韓国ソフトウェア振興院 SoC修士・博士養成を支援(2006年3月13日 掲載)

 【ソウル】人材確保に苦しむSoC(System On a Chip)業界をサポトするため、韓ソフトウェア振興院は2003年から修士博士クラスのSoC設計人材養成を目的とした「IT─SoCアカデミ」を運している。その卒業生04年130人、05年147人がSoC設計門家として認証された。07年までに累計700人の設計門家を養成するのが目標だ。


 韓政府は理工部の人材養成を家課題とし、R&D予算を9兆ウォン(1ウォン=約0.12円)に額、科技術革新本部を新設して、科技術行など理工系を重視する雰囲気を盛り上げてきた。育部技術部は「理工部育成のための創造的人材養成案」を大統領に共同報告し、05年1739億ウォン、06年3873億ウォンという莫大な予算を策定した。大統領の支持により、理工系出身の公務員の割合を大させるため04年から「理工系採用目標制度」も導入された。


 


 SoC攻認証書を取得した生はSoCカンファレンスを開催して攻認証過程卒論を企業向けに表し、その場で入社相談を受ける。主に三星電子、LG電子、ハイニクス、エムテックビジョンなどSoC門企業に採用され、先端技術究と新製品開を計している企業の中核として活躍している。


 


 現在SoC産業は世界半導体市場の66%を占めるほど大きなシェアを占めているが、生の理工系忌避現象や大習環境のしさなどから、企業ではまだ設計人材の充が困難な況にある。


 


 韓ソフトウェア振興院のSoC攻認証課程は、企業に必要なSoC設計門家を養成するために、韓58のSoC連大と連携した修士博士育課程であり、理論だけでなく設計経験を支援している。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)



BCN This Week 2006年3月13日 vol.1129 載]  Link 


 


 

韓国で実名制度拒否したYouTube、果敢(?)な選択にユーザー増加

YouTubeは2009年4月9日より、国家設定を「韓国」にした場合、動画のアップロードとコメントの書き込みができないように制限した。これは4月1日から強化された韓国の本人確認制度を実施せず、匿名のまま利用させるためである。

 法律の改定により、1日訪問者数30万人以上のサイトだけに義務化されていた住民登録番号による本人確認を10万人以上のサイトにも適用することになり、YouTubeも韓国でサービスを続けるためには本人を確認しないといけなくなった。今回の制度改正は、1日平均訪問者数10万人を超えるサイトでは、本人を確認しない限り書き込みをさせてはならない。サイト上で誰が何をしているかを運営者が突き止められるようにして、セキュリティを強化するというものなのだ。


 YouTubeのサイトには案内が掲載され、運営会社のグーグルコリアは「表現の自由に対する権利が優先されたらいいなという考え方を持っている」、「ユーザーが望むならば、匿名性が持つ権利は表現の自由において重要であると信じているため」、韓国政府の本人確認制度、いわば実名制度には従えないという立場を明らかにした。ネットユーザーの間では、「信念を貫くとはかっこいい~」とグーグルを見直したという意見が圧倒的に多かった。


 YouTubeは国家設定を韓国にすると動画を観るだけ、アップロードやコメントは残せないということだが、韓国からアクセスしても、国家設定を韓国以外にしてしまえばアップロードもコメントも残せる。これっていいのか?サイトを閉鎖するわけでもなく国家設定だけ変えれば、韓国の法律の取り締まりの対象にならないなんてあり?

本人各制度を守らないと3000万ウォンの過怠料を払わないといけないが、放送通信委員会の検討結果、YouTubeは動画もコメントも書き込みの機能がないので、法律を守らなくても構わないサイトに分類された。匿名のままサービスを続け、過怠料は払わなくて済むようになったのだ。お見事!としか言いようがない。


 韓国政府はもちろんご立腹。国会ではグーグルコリアは損得を計算した結果として韓国の法律を守らないだけなのに、まるで韓国政府がとんでもないネットの検閲や実名確認を強要していて、グーグルが正義の味方となり表現の自由を守るため突っぱねた、という具合に利用していると、本人確認制度を進めた与党議員らが大騒ぎ。通信政策を担当する放送通信委員会の委員長までも、「グーグルコリアが本人確認制度を守らない真意は何なのか、遺憾に思っていることをどこかで表明したい」とコメントした。


