの3割ほどが女性だという。


公式オープンの際にも女性にだけ1日早く公開したほどで、初めてMMORPGに挑戦する人でもとっつきやすいゲームを目指しているようだ。


アニマと仲良くすることでゲームのやり方や重要なヒントを全て教えてくれるのもとても便利な機能といえる。 


 


 CJインターネットはKOEIの「真三国無双オンライン」もパブリッシングしている。G★2008でも「真三国無双」のコスプレが目立ち、ブースにも大きなポスターが飾られていた。添付画像


ブース内では、本サービス開始を控えて最終となるテスターを募集していたり、プレーヤー同士で決闘できるモードが追加されたことを宣伝するため、武器やアイテムをゲットできるクーポンが配られていた。


また、「師範」という一定レベル以上のユーザーが新規ユーザーの手助けを行うコミュニティ機能も追加され、新規参入者が途中で諦めてしまわないように配慮されているのもポイントだ。


 


 CJインターネットは「真三国無双オンライン」で韓国人が大好きな対戦ゲーム市場をリードしたいとしている。


「真三国無双オンライン」は韓国ゲーマー向けのローカライズに苦労したというだけあって、キーボードを使ったコントロールも難しくなく、グラフィックもコンシューマ機用とほぼ同等で、会場での反応も好評だった。添付画像


記者会見では「真三国無双オンライン」を4vs4対戦などもできるようにして、プロゲーマーのリーグ戦が行われるeスポーツの種目の一つに育てたいという話題も。正式バージョンは2008年12月19日に公開される予定だ。


その他にも長年人気順位上位を占めている「Sudden Attack」、野球ゲーム「マグマグ」、「SDガンダム」も登場した。 


 Hangameで有名なNHNは、海外有名ゲームのライセンスを獲得しており、EAの「WAR HAMMER」や「モンスターハンター」、「アトランティカ」、そして3年を費やして開発されたというMORPG「C9」が注目を集めていた。


添付画像それ以外には、手や足を使ってブロックを動かす「テトリス」の体験コーナーが印象的。ゲームに参加するとコンパニオンの女性が操作を手伝ってくれるのだが、あまりゲームは得意でないらしく手伝ってもらうといい点数が取れないという口コミが広がっていたのが面白い。 


韓国オンラインゲームの老舗ともいえるHANBITソフトは、T3エンターテインメントが開発したファンタジー+シューティングゲームの「WAR CRY」をメインに展示していた。


 


 「WAR CRY」はプレイアブル出展でこそなかったものの、動画でみる限り、今までのシューティングゲームとはまた異なった作品。次々に襲い掛かってくる敵を倒すために、銃だけでなく色々な武器を使いこなさねばならないところが特徴で、シューティングゲームは単純で面白くないという人向け。それぞれ、武器や特徴が異なる12人の英雄からキャラを選び、そのキャラの後ろ姿を見ながらプレイする3人称視点のTPSだ。添付画像


 


一見勇ましい世界観を想像しがちだが、登場キャラには女性キャラが多く、会場では「セクシーで美しい後ろ姿を見ながらプレイできるところが一番いい!」と男性ゲーマーからの絶大な支持を受けていた。3Dゲームにありがちな画面に酔ってしまう現象もなく、シューティングゲームには珍しい「魔法を使う」という裏技もあって楽しめた。 


添付画像 「トレーディングカードを集めて傭兵を操作するMMORPG」というゲーム性で注目されていたのが「カモンヒーロー」。2008年12月からベーターテストが始まっている本作は、カードをどう組み合わせるかによって傭兵陣のパワーが違ってくるので、ゲーマーの戦略によっていくらでも勝負が分かれてしまうところが特徴的。スタークラフトにも似ていて面白そうな印象を受けた。


また、大人気のダンスゲーム「オーディション」を使って英語を学ぶという「オーディションイングリッシュ」は音声認識機能付き。未来産業として「エデュテイメント」が注目されているだけに、政府関係者らも興味津々のようで、文化観光体育部の長官が訪問するシーンも見られた。 


美少女が登場する足球ゲーム(足球とは足と頭だけを使うバレーボールとサッカーを組み合わせたようなスポーツ)「スパイクガールズ」コーナーは大変な熱狂に! 幼い顔にふっくらとしたセクシーなボディー、しかしさわやかさを忘れない妹キャラの「スパイクガールズ」のポスターやグッズを入手すべく、熱狂的な男性ファンの姿が絶えず見られた。 


 添付画像


さて、次回はG★2008でゲーマー達を夢中にさせたモバイルゲームをご紹介しよう!