 大統領官邸である青瓦台の職員が自分のブログを通じて「グーグルは中国に進出するためには自己検閲までした。他の動画投稿サイトはみんな韓国の法律を守っているのに、韓国で正式サービスを始めたグーグルコリアだけが、自分の立場によって法律を拒否するのは間違っている」、「YouTubeは世界的に有名だけど、韓国では競争力のないサイト」といった内容を書き込んだ。この人の言い分も一理ある。表現の自由を守るためとは言っても、グーグルコリアは法律を守らずサービスするため、抜け道をうまく利用したのだから。法律をちゃんと守っているサイトだって、抜け道を知らなくて守っているわけではないはずだし。


 しかし、これはまた別の論争を巻き起こした。この人はαブロガーとして活躍しているネット上の有名人だが、青瓦台の職員であるということはブログに書かれていなかったため(他のブロガー達によって判明)、政府に傾いた世論を作ろうとそういう書き込みをしたのではないかと疑われいるのだ。政府の職員が政府と対立している企業を一方的に非難する書き込みをするのはフェアじゃないとするブロガーと、個人的な意見なんだからいいじゃないかという擁護するブロガーが対立し、あちこちでブログが炎上している。


 この騒ぎの中、YouTubeのアクセスはうなぎのぼり。2008年4月830万ほどだったページビューは2009年4月1300万に急増した。今まで人気の高かった韓国の動画投稿サイトのページビューはどんどん減り、YouTubeはどんどん伸びている。


 ネットユーザーを予備犯罪者扱いする韓国サイトよりは、自由に動画を投稿できて、匿名でコメントも残せるYouTubeやグーグルを利用したい気持ちは分かる。YahooやGoogleよりもNAVER、DAUMといった韓国産サイトが圧倒的な人気を誇っていた韓国。YouTubeの本人確認制度拒否によって、その利用傾向に異変が起こるのだろうか。他の海外サイトの韓国法人はどのように対応するのか、それも楽しみである。

(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年4月15日

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090415/1014291/

今後の成長への足場をインドに築く,目標は2012年に家電首位―韓国Samsung編―

趙 章恩(チョウ・チャンウン)
ITジャーナリスト

 2007年11月,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.は「グローバル経営戦略会議」をインドで開催した。同年4月に続いてインドでの2回目の開催である。グローバル経営戦略会議は,世界に散らばる同社のグローバル総括責任者が一堂に介する会議で,3カ月に1度開催されている。


 ちょうどそのころ,韓国では同社の元法務担当役員によるSamsungグループの不正資金疑惑の問題が明るみに出て,全役員がその対策に追われている最中だった。そんな中でも副会長の尹鍾龍(ユン・ジョンヨン)氏をはじめとする役員らは,インド行きをキャンセルしなかった。同社がインド市場を重視しているからである。

続きは日経エレクトロニクス(2008年1月28日号)で

国策か,自由競争か,iPhone 3Gがケータイ鎖国を揺るがす from 韓国

国策か,自由競争か,iPhone 3Gがケータイ鎖国を揺るがす from 韓国

趙 章恩(チョウ・チャンウン)
ITジャーナリスト

 これまで携帯電話機で“鎖国状態”を貫いてきた韓国市場が,大きく揺れている。事の発端は,米Apple Inc.の「iPhone 3G」の登場である。日本に負けない携帯電話機の先進国である韓国でiPhone 3Gが発売される計画がないことに対して,「WIPI(wireless internet platform for interoperability)」が批判にさらされている。WIPIは,韓国で販売される携帯電話機への搭載が義務付けられている独自プラットフォームである。従来は海外メーカーの韓国進出に立ちはだかる壁となっていたが,今後WIPI搭載規定が撤廃される可能性が高くなってきた。


続きは日経エレクトロニクス(2008年10月20日号)で


 

違法コピー対策に一石投じる韓国版「花より男子」の実験

韓国で、営利を目的としない音楽ファイル共有サイトの運営者が著作権法違反の罪で懲役8月、執行猶予2年の判決を受けた。違法コピーの取り締まりはこのところ厳しくなる一方で、大手サイトなども軒並み摘発の対象になっている。