By.趙章恩



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2009年の新作はここが違う! 韓国の代表選手 NEXON、NCSOFTの待望作を満喫!

毎年、回を重ねるごとに訪問者数の記録を更新している「G★(STAR)」。


ゲームブースごとにコンパニオンのコスプレ合戦が火花を散らしすぎたことから「G Star」ではなく「Girl Star」とまで呼ばれたこともあったが、2008年は何よりもレジャーとしてゲームを楽しみ、実際触って(プレイして)体験することに重点を置く方針が決まった。ブースごとにコンパニオンの数が制限され、社員総出でゲームを紹介したり、プレゼントを配ったり、逆に参観者らには好感のもてるおもてなしとなったようだ。
 


 韓国のゲーム業界が一堂に会するG★の中でも最も観客が集まっていたのがNEXON。開場と同時にNEXONブースを目指して一目散に走っていく来場者の姿が見られたほど。毎年未公開の新作をG★で発表してきたせいか、今年も大変な注目を浴びていた。NEXONはラインアップの充実化を図っているようで、直感的に楽しめるアクションゲームからキャラクター育成の要素をもつタイプのものやソーシャルネットワーキングのような生活密着型まで、頭を悩ますことなく楽しめるゲームを多数投入していた。 添付画像


 今回、NEXONがG★で公開した2009年商用化予定の新作は大きく5種類。日本でも有名な人気ゲーム「メイプルストーリー」を開発したウィゼットスタジオの新作「カバティナストーリー」は3DアドベンチャーアクションRPG。



様
々なパズル的な要素をもつゲームで、他のプレイヤーと力を合わせてモンスター討伐を行うストーリーで、2009年3月公開を目指している。


 


また、G★2008で初めてその正体が明かされた「NEXONビョル(ビョルは星)」は、社会、経済、文化など日常の中の多様なシチュエーションをオンライン仮想世界の中で体験する生活型ソーシャルネットワーキングゲーム。添付画像


 


そして、国民的ゲームにまでなったレーシングゲーム「カートライダー」の空中飛行バージョン「エアーライダー」にも注目したい。



人
気キャラクターはそのままに、空を飛びながら派手なアイテムで相手を攻撃しスピードを競い合うダイナミックなゲーム性は、単純にみえても一度プレイしたらはまってしまうこと間違いなし!



プレイ方法も至ってシンプルで、短時間の勝負を好む韓
国人ゲーマーにはぴったりのカジュアルゲームに仕上がっている。


 


「エバープラネット」は2009年上半期公開予定の新作で、3DカジュアルMMORPG。小さく丸い星が集まった童話のような世界観のもとに冒険が始まる。



星を破
壊しようとする勢力から世界を守るべく任務を与えられたプレーヤーは、様々な星を行き来しながら自分の星を守り、育てるためのミッションを課される。



鮮やに彩られる星の世界と個性豊かなキャラクタ
ー、多様な職業が特徴で、ダイナミックな戦闘がポイントだ。



キャラクタ
ー(ジョブ)は弓手、法師、戦士の3種類が用意されており、メイプルストーリーを連想させる愛らしいキャラクターや、ボールの上を歩くような浮遊感が評判のようだ。


 


 「ドラゴンネスト」は、アクションMORPGやアクション好きに注目を集めた大作で、2009年上半期公開予定。添付画像



快適なゲ
ーム環境と密度あるアクションを求め、多人数が同時にアクセスするMMORPGではなく、最大4人でパーティーを構成するMORPGの形式がとられている。



本作は
既にゲームブロガーの間でも話題になっており、指先で生き生きとはじける躍動的なアクションと打撃感により、スリルある次世代アクションRPGと評価されている。



グラフィックのレベルが非常に高く、モンスタ
ーに殴打された際のモーションなどのリアル感・再現性が印象的であった。



キ
ーボードとマウスの両方を使ってコントロールする為、ショートカットキーを駆使せねば攻撃に出遅れてしまう点では、ある程度RPGに慣れているプレイヤー向けといえる。