 有罪判決を受けたのは、「音楽ファイル共有カフェ」と呼ばれる同好会サイトの運営者。韓国では共通の趣味などを持つ人が集まるカフェをポータルサイトの中に誰でも立ち上げることができる。これまでソフトウェアや映画DVDの違法コピー販売で実刑判決が出た例はあるが、同好会運営者に懲役刑が下ったのは初めて。著作権法違反に厳しく臨む当局の姿勢の表れと受け止められている。



■ポータル上の音楽ファイル、65%は違法


 3月には文化観光体育部の著作権警察(特別司法警察)が、著作権保護センターのモニタリング結果を元に、音楽や映画の違法コピーを常習的にアップロードして利益をあげていたヘビーアップローダー61人を家宅捜索した。違法コピーはP2Pやストレージサービスにアップロードされていた。


 彼らが利用していたストレージサービスは、アップロードは無料でダウンロードに課金する仕組みになっている。一部ストレージサービス業者はダウンロード目的でやってくる有料会員の数を増やすため、ヘビーアップローダーにお金を渡して違法ファイルの掲載を促していたとされる。著作権警察は61人のうちストレージサービスから違法コピーを掲載する対価として現金を受け取った39人を起訴している。


 取り締まりのターゲットは大手ポータルサイトにも及んだ。検察はポータルサイトNAVERの運営会社NHNとDAUMを運営するDAUMコミュニケーションを著作権法違反罪で起訴した。同じく、両社の子会社NHNサービスとDAUMサービスも著作権法違反ほう助の罪で起訴している。


 検察によると、ポータルサイト側は違反コピー対策を積極的にとらず、インターネットカフェやブログに音楽・動画などの違法コピーが掲載されたり共有されたりするのをほう助したという。NAVERやDAUMは違法コピーがカフェやブログに掲載されるのを防止するため、2008年末からフィルタリングによる違法コピーの一括削除や再生停止に乗り出している。今回はそれ以前の期間が起訴対象になった。


 検察の調べによると、NAVERには1000万件、DAUMには340万件、2社合わせて35テラバイト分の音楽ファイルが掲載されており、このうち65%近くが違法コピーという。


 動画投稿サイト最大手のPandoraTVの代表も起訴されている。PandoraTVは各種テレビ番組やドラマが無断掲載されているにも関わらず、削除せずほう助することで74億ウォンの収入を得たとされる。また、ポータルサイトのフリーチェルも、P2Pを利用したアダルト動画の無断流通で126億ウォンの売上高を上げたとされる。検察は、「違法コピー動画を載せるとサイバーマネーを支給するなどしてアップロードを煽った。(放送局など)コンテンツホルダーから削除要請があったコンテンツだけ削除し、ほとんどのコンテンツは野放し状態になっている」と、これらのサイトを厳しく追及している。



■CDを出す歌手がいなくなる?


 韓国の著作権法は11章第136条で「法によって保護される財産的権利を複製・公然公衆送信・展示・配布・貸与・2次的著作物作成などの方法で侵害したものは5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金に処するか併科できる」と規定している。


 これに対し、動画投稿サイトなどのインターネットサービス事業者は、6章102条にある「技術的に不可能な場合の免責」条項を盾に、「現在の技術では完璧に違法ファイルを取り除くことはできず、いつでもまた同じ罪で処罰される。著作権法を守らせようとする政府の強い意思はわかるが、インターネットサービスそのものをできなくしようとしている」と反論する。


 しかし、音楽ファイルが違法コピーされネットに出回るようになってから、当然のことながら韓国の音楽市場規模は急減した。ここ数年、よほどの人気歌手でもない限り、音楽CDなどというものは滅多に出すことはない。多くのアーティストは「デジタルシングル」と呼ばれる有料ダウンロード販売や携帯電話のカラリング(待ちうた)、ライブベル(着うた)で生き延びている。


 文化観光体育部は韓国の音楽市場規模を2008年の8440億ウォンから2013年には1兆7000億ウォンへと2倍に成長させる音楽産業振興中期計画を発表した。韓国版グラミー賞を作るといった話もあるが、まずは、著作権法違反を断ち切ることで音楽市場を生き返らせることが、最重要な課題だろう。



■システム化で違法コピーを削除


 対策技術も進歩してきた。政府が稼働している「不法著作物追跡システム」は、違法コピーを自動検索してアップロードした人に警告メールを送信し、証拠収集を自動で行う。このシステムは年間1億件の違法コピー検索と削除要請をする能力を持ち、音楽ファイルだけでなく映像ファイルに拡大するための開発も行われている。


 アップロードされたファイルの音源DNAを抽出して著作権登録されている120万曲と比較し、違法コピーの場合は再生できなくするという技術を採用するサイトも増えてきた。映像でもDNA方式が適用され、数秒でも重なる場面があればアップロードする瞬間に違法コピーとしてはじくシステムがポータルサイトなどで導入されつつある。


 ネット上の著作権法違反を技術的に解決するこうしたデジタル著作権保護ソリューションの活用が広がっているのは、人間の手で違法コピーかどうかを判断したり削除要請したりしていくのは、もはや無理な状態だからだ。当局による摘発や処罰は一時的には効果を上げるだろうが、違法コピーそのものが存在できないような環境や仕組みを作ることがより重要だ。



■発想を転換した新サービスの可能性


 その意味で、画期的なサービスが最近登場した。違法コピー取り締まりという発想から180度転換し、違法なコピーを技術的に突き止めたうえで動画投稿サイトに広告を配信するというサービスである。




韓国版ドラマ「花より男子」は、コミュニティーサイトのCyworldとポータルサイトDAUMと提携し、ドラマの違法コピー映像が出回っているのを削除せずに、「花より男子」の映像を抽出して全てに3~15秒の広告を付けるという試みを始めた。広告収入は、コンテンツホルダー、サイト運営会社、システム開発会社がシェアするビジネスモデルである。




 DAUMでは「花より男子」の動画再生件数があっという間に1200万回を超え、パロディー動画も1500件以上が投稿された。ユーザーがドラマの場面を引用してパロディーを制作するのも自由で、この手の動画にも広告を付ける。これぐらいの再生件数であれば、広告収入も悪くはないだろう。


 ユーザーが動画ファイルを掲載しても、自動的に広告が付くのでコンテンツホルダーが損をすることはない。ユーザー側も罪に問われる不安なく自由に好きなドラマの動画を編集して掲載したり、無料で観たりできる。この映像流通の新しいモデルに参入するコンテンツホルダーが増えれば、ユーザーの参加で広告付き動画が再生産され、動画投稿サイトやポータルも潤うことになる。


 デジタルコンテンツサービスは、「無料の広告モデル→有料化→著作権の取り締まり強化」という流れを進み、再び無料の広告モデルへ戻ることができるかもしれない。まだ実験的な段階ではあるが、ネットユーザーを敵に回さず、広告収入を増やすコンテンツ生産者として利用するのはいいアイデアかもしれない。


– 趙 章恩  

NIKKEI NET  
インターネット:連載・コラム  
[2009年4月15日]
Original Source (NIKKEI NET)
http://it.nikkei.co.jp/internet/column/korea.aspx?n=MMIT13000015042009

韓国の携帯電話、新機種の開発合戦(2006年4月3日 掲載)

【ソウル3月27日から、長期加入者を象にSKテレコム、KTF、LGTの移動通信キャリアが携電話購入補助金を支給できるようになった。ユが機種更する際に端末格の一部を補助する方式で、最大40%ほど値下げ果があるため、機種更の需要が加する見みだ。


 携電話機シェア1位の三星電子はもちろん、LG電子とペンタックも4月から新機種を発売する。っ先に登場したのは移動通信キャリアKTFの端末製造子社であるKTFTのスリム携だ。KTFTは世界初7mmという超薄型の「No.7」を発売した。2005年下半期から韓では超薄型携の開で、VKと三星電子が8mmタイプを出している。


 


 「No.7」は130万素、MP3再生機能、165MB内蔵メモリ、128和音、33万語電子書、1.8インチ液晶と人の機能は一通り揃えながらも60グラムとい。値段は30万ウォン台と、あえてお手頃格で勝負している。