 NEXONといえばマビノギというほどの人気タイトルの続編として、G★2007で公開されてからクローズドベータテスト中の「マビノギ英雄伝」も展示された。G★2007で公開されたものとはまた異なるストーリーが追加されている点に注目だ。元祖「マビノギ」のストーリーを受け継いでいるとはいえ、マビノギの平和な世界とはうって違って、モンスターの血しぶきが飛び交うアクションや、NEXONの社内テストで最も好評だったとされている「決戦協同クエスト」はぜひ日本のゲーマーにも体験してもらいたい。添付画像



マビノギ英雄伝デモ動画を見る



個人的に最も
気に入ったのが「ハスキーエキスプレス」。



2009年に公開予定の新作カジュアルオンラインRPGだ。



犬ソリをテ
ーマにしたレーシングゲームでありながら、犬を育てる育成ゲームの要素も盛り込まれている。犬と共にに雪の中を探検し冒険しながら、犬を最高のソリ犬に育て、犬ソリチームを強化していくという斬新なストーリー。



雪の中を走る際に体
温を保つ為のラジエーターがプレイ上の重要アイテムとなっており、これを購入するために用意された「貿易」の要素が目新しい。



つい
画面を撫でたくなるほどに犬のグラフィックがカワイイため、か、「ハスキーエキスプレス」は特にデートがてらに来場した若いカップル達の注目を集めていたようだ。


 


ハスキーエキスプレスのデモ動画を見る 


 


 添付画像


次にご紹介するのはNCSOFT。



こちらのブ
ースでは、既に公開中の「アイオン(AION)」と、全身を動かすダンスゲーム「ラブビート」の2作品が展示された。



「ラブビ
ート」はインターネットで応募した一般ユーザーを対象に、ブースに用意された特設ステージでバトルを開催!



また、本作は女性向けダンスゲ
ームなだけあって、セクシーなコンパニオン(お姉さん)ではなくイケメンの男性スタッフが1対1でプレイ方法を教えていたのが印象的。そのせいか、NCSOFTのブースはどこよりも女性客の割合が高かったようだ。



新作の展示がなくてもNCSOFTの存在感は依然として
強烈で、「アイオン」はG★2008期間中に同時接続数20万人を突破したとのことである。
 


 添付画像


 


 



「アイオン」は、そのサウンドトラック(ゲーム音楽)が販売1位になったという異色な記録を持っている。



日本でも活躍している韓
国系音楽家ヤンバンオン氏に依頼し、音楽だけで3年間をかけて製作したとのことからも、その力の入れようがうかがい知れる。



「リネ
ージュ」の栄光を引き継ぐ大作はもう出ないのではないか?と心配されていたNCSOFTだが、「アイオン」なら「リネージュ」の壁を越えられるかもしれないと、一般ユーザーからの期待も高い。 
 


 添付画像


 


今年のG★では、出展ゲーム中11作が未公開の新作ゲームであったことから、ゲーマーの興奮度もヒートアップ! 1人あたりの試遊時間を制限しても行列は減らず、どのブースも人、人、人!



韓
国のゲーム展示会では、「見るだけ」「写真撮るだけ」という来場者は非常に少なく、子供から大人まで皆がイベントに参加し、ゲームをプレイし、ブーススタッフに質問をする等、展示会というよりもテーマパークに遊びに来ているような感覚が日本のイベントと異なる点と言える。


 


なお、NEXONやNCSOFTの他にも、CJインターネットやHANBIT、NHNなど、まだまだ大手のブースは続く。



次回は妖精コスプレで賑わった「CJインタ
ーネット」と超大作ゲームで2009年を狙う「HANBIT」を紹介しよう。



By.趙章恩



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http://game.nifty.com/cs/column/detail/081127102897/1.htm

韓国最大ゲーム展示会「G★2008」

オンラインゲーム大国の盛り上がり方はやっぱり違う!韓国最大ゲーム展示会「G★2008」 


 


 


2008年11月13日~16日、韓国ソウルから北へ1時間ほど離れた一山(イルサン)KINTEX展示場には連日長蛇の列が! 初雪が降るかもしれないというほどの寒さにもかかわらず、開場時間の1時間以上も前から会場周辺には「G★2008」の開幕を今か今かと待ちわびるゲームファンが集結した。