 


 韓の携電話販は三星電子がシェア57.6%で不動の1位を守りけている。音で人を得たKTFTはKTF用の端末を製造しているが、LG電子に買される動きが出ている。LGテレコムとの係でSKテレコムやKTF向けの端末販が難しいLG電子にとって、KTFTの買は市場確保のためにも重要である。SKテレコムの端末製造子社を買し市場シェア2位に躍り出たペンタックに抗するため、なんとか中小ベンダみたいLG電子にとってはKTFTがもっとも適切な相手。3年ぶりに解禁となった補助金制度はベンダにまで影響をえている。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2006年4月3日 vol.1132 載]  Link 


 

韓国ベンチャーのDBMS、初の日本輸出(2006年3月20日 掲載)

 【ソウル】地方のITベンチャがマイクロソフトを押しのけて韓で初めて日本の証券社にメモリデタベス管理システム(DBMS)を輸出する快を成し遂げたと話題になっている。その話題の主は大田市大徳研究開にあるソフトウェア開ベンチャ企業の「リアルタイムテック」。


 リアルタイムテックは自社のメモリRDBMS(メモリリレショナルタベマネジメントシステム)である「Kairos(カイロス)」を日本のオンライン証券社である「カブドットコム」に輸出したと表した。このシステムは1月から稼している。日本での販はシアンスル(東京都港、平岡秀一社長)が担している。


 


 カイロスは存のDBMSプログラムと完璧に連動するため、プログラムを修正しなくてもシステムを導入できるのが特だ。理速度も大幅に向上した。ハドディスクにデタを保存する一般 DBMSとは違い、メモリにデタを常住させるメインメモリDBMS方式を採用し、デタの理速度が存システムより7─10倍以上向上した。メモリRDBMSは高速デ理が可能なため、金融通信インタネットサビスリアルタイムデ理分野などに利用されている。


 


 リアルタイムテックの明によると、今回の「カイロス」導入の特用プログラムを全く修正せず全面的にシステムを入れ替えたことにあり、カブドットコムはハドウェア設費用を大幅節減できたため、1口座あたりのシステム費用が半分ほど減り、性能はより向上したと評しているとのこと。今後は日本のソフトバンクテクノロジ、日立システムなど大手企業とディ契約をして日本での販も積極的に大させる計だ。


趙章恩(チョウチャンウン=ITジャナリスト)


 


BCN This Week 2006年3月20日 vol.1130 載] Link

テトリスが25年も愛され続ける理由は?

1985年ソ連科学アカデミーでテトリスを開発したアレクセイ・パジノフさんが韓国を訪問した。テトリスといえばゲームボーイ。一度始めると悔しくて2~3時間は軽くやってしまった覚えはないだろうか。

 韓国ではカジュアルオンラインゲームとしてテトリスが大人気。Hangameでは1日50万人ほどがテトリスを利用しているという。オンラインゲームとして正式にライセンスを取ってテトリスをサービスしているのは韓国が唯一なのだそうだ。韓国では人気歌手の男性6人組のグループShinhwaのメンバー、へソンがテトリスのテーマ曲「一緒に、テトリス」を歌い、テトリスOSTなるアルバムまである。(12曲も収録されてある)


 Hangameのテトリスは新学期を向かえたこともあり、オンライン上で学校対抗戦イベントを開催中。ユーザーは自分の学校の選手として登録し、プレーヤーになる。プレーヤーの点数を合算して、最強テトリス名門校に選ばれると、Hangameより学校へ1000冊の図書がプレゼントされ、MVPにはiPodが贈られる。


 オンラインゲーム業界の話を聞くと、景気が悪くなったせいか、最近は複雑で長い時間をかけて楽しむオンラインゲームより、テトリスのように小学生から会社員まで、誰でもすぐやり方を覚えられる手軽なゲームの方が人気なのだとか。


 その影響を受けてかパジノフさんの記者懇談会も大盛況。単純なゲームともいえるテトリスが1985年から今までヒットし続けられる理由を聞かれたパジノフさんは、「それはミステリー」としながらも、「人間の脳はその時も今も同じ。数学的原理に基づいているので人間の根本的な要望を満たしているから」、「テトリスには文化的な背景がいらない」、「色んな形でアレンジできるから」といった話をしてくれた。


 パジノフさんは「今までユニークなゲームをいくつも作ったけどテトリスほど成功したゲームはない。テトリスだけが成功した理由は分らない」、「ただ、ゲームにキャラクターや特殊な文化的背景があると、その背景知識を知っている人と知らない人に分かれて、知らない人はゲームをしなくなるかもしれない。テトリスは抽象的な規則だけでプレイするので、どんな人でも楽しめる中立性がある。暴力的でもないし」といった話もした。

テトリスの中毒性は論理的頭脳の使用と整理欲求を満足させるからだそうで、外傷ストレスもテトリスで緩和されるという実験結果があるのだとか。簡単そうに見えて手ごたえのあるゲームだからか、テトリスをしている間は他のことを忘れやすいのだという。

 テトリスは開発当時のままではなく、ライセンスを利用して新しいゲームのように色々アレンジされてきたのも成功の秘訣という説明もあった。携帯電話やゲーム機、パソコンからも利用できて、テトリスを応用したゲームもたくさん登場している。


 ブロックのランダムルールのような規則は守りながら、もっと幅広くアレンジしてもらいたいという話もあった。韓国のオンラインゲームがeスポーツとしてリーグ戦を繰り広げているように、テトリスをもっと難しくして、テトリスカップや世界大会を開きたい、なんていう希望を語る場面もあった。


 またゲーム開発者に必要なのは、「クリエイティブでユニークである必要はあるけど、ゲームが好きで好きでしょうがないという心を持っていることが基本。他人のアイデアを盗用するなんてことはしない」、という話もあった。


 パジノフさんはテトリスのブロック(テトリミノ)の中でL字型がもっとも好きなのだとか。I字型は極端すぎてやっかい、T字型はブロックを組み合わせるのが難しい、四角ブロックは面白くないといっていた。ちなみにHangameのアンケート調査では、参加者1万2263人の内69%がI字型ブロックが好きと答えた。2位はTを逆さにした形のブロック。


 「I字型って必要な時には絶対出てこない、人工知能でユーザーをからかっているんだ!」という話を25年間聞き続けたというパジノフさんは、テトリスは人工知能ではなくランダムだから13回に1回は出てくるようになっているのに、何でみんなそう思うのだろうか?なんて話もあって面白かった。


 久々のテトリスで小学校の頃の思い出してしまった。昔の思い出を語りながらテトリス、いかがでしょう。



(趙 章恩=ITジャーナリスト)

日経パソコン
2009年4月8日

-Original column

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20090408/1014014/

苦戦のGoogle 地図サービスで反撃に出るfrom 韓国




苦戦のGoogle 地図サービスで反撃に出る


from 韓国




趙 章恩(チョウ・チャンウン)
ITジャーナリスト


 「インターネットの検索サービスで60%を超える圧倒的な世界シェアを持ちながら,韓国でのシェアはわずか2%程度と大苦戦している米Google Inc.。同社は2008年11月25日,韓国ソウル市で記者会見を開き,韓国のポータル・サイトと本腰を入れて競争していく姿勢を明らかにした。そのカギとなるのは,地図サービス「Google Maps」である。




続きは日経エレクトロニクス(2008年12月29日号)で

<韓国リポート>国を挙げての「ITワールドカップ」(過去記事)

 2002年5月31日--。今日はソウルのサンアムメインスタジアムで開かれるワールドカップ開幕戦を見に行く日。

 競技場へ入る子供の手の甲には小さな半導体チップを、親の手にはそのチップの固有ナンバーの書いてあるシールを貼る。これは迷子追跡システム。子供が見当たらない場合、「迷子センター」に置いてある端末にシールのナンバーを入力すれば、競技場の案内図と共に子供の現在位置が点滅される。