展示
会開催の4日間、会場の中は足の踏み場もないほどの人混みに、休む時間も惜しいほどのイベントラッシュが続いた。参加社も参観者もともに興奮し盛り上がった「G★2008」! 展示規模は日本のゲームショーより小さいながらも、盛り上がり方では負けていない「G★2008」はオンラインゲーム大国韓国における最大規模のゲームショーである。 


2005年、15ヶ国156社が参加して始まったこの国際ゲーム展示会「G★(GSTAR)」は、今年で4回目を迎える。今年は「ゲームで開く楽しい世界!」をテーマに、韓国から104社、海外から58社、計162社が参加、3000人以上のバイヤーと19万人もの観客が訪れ、歴代最大の動員を記録。ゲーム産業振興を担当する政府省庁である「文化観光文化部」の長官も会場を訪問し、新作ゲームを体験してみたり、参観者らに声をかけるシーンも見られた。 


 


添付画像

韓国のゲーム展示会はオンラインゲームに偏りすぎているという批判もあったが、そこが韓国の特徴といえなくもない。参観者らも、モバイルやコンソールより新作発表の行われたオンラインゲームブースやプロゲーマーを招待したイベントブースに集まっていた。 


今年のG★は例年に比べ新作が豊富だったのも特徴だ。



毎
年G★から新作を発表しているNEXONは新作3種と新しくパブリッシングするゲーム2種を出展。友達を作れるコミュニティ型ゲーム「ネクソンビョル」、「カバティナストーリー」、「ハスキーエキスプレス」、「エバープラネット」、「ドラゴンネスト」。そして、会員数1700万人を誇る人気レーシングゲーム「カートライダー」の基本コンセプトを踏襲したエアフライトゲーム「エアーライダー」や、日本でもお馴染の「マビノギ」から派生した「マビノギ英雄伝」も注目された。 



また、韓
国でスポーツオンラインゲームを誕生させたJCエンターテインメントは、バスケットボールゲーム「フリースタイル」のサッカー版「フリースタイルサッカー」を発表。ダンスゲーム「オーディション」を利用して英語も勉強できるHANVITソフトの「オーディションイングリッシュ」は音声認識が特徴だ。



NHNは全身を使って
楽しむテトリスとフル3DMMORPG「C9」と「モンスターハンターフロンティア2.0」を、NCソフトは5年ぶりの新作として期待されている「アイオン」を中心にブースを展開していたが、イケメンスタッフが案内するダンスゲーム「ラブビート」に若い女性ばかり集まっていたのが印象的だった。



CJインタ
ーネットは公開テストが始まったMMORPG「プリウスオンライン」を前面プッシュ。妖精アニマをペットのように育てながら知恵をもらってゲームを進めるというコンセプトがポイントだ。白いワンピースを着た妖精キャラのコスプレガール達もとてもかわいく、カメラがもっとも集まったブースでもあった。ゲームの詳しい内容は次回特集にてご紹介しよう。 



添付画像 




 


韓国のG★は家族連れが多いことも特徴である。小学生の子供を連れたお母さん達とオンラインゲームのキャラクターコスプレをした美女達が一緒に記念写真を撮っているところを目撃したが、お母さん達の方が萌えていたほど。



韓
国では主婦達もオンラインゲームに慣れ親しんでおり、GOSTOPという花札ゲームの一種はお正月やお盆の時に必ず登場する国民ゲームでもあるだけに、それをオンラインゲームにしたGOSTOPは主婦の暇つぶしアイテムとして愛用されている。花札やカードといったカジュアルゲームをはじめ、シューティングやMMORPGにはまる主婦も少なくないといわれているだけに、ブースで行われたイベントに我先にと参加するなど、ゲームに対して積極的な主婦の姿が目立っていた。



また、家族
参加を主眼においたイベント構成とすべく、露出の多すぎるコンパニオンを制限する等の主催側の手配も好評だったようである。


 


次回は新作ゲームの中身を見てみよう! 




添付画像
 




By.趙章恩



Original report (@niftyゲーム)


http://game.nifty.com/cs/column/detail/081121101891/1.htm