■太っ腹のネット政策


 メインスタジアムだけでなく、ワールドカップ競技場内どこからでもインターネットが使える。無線LANはもちろん、ブロードバンドでつながったIP公衆電話、利用料ただのパソコン等々、ネットに関してはとにかく太っ腹政策である。競技場では無線LANもTCP/IPを合わせたり、ISPを経由したりすることなく使えるプログラムCDを配る予定だ。サッカーファンや大会参加者達に携帯電話や端末機を無償で貸し出し、無線ブロードバンドを利用してMP4動画ファイルを最大8Mbpsの速度でダウンロードして楽しませる計画も持っている。


 2~3カ国語は普通にしゃべれる、親切なボランティアおばさんの案内を受け、楽々席に着く。このおばさんは、すでに2年前から集められた外国語が堪能な1万6000人のボランティアの中の一人で、ずっとインターネットで教育を受けていたと言う。ワールドカップ組織委員会は、「ボランティアサイバーセンター」を通じて韓国全土のボランティアの基礎教育を実施した。ほとんどが学生、会社員であるボランティア達が時間と場所に困らず。自分の好きな時に好きな場所で教育に参加できたため、この施策は絶賛を浴びた。


 ワールドカップ競技は当然昼頃繰り広げられる。みんなお勤めの時間なので競技場まで行けそうにない。それにに会社でテレビだなんてありえないこと。でも韓国ではみんな、パソコンでインターネット生中継を見ている。インターネットでテレビの番組が何でも見れるというのはもうすでに2~3年も前からの話で、韓国では当たり前なのだが、ワールドカップ生中継はFIFAとの中継料問題もあり、有料化されるかも知れないとの噂もある。もしそれが本当であれば、インターネットは何でも「ただ」と信じきっている韓国の人々にはショック!であろう。


■ワールドカップは世界最高水準発露の場


 開催まであと7ヶ月。今回のワールドカップで韓国が自慢できるのは「通信施設とインターネットサービス」、とはっきり言う韓国人が多い。交通、宿泊、大気環境部門では日本より低い点数をもらっているが、情報通信環境は断然、遥かに日本を超えていると自身を持っている。個人的に「今の日本はちょうど韓国の1998年末の状況とそっくり」ではないかと思う。韓国もこの時からADSLとか、ブロードバンドの必要性についてみんなが関心を持ち始めた。


 日本より競技場完工は遅れたが、その代わり韓国は最上級の競技場情報通信インフラを整えた。特に寝ても覚めても「IT強国」命の韓国は今回のワールドカップのコンセプトを「ITワールドカップ」と決めたため、情報通信システム等、ハードウェアインフラと関連ソルー-ション業界はすでに「ワールドカップ特需」で売上がぐんぐん伸びている。この計画はITをワールドカップのための通信支援技術、と単純に考えず、ワールドカップを情報通信システム等の海外輸出のための場に盛り上げるためである。


 韓国が今回のワールドカップを何故、これほどまで「IT」にこだわるのかというと、世界の経済大国、日本との共催だからだ。全世界の人々に、韓国のIT技術は日本より優れている、または同じレベルだと評価されない限り、これからのIT産業の大勢からはじき出されるかもしれないと、全国民が心配している。


 11月19日発表された情報ワールドカップ支援対策を見ると、韓日の歴史的な特殊性を考慮し、日本と違う情報通信サービス、新技術を登場させるべきとの政府と業界の強い意志が込められてある。現在開発中の3DTV技術、商用化された技術、各種コンテンツ、世界最高水準のブロードバンドサービスが、これまた世界最高水準の安さで提供されるのも、日本を意識しているからだ。無線LAN、Blutooth、テジタル放送、IMT2000動画配信、超高速インターネット端末機がすでに商品として登場した。


 1988年ソウルオリンピックを契機に韓国のソフトウェア業界が一気に成長し、大型システム統合(SI)プロジェクトに対する自信を得た。その当時の若手IT主役がみんな今では韓国を代表するベンチャーの社長としてがんばっている。ワールドカップももちろん、彼らの会社が動かしている。


 だが、問題は二つある。、オリンピックと違い、ワールドカップはFIFAがすべてを管理するので、前のように韓国独自で何か出来る余地があまりない。それに韓国の「パリパリ精神」(何でも早く早く進めたがる性格)のお陰で、テスト期間もほとんどなくこの世に登場したIMT2000や新しい技術もちょっと心配である。

by- 趙 章恩


